20世紀少年(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『20世紀少年』とは、浦沢直樹による漫画作品。2008年から2009年にかけて映画化もされている。
コンビニの店長として働く中年の男・ケンヂの身の回りで、不可解な事件が相次ぐ。やがて、それらの事件はケンヂとその仲間たちの子供のころの妄想を現実化したものであるということに気が付く。少年時代に共に未来の世界を想像した仲間を集めたケンヂは、仲間とともに事件の首謀者である「ともだち」と呼ばれる人物の正体を探る。
秘密基地のメンバー。少年時代はひ弱な風貌だった。
1997年は、さえないサラリーマンとして生活していた。
2000年の大みそかをケンヂたちとともに戦う。その際に死亡したとされていたが、実際は生き延びていた。
2014年の世界では、「ともだちランド」の清掃員として働きながら2000年の大みそかの事件で孤児となった子供たちを引き取り、ひそかに活動を続けていた。
「ともだちランド」に紛れ込んでしまった小泉響子を保護する。
ともだち暦以降も、「ゲンジ一派」と呼ばれる組織のリーダーとして不当に逮捕された政治犯などを助け出す活動をしている。
「自分にはリーダーは向いていない」というのが口癖だが、部下からは慕われており、実績も残している。
マルオ
秘密基地のメンバー。大食いで、小太りな体系。
1997年はケンヂの家の近所でファンシーショップを経営していた。
2000年の大みそかをケンヂたちとともに戦う。
2014年は大物演歌歌手・春波夫のマネージャーとして働きながら、彼とともに「ともだち」との戦いを続けていた。
モンちゃん
本名・子門正明。
秘密基地のメンバー。
大学時代はラグビーの選手として活躍していたが、母親が病に倒れたことによりラグビーを諦める。それ以降は営業マンとしてバリバリに働いていた。
新しいビジネスを始めた矢先に不治の病が見つかり、悩んでいたところにケンヂからの誘いがかかり、「ともだち」との戦いに関わっていく。
2000年の大みそかはケンヂたちとともに戦った。
2002年、病が進行し入院していたが、「ともだち」の正体に迫る調査を続けていた。ユキジに「しんよげんの書」の存在を伝えた数日後に病院を抜け出し、サダキヨを訪ねた帰りに彼に殺害される。
フクベエ
ケンヂの同級生。
写真が趣味で、いつもカメラを持ち歩いている。
同窓会でケンヂと再会し、「妻が『ともだち』と呼ばれる人物が率いるカルト宗教のようなものにはまっている」と相談する。
2000年の大みそかはケンヂ達とともに友民党の本部に乗り込み戦うが、「ともだち」らしき男とビルの上でもみあいになり、落下してしまう。
その後、死亡したとされていた。
1人目の「ともだち」の正体で、カンナの父親である。
少年時代、人気者だったケンヂに嫉妬していた。イカサマを使い「超能力少年」としてTVに出演しようとするが、後にイカサマがばれて放映されず、さらに同級生からいじめられてしまう。このことを根に持ち復讐を決意する。
2015年の1月2日にヤマネにより殺害される。
ケロヨン
秘密基地のメンバー。カエルに似た風貌が特徴。
1997年の世界ではケンヂの家の近所で蕎麦屋を営んでいた。
2000年の大みそかの際、ケンヂから誘いを受けたが断ってしまった。以来、そのことに罪悪感を感じづけている。
2015年には息子とともにアメリカで蕎麦屋を営んでいたが、ある田舎町で2000年の大みそかと同じウイルスが散布されていることを知ったことから「ともだち」との戦いに深く関わっていく。
コンチ
秘密基地のメンバー。
後に北海道に転校してしまったことから、ケンヂ達との付き合いは小学校時代で途絶えてしまった。
2000年の大みそかにケンヂから誘いを受けていたが無視してしまい、そのことを後悔している。
ともだち暦3年の世界では北海道のラジオ局にてディスクジョッキーとしてケンヂが作った曲を流し続けていた。
腹が減ったためお菓子工場に忍び込んだ際、そこに寝どまりしていた13番と出会い、彼と行動を共にするようになる。
ドンキー
本名・木戸三郎。
秘密基地のメンバー。
幼いころは家が貧しく、いつも汚れた格好をしていた。
巨大ライギョがいると噂されるジャリ穴に落ちたケンヂとマルオを助けたことから彼らと親しくなる。
1997年の世界では工業高校で教師をしていた。
教え子だった田村マサオが「ともだち」の組織にかかわったことから「ともだち」の計画に気づく。
田村らを止めようとするが、建物の屋上から突き落とされ、殺害されてしまう。
小学校時代、モンちゃんの頼みで夜の学校の理科室に忍び込んだ際に、「ともだち」やヤマネが行った実験を目撃していた。
ケンヂの達の協力者
カンナ
本名・遠藤カンナ。
ケンヂの姪。ケンヂの姉・キリコと「ともだち」の間にできた子供である。
ケンヂのことをとても尊敬しており、彼が残したカセットテープを大切にしている。また、ケンヂのことを批判されると相手が教師や警察であっても殴り掛かかることがあり、そのため学校では問題児とみなされていた。
生まれながらにして超能力と人を引き付けるカリスマ的な能力を持っており、マフィア同士やマフィアとホームレスの争いを終結させ、「ともだち」と戦う仲間を増やした。
「ともだち」と戦うためには時に武力闘争も辞さないという考えを持っており、それゆえユキジやヨシツネと対立することがある。
ともだち暦3年の世界ではヨシツネたちとは別行動をとり、「ともだち」に対抗する武装派の組織のリーダーとして活動していた。
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目次 - Contents
- 『20世紀少年』の概要
- 『20世紀少年』のあらすじ・ストーリー
- 1997年~2000年
- 2014年~2015年
- 2015年~ともだち暦
- 21世紀少年
- 『20世紀少年』の登場人物・キャラクター
- 秘密基地の仲間
- ケンヂ
- オッチョ
- ユキジ
- ヨシツネ
- マルオ
- モンちゃん
- フクベエ
- ケロヨン
- コンチ
- ドンキー
- ケンヂの達の協力者
- カンナ
- 小泉響子
- 神様
- ヤン坊・マー坊
- 蝶野将平
- 角田
- 春波夫
- 「ともだち」の一派
- ともだち
- カツマタ君
- サダキヨ
- 万丈目胤舟
- ヤマネ
- キリコ
- 高須
- 田村マサオ/13番
- 『20世紀少年』の用語
- よげんの書
- しんよげんの書
- 血のおおみそか
- ともだちランド
- ドリームナビゲーター
- ヴァーチャルアトラクション
- 『20世紀少年』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「ケーンヂくん、あーそーびーまーしょー」(4巻第11話「闇の奥」他)
- 「ムチャはしないでくれ……一般の人を巻き添えにしないように……自分の命が危ないと思ったら……一目散に、逃げてくれ」(5巻第6話「さいしゅうかい」)
- 「俺たちの、最後の希望の名前だ。」(6巻第5話「トンネル」)
- 「マイネームイズ佐田清……前の学校の生徒からは、サダキヨって呼ばれていたよ。」(10巻第5話「恐怖の回答」)
- 「サダキヨ……それ………お前だろ……?」(10巻10話「顔のある少年」)
- 「カンナ……カンナ一生懸命……」(11巻10話「母の言葉」)
- 「フクベエだったらどうしただろう……」(18巻第11話「知ってはいけないもの」)
- 「じゃあ……じゃあ、あのコは誰……?」(20巻第11話「24時間の人類」)
- 「お前は今日で死にました。」(21世紀少年・上 第8話「お前は今日で死にました」)
- 「よお、おまえさ……カツマタ君だろ。」(21世紀少年・下 最終話「20世紀少年」)
- 『20世紀少年』の伏線
- 「忍者ハットリくん」のお面(3巻第4話「ブラザー」他)
- 伝説の刑事、チョーさんのセリフ(2巻第3話「チョーさん」)
- 同窓会に出席しているフクベエにそっくりな男(3巻第5話「クラスメート」第6話「もう1人…」)
- 『20世紀少年』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- タイトルの由来
- 登場人物の名前の元ネタ
- ケンヂ:遠藤賢司(ミュージシャン)
- 小泉響子:小泉今日子(女優)
- ヤン坊・マー坊:ヤン坊・マー坊(テレビ番組『ヤン坊マー坊天気予報』のキャラクター)
- 春波夫:三波春夫(演歌歌手)
- キリコ:ドクター・キリコ(手塚治虫の漫画『ブラックジャック』の登場人物)
- カンナの住むアパート・常盤荘の元ネタ
- 映画版「20世紀少年」のユキジ役・常盤貴子が登場(5巻第11話「ふたりの大志」)
- 映画版『20世紀少年』
- 概要
- 映画版主題歌
- 主題歌:T・レックス「20th Century Boy」