
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』とは2019年公開のアメリカ・イギリス合作のドラマ映画である。監督はクエンティン・タランティーノ。1969年のハリウッドを舞台にかつてテレビスターであった俳優リック・ダルトンは、時代の変化に取り残されながらも再起を図ろうとしていた。一方親友であり専属スタントマンのクリフ・ブースは、ヒッピーのコミューンで盲目になり記憶に障害の出ているかつての旧友と再会をする。華やかな映画業界での葛藤や、ヒッピーの襲撃による事件に巻き込まれた2人の友情が描かれている。
リックの家に襲撃してきたテックス、ケイティ、セイディの3人のヒッピー。彼らと主に戦ったのはクリフと愛犬のブランディである。ブランディの攻撃に怯んだヒッピーを、クリフは素手で容赦なく殴りつけた。その際、ケイティの持っていたナイフがクリフの脚の付け根に刺さる。それでも彼は乱闘に決着がつくまで倒れることはなかった。ヒッピー全員の死亡が確認され、駆けつけた救急車に乗せられたクリフに対しリックは「いい友達だ。」と声をかける。クリフもどこか誇らしげに「努力してる。」と手を軽く振りながら答えるのであった。リックの親友が務まるのはクリフ以外に存在しないであろう。またクリフにとっても親友はリック以外に考えられない関係ができている。リックのそばにいる時は比較的冷静であり、本来持っている暴力的な部分が抑えられているクリフ。そうした意味での努力をしているともとれる台詞となっている。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
撮影現場で携帯を使用してはいけないというクエンティン・タランティーノの撮影時のルール
タランティーノの撮影現場にはあるルールが存在している。それは携帯を使用してはいけないというものだ。撮影現場で携帯が鳴ることは、システィーナ礼拝堂でクソをすることと同等の冒涜に値する。それほどまでにタランティーノにとって撮影現場は神聖な場所となっていた。『イングロリアス・バスターズ』(2009年)の撮影時に携帯が鳴った際には、誰も自身の携帯であると名乗らなかったために、その日の撮影は中断。そして残りの時間を反省に費やすよう全員が帰宅することになったという。
シャロン・テートが殺害された後に映画が制作された『テス』(1979年)
シャロンがハリウッドの本屋でロマンに小説『テス』の初版をプレゼントしようと購入するシーンがある。実在したシャロンもロンドンではあったが実際に『テス』を購入していた。彼女は脚本執筆のため、そのままロンドンに滞在するロマンに書籍をプレゼントし、一足先にアメリカへ帰国。そしてロマンが不在の間に、マンソン・ファミリーに襲われ命を落とした。事件の後にロマンは『テス』(1979年)という映画を制作している。映画の冒頭ではシャロンへの献辞が捧げられていた。
水死したナタリー・ウッドの事件を彷彿とさせるクリフ・ブースの妻の死
作中でクリフは自身の妻を殺したにも関わらず、逮捕されていないことが明かされている。妻はボートから転落したとされているが真相は不明。これは実際に起きた女優であるナタリー・ウッドの事件を基に描かれていると考えられている。ナタリーは1981年、ロサンゼルスからほど近いカリフォルニア州サンタカタリナ島でボートの旅行中に転落し、溺れ死んだとされている。しかし事件は謎に満ちたままであり、ハリウッドのミステリーとなっている。その後、2012年に検死報告書が訂正され、彼女の死因が事故によるものではない扱いとなった。新たに提出された報告書では彼女の転落した方法が解明できていない点と、遺体のアザが彼女の失踪前にできた可能性を否定しきれない旨が記載されている。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の主題歌・挿入歌
ED(エンディング):Maurice Jarre「Miss Lily Langtry」
モーリス・ジャールは数々の映画の音楽を手がけていることで知られているフランス人作曲家。代表作には『アラビアのロレンス』(1962年)や『ドクトル・ジバゴ』(1965年)などがある。『Miss Lily Langtry』はポール・ニューマンが主演を務める時代劇『The Life And Times Of Judge Roy Bean』(1972年)で使用されている楽曲。控えめな出だしから始まり、軽やかに徐々に明るさを増していきながら楽曲と共にエンディングを迎える。
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セブン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
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バックドラフト(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『バックドラフト』とは、消防士の兄弟の火災現場での活躍と葛藤、謎の放火犯を追う物語。監督は『ビューティフル・マインド』『ダ・ヴィンチ・コード』で知られるロン・ハワードが務めており、出演者はカート・ラッセル、ロバート・デ・ニーロなど豪華な顔ぶれが揃っている。火災現場の視覚効果をアメリカの特殊効果及びVFXの制作会社インダストリアル・ライト&マジックが務めている。エグゼクティブ・プロデューサーはブライアン・グレイザーと『砂の惑星』のラファエラ・デ・ラウレンティスが務めている。
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『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』とは、2002年のアメリカの犯罪映画。監督は『E.T.』や「ジュラシック・パークシリーズ」のスティーブン・スピルバーグ、主演は『タイタニック』のレオナルド・ディカプリオが務めた。実在する天才詐欺師フランク・W・アバグネイル・Jr.の自伝をもとに制作された実話だ。16歳で家を飛び出した少年が、巧みな話術と偽造技術を武器に、パイロットや医師になりすまして詐欺を重ねる姿を描く。追われ続ける日々の中で描かれる、孤独と信頼のドラマが心に残る作品だ。
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『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』とは、2019年にアメリカで公開された映画。自閉症の青年ザックは、プロレスラーの養成学校に入る夢を叶えるために養護施設を抜け出す。そこで偶然出会ったのは、獲物を盗んでいたことが知られて追われている漁師のタイラー。老人介護施設でザックの世話をしていたエレノアを加え、夢の実現を目指す3人の旅は、思いもよらなかった冒険へと変化していくのだった。『リトル・ミス・サンシャイン』のプロデューサーが贈る、全米を沸かせた奇跡のハートフルストーリー。
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目次 - Contents
- 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の概要
- 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のあらすじ・ストーリー
- 時代の変化に抗い再起を図ろうとするリック・ダルトン
- ヒッピーのコミューンを訪れることになったクリフ・ブース
- リックとクリフの旅の最後の夜に起きたヒッピーによる襲撃
- 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の登場人物・キャラクター
- 主な登場人物
- リック・ダルトン(演:レオナルド・ディカプリオ)
- クリフ・ブース(演:ブラッド・ピット)
- シャロン・テート(演:マーゴット・ロビー)
- ハリウッド関係者
- ロマン・ポランスキー(演:ラファル・ザビエルチャ)
- マーヴィン・シュワーズ(演:アル・パチーノ)
- サム・ワナメイカー(演:ニコラス・ハモンド)
- ランディ・ミラー(演:カート・ラッセル)
- ジャネット・ミラー(演:ゾーイ・ベル)
- ジェームズ・ステイシー(演:ティモシー・オリファント)
- トルーディ・フレイザー(演:ジュリア・バターズ)
- ウェイン・モウンダー(演:ルーク・ペリー)
- ブルース・リー(演:マイク・モー)
- スティーブ・マックイーン(演:ダミアン・ルイス)
- ジェイ・シブリング(演:エミール・ハーシュ)
- コニー・スティーヴンス( 演:ドリーマ・ウォーカー)
- ミシェル・フィリップス(演:レベッカ・リットンハウス)
- キャス・エリオット(演:レイチェル・レッドリーフ)
- ジョアンナ・ペティット(演:ルーマー・ウィリス)
- ヒッピー
- チャーリー(演:デイモン・ヘリマン)
- プッシーキャット(演:マーガレット・クアリー)
- テックス(演:オースティン・バトラー)
- スクィーキー(演:ダコタ・ファニング)
- ジプシー(演:レナ・ダナム)
- ケイティ(演:マディセン・ベイティ)
- セイディ(演:マイキー・マディソン)
- クレム(演:ジェームズ・ランドリー・ヘーベルト)
- フラワー・チャイルド(演:マヤ・ホーク)
- ルル(演:ビクトリア・ペドレッティ)
- スネーク( 演:シドニー・スウィーニー)
- フロッギー(演:ハーレイ・クイン・スミス)
- サンダンス(演:キャシディ・ヴィック・ハイス)
- エンジェル(演:ダニエル・ハリス)
- ジョージ・スパーン(演:ブルース・ダーン)
- その他
- フランチェスカ・カプッチ(演:ロレンツァ・イッツォ)
- ビリー・ブース(演:レベッカ・ゲイハート)
- ヴォイテク・フライコウスキー(演:コスタ・ローニン)
- アビゲイル・フォルジャー(演:サマンサ・ロビンソン)
- メアリー・アリス・シュワーズ(演:ブレンダ・ヴァッカロ)
- アレン・キンケイド(演:スペンサー・ギャレット)
- ダフナ・ベン=コボ(演:ダニエラ・ピック)
- ラリー・エドマンズ(演:クルー・ギャラガー)
- ブルーイン・シアターの受付嬢(演:ケイト・バーラント)
- ヒッピーの売人(演:パーラ・ヘイニー=ジャーディン)
- ビル・フリッチュ(演:トム・ハーティグ )
- ドニー(演:オマー・ドゥーム)
- デヴィッド(演:デヴィッド・スティーン)
- ナレーション(声:カート・ラッセル)
- 西部劇の登場人物
- ボブ・ギルバート(演:スクート・マクネイリー)
- エルネスト(演:クリフトン・コリンズ・Jr )
- バーテンダー (演:マルコ・ロドリゲス)
- ならず者(演 :モーリス・コンプト、リュー・テンプル、ヴィンセント・ラレスカ)
- 保安官(演:マーティン・コーヴ)
- ハケット保安官(演:マイケル・マドセン)
- アグリー・オウル・フート(演:ジェームズ・レマー)
- 賞金稼ぎの掟のナレーション(声:コーリー・バートン)
- カメオ出演・シーンカット
- ハンブル・ハーヴ・ミラー(声:レイジ・スチュワート)
- レッド・アップルのCM監督(声:クエンティン・タランティーノ)
- オールド・チャタヌーガ・ビールのCMのナレーション(声:ウォルトン・ゴギンズ)
- バート・レイノルズ(演:ジェームズ・マースデン)
- アモス・ラッセル(演:ティム・ロス)
- 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の用語
- ヒッピー
- マンソン・ファミリー
- LSD
- 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- クリフ・ブース「お前はリックダルトン様だ。忘れんな。」
- 最高の悪役を演じてみせたリック・ダルトン
- リック・ダルトン「いい友達だ。」/クリフ・ブース「努力してる。」
- 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 撮影現場で携帯を使用してはいけないというクエンティン・タランティーノの撮影時のルール
- シャロン・テートが殺害された後に映画が制作された『テス』(1979年)
- 水死したナタリー・ウッドの事件を彷彿とさせるクリフ・ブースの妻の死
- 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の主題歌・挿入歌
- ED(エンディング):Maurice Jarre「Miss Lily Langtry」