広瀬康一(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ

広瀬康一(ひろせこういち)とは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』及びPart5『黄金の風』冒頭に登場するスタンド使いにして主人公の東方仗助の友人であり、語り部でもある。気弱な面もあるが、成長するスタンド「エコーズ」が目覚めてからは勇気を振り絞って敵に立ち向かうようになる。その姿勢は、戦い慣れしている空条承太郎にも一目置かれるものであった。普段は優しい性格で、読者を含めて共感を得やすいキャラクター。そのためか作中では癖の強い人物にも好かれる傾向にある。

カフェで仗助、億泰と話していた康一は、由花子を見かけた。浮かない顔をしていた由花子を、康一は心配する。「前はいろいろあったけど、僕もう気にしてないからさ。落ち込んだりしないでほしいんだ」と言うと、由花子は「どこかで座っておしゃべりしない?」と誘ってきた。由花子は遠慮がちだったが、康一は「ちょうどのどが渇いてた」と言い、二人でカフェの席に座る。
急にチョコレートパフェが食べたくなり、「女の子っぽいですかね?」と尋ねる康一だが、由花子は気にしていないようだった。チョコレートパフェを食べながら話しているうち偶然から手が触れ合い、お互いを意識し合う康一と由花子だが、突如が痛くなった康一はその場を後にした。
由花子は「どうして30分だけなのよぉ~!」と忌々しげに叫んだ。

由花子は、別荘での一件でますます康一を好きになった。彼に好かれなくてもいいとさえ思ったが、やはりそれでは辛い。日本に滞在中のジョセフから最近杜王町の女性に人気のエステサロンのことを聞いた由花子は、「シンデレラ」の名を持つエステサロンに向かう。「愛と出会うメイクいたします」との看板が出ており、お世辞にも美しいとは言えない女性客が「プロポーズをされた」と感涙にむせびながら出てきた。
店主は辻彩(つじ あや)という女性エステティシャンで、由花子を見るや客と判断し店内に招き入れ半ば強引に名前を住所を記入する養子と料金表を見せてきた。比較的安価ではあったが、「芸能人と結婚するメイク」など胡散臭げなものもあった。
彩が言うには、「幸福の顔を作ってあげるエステティシャン」で「人相、つまり顔の形によって人は運命が変化するものなのよ。愛される顔を持てば、愛と出会う運勢になれるの」とのことだった。由花子は霊感商法かと切り捨てようとしたが、由花子の顔を分析した彩は、「男の子は、あなたが好きになればなるほど逃げていく」と状況を言い当てる。CGで愛と出会う顔を制作したところ、眉の形を変えなくてはいけないようだった。
彩は「あくまで、メイクとマッサージで整える顔ですわ。でも30分しか持たないの」と言う。愛と出会うメイクは1000円で、もし効果がなければ返金すると言われ由花子は試しにメイクを受ける。康一が由花子とカフェの席に座り、少しだけいい雰囲気になったのは「シンデレラ」でのメイクによるものに思われた。康一が去った時すでに30分が経過していた。
30分では足りないと感じた由花子は「シンデレラ」に向かい、彩に「今度は愛を捕らえるメイクにしろ」と詰め寄る。彩は「人の話を聞かない性格ね」と呆れつつ童話『シンデレラ』を引き合いに出す。「童話の主人公シンデレラは、嫌がらせを受けても清い心を持っていた為幸福になれた。素晴らしい出来事にはそれ相応の心掛けが必要」だと彩は言う。完璧に運勢を変えるには、人相を変えるだけではなく、手相やほくろの位置も変えなくてはならない。
彩がこの仕事を選んだのは、『シンデレラ』に登場する魔法使いに憧れ、魔法使いのように人を幸せにしたいと考えてのことだった。「愛を捕らえるには全身を変えなくてはいけない」と言い、寝る時以外30分ごとに口紅を塗ることを心掛けるように言う。料金は24時間で72000円と高価だが、由花子は即決してメイクを受ける。
彩は只のエステティシャンではなく、スタンド使いだった。店名と同じ「シンデレラ」というそのスタンドにより、顔や手相などを運勢の良いものと変える能力があるらしい。由花子は髪の毛を伸ばして彩とシンデレラを捕らえ、「スタンド能力だったのね。でも考えてみればなんだっていいわ。私に危害を加えるつもりならとっくにやってるはずですもんね。信じるわ。あなたは魔法使いよ」と彩に全てを委ねる。驚きはしたが、彩は由花子を気に入り全身を入れ替える。完璧に愛を捕らえる肉体が完成した。

腹痛が消えた康一は、間違えて由花子のカバンを持ってきてしまったことに気付く。却って戻そうとした時、目の前から由花子が歩いてきた。輝くようなその魅力に、康一の胸は高鳴った。正気に返り、鞄を渡して帰ろうとしたが、「私を見て。何か湧き上がってくる気持ちがあるでしょ?」と言われる。
康一が胸の内を言葉にしようとした瞬間、露伴が現れた。「取材でカメユーデパートに行くから、一緒に来てほしい」といつものように半ば強引に康一を連れていく。その後、康一の母と姉、ジョセフと仗助が現れ皆でデパートへ向かう事態になった。
由花子は彩に電話をかけ文句を言うが、彩は「康一君のハートはあなたを好きなはずだわ。でも康一君の理性があなたを拒んでいるの」「でも大丈夫。いずれ運勢はあなたに味方するわ」と言い、そろそろ30分経つからと口紅を塗りなおすよう指示した。
どう考えても運勢が味方しているように思えない事態だが、露伴が取材で写真を撮り始めると一変した。ジョセフが連れていた「透明化するスタンド能力」を持った身元不明の赤ん坊がカメラのフラッシュに驚いて泣き出し、ストレスで透明化する。慌てて外に出る仗助とジョセフにぶつかり、康一は由花子の方に倒れ込んだ。急接近し、そのまま二人は口づけをする。

数日後。康一は学校で仗助と億泰に「由花子さんとチューしちゃった」と告白する。驚いた仗助は「何をされただと!?」と由花子に怒りを覚えるが、康一は「僕も由花子を好きになっちゃったみたいなんだ。あの性格が結構いいかなーと思えたりして…」と顔を赤らめながら言った。
仗助はたまげながらも「お互い好きなら問題はなにもねーよな?」と言うが、「あれ以来会ってくれない」と康一は返す。学校も休んでおり、電話にも出ず、伝言もない。仗助たちは、「俺たちが変に関わってもなあ」と遠慮をしつつ、何かあったら知らせるように言った。
帰り道、街で由花子のような後ろ姿の女性を見かけた康一は声を掛けるが、その女性は「私、そんな人ではありません」と言った。実際にはその女性は由花子なのだが、康一とのキスで舞い上がり、30分ごとに口紅を塗る決まりを守らなかったため容姿が別人のように醜くなってしまったのだ。
康一を呼び戻そうとしたができず、由花子は「シンデレラ」を襲撃する。化粧をしても顔がどんどん崩れていくと言い、彩を攻撃し、顔を戻すように要求する。見ると、手も崩れ始めた。彩は、「口紅は運命を固定化するためのもの」「約束を破ったのがいけないのよ」と言った。人の運勢を変えるのには膨大なエネルギーが必要で、由花子が約束を破った今それも失われた。
「あなたの顔や手相はもうこの世から消えた」と言われ由花子は絶望する。そこに、康一がやってきた。「由花子さん」と声を掛けられ、否定した由花子だが康一は「その性格なんだなあ。そのものすごくタフな性格。間違いなく由花子さんだよ」と返す。
康一は、タフな由花子の性格を好きになった。目の前にいる彩がスタンド使いで、彼女に何かをされたことも察していた。康一に顔が崩れたことを知られた由花子は彩を殺そうとしたが、彩は「自棄にならないで」と言った。
顔が変わり、本人も否定しているのにもかかわらず由花子を見抜いた康一の人を見る目に免じ、彩はもう一度だけチャンスを与える。無数の顔を出現させ、「一つだけ選択しなさい」と言う。本当顔はもうないけれど、シンデレラは今までエステした顔をすべて記憶している。本来の自分の顔を選べば、手相も運勢も全て元に戻れる。まさにシンデレラのガラスの靴のようにぴったりと合う顔を一度のチャンスで見つけろというのが最後のチャンスであった。
もし他人の顔を選んでしまうと、それは決してなじまない。彩の美的感覚でいえば「醜い顔」になるが、一生その顔で過ごしその運勢に従うこととなる。「毎日見ている自分の顔だから」と余裕を持っていた由花子だが、康一は「鏡は左右逆だから」と助言をする。また、いざ選ぶとどこか違う気もした。
実は、出現させた中に正解の顔はない。「正解はない」と言った時だけ戻れるルールであった。由花子は自分で選ぶのをやめ、康一に託す。「康一君が選んだ顔なら、どんな運勢だろうと従える。後悔なんてない」というのが由花子の答えだった。
康一は顔を一つ選び、自らのスタンドを出して彩に言った。「もし違う顔だったら、あなたのスタンドで僕のスタンドの目を傷つけて見えないようにしてください。後悔しないとか言ってるけど、由花子さんの性格だと、違う顔になったらきっと僕に見られるの嫌だと思うんだ。僕、由花子さんのこと好きになっちゃったもんで、そうなるの凄く嫌なんです。だから、僕が見なけりゃ済むことだと思うので」と言う康一の言葉に、彩は驚く。
康一の選んだ顔を由花子につけると、由花子は元の姿に戻った。彩からすれば魔法使いのルールを曲げたことになるが、何の関係もない康一の目を傷つけたりしたら魔法使いの沽券に関わると考えてのことだった。彩は、「由花子さん。あなた男の子を見る目だけは確かだったようね」と独り言ちる。
康一と由花子は相思相愛となり、改めて交際を始める。

シアーハートアタック戦

承太郎がやられたことで動揺していた康一だが、よく見れば敵スタンドに弱点があったことに気付く。

街に潜んでいた殺人鬼がスタンド使いであることが判明した。仗助、億泰の友人となったスタンド使いの中学生・重ちーこと矢安宮重清(やんぐう しげきよ)が鈴美を殺した殺人鬼により倒されたのだ。康一も含む町のスタンド使いが終結し、鈴美の口から重ちーの死、それが殺人鬼の仕業であることが告げられる。重ちーのスタンド「ハーヴェスト」とやり合ったことがあり、その恐ろしさを身をもって知っている仗助は、「重ちーのハーヴェストに勝てる奴なんて、考えられねーぜ」と言った。
ハーヴェスト(群体型のスタンド)の一体がちぎり取った相手のボタンを元に、承太郎も捜査を始める。ある日、学校の帰り道で承太郎を見空けた康一は声を掛ける。調査の進展具合を聞くが、寡黙なタイプの承太郎は必要最低限の言葉しか返さないため康一は「沈黙が怖い」と話題を見つけようとする。
「そのコート素敵ですね!」と言ったが、承太郎は「靴のムカデ屋」という店の前に立ち止まっていた。ショーウインドウには「かんたんな洋服の仕立て直しいたします」の貼り紙がある。この店は靴屋だが、簡単なズボンのすそ直しやスカートのウエストの調整などをアルバイトでやっている。
康一からそのことを聞いた承太郎は、重ちーがもぎ取ったボタンを手に「杜王町近くの洋服は全て聞いたが、こういったところには聞き込みを見落としていたぜ」と言った。店主にボタンを見せると、「そのボタンの服なら、そこに修理したばっかの奴があるよ」と言われた。
依頼主の名前を聞かれた店主が名札を確認していると、突如彼の手が吹き飛んだ。店主のところには、洗車のような形のスタンド「シアーハートアタック」がいた。シアーハートアタックが店主を殺害すると同時に、陰から上着を持ち去ろうとする手が見えた。
康一は殺人鬼を捕らえようとするが、承太郎は殺人鬼の手の動きが演技のようだと追わないように言う。「このスタンド…何かヤバい」と承太郎が気付くと同時に、シアーハートアタックが店主を爆破した。店主の体が跡形もなく消え去ったのを見た康一は、殺人鬼のスタンド能力が死体を跡形も残さず爆破してしまうもので、いくら探しても重ちーが見つからなかった理由を悟る。本体の殺人鬼を追おうとしたが、承太郎は「追わなくていい」と言った。
「このままでは逃げられてしまう」と抗議したが、承太郎は「"注意深く観察して行動しろ"だぜ」と返す。惜しい所で名札は見えなかったが、あのスーツだけでも殺人鬼のある程度の人物像は絞り込める。大きさから身長、ボタン修理で店に上着を預けたことから独身、ある程度の年齢の他、上着のスーツとデザインから高級ブランドの服を変える裕福な男であることが分かった。
それでも、康一は殺人鬼を追わないことに納得できなかった。それに対し、承太郎は先のスタンドがどこかにいるからと「追わない」のではなく「追えない」状況にあると康一に説明する。承太郎は、先の爆弾スタンドを見ていないが殺人鬼が15年以上隠れて殺人を続けてきた以上、自分を追う者をすべて抹殺することは明白だとゆっくり外へ出るように促す。
承太郎の慎重さに不満を抱いた康一は、「ただ"見る"んじゃなくて"観る"んだ。ただ"聞く"んじゃなくて"聴く"んだ。出ないとこれから死ぬことになるぜ」との承太郎の言葉に対し、「僕だって結構成長してるんだけどな」と思いつつ「まだ爆弾スタンドがいるのかな…。いなかったらマヌケですよ」と口にする。
次の瞬間シアーハートアタックの攻撃を受ける康一だが、承太郎が素早くシアーハート・アタックを殴りつけた。凄まじいパワーとスピードを持つスター・プラチナだが、シアーハートアタックに傷一つ入れられなかった。
康一はシアーハートアタックのパワーから、本体があまり遠くに行っていない可能性を口にし、「エコーズで探す」と言った。承太郎はシアーハートアタックが単純な動作しかしないことから「こいつは遠隔操作型だ。本体は近くにいない。君はエコーズで自分の身を守ることだけ考えていればいい」と返した。
承太郎から軽く見られていると感じた康一はエコーズを飛ばし、本体を探す。見つけた本体は、50mというエコーズの射程距離から離れていった。一旦外へとたたき出したシアーハートアタックが康一の方へ向かってくる。承太郎は、シアーハートアタックが熱を感知してやってくるスタンドだと気付き、康一にスタンドで身を守るように言うが、エコーズは50m先にいた。承太郎は時を止め、火を起こす。シアーハートアタックはそちらに向かっていった。
炎の手前で爆発したシアーハートアタックの威力は思っていた以上にすさまじく、承太郎は重傷を負ってしまう。康一は自責の念に駆られながらも承太郎を引きずり店を出ようとした。台所に逃げ込むが、コンロは電気式でポットにはお湯もなかった。
追い詰められたと感じた康一だが、承太郎に言われた通り良く観察するとシアーハートアタックにも弱点があることが分かった。より高い温度に向かっていき、追跡をやめないというシアーハートアタックの性質を利用し、康一はエコーズact2で「ドジュウ」という高熱を発する文字を出し、シアーハートアタックの眼前にぶら下がるようにつけた。
台所にあった電話で仗助に電話を掛ける中、先ほど付けた電気式のコンロがしっぽの文字よりも熱くなっていった。仗助に「靴のムカデ屋にいる」ことを伝え、承太郎を連れて逃げ出すが、しっぽ文字の回収が済んでいなかった。
背中を負傷した上、act2は抜け殻になっていた。絶望した康一だが、前にも同じことがあったことを思い出す。予想通り、エコーズはact3に進化していた。

吉良吉影現る

エコーズact3は「命令して下さい」と言う。act3の能力は対象を重くすることであった。康一はシアーハートアタックを封じ、仗助はまだかと辺りを見渡した。すると、左腕から血を流した男が現れた。男は「これからここに誰が来るんだね?」と聞いてきた。男は仗助と億泰の名、2人が康一の友人であること、由花子や辻彩のことも何故か知っていた。
康一は気づく。この男こそ、鈴美を初め15年間何人も殺し続けてきた殺人鬼であった。攻撃を仕掛けるが、act3は殴り合いには不向きらしく簡単に弾かれた。康一は、シアーハートアタックとは別の人型のスタンドが現れたことに驚く。男が言うには、「シアーハートアタックは、"キラークイーン"の左手から発射した追撃爆弾だ。だからダメージは私の左手だけにある」とのことだった。
act3の射程距離5mから出たため、殺人鬼は重さから解放される。act3はスタンドと本体、どちらかしか重くできない。迷った挙句シアーハートアタックの方を攻撃させるが、本体の方についていたキラークイーンに封じられる。
男は、無敵だと思っていたシアーハートアタックが破られたこと、そのおかげで街のチンピラに絡まれたことを話し、「かなりしてやられたって気分」「初めてだよ。ここまで追い詰められたのは。何か…ちょっとした敗北感迄感じるよ」と言った。口調は穏やかだが、どす黒い怒りが感じられた。
「ハンカチかポケットティッシュを持っているか」と康一に尋ね、「ない」と答えると殺人鬼は康一を殴りつけてきた。仗助らが来るまでの間、「君を殴ってやらないと気が済まない」と言うのだ。痛めつけられる康一だが、殺人鬼こと吉良吉影(きら よしかげ)の運転免許証の入った財布をすり取っていた。
吉良は侮られることを嫌う人物のようで、「こんな僕にさえ、あんたの名前が分かったんだ。あんたは大した奴じゃあないのさ」「お前はバカ丸出しだ!あの世でお前が来るのを楽しみに待っているぜッ!」との康一の言葉に怒る。
康一は腹を貫かれるが、粉微塵にされる直前で「康一君。君は精神的にはその男に勝っていたぞ」との声がした。承太郎が復活したのだった。承太郎は吉良にラッシュを食らわせて倒し、「康一君…君がいなければ俺は死んでいたな。よく一人で孤独に戦ったと思うよ。尊敬するぜ康一君。成長したな」と気絶した康一に語り掛け、その場に倒れる。
駆け付けた仗助により、承太郎と康一は傷を治される。吉良はその場から逃げようとしたが、仗助らに呼び止められた。咄嗟に巻き込まれた一般人を装った吉良だが、ただの高校生である仗助に治療を頼んだことからスタンド使いであることがバレる。
吉良は自ら左手を切断することでシアーハートアタックに仗助らの始末を任せ逃走する。仗助のクレイジー・ダイヤモンドで殴ったことにより、左手が「治されて」吉良の下へと向かう。回復した康一、承太郎と共に左手を追って向かった先はエステサロン「シンデレラ」だった。
そこには顔のない男の死体と、腹部を貫かれた彩がいた。彩は息も絶え絶えに「似た背格好の男を殺した男の顔と指紋を変えさせられた」と言う。男の顔を言おうとした彩はそのまま爆死する。康一たちが外に出ると、そこには退勤中のサラリーマンが何人と街を歩いており、その中から「たった今何者かと顔と指紋を入れ替えた殺人鬼」を見つけることは誰にもできなかった。

吉良邸の捜索

康一たちは、逃げ切った吉良の調査の為主のいなくなった吉良邸を調べる。仗助たちの調査によると、吉良はその経歴に大きく目立ったところのない人物であった。両親が年を取ってから得た一人息子で、大学も勤め先もすべて平凡だった。部屋には無数のトロフィーや賞状があったがすべて銅賞や3位で、誰からも妬まれず、馬鹿にされないといったところであった。
目立たないように人生を送ってきたと承太郎は推測するが、その裏で吉良は異常な趣味を持っていた。机の引き出しには吉良自身の切った爪を入れた瓶が年別にコレクションされてあった。同じく引き出しにあったノートにはその年に伸びた詰めのデータがあり、爪が伸びる速度で自身の体調を占っていたらしいこと、合計で30cm以上爪の伸びる年に殺人衝動が特に強まることが分かった。
仗助と承太郎のいる部屋で写真のシャッター音がした。室内のポラロイドカメラが起動したのだ。写真には仗助、承太郎の他死んだはずの吉良の父親吉良吉廣(きら よしひろ)が写っていた。同時に電話が鳴る。突如受話器が飛び、電話口から吉廣の声がした。
吉廣は幽霊ながらスタンド能力を持っており、息子の性癖や凶行を知りながらも息子を守ることに決めていた。吉廣のスタンド「アトム・ハート・ファーザー」は自分が写った写真の内部を支配する能力で、写真の中で吉廣が受話器を持ったため電話での会話が可能になったのだ。
康一は、鈴美がヘブンズ・ドアーで本にされたことを思い出し「幽霊ならスタンドで攻撃できる」とアドバイスした。写真を破ろうとしたが、写真へのダメージが自分たちに返って来るため慌ててクレイジー・ダイヤモンドで直すこととなる。
億泰の能力で吉廣を削り取ろうとしてもできなかった。康一が腕を伸ばすと、写真に写っている範囲を飛び越えて腕が出た。実際の部屋ではなく、魂のエネルギーが写真の中に封じられたため、仗助と承太郎は写真の中にいるようなものであった。
吉廣の能力の詳細を聞いた承太郎は、吉廣一人だけを写真で撮り直し一人にすることで支配から逃れる。吉廣の写った写真を半分に折り、テープでぐるぐる巻きにして再び4人で捜索を始める。吉廣は「息ができない」と言い出した。閉所恐怖症の康一は少しだけ吉廣に同情するが、億泰は「苦しいんなら穴を一杯空けてやる」と無数の画鋲を刺した。
しかし、結局は吉廣の心理戦により逃げられてしまう。別室では仗助たちがスタンド能力を引き出す弓と矢を見つけた。それも吉廣に奪い返されてしまった。以降、仗助たちは吉廣が生み出すスタンド使いと戦う羽目になる。

ハイウェイ・スター戦

エコーズact3を使い、高価な薬品の入った瓶を重くすることで看護師を慌てさせ、助ける代わりに敵スタンドの本体の病室を聞き出す。

犬の散歩を言いつけられた康一だが、家の電話が鳴っており、母に言われて仕方なく出た。相手は仗助だった。仗助は、「敵スタンド使いに襲われている」と言った。二つ杜トンネルのところで奇妙な部屋を見た露伴が先に襲われ養分を奪われた。そのスタンドは時速60キロ以上出していれば引き離せるが、対象の臭いを覚えて瞬間移動もするため止まって電話することができない。その為、今もバイクで走りながら電話をしているのだった。
二つ杜トンネルに関する事件か何かないかと聞かれた康一は、二日前にトンネルで起きたバイク事故のことを話す。事故に遭ったのは暴走族の少年で、ぶどうヶ丘病院に入院中だった。新聞でそのことを調べ、仗助に伝える。仗助はその少年も被害者だと見たが、康一はニュースで見た時トンネルが血だらけだったことを口にした。やられ方が違う点から、本体はぶどうヶ丘病院に入院している少年で、自分の怪我を治す為に養分を求めていることが分かる。
康一は仗助に頼まれて少年の名前を調べに病院へ向かう。その日の面会は終了していた。看護師から嫌味を言われ追い返されそうになった康一は、高価な薬品の入った瓶をわざと重くし、手助けをする代わりに看護師から少年の名前と病室を聞き出すことに成功した。
バイクに乗ったまま突っ込んできた仗助に525号室に入院している噴上裕也(ふんがみ ゆうや)の名を教え、追ってきた裕也のスタンド「ハイウェイ・スター」を重くして時間を稼いだ。
仗助はいったん裕也の傷を治した上で叩きのめし、前以上の重傷を負わせることで留飲を下げる。尚、康一はそのまま犬の散歩に行った。

エニグマ戦

ある朝、康一は新たな敵スタンド使い宮本輝之助(みやもと てるのすけ)の襲撃を受けてしまう。輝之助のスタンド「エニグマ」は何でも紙にしてファイルする能力を持っていた。人間を紙にする際、輝之助はその人間が持つ恐怖を感じた時に見せるサインを確認する必要があった。
登校途中に脅かされた康一は2回瞬きをし、紙にされて仗助との戦闘時の人質にされた。康一が「新手のスタンド使いに始末された」ことを別のスタンド使いから聞いていた仗助は、裕也の協力を得て輝之助が康一を「始末した」張本人だと知る。
エニグマの性質を知らない仗助だが、輝之助は上手く彼の恐怖心を煽り、「下唇を噛む」という恐怖のサインを知った。もう一度下唇を噛めば仗助を紙にできるが、仗助は「写真の親父みてえにちんけなスタンドだなぁー!!コラッ!」などと怒ることで恐怖を誤魔化していた。
輝之助は姿を現し、自身の能力を説明した上で康一が閉じ込められているという紙を見せる。紙が破かれれば中の人物も死んでしまうと知った仗助は、「広瀬康一」と書かれた紙が車道に放り出されたのを見て下唇を噛み、紙にされた。
車道に投げられた紙がダミーであることを知っていた仗助だが、「ほんの少しでも康一である可能性があるなら紙を助けに行かないわけにはいかない」と言い残し、輝之助に「自分を紙にしたら破いて殺せ。でないとテメーを殺すぜ」と言って畳み込まれた。
未知のスタンド使いとの戦闘に乗り気でなかった裕也だが、仗助の言葉に感化され輝之助を追った。輝之助は「紙を開けば、本体である自分でなくても救出はできる。だが、それはさせない」と言い、自分が乗っていたタクシーを何もない広場に置き去りにした。
罠をかいくぐるが、シュレッダーが現れて康一、仗助の紙を巻き込もうとし始める。裕也はスイッチを切ろうとしたができず、彼のスタンドではシュレッダーを破壊する力はなかった。恐怖のサインである「下顎をいじる」を見せたため、エニグマによって紙にされた裕也だが、薄い紙になったおかげでシュレッダーの中に手を入れられたと仗助、康一の救出に成功する。
輝之助は裕也の紙を破ろうとしたが、康一のエコーズact3によって動きを封じられた。人質を取ることを良しとしない仗助は輝之助を殴りつける。シュレッダーの中の紙と一体化した輝之助は『エニグマ』のタイトルを持つ本となり、街の図書館に寄贈される。

チープ・トリック戦と川尻早人

露伴から「来てほしい」との連絡を受け、康一は岸辺邸を訪れる。露伴は耳を抑えて部屋の隅にうずくまっており、「敵スタンドに攻撃されている」と言った。「(敵スタンドは)僕の背中に取り憑いている」と言う露伴だが、何故か康一に背中を見せようとしない。「背中を見せると僕は死んでしまう」と言うのだが、康一は日頃の露伴の態度から、いつものようにからかわれていると感じ始める。「2階に(スタンドの本体であった男の)死体がある」と言われてそこに向かうが、何もなかった。
干からびたミイラのようなものがあったが、康一はオブジェだと思い「よく作りましたね」と言い「クソッタレの仗助や億泰じゃ絶対僕を馬鹿にして信じないだろうから君を呼んだんだ!」との露伴の叫びを聞きながら岸辺邸を後にした。
からかわれていると感じた康一ではあるが、やはり気になって戻ると一人だけになった後も露伴は背中を見られないようにしながら移動していた。康一は露伴が敵スタンドの攻撃を受けており、しかも背中を見られてはいけない状況にあると判断する。露伴にとびかかった猫の動きを封じ、彼に襲い掛かろうとしていた犬や猫を追い払った。
露伴の背中にいるらしい敵スタンドを排除すべく3FREEZをかけるが、そのスタンド「チープ・トリック」は腕力ではなく能力で背中についており、「無理に剥がすことは露伴の背中を破壊すること」だと言った。露伴の背中が避け始めていると知った康一は慌てて3FREEZを解除し、「背中大丈夫ですか」と尋ねた。
自宅で襲われてからずっとチープ・トリックの囁く声を聞き続け、露伴は参ってしまったかのように康一に背中を見せる。チープ・トリックは「承太郎のところに行けないと分かったんで参っちまったか!」と勝ち誇り、康一に移ろうと振り返った。その途端、露伴は「最初から承太郎のところなんて向かっていない」と言った。
康一は、その場所が鈴美のいる「振り返ってはいけない小道」だと気付く。チープ・トリックは無数の手に連れ去られ消滅した。露伴は「しゃべる以外何もしないが、ものすごい奴だった。康一君が来てくれなければ、ここに来られず殺されていた」と感謝の意を示す。
見ると、鈴美とアーノルドがいた。鈴美は、露伴が撮りためた写真を見つける。吉良が化けていると思われる候補者たちの写真だが、その中に「川尻早人(かわじり はやと)」と付箋をされた写真があった。その写真に写っているのはビデオカメラを持ち、盗撮をしているかのような少年で露伴は「こそこそしているようなんで気になっただけ」だと言う。
鈴美は、早人が候補者の一人と姓が同じだと指摘する。康一たちは、川尻早人が何の目的があって誰を撮影しているのかとの観点から、何らかの異変が生じた父親を探っているとの結論を得る。早人の父・川尻浩作(かわじり こうさく)が吉良かどうかを探るべく、康一たちは早人に接触を試みる。

殺人鬼・吉良吉影との戦い

街中で爆発音がした。
康一は承太郎、露伴を連れて音源の方へとやってきた。見ると、大怪我をしている人物がいる。付近には仗助、億泰もおり、仗助もまた負傷していた。仗助、億泰と共にいた少年は川尻早人で、怪我をした人物は川尻浩作だった。今の川尻浩作こそは吉良が彩の力で入れ替わった人物であり、仗助たちが今まで追い続けていた殺人鬼であることはもはや疑う余地はなかった。
爆音により通報されたのか、消防車と救急車がやってくる。救急車の女性隊員に触れたことで、彼女が爆弾にされたと早人は言う。早人にスタンドは見えないが、女性隊員が人質にされたわけではないことは分かっているようだった。
吉良には「バイツァ・ダスト」という隠された能力があり、「それで時間を吹っ飛ばす」と早人の口から語られる。自分や女性隊員のようにスタンドを持たない人物を爆弾に変え、吉良の正体を探るものを吹き飛ばして1時間分だけ時を遡る。一度爆破された人物は爆弾にされた人物に接触せずとも爆死する運命が固定化される。
今のように吉良がどうしようもなく追い詰められた時のみ発動する能力で、吉良が解除するが死ぬかしない限り止められないようだった。仗助たちが吉良が川尻浩作であることを断定できたのは、早人自身が爆弾にされて何度も同じ朝を経験し、いつどこで何が起こるかを把握していた為であった。早人しか知らないことだが、仗助たちは既に一度バイツァ・ダストにより殺されていた。吉良自身が自分の名前を口にし、それを仗助に聞かせることで運命を変えたのだった。
承太郎が時を止めるには、射程距離の関係でもう少し近づかなくてはならない。吉良は「もっと私を追い詰めてみるがいい!その限界のギリギリさが再びバイツァ・ダストを発現させるのだ!」と挑発してくる。
バイツァ・ダストを発動させようとした吉良だったが、康一が起爆スイッチとなっているキラークイーンの右腕を重くした。これにより、キラークイーンは右手を動かしてバイツァ・ダストを起動することができなくなる。承太郎は時を止め、「康一君。君は本当に頼もしい奴だ。この街に来て、君と知り合えて本当に良かったと思っている」と口にした。
時が止まっている間、承太郎はキラークイーンにラッシュを食らわせる。それでも尚バイツァ・ダストを起爆させようとした吉良だったが、救急車の後輪に頭を轢かれて死んだ。顔の皮がはぎとられ川尻王策ではなく、女性隊員に名乗った本名の吉良吉影として事故死処理される。吉良の魂は鈴美のいる小道に向かい、彼女とアーノルドの連携で振り向かせられ消滅した。

癒えない傷と黄金の精神

吉良が死に、その魂も消滅したため、鈴美がこの世にとどまる理由がなくなった。康一は鈴美を引き留めるが、「この街を去る時が来たの。行かなくちゃいけない」と言った。露伴は「君はもう15年も前に死んでるんだ」「さっさとあの世へ行くのが正しい幽霊の在り方」と憎まれ口を叩くが、康一ににらまれ「さびしい」「行ってほしくなんかないさ!」と本音を口にした。
康一は「鈴美さん…。ありがとうございました。あなたのおかげで街は救われました」と声を掛ける。鈴美は「きっとみんなで杜王町を救ったのよ」と言い残し、アーノルド共々杜王町のスタンド使いに見守られながら成仏した。
康一は吉良に殺された者にも家族がいること、重ちーの両親や浩作の妻・しのぶは愛する息子や夫が殺されたことも知らずその帰りを待ち続けるだろうと考え、胸を痛める。「傷の痛みが現れてくるのはこれからのことで、どうやってその痛みを癒せばいいのか、その傷が街の未来にとって命取りになるのか、それともいずれ消え去るのか」は誰にも分からなかった。
それでも、スタンド使いや周辺の人々はいつもの日常へと戻り、日々は何事もなかったかのように過ぎていった。
康一は知らないことだが、ジョセフは日本を去る時承太郎に「この街の若者は黄金の精神を持っている」と言った。その精神は、意識せずとも康一や仗助、億泰らの中に確かに息づいていた。

広瀬康一イタリアに立つ

2001年の春休み、康一は承太郎に「奇妙な仕事」を頼まれた。仕事とは、「汐華初流乃(しおはな はるの)」という15歳の少年を探し、彼の皮膚を採取して送るというものだった。承太郎は、「少年の体質を調べるのが目的で、エコーズなら私や仗助よりも誰にも気づかれずにできると思う」「旅費は全額負担する」と言った。
初流乃について詳しく聞かされなかったが、旅費を全額負担すると言われた康一は露伴のヘブンズ・ドアーでイタリア語を話せるようにしてもらい現地へ飛んだのだった。ネアポリス空港から出ると、タクシー乗り場のところで金髪の少年が警官相手に耳を耳の穴にすべて入れるという一発芸を見せていた。少年は警官に紙幣の入った煙草を渡し、「ここでのバイトは派手にやるなよ」と言われた。
康一と目が合った少年は、タクシーに乗るなら自分の車に乗った方がいい」と誘ってきた。少年の提示した金額がタクシー代よりも高いことを指摘すると「チップなしで1000円でいい」と言う。訝しがりつつも少年の車に荷物を載せ、「言っておくけど、僕を旅慣れしていない日本人のお人よしと甘く見ないでほしいんだ。ちゃんとホテルまで正直に送り届けてよ」と釘を刺すと、少年は「正直に送り届けます。ただし、空っぽのバッグですけどね」と言って車を出した。
荷物を持ち逃げされるところであったが、康一はエコーズact3で車を重くした。康一は、少年がパニックと敗北と罪悪の表情をすると踏んでいたが、少年は平然と物静かにほほ笑んで康一を見ていた。その笑顔に、康一は光り輝く爽やかささえ感じた。
少年から賄賂を受け取っていた警官が小声で話すのが聞こえた。その少年は「ジョルノ・ジョバァーナ」という名前で、日本人との混血であり、黒髪だったのが最近金髪になったらしい。名前に響きは「しおはな はるの」と似ており、顔も承太郎から渡された写真に似ているようだった。
車のドアを開けると、荷物はなく何かの卵があるだけだった。卵はカエルになり、どこかへと去っていった。

ジョルノ・ジョバァーナ

荷物を奪われながらも初流乃を探す康一は、初流乃の住所の近辺でジョルノと再会する。「心が痛むけど、君の荷物はもう売った。追ってこないでほしい」とジョルノは言った。康一は「もう容赦はしない」と3FREEZをかける。
ジョルノは右手が重くなったことに驚き、「僕と同じような能力を持っているのか?」とスタンドを出した。「ゴールド・エクスペリエンス」というスタンドが発動すると植物が生え、ジョルノの体を上へと押し上げた。「本当は一遍でいいことを二度言うのは嫌いなんだ。何故なら二度言うってのは無駄だからだ。君の人生の為に言うけど無駄はやめた方がいい」とジョルノは言う。
植物に攻撃をすると、康一に衝撃が跳ね返ってきた。
「僕は君のものを取った。なのに僕への攻撃を手加減していたことが君のダメージを見るとよくわかる。君はいい人だ」と言い残してジョルノは去った。康一は承太郎に連絡を入れる。汐華初流乃はスタンド使いでイタリアではジョルノ・ジョバァーナと呼ばれていること、学生なのにチンピラのようなことをしていて金も荷物も取られたこと、能力が「相手の攻撃をそのまま相手に返す」ことなどを伝える。
また、写真では黒髪だったジョルノが金髪なのは、染めたのではなく最近急に変わり、それが死んだ父親の遺伝らしいことを告げ、「彼(ジョルノ)の父親って、承太郎さんと関係あるんですか?」と尋ねた。
ジョルノの父親は、承太郎の高祖父に当たるジョナサンの肉体を奪った吸血鬼のDIOであり、承太郎が戦いの果てに打ち倒していた。康一に皮膚の採取を頼んだのは、ジョルノが本当にDIOの息子で父親の影響が肉体にもあるのかを確かめるためだった。
DIOが残した息子とはいえ、肉体はジョースターの血統のはずであった。承太郎は、髪が金髪になったのは、ジョルノに最近スタンド能力が目覚めたからではないかと推測する。承太郎は「危険だから、もう彼には近づくな」と言う。康一はジョルノが敵なのか味方なのかを尋ねる。「実際に会ったのは君だ」とジョルノの印象を聞かれた康一は「わかりません。でもなんか…その…爽やかな奴でした」と答えた。

ブラック・サバス戦

えどまち
えどまち
@edono78

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