装甲騎兵ボトムズ入門(ロボット・キャラクター)

1983年にサンライズにより制作された、「装甲騎兵ボトムズ」はガンダムと並ぶ、サンライズのリアルロボの傑作であり、高橋良輔監督の代表作と言えるだろう。アニメファンなら、是非見ておきたい作品であるが、とっつきにくさを感じさせる部分も多いと思われる。そんな、装甲騎兵ボトムズを「キャラ」「メカ」の視点から、シンプルに紹介したい。

ボトムズの舞台

装甲騎兵ボトムズの舞台は、アストラギウス銀河と呼ばれる銀河系。「ギルガメス」と「バララント」の二つの陣営に別れて、百年単位の星間戦争が延々と続いている。ギルガメスの主星は惑星「メルキア」。物語序盤はキリコが流れ着いた、荒れ果てたメルキアの都市「ウド」を舞台とする。

アーマード・トルーパー

AT(エーティー、アーマード・トルーパー)は、「装甲騎兵ボトムズ」に登場するロボットの総称。極めて小型の搭乗型ロボット。「機動戦士ガンダム」より続く、「リアルロボット」の流れの一つの究極の形と言えるかもしれない。主人公キリコの乗るスコープドッグは、使い捨てといった感じであり、作劇的に非常に革新的とも言えた。

スコープドッグ

ギルガメス軍の標準的なミッド級AT。最も多く生産されており、汎用性や信頼性も高い。主人公のキリコは、スコープドッグ系を好んで搭乗する。湿地戦用のマーシィドッグの他、様々な派生機も存在する。模型の世界でも「スコタコ」と呼ばれ、ガンプラに匹敵する人気のメカだ。

ブルーティッシュドッグ

スコープドッグをベースに、PS(パーフェクトソルジャー)用にチューンナップされた機体。ヒロインのフィアナの乗機。右腕の「ガトリングクロー」が特徴的だ。

スタンディングタートル

物語の中盤のクメン編で、キリコが主に戦うことになる水陸両用タイプのAT。ヘビィ級ATのスタンディングトータスの改造型。イプシロン用に改造された青い機体である「スナッピングタートル」も存在する。

ダイビングビートル

クメン編でキリコの同僚達が搭乗する、水陸両用タイプのヘビィ級AT。劇中では、これといった見せ場もない機体。

ベルセルガ

クメン編より登場する、キリコの同僚のクエント人、ル・シャッコが搭乗するAT。クエント星のテクノロジーが使用されたカスタム機。外伝の「青の騎士ベルゼルガ物語」では主役機となる。

ストライクドッグ

秘密結社が製造した、イプシロン専用のヘビィ級AT。左腕についたマシンガン付きのアイアンクローが特徴的だ。

ファッティー

ギルガメス軍と敵対する、バララント軍の主力AT。主として、物語の敵メカとして登場する。ギルガメスと異なる、丸っこいデザインが特徴。

ラビドリードッグ

ストライクドッグの後継となる、ヘビィ級AT。物語の終盤で、普段はスコープドッグにしか乗らないキリコが搭乗し、大集団を相手に破壊の限りを尽くす。

登場人物・キャラクター

キリコ・キュービィー

物語の主人公。物語の冒頭では、ギルガメス軍のアーマード・トルーパーのパイロットとして登場する。出生などの経緯は、不明な部分が多い。悲惨な戦禍に巻き込まれた経緯もあってか、無口で無愛想な性格。ゴウトらの三人組や、フィアナとの出会いの中で、徐々に人間性を取り戻していく。極めて危険な環境にありながらも、生き延びるという不思議な能力がある。

フィアナ

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