太陽の牙ダグラム(Fang of the Sun Dougram)のネタバレ解説・考察まとめ

『太陽の牙ダグラム』とは、テレビ東京系列で1981年10月から1983年3月まで放送されたSFロボットアニメである。地球からの圧政に苦しむ植民惑星「デロイア」が独立するまでの動乱を、戦争と政治の両面から描く。地球生まれの主人公「クリン・カシム」は数奇な運命の下、デロイア独立戦争に義勇兵として参戦する。『機動戦士ガンダム』の流れを汲んだ「リアルロボット」路線の作品であり、後に『装甲騎兵ボトムズ』や『機甲界ガリアン』を手掛ける高橋良輔のロボットアニメ初監督作品でもある。

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カーディナル市

カーディナル市

メインランドの中心都市。人類が最初に入植を始めた土地であり、地球連邦の出先機関が集中している。都市の中心を「カーディナル川」が縦断しており、中州には行政府や議事堂が集中している。川を挟んで左右に「新市街」「旧市街」がある。旧市街は入植者が最初に開拓した土地だが、現在は貧民街の様相を呈しており、住人は非常に苦しい生活を強いられている。新市街は地球資本企業の巨大なビルが建ち並ぶきらびやかな近代都市となっている。この対比は、デロイア星の内情をこれ以上無いほどに物語っている。

砂漠地帯

メインランドの中央に位置する巨大な砂漠地帯。かつては銅や鉄などの鉱物が豊富な資源地帯として採掘事業でにぎわっていた。しかしパルミナ大陸でより豊富な資源地帯(アンディ鉱山など)が発見されると、その過酷な環境もあって次第に土地は放棄され荒廃した。第1話の最初のシーンで朽ち果てたダグラムが擱座しているのがこの砂漠地帯であり、クリンが最終話でダグラムを爆破した後に風化したものである。第13話から17話にかけて、ボナール市に向かう太陽の牙と傭兵部隊「ガルシア隊」が激闘を繰り広げた舞台でもある。

ボナール市

第18話から21話までの舞台で、メインランドの西岸に位置する巨大な工業都市。民間企業がこぞって進出し、デロイア星でも有数の発展を遂げた大都市となった。年に1回、デロイア星でも最大の祭である「ボナール祭」と、デロイア最大の自動車レースである「ボナール・グランプリ」が開催される。もともと地球連邦の影響が薄かったためデロイア独立思想が根強く、デロイア資本企業の思惑もあって独立派を支持する「デスモンド」が市長に就任していた。独立派もボナールの工業力を活かし、ダグラム量産の体制を整えていた。しかし強行採決された悪法「デロイア自治法」により市内のゲリラは一掃され、デスモンドは辞任を迫られる。さらにボナール祭もフォンとラコックの仕込みで露骨なプロパガンダに変貌してしまう。そんな中開催されたボナールグランプリだが、放送室に乱入したキャナリーのアジテーションで会場は大混乱に陥り、レーサー達はドサクサ紛れにレギュレーションを無視して勝手に混走するなど、まさにお祭り状態となった。

スパ市

ボナール市から西岸伝いに南に下った位置にある湾岸都市。ボナール市のベッドタウンとして栄えているようだ。実業家の「ハーマン・ベイカー」が所有している別荘があり、そこで12グループのゲリラが一堂に会した「ゲリラ会議」が開催された(第23話)。またデスタンの情婦であるオレナがレストランを出店しており、情報屋を休業状態のデスタンが入り浸っていた(第61話)。

バラフ刑務所

ランベル市の東にある刑務所。多数のゲリラや政治犯が収監されており、サマリンもここに囚われていた。岬の突端に建設され鉄壁の防御を誇ったが、太陽の牙やJ・ロック隊の活躍により攻略されサマリンや他囚人は解放された。

ランベル市

メインランドの中央南端に位置する湾岸都市。タンカーや貨物船が頻繁に出入りする巨大な港湾施設「ランベル港」が整備され、メインランドの玄関口として大いに栄えている。デロイア資本企業が盛んに事業を展開しており、「ネルオーダー社」もここに本社を構えている。しかし近年は地球資本が強引な資本注入を行ない、デロイア企業は次々と敵対的買収を受けている。ラビンも所属する「RDカンパニー」の意向を受け、ネルオーダー社から経営権を奪うためにランベル市入りしている。

パルミナ大陸

本編中盤の舞台。海を隔ててメインランドの東に位置し、面積ではメインランドを凌駕する広大な大陸。人口のほぼ8割が小作農として従事し、地主である地球の大資本が利益を吸い上げるいびつな構造が常態化している。この状況からデロイア独立の機運が高まっている。行政府は大陸のほぼ中央に位置する「ドガ市」で、レークが行政官に就任している(第31話)。鉱物資源が豊富で採掘事業が盛んに行なわれており、アンディ鉱山を始めとした多くの鉱山が点在している。ドガ市の東には独立派と地球連邦による決戦の舞台となった「スタンレー高原」があり、デロイア人兵士の反乱事件が起こった「ウルナ基地」が存在する。その東北方面には険しい山脈である「グランテ山脈」が縦走している。

ドガ市

パルミナ大陸の行政府が集中している政令都市。レークはここにパルミナ行政官として赴任した。海に流れ込む河川の途中に湖があり、その畔に都市と田園地帯が広がる。近隣に「ドガ空港」と「ドガ基地」というドガ市の守備が任務の大規模な基地がある。パルミナの独立派ゲリラを率いていたノキオの主導でドガ市を攻略するために大規模な攻勢をかける(第32話)。サマリン派も無謀と知りつつも引きずられる形でこの作戦に参加した。しかしドガ基地との輸送経路を遮断する作戦を逆手にとられ、コンバットアーマーを空輸するというレークの奇策によって独立派ゲリラは大打撃を受け惨敗する。その後独立派を糾合して「デロイア人民解放軍」を名乗り、反乱したデロイア人兵士をも取り込んで一大勢力となると、再びドガ市を攻略して制圧、サマリンが「デロイア人民政府」樹立を宣言した(第57話)。

デイジーが勤めることになった野戦病院もこのドガ市の近郊に存在した(第34話)。その後ダロウェイが市内に孤児院を開設し、デイジーもそこに身を寄せている(第55話)。

ドリー鉱山

アンディ鉱山の近隣にある鉱山都市。すでに資源が枯渇し廃鉱山同然となっている。住み着いていた鉱山労働者も仕事を求めて離れていき、住んでいるのは夫の帰りを待つ女子供や老人ばかりと寂れている。サマリンはここで独立派支援者リーダーの「ブリアン」と接触し、アンディ鉱山への道案内を依頼した。

アンディ鉱山

ドガ市攻略に失敗した独立派が、体勢を立て直すために本拠地にした鉱山都市。カルメル曰く「ディスコも映画館もある」デロイアでも屈指の都会である。市を運営する反メドール3州(コホード・ミンガス・ローディア)の思惑と打算の結果、逃げ込んできた独立派を匿った。サマリンはこのアンディ鉱山に腰を据え、本格的な組織図を練り上げて「デロイア人民解放軍」を設立した。その後ドナンが地球に戻って評議会の壇上で演説を繰り広げたことで情勢は一変し、3州は独立派追放に動いた。

グランデ山脈

パルミナ大陸の東端を縦走する山岳地帯。アンディ高山を追われた独立派が次の本拠地とすべく目指していた。実際には「ウルナ基地」の異変を察して引き返したため、独立派はグランテ山脈には到達していない。北には北部エリアへ続く「カルナック山脈」が続く。

ウルナ基地

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