『太陽の牙ダグラム』とは、テレビ東京系列で1981年10月から1983年3月まで放送されたSFロボットアニメである。地球からの圧政に苦しむ植民惑星「デロイア」が独立するまでの動乱を、戦争と政治の両面から描く。地球生まれの主人公「クリン・カシム」は数奇な運命の下、デロイア独立戦争に義勇兵として参戦する。『機動戦士ガンダム』の流れを汲んだ「リアルロボット」路線の作品であり、後に『装甲騎兵ボトムズ』や『機甲界ガリアン』を手掛ける高橋良輔のロボットアニメ初監督作品でもある。
ロビンスンR25地対地近距離ミサイル砲(中)
地球連邦軍の誘導ミサイル兵器。Xネブラの影響で使い物にならないとされる本作の精密誘導兵器において、例外的に強力とされる。牽引式の迫撃砲のような形状で自走能力は無いが、その分小型軽量で高地にも運び上げやすいなど設置場所を選ばない。作中ではヘリに垂直懸架して運搬していた。
第55話で登場し、スタンレー高原での決戦を前にマノンの命令でウェーブ台地に設置された。しかしザルツェフもその戦略的危険性に気が付き、レンジャー部隊を送り込んで排除しようとする。激闘の末レンジャー部隊の屍を踏み越えた太陽の牙の奮闘で全基破壊された。第64話では独立派が同型の兵器を対岸攻撃に使用している。
203ミリ連装カノン砲
203ミリ連装カノン砲。ヘリで輸送されている。
第61話で登場。独立派がカルナック山脈を目指す道中で出くわした巨大な砲台。山稜の中腹にあるトーチカの内部に設置され、山裾に近づいた敵に強力な砲撃を浴びせる。J・ロックいわくその威力は「ダグラムでも一撃で吹き飛ぶほど」とのこと。さらに「かつて地球で使われていたヴァリアント砲」と言及しているが詳細は不明。直撃を受けたヘイスティは一撃で破壊され、トラックは跡形も無く消し飛んでいた。J・ロックとロッキー、チコの3人による強襲により沈黙させられ、最後はダグラムのリニアカノンで完全に破壊された。
トーチカ
トーチカ
第65話で登場。2連装カノン砲と回転砲座、そしてその重量を支える台座からなる簡易要塞。移動や設置には大型ヘリによる搬送が不可欠で、設置の際は3本のドリルが地面に深々と食い込む。カルナック山脈越えを目指す独立派にとっては最初の強敵であり、大地の絆のリーダー「ドッグ」を含めた多数の犠牲者を出した末にようやく撃破された。
装甲先導車両
装甲先導車両
第1話で登場した軍用列車。太陽の牙が襲撃する予定の軍用車両の安全確保のために先行していた。装甲化され連装カノン砲などで武装している。軍用車両が太陽の牙の襲撃に遭うと引き返してくるが、ビリーのミサイル攻撃で撃破される。
軍用列車
軍用列車
第1話で太陽の牙が襲撃する軍用列車。大量の兵員や物資を輸送していた。回転機銃座やカノン砲で武装している。太陽の牙の仕掛けた地雷で脱線・転覆する。ちなみに乗客の中にはジャーナリストのラルターフもおり、巻き添えを喰ったが無事生還している。
鉱山列車
鉱山列車
鉱山から産出された鉱物資源を運搬するための貨物列車。アンディ鉱山への途中にあった中継基地にあったものを独立派が鹵獲した。トラックはもちろん、アイバン DT-2のような大型車両ですら積載可能であり、独立派はこの列車でアンディ鉱山に辿り着いた。
宇宙船
シャトル
シャトル
静止軌道上に浮かぶ「ワームホール・ポート」と地表を繋ぐ再利用型宇宙往還機。離陸には通常の航空機のように滑走路を使用する。第2話でドナンが搭乗した機体はテロリストの襲撃により銃撃され擱座する。しかしその直後同型機が用意され、ドナンは無事に出発した。父の後を追ったクリンも同型機に搭乗している。
ワームホール宇宙船
ワームホール宇宙船
ワームホールを航行するための宇宙船。地球・デロイア間を渡航する旅客は、シャトルでワームホール・ポートに到達した後にこの宇宙船に乗り換える。ワームホール航行をもってしても渡航には52時間程度を要する。そのため客室はフェリーのような客室が設けられ食事が提供される。
Related Articles関連記事
装甲騎兵ボトムズ(VOTOMS)のネタバレ解説・考察まとめ
装甲騎兵ボトムズ(Armored Trooper VOTOMS)とは、日本サンライズ(現・サンライズ)制作のロボットアニメである。テレビシリーズが1983年4月1日から、1984年3月23日までテレビ東京系で放送された。テレビシリーズは全52話である。 テレビシリーズの後日談や、サブエピソードを描いた小説、漫画、OVA作品が制作、発表され続けている。 アーマードトルーパー(通称AT)と呼ばれる、大量生産の安価なロボット兵器が、主役機、敵機、関係なく次々と撃破されていく姿は、圧巻である。
Read Article
沈黙の艦隊(かわぐちかいじ)のネタバレ解説・考察まとめ
『沈黙の艦隊』とはかわぐちかいじによって1988年から1996年まで『モーニング』に連載されていた、架空の戦争・軍事政策をテーマとした漫画作品、およびそれらを原作としたラジオドラマ、アニメ、映画作品である。政治的な陰謀や軍事技術の進展による国際関係の緊張を背景に、架空の最新鋭潜水艦「やまと」の艦長である海江田四郎とその乗組員たちの活躍を描いている。本作は、そのリアルな描写と緻密なストーリー展開で高い評価を受けた。
Read Article
機甲界ガリアン(Panzer World Galient)のネタバレ解説・考察まとめ
『機甲界ガリアン』とは、日本テレビ系列で1984年10月から1985年3月まで放送されたSFロボットアニメである。騎士や城塞といった西洋の中世的風景に、巨大ロボットという異質な存在が闊歩する独特の世界観が特徴である。亡国の王子が仇敵に打ち勝つ貴種流離譚を描きつつ、やがて宇宙規模の冒険に発展する非常に壮大なストーリーが展開された。監督を高橋良輔が務め、キャラクターデザインに塩山紀生、メカニックデザインに大河原邦男、音楽に冬木透と、『太陽の牙ダグラム』を手掛けたスタッフが集結している。
Read Article
装甲騎兵ボトムズ入門(ロボット・キャラクター)
1983年にサンライズにより制作された、「装甲騎兵ボトムズ」はガンダムと並ぶ、サンライズのリアルロボの傑作であり、高橋良輔監督の代表作と言えるだろう。アニメファンなら、是非見ておきたい作品であるが、とっつきにくさを感じさせる部分も多いと思われる。そんな、装甲騎兵ボトムズを「キャラ」「メカ」の視点から、シンプルに紹介したい。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『太陽の牙ダグラム』の概要
- 『太陽の牙ダグラム』のあらすじ・ストーリー
- 革命の始まり
- 裏切りのボナール
- 混沌のアンディ鉱山
- デロイアの夜明け
- 『太陽の牙ダグラム』の登場人物・キャラクター
- 主人公と仲間達/太陽の牙
- クリン・カシム
- ロッキー・アンドル
- キャナリー・ドネット
- チコ・ビエンテ
- ビリー・ボール
- ナナシ
- フェスタ・ブロンコ
- ハックル・G・トンプソン
- ジョルジュ・ジュールダン
- リタ・ベレット
- デロイア独立運動関係者
- デビッド・サマリン
- J(ジェイ)・ロック
- ジャッキー・ザルツェフ
- バックス
- ヘシ・カルメル
- ジョーク
- ガボール・ザナ
- 地球連邦政治関係者
- ドナン・カシム
- ヘルムート・J・ラコック
- フォン・シュタイン
- 地球連邦軍軍人・軍関係者
- レーク・ボイド
- ヴルドラン・ガルシア
- 民間人
- デイジー・オーセル
- ディック・ラルターフ
- コール・デスタン
- カシム家関係者
- フィナ・カシム
- ラビン・カシム
- サラ・カシム・ボイド
- ロイル・カシム
- ワトキンス
- マリアン
- その他のデロイア独立運動関係者
- バスク
- デオル・ドネット
- ジョージ
- エディ
- クローニ
- デイビス
- ドック
- デビッド
- 内通者A
- 内通者B
- ウイリー
- エル・ゴード
- ノキオ
- ブリアン
- 赤い星のリーダー
- 伝令
- バルディー
- ゴーレン
- ジムル
- ビギン
- ロジャー
- マービン
- その他の政治家・官僚
- デスモント
- グランフェルド
- アール・シルバ
- ロマン・ガーコフ
- その他の地球連邦軍人
- ミゲロ
- ダンロック
- ジュディア・オハラ
- ブレナー
- ダーク
- ノートン
- ベリオン
- ブルーム
- グラッシン
- オッペ
- ガゼール
- M・ワサキ
- ガーシュナー
- ルドルフ
- アルフレッド
- バラフ軍刑務所所長
- 看守長
- ギルソン
- ハンズ・ドリップ
- ロイ・ゲイダ
- エバンス
- ヒース
- ハンク
- アーロン
- ブラドー
- ブリンク
- ラッド
- テニスン
- バレル
- リマ
- フリッツ・マノン
- ボリー
- ラドルフ
- サミット
- シュミット
- その他の民間人
- モレア・オーセル
- マルック・アンドル
- オリザ
- ミリンダ
- ハーマン・ベイカー
- ネルオーダー
- ダロウェイ
- ライアン・バーガー
- エイモンド・ビラフ
- ジャクソン・ライズ
- ニール
- オレナ
- 『太陽の牙ダグラム』の登場兵器(コンバットアーマー)
- ダグラム系列
- ダグラム
- ソルティック社
- H8「ラウンドフェイサー」
- H102「ブッシュマン」
- H8RF「ラウンドフェイサー」コーチマSpl.(スペシャル)
- H404S「マッケレル」
- HT128「ビッグフット」
- アビテート社
- F44A「クラブガンナー」
- F44B「テキーラガンナー」
- F44D「デザートガンナー」
- T10B「ブロックヘッド」
- T10C「ブロックヘッド」(Xネブラ対応型)
- F35C「ブリザードガンナー」
- サバロフ社
- AG9「ニコラエフ」
- アイアンフット社
- F4X「ヘイスティ」
- ダグラム系列(劇中未登場)
- DM(ダム)
- ソルティック社(劇中未登場)
- H102B「ブッシュマンB型」
- H102XL「ブッシュマンII」
- HT128C「ビッグフットC型」
- アビテート社(劇中未登場)
- F44C「ファイヤーガンナー」
- F44-CIWS「スイーパーガンナー」
- F44-ARCA「ジャンクディーラー」
- 「クラブファーマー」
- 「アイアンハンド」
- T12A「ロッグヘッド」
- 『太陽の牙ダグラム』のその他の登場兵器・乗り物
- 歩兵用兵器
- Eガン
- ビッグEガン
- 航空機
- キュレイユ MP-2 デューイ
- キュレイユ CH-24 グレイハウンド
- キュレイユ CH-35 パトリオット
- イーストランド WE-211 マベリック
- ヘルタット3 ボーンフィッシュ
- ズナーク Mir-770 ウェイル
- 小型旅客機
- 陸上兵器・車両
- ブロムリー LTR-62
- ブロムリー LTR-63GB
- アイバン DT-2
- ブロムリー A・R・M・C インステッド
- ブロムリー ST-48D
- ブロムリー J・R・S ネイティブダンサー
- グランドサーチ
- ウィリス HT-38D
- ウィリス OR-39D
- ガルシア隊ジープ
- バイク・サイドカー
- ホバーボート
- 上陸用舟艇
- ロビンスンR25地対地近距離ミサイル砲
- 203ミリ連装カノン砲
- トーチカ
- 装甲先導車両
- 軍用列車
- 鉱山列車
- 宇宙船
- シャトル
- ワームホール宇宙船
- 『太陽の牙ダグラム』の用語
- コンバットアーマー
- 第1世代コンバットアーマー
- 第2世代コンバットアーマー
- Xネブラ対応型コンバットアーマー
- リニアガン
- マグランチャー
- デロイア星
- デロイア人
- スタフェラス星系
- Xネブラ
- ドナン・カシム誘拐事件
- デロイア自治法
- 行政官
- ランベル港事件
- デロイア人民解放軍
- 解放軍遊撃隊
- デロイア人民政府樹立宣言
- 地球連邦
- 地球連邦軍
- SC(スペース・センチュリー)
- ワームホール航法
- 『太陽の牙ダグラム』の地名
- メインランド
- カーディナル市
- 砂漠地帯
- ボナール市
- スパ市
- バラフ刑務所
- ランベル市
- パルミナ大陸
- ドガ市
- ドリー鉱山
- アンディ鉱山
- グランデ山脈
- ウルナ基地
- スタンレー高原
- 北部エリア
- 北極ポート
- サンドレア空港
- 地球連邦
- メドール州
- ミンガス州
- コホード州
- ローディア州
- マルドー州
- テシオ州
- マラン州
- 『太陽の牙ダグラム』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ナレーション「心に牙を持つ者は、皆逝ってしまった」
- ドナン・カシム「州立化を承認する決定を下した」
- クリン・カシム「行かなくちゃ」
- フェスタ・ブロンコ「最高だぁー!」
- クリン・カシム「僕は今、とっても君と一緒にいたい」
- デビット・サマリン「我々はここにデロイア人民解放政府樹立を宣言する!」
- ヘルムート・J・ラコック「フォン・シュタイン大佐が血迷われたぞ!」
- ヘシ・カルメル「手荒なまねはしたくなかった」
- ドナン・カシム「自分の信じた道を生きろ」
- デビッド・サマリン「生きて、新しい時代を作ってくれ」
- ヘルムート・ラコック「寄生虫めが!」
- クリン・カシム「僕はこの手で、ダグラムと別れる!」
- 『太陽の牙ダグラム』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実はパラレルワールドだった第1話
- 『アニメック』誌上で展開されたあまりにも辛口な批評
- ラコックの死という衝撃的な展開を台無しにした次回予告
- 『太陽の牙ダグラム』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):麻田マモル「さらばやさしき日々よ」
- ED(エンディング):麻田マモル「風の行方」
- 挿入歌:麻田マモル「EXODUS(エキソダス)」
- 挿入歌:麻田マモル「父よ」
![RENOTE [リノート]](/assets/logo-5688eb3a2f68a41587a2fb8689fbbe2895080c67a7a472e9e76c994871d89e83.png)