トラファルガー・ロー（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

トラファルガー・ローの概要

トラファルガー・ローとは、『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物である。ハートの海賊団の船長であり、主人公モンキー・D・ルフィと同時期に台頭してきたルーキー海賊・超新星（最悪の世代）の一人。「死の外科医」という異名を持つ。本名をトラファルガー・D・ワーテル・ローといいい、「Dの一族」であることがわかっている。本人は「『D』は隠し名で『ワーテル』は忌み名、本当の名前は本来ならば教えてはならない。」と語っており、この名がどのような意味を持っているかがわかっておらず、幼い頃に両親に人に言ってはいけない名前として教えられていたとのこと。

北の海（ノースブルー）のフレバンスという街の出身。医者である両親と妹と共に幸せな日々を過ごしていたが、「珀鉛病（はくえんびょう）」という奇病が街で流行りだし、感染拡大阻止の名目で街ごと焼き尽くされた。その時両親、妹、友人などを全て失い、自身も「珀鉛病」のせいで余命幾許という状況だった。自身を絶望のどん底に叩き落した世界を恨み、全てをぶっ壊したいという思いを抱いて、海賊ドンキホーテ・ドフラミンゴ率いるドンキホーテファミリーへと加入する。世界を恨んでいたローは、そこでドフラミンゴの実弟コラソン（本名：ドンキホーテ・ロシナンテ）と出会うことで人としての心を取り戻した。しかし実はコラソンが海兵だったことが発覚。コラソンはローの「珀鉛病」を治すために悪魔の実「オペオペの実」を手に入れてローに食べさせた後、裏切り者としてドフラミンゴに殺される。ローはそこからコラソンの敵をとろうと、ドンキホーテファミリーの一員として振る舞いながら機会を伺っていた。

シャボンディ諸島で初登場し、当時の懸賞金は2億ベリー だった。その後理由はわからないが海軍本部のあるマリンフォードで勃発した頂上戦争の場からルフィを逃がす手助けをする。新世界編では、王下七武海となってルフィ達の前に現れ、麦わらの一味と同盟を組み、強敵たちと激戦を繰り広げていく。ワノ国編ではキッドと共にビッグ・マムを倒して懸賞金が30億ベリーへと跳ね上がった。

トラファルガー・ローのプロフィール・人物像

肩書き：元王下七武海、最悪の世代
所属：ドンキホーテ海賊団構成員 → ハートの海賊団船長
所属船：ヌマンシア・フラミンゴ号 → ポーラータング号
異名：死の外科医
本名：トラファルガー・D・ワーテル・ロー
懸賞金：2億ベリー → 4億4000万ベリー → 5億ベリー →30億ベリー
出身地：北の海 フレバンス王国（白い町）
年齢：24歳 → 26歳
誕生日：10月6日（「ト」ラファルガー・「ロ」ー）
身長：191cm
星座：てんびん座
血液型：F型
好きな食べ物：おにぎり、焼き魚
嫌いな食べ物：パン、梅干し
趣味：放浪、記念コイン集め
イメージ国：ドイツ
イメージ職業：医者
イメージ花：月下美人
イメージ動物：ユキヒョウ
武器：妖刀「鬼哭」
悪魔の実：オペオペの実（超人系）

CV：神谷浩史

容姿

目の隈と顎髭、ヒョウ柄のような帽子が特徴。妖刀「鬼哭」を持ち歩いている。体中に入墨が彫られており、肩と胸にはハート、背中に海賊旗、指には「DEATH」の文字が入っている。
2年前には黄色と黒のパーカーを着用していたが、新世界編では黒いロングコートを着用している。

性格

残虐な海賊として名が通っている。しかし、実は仲間思いな一面がある。マリンフォード頂上戦争の時には何の義理もないルフィを助けている。
「オペオペの実」の能力により人間をバラバラにしたり、心臓を抜き取ったりするが、医者である為に人殺しをしない。パンクハザード編では、麻薬中毒の子供たちを治療した。
ルフィは完全にローの事を善人だと思っており、「コイツはおれの仲間になったんだ！」といった発言をしている。

ものすごく負けず嫌いな面があり、見下されることや命令されることを嫌う。またルフィや同じ最悪の世代のユースタス・”キャプテン”・キッドとくだらないことで競い合う子供っぽい面がある。

トラファルガー・ローの能力

基礎戦闘力

幼少期にドンキホーテファミリーに入った時に、ファミリーの幹部から剣術、格闘術、砲術、戦略を叩き込まれた。
また両親が医者だった影響で子供ながらに医学的な知識もあり、「オペオペの実」の能力を十全に使いこなしている。

覇気

覇気も使用することができ、武装色の覇気に定評がある海軍中将・ヴェルゴ（実はドフラミンゴの部下）を両断するほどの力を持っている。見聞色にも優れており、遠く離れた闘魚の存在に気づいた。

悪魔の実：オペオペの実

超人系の悪魔の実。食べたものは、「ROOM（ルーム）」という球状のサークルを展開し、その範囲内にある物質に対し、切断・接合・移動・交換・調査といったあらゆる事象が実行可能とな「改造自在人間」となる。医術の心得があるものが食べれば、歴史に名を残す名医になれることが約束されるという。超人系悪魔の実は悪魔の実の中の序列としては低く、自然系や動物系と較べて能力も劣ることが多いが、「オペオペの実」は能力の類まれな希少性から50億ベリーという破格の値段で取引されるほどの価値を持っている。

不老手術

「オペオペの実」の能力の中で最上位に位置するのが「不老手術」。施術された者は年老いることない不死の肉体を手に入れることができるが、その代償として「不老手術」を施した能力者は死亡する。

ドフラミンゴは当初「オペオペの実」を実弟のコラソンに食べさせて、自身に「不老手術」を施術することを画策していた。この時ドフラミンゴはコラソンが海兵であり、悪魔の実の能力者だと知らなかった。コラソンを殺してからは「オペオペの実」を食べたローに「不老手術」をさせるために教育してきたが、コラソンを殺したローはそれを拒む。

覚醒能力

悪魔の実の能力は稀に”覚醒”し、自身以外にも影響を与えるようになる。本編では元王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴやビッグ・マム海賊団のシャーロット・カタクリなどの猛者が体得している。ローはワノ国編で自身が能力に”覚醒”していることを明かしたたが、覚えたてで体力の消耗が激しいとも語っていた。

「オペオペの実」の”覚醒”は少しわかりづらいが、本編の描写から「周囲のものに『ROOM（ルーム）』の能力を付与することができる」と考えられる。手のひらに「ROOM」の縮小版「K・ROOM（ク・ローム）」を作り出し、それを刀や敵に付与する姿が描かれている。これによって自身の刀「鬼哭」を巨大化させたりしていた。
また通常状態で使う「ROOM」は能力者であるローが「ROOM」の中にいなければならなかったが、”覚醒”状態では、ローが「ROOM」の外にいても問題がなようである。

トラファルガー・ローの武器

鬼哭（きこく）