虹村形兆(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ
虹村形兆(にじむら けいちょう)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第4部『ダイヤモンドは砕けない』の登場人物であり、虹村億泰の兄にして、小型の軍隊型スタンド「バッド・カンパニー」の使い手。
本人も自ら言及しているが、几帳面な性格。父親がDIOの手先となり、DIOの死後、「肉の芽」が暴走して不死身の怪物と化してしまった。そんな父を殺すため形兆は、杜王町の住人を次々と「弓と矢」によってスタンド使いにする。
東方仗助との戦いに敗れた後、「レッド・ホット・チリ・ペッパー」に「弓と矢」を奪われて死亡。
虹村形兆のプロフィール・人物像
虹村形兆(にじむら けいちょう)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第4部『ダイヤモンドは砕けない』の登場人物であり、虹村億泰の兄にして、小型の軍隊型スタンド「バッド・カンパニー」の使い手。18歳。
第4部序盤のボス格のスタンド使いとして、弟の虹村億泰と共に主人公の東方仗助と対決する。
本人いわく「几帳面な性格」であり、CDケースを使った比喩は名言として有名。また攻撃する際にも攻撃方法を事前予告するなど、几帳面な性格が戦いぶりにも現れている。また弟の億泰からは非常に頼られており、決断の苦手な億泰は形兆の死後もしばしば「こんな時に兄貴がいてくれたらなぁ~」と考える事が多い。虹村形兆は出番こそ少ないが、ファンの間では第5部のプロシュート、第6部のエルメェス・コステロ(女性だが)と並んで「ジョジョ三大兄貴」と呼称される事もある。
虹村形兆は、射貫いた者に素質があればスタンド能力を発現させる「弓と矢」を所持しており、それを使って杜王町の人間を無差別に刺し貫いている。第4部最初の敵として仗助に立ちはだかったアンジェロこと片桐安十郎も、形兆によってスタンド使いとなった人物であった。この「弓と矢」は今後の作品世界におけるスタンド能力に関する重要なキーアイテムとしてたびたび登場する事になるが、一番最初に作中にて「弓と矢」を用いたキャラクターは(時系列はともかく)虹村形兆である。
そんな形兆の目的は、不死身の化け物と化した父親を殺せるスタンド使いを生み出す事であった。形兆、億泰の父親は世間的には事業に失敗した負け犬であり、子供たちに暴力を振るう人物であった。そんな彼はDIOの手下となり、スタンド使いとなって大金を稼ぐようになったが、10年前にDIOが承太郎たちに倒された事で、形兆の父親に埋め込まれていた「肉の芽」が暴走し、父親の肉体は化け物のようになり、何をされても死なない身体になってしまったのだ。
廃墟同然のような虹村邸に乗り込んできた東方仗助、広瀬康一と対決する事になり、形兆はスタンド「バッド・カンパニー」で仗助を追い詰めるものの、仗助の機転で逆転敗北を喫する。その後父親の事情を仗助に説明し、仗助は「父親を治すスタンド使いなら探してやってもいい」と申し出るが、形兆はかつてスタンド使いにした一人である「レッド・ホット・チリ・ペッパー」の使い手、音石明の奇襲を受けて感電死。「弓と矢」も奪われてしまう事になる。
億泰は形兆に庇われて命拾いし、第4部前半は億泰による兄の敵討ちというテーマにもなっている。また第4部終盤、ラスボスの吉良吉影との最終決戦において、億泰は瀕死の重傷を負い臨死体験をするが、兄である形兆の幻覚を見て諭され、現世に戻ってきており仗助の危機を救う活躍を見せている。形兆は「弓と矢」を使って大勢の人間を殺害し(スタンド適性の無い人間は、矢で貫かれた際に死亡する)、決して善人ではなかったが、億泰にとってはかけがえのない頼れる実の兄であった。
形兆のスタンド名「バッド・カンパニー」の元ネタはイングランド出身のロックバンド「バッド・カンパニー」から。
虹村形兆の来歴・活躍
虹村形兆登場までのあらすじ
1999年。日本の杜王町にはジョセフ・ジョースターの隠し子である東方仗助がいた。ジョースターの血統を持つジョセフの孫にして、時間を止めるスタンド「スタープラチナ」の使い手である空条承太郎は、元死刑囚のアンジェロこと片桐安十郎が杜王町に潜んでいる事をジョセフの念写能力で知り、それを警告するために杜王町を訪れ仗助と接触する。
東方仗助も空条承太郎と同じスタンド使いであり、殴ったものをなおす能力を持つ「クレイジー・ダイヤモンド」の使い手である。仗助と承太郎はアンジェロと対決し、アンジェロのスタンド「アクア・ネックレス」を打ち破る。アンジェロは敗北する寸前、自分のスタンド能力を発現させた「学生服を着た男」と、彼の持っていた「弓と矢」の話を語る。この時アンジェロが語った「学生服を着た男」こそ、虹村形兆なのであった。
東方仗助、広瀬康一との対決
アンジェロを倒したのち、東方仗助と同級生の広瀬康一は、自宅の近くに廃墟のような家を発見する。そこは虹村形兆の家であり、形兆とその弟の億泰が住んでいた。
億泰もスタンド使いであり、彼の「ザ・ハンド」はどんなものでも「けずり取る」右手という恐るべき能力を持っていた。億泰は康一の首をドアに挟んで重傷を負わせ、形兆は康一の首を「矢」で貫く。そして億泰は仗助と一対一の対決をするが、仗助の機転により億泰は敗北し、一時気を失う。
その間に形兆は意識を失った康一を家の中に引きずり込んでいた。康一に刺さったままの矢を回収するためである。
形兆は仗助をスタンド「バッド・カンパニー」で攻撃する。気絶した億泰が意識を取り戻し、偶然割って入ったため仗助への攻撃が億泰の顔面に命中してしまう。形兆は非情にも億泰の愚かさをなじり、広瀬康一を引きずってさらに家の奥へと入っていった。仗助は億泰の顔にできた無数の穴のような傷を不可解に感じたが、瀕死の億泰を「クレイジー・ダイヤモンド」で治す。億泰はなぜ自分を治したのか理解できず、しつこく仗助を問い詰めるが、仗助は「何も死ぬこたあねー。さっきはそう思っただけだよ」と答える。形兆は康一を囮にして仗助を罠に引き込む作戦だったが、億泰は「ザ・ハンド」を使い康一の身体を仗助のそばへ引き寄せた。仗助に傷を治してもらった「借りを一回だけ返す。後はなんにもしねえ、兄貴も手伝わねえ!」ためである。
仗助は康一の傷も「クレイジー・ダイヤモンド」で治す。形兆の「バッド・カンパニー」は、小型の歩兵や戦車、ヘリなどの軍隊の形をした群体型のスタンドである事が発覚する。康一は「矢」に貫かれた事でスタンド能力に目覚めるが、彼のスタンドは卵の状態だった。形兆は卵の殻が割れ、中から何かが誕生しかかっている事に気づき、康一は放置して仗助だけを倒す事を目論み、一対一の戦いを挑む。形兆は仗助に対し「まず足を狙い、動けなくする。次に腕を負傷させ、ガードできなくする。その後、頭を吹っ飛ばしてやる」と攻撃する順番を予告する。予告通り形兆は、仗助の脚と腕に傷を負わせ、「バッド・カンパニー」の一斉射撃で仗助を仕留めようとする。ところが仗助は「クレイジー・ダイヤモンド」で防御するとき破壊したミサイルを「直して」おり、復活したミサイルは逆に形兆を狙って突っ込んできた。慌てた形兆はミサイル迎撃が間に合わず、頭部に被弾して吹っ飛んでしまい、仗助が勝利した。
虹村形兆の目的、そして死
東方仗助と広瀬康一は、虹村家の奥に奇妙な怪物がいる事に気づく。彼こそが変わり果てた形兆、億泰の父親であり、彼はかつてDIOの手下のスタンド使いであった。しかし彼を信用しなかったDIOは吸血鬼細胞である「肉の芽」を額に埋め込んでおり、10年前、承太郎たちがDIOを倒した結果「肉の芽」は暴走。父親は怪物のような姿になり、何をされても死なない(正確に言えば、肉体がどれだけ破壊されても瞬く間に再生してしまう)身体になってしまった。虹村形兆が「弓と矢」を使ってスタンド使いを増やしていたのは、父親を殺せるスタンド使いを生み出す事が目的であった。だが父親は姿こそ怪物になったものの、実は家族の記憶が残っており、仗助が「クレイジー・ダイヤモンド」で復元した家族の写真を見せると涙を流した。仗助は形兆に「殺すんじゃなく、治すスタンド使いを探すっつーんなら、手伝ってもいいぜ」と持ちかける。億泰にも「こんな事はもうやめようぜ」と諭されるが、形兆は「あと戻りすることはできねえんだよ…スタンド能力のあるやつを見つけるため、この『弓と矢』でこの町の人間を何人も殺しちまってんだからなあ~」と、仗助らの協力の申し出を拒否する。億泰と「弓と矢」の取り合いになるが、かつて形兆によって矢で射貫かれ、「レッド・ホット・チリ・ペッパー」のスタンド能力に目覚めた男が密かに忍び寄ってきており、彼もまた「弓と矢」を狙っていた。攻撃されそうになった億泰を見て、形兆は億泰を突き飛ばし、スタンド攻撃を身代わりで受ける。「レッド・ホット・チリ・ペッパー」は電気を使って移動やパワーアップをする事ができるスタンドであり、形兆は「弓と矢」を奪われ、電線の中に引きずり込まれて感電死してしまった。形兆は悪態をつきつつも、最後に億泰をかばった。そして億泰は兄の敵討ちのため、「レッド・ホット・チリ・ペッパー」のスタンド使い、音石明を追う事になる。
死後、億泰の夢の中に現れる形兆
快楽殺人鬼である吉良吉影との最終決戦時、億泰は肉体を爆破され瀕死の重傷を負う。仗助の「クレイジー・ダイヤモンド」で治されても意識を失ったままだったが、仗助が危機に陥った時に復活して「ザ・ハンド」を駆使して仗助を救う。復活する直前、億泰は夢の中で死んだ形兆と会って話をした事を語る。「どこへ行くんだ億泰」と形兆に聞かれ、「兄貴についてくよ」と億泰は答える。だが形兆は「億泰。行き先を決めるのはおまえだ」と言う。そして億泰は「杜王町へ行く」と答えたら目が醒めたのだという。
虹村形兆のスタンド:バッド・カンパニー
スタンドとは
「スタンド」とは、その人を守ってくれる守護霊のようなものである。スタンドはひとりの人間につき一能力。スタンドを自由自在に意志で操れる人間を「スタンド使い」と呼ぶ。
スタンドを傷つけられると、スタンド使いも傷つく。またスタンドはスタンドでしか倒せない。スタンドという名称は「そばに立つ(スタンド・バイ・ミー)」という意味から来ている。
スタンドは基本的に普通の人間には見る事ができず、スタンド使いから離れれば離れるほどスタンドのパワーは弱くなる(『ジョジョの奇妙な冒険』15巻124ページより抜粋)。
ステータス
破壊力 - B / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - B / 精密動作性 - C / 成長性 - C
(A-超スゴイ B-スゴイ C-人間並 D-ニガテ E-超ニガテ)
歩兵60名、戦車7台、戦闘ヘリ「アパッチ」4機からなる軍隊のスタンド。歩兵のスケールは人間の10分の1程度だが、戦車やヘリはそれぞれ微妙にスケールが異なっている。歩兵はパラシュートなど、実際の兵士と同様の装備で身を固めており、地雷も持っている。特殊部隊と思われるグリーンベレーもおり、戦闘ヘリにはパイロットが搭乗。兵士1体ごとのパワーは弱いが、歩兵と戦車、そしてヘリの一斉射撃による破壊力は相当なものがある。また数体倒した程度では本体の形兆にダメージはない。形兆は几帳面な性格で、それはスタンドの「規律正しい行動」にも反映されている。
スタンド名「バッド・カンパニー」の元ネタはイングランド出身のロックバンド「バッド・カンパニー」から。
能力
一斉射撃
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小林玉美(こばやし たまみ)とは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』に登場するチンピラのスタンド使い。定職につかず、スタンド能力をつかってゆすりたかりをしている。広瀬康一を罠に嵌めてお金を巻き上げようとするが、東方仗助に妨害されて失敗し、その日のうちに康一の家に押しかけて詐欺を働こうとする。母と姉を守るべく、闘争心を呼び覚ました康一の子スタンド能力によって撃退されて改心し、康一の子分として振舞うようになった。
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虫喰い/虫喰いでない(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ
虫喰い/虫喰いでないとは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』に登場するスタンド使いのネズミたち。音石明がスタンド使いを生み出す矢で遊び半分でネズミを射たところ、凶悪なスタンドを身に着けてしまった。空条承太郎と東方仗助が駆除に乗り出し、農場を舞台に死闘を繰り広げることになる。 スタンドは一発命中すれば人間でもスタンドでもドロドロに溶かすことができる毒針を発射する「ラット」で、2匹とも同じ能力を身に着けている。
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東方良平(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ
東方良平(ひがしかた りょうへい)とは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』の主人公・仗助の祖父。杜王町の警察署に勤める警察官で、階級は巡査だ。出世とは無縁だったが、35年間真摯に町を守り続けてきた正義漢だった。父親のいない子どもを産んだ娘・朋子と孫の仗助を心から愛している。 物語の冒頭、町に現れた連続殺人鬼・アンジェロに目をつけられ、殺されてしまった。仗助は祖父の代わりに自分が町と母親を守ると決意する。
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大柳賢(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ
大柳賢(おおやなぎ けん)とは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』に登場するスタンド使いで、通称「ジャンケン小僧」。吉良の父親がスタンド使いにした少年で、人気漫画化の岸辺露伴に勝負を挑む。露伴とのジャンケン勝負はファンからの評価が高い名勝負で、NHKのドラマ『岸辺露伴は動かない』で実写化された。 スタンドはジャンケン勝負に勝つことで相手のスタンド能力を奪う「ボーイ・II・マン」。
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【デッドマンズQ】ジョジョ第4部から続く吉良吉影の奇妙な人生【ジョジョリオン】
『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』に登場するスタンド使い・吉良吉影。杜王町に潜み、長年にわたって人の「手」を求めて殺人を繰り返していた。シリアルキラーでありながらも、人として「平穏」な人生を好む。『デッドマンズQ』や『ジョジョリオン』でも引き続き描かれ続ける吉良吉影の奇妙な人生について解説する。
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【ジョジョの奇妙な冒険】ディオ・ブランドーのカリスマ的魅力と彼の人生を徹底解説【DIO】
「ジョジョの奇妙な冒険」に登場し、初代・ジョジョとの死闘を繰り広げ、血の因縁を作り上げた巨悪、ディオ・ブランドー。底なしの野心のため、人間を辞めて怪物へと変貌した彼の奇妙な人生と「悪のカリスマ」として多くの人々を突き動かした、彼が持つ独特の魅力について、解説する。
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目次 - Contents
- 虹村形兆のプロフィール・人物像
- 虹村形兆の来歴・活躍
- 虹村形兆登場までのあらすじ
- 東方仗助、広瀬康一との対決
- 虹村形兆の目的、そして死
- 死後、億泰の夢の中に現れる形兆
- 虹村形兆のスタンド:バッド・カンパニー
- スタンドとは
- ステータス
- 能力
- 一斉射撃
- 地雷
- アパッチミサイル
- 虹村形兆の関連人物・キャラクター
- 虹村億泰
- 虹村父
- 東方仗助
- 広瀬康一
- 片桐安十郎/アンジェロ
- 音石明
- 虹村形兆の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「『スタンド』というのは車やバイクを運転するのと同じなのだ………能力と根性のないウスラボケは、どんなモンスターマシンに乗ってもビビってしまって、みみっちい運転するよなあ」
- 「おまえは一枚のCDを聞き終わったら、キチッとケースにしまってから次のCDを聞くだろう? 誰だってそーする。おれもそーする」
- 「几帳面な性格でね──この順番に必ずやると言ったらやる! これが予告だ!」
- 「予告どおりは気分がいい~~~ッ」
- 「こいつを殺した時にやっとおれの人生が始まるんだッ!」
- 「億泰…おめ…はよおー。いつだっておれの足手まといだったぜ…」
- 虹村形兆の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- スタンド名の元ネタはイングランド出身のロックバンド「バッド・カンパニー」