デッドマン・ワンダーランド(Deadman Wonderland)のネタバレ解説・考察まとめ

『デッドマン・ワンダーランド』とは、2007年に『月刊少年エース』で連載を開始した、片岡人生と近藤一馬による漫画、およびそれをもとにしたアニメ作品である。
東京大震災から10年後、中学生の五十嵐丸太は「赤い男」によるクラスメイト惨殺事件の濡れ衣を着せられ、完全民営化刑務所「デッドマン・ワンダーランド」へ送致される。そこで自らの血液を操る能力「罪の枝」に覚醒した丸太は、謎の少女シロとの再会や他の能力者たちとの過酷な戦いを通じ、施設と「赤い男」に隠された巨大な陰謀へ立ち向かっていく。

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『デッドマン・ワンダーランド』(Deadman Wonderland)の概要

『デッドマン・ワンダーランド』とは、2007年6月号から2013年8月号まで『月刊少年エース』にて連載された、片岡人生および近藤一馬による漫画、およびそれをもとにしたアニメ作品である。漫画版『交響詩篇エウレカセブン』を手掛けた2人による「監獄サバイバルアクション」であり、前作のオマージュを取り入れつつも重厚で残虐な描写が特徴的である。

物語は、東京大震災から10年後の長野県で平凡な日常を送っていた中学生の五十嵐丸太(ガンタ)が、突如現れた謎の「赤い男」によってクラスメイト全員を殺害されるところから始まる。無実の罪で死刑判決を受けた丸太は、日本唯一の完全民営化刑務所「デッドマン・ワンダーランド」へと送致される。そこで丸太は、自身が「赤い男」によって自身の血液を操る特殊能力「罪の枝」に目覚めさせられた「デッドマン」であることを知る。やがて幼馴染の少女シロとの再会や他のデッドマンたちとの死闘、交流を通じて、施設と「赤い男」を巡る巨大な陰謀へ巻き込まれていくこととなる。

本作はメディアミックスも展開されており、2011年4月から7月にかけてマングローブ制作によるテレビアニメ全12話が放送された。放送時には厳重な映像・音声処理が施されたほか、原作連載中のため「自由の鎖」の脱走までを描く形で一区切りを迎えた。また、同年10月に発売された原作単行本第11巻の限定版には、千地清正の過去を描いたテレビ未放送エピソード収録のOVAが付属された。

『デッドマン・ワンダーランド』(Deadman Wonderland)のあらすじ・ストーリー

理不尽な冤罪

10年前に発生した「東京大震災」の混乱から立ち直りつつある日本で、長野県へ疎開し平凡な中学生生活を送っていた五十嵐丸太(いがらしがんた)の前に、ある日宙を舞う謎の「赤い男」が現れる。赤い男にクラスメイト全員を惨殺された丸太は、唯一の生存者として殺人容疑をかけられ、捏造された証拠のもとで死刑判決を下されてしまう。こうして無実の罪を着せられた丸太が送致されたのは、アミューズメント施設と刑務所が一体化した日本唯一の完全民営化刑務所「デッドマン・ワンダーランド(DW)」だった。
死への恐怖と環境の異常さに打ちのめされる丸太だったが、そこで幼馴染みの少女・シロと再会を果たす。この監獄では死刑囚に対して毒素が常時投与されており、生存するためには3日ごとに「キャンディ」と呼ばれる解毒剤を購入し続けなければならないというルールが存在していた。丸太は生き延びるため、刑務所内の過酷な生存競争へと身を投じていくこととなる。

「罪の枝」の覚醒

クラスメイトを殺害した「赤い男」がDW内に潜んでいるという情報を得た丸太は、手がかりを求めて監獄の隔離エリア「G棟」へ侵入を試みる。その道中で襲撃を受けた丸太は、胸に埋め込まれた結晶体の力により、自身の血液を操る特殊能力「罪の枝」を発動させる。丸太はこの能力を有する人間「デッドマン」としてG棟へ収容されることになった。
DWのプロモーターである玉木常長(たまきつねなが)は、観客たちに娯楽を提供するため、デッドマン同士を戦わせる見せ物格闘「ドッグレース」を主催していた。丸太は玉木の意図により強引に参加させられ、自らの血液を刃に変える千地清正(せんじきよまさ)や、二重人格の少女である鷹見水名月(たかみみなづき)ら、様々な能力を持つデッドマンたちとの戦いを余儀なくされる。敗者に身体の一部を摘出される罰ゲームが存在する中、丸太は激戦を通じて能力を扱い、仲間たちとの関係を深めていく。

反体制組織「自由の鎖」

監獄体制に反発する丸太は、盲目のデッドマンである剣ヶ峰凪(けんがみねなぎ)が率いる反体制組織「自由の鎖(スカーチェーン)」からの勧誘を受け、脱走計画へ参加する。計画の目的は、DWの非合法行為やデッドマンの存在を記録したデータを外部へ持ち出し、全貌を公表することだった。しかし、組織内部の六路文堂(ろくろぶんどう)の裏切りにより、情報はDW側の対デッドマン特殊部隊「墓守(アンダーテイカー)」へ漏洩する。
墓守の東弦角(あずまげんかく)や橙火花(だいだいひばな)らの急襲を受け、多くのメンバーが命を落とす。凪も洗脳される中、千地の助力を得た丸太は東弦角との戦いに臨む。激闘の末、副リーダーの輿緒唐子(こしおからこ)ら一部の生存者が告発データを携えて地上への脱走を成功させる。

人造能力者「ニンベン」の襲来

告発データの流出によりDWの実態が報道されたが、情報操作を行った玉木により、デッドマンの危険性が強調され、世論が誘導されてしまう。さらに玉木は自身の正当性を主張。人工的に「罪の枝」を持たせた人造デッドマン部隊「ニンベン」を投入し、デッドマンたちの排除を開始する。
丸太はニンベンの中に友人・御堂アザミ(みどうアザミ)が含まれていることを知り、彼女を救い出すため単身で行動する。対話によってアザミの洗脳を解除した丸太だったが、その直後に捕獲される。玉木は丸太に対し、自身が幼少期にDWの施設にいたこと、そしてクラスメイトを殺害した「赤い男」と幼少期に接点があったことを告げる。失われていた記憶の存在に、丸太はショックを受けたのだった。

クーデターの発動と真の黒幕

玉木の暴走により秩序が失われる中、看守長の蒔名フリューゲル季和子(まきなフリューゲルきわこ)らは組織の正常化を目指しクーデターを起こす。ニンベン部隊で応戦する玉木に対し、蒔名らは防衛線を突破し玉木を追い詰める。玉木は、10年前の東京大震災を引き起こした「起源のデッドマン」である「レチッドエッグ(赤い男)」の存在を叫び主張を続けるが、そこへ最強の能力者とされる咲神トト(さきがみとと)が現れる。トトの肉体は、死んだと思われていたDWの所長・剥切燐一郎(はぎりりんいちろう)に精神を乗っ取られていた。剥切の手で玉木は殺害され、剥切自身が陰謀の黒幕であることを明かし、行動を開始する。

シロの真実

玉木の死と黒幕の判明に伴い、DWの無期限閉鎖が決定する。冤罪が証明された丸太は釈放され、日常へ戻る権利を得た。しかし、閉鎖されたDW内部には剥切と「赤い男」が潜伏しており、丸太は一人で戻ることに葛藤を覚えたのだった。
脱出していた唐子は丸太を訪ね、剥切たちを倒すため生存したデッドマンを集めて討伐隊を結成していることを明かす。決意した丸太は、千地らと共に再びDWへ潜入。しかし、潜入直後に現れたシロは「赤い男」の人格に変貌していた。捕らえられた丸太の脳へ剥切の記憶が流れる中、丸太は自らの過去を知る。丸太の母親である研究者・五十嵐空絵(いがらしそらえ)と剥切は、人体実験の対象として幼いシロを使用していた。実験の苦痛から精神を守るため生み出された別人格が「赤い男」だったのだ。そのことを知っていたはずの丸太は、シロの存在に関する記憶を無意識に封印していた。

最後の死闘

罪悪感を受ける丸太に対し、剥切は脳を上書きして能力を奪おうとする。追い詰められた丸太だったが、千地が駆けつけ剥切による乗っ取りを阻止。丸太は仲間たちと協力して戦い、剥切を撃退した。
しかし、剥切の制御から解放されたシロの中の「赤い男」の人格が覚醒し、抑止装置が破壊されたことで真の力を解放する。崩壊するDWの中で、蒔名は即時撤退を命令するが、丸太は指示に従わず一人でシロのもとへ向かう。
身代わりとして実験に晒されたシロに対し責任を果たすため、丸太はシロとの最後の戦いに挑むのだった。

『デッドマン・ワンダーランド』(Deadman Wonderland)の登場人物・キャラクター

主要人物

五十嵐 丸太(いがらし ガンタ)

CV:朴璐美
本作の主人公。14歳。「赤い男」に胸へ赤いダイヤを撃ち込まれたことで能力に覚醒した少年。クラスメイトを全員殺害され、無実の罪を着せられて死刑判決を受け「デッドマン・ワンダーランド(DW)」へ送致される。コード名は「ウッドペッカー」。罪の枝は血を弾丸として飛ばす「ガンタガン」で、後に「ガンバルガン」へと強化される。幼少期は母親の五十嵐空絵やシロと共にDWの前身施設で暮らしていたが、ある出来事を機に記憶を失っていた。過酷な戦いを経て自身がシロの身代わりとして生き延びていた真実を知り、シロとの最終決戦へ臨む。決戦後は体内の結晶が崩壊して能力を失い、復学して昏睡状態となったシロの面会を続けている。

シロ

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