私立ジャスティス学園（ジャス学）のネタバレ解説・考察まとめ

エンディング：ロイ・ブロムウェル

事件を無事に解決し、依頼を終えたロイは、故郷への帰国の日を迎えたというのに、浮かない顔をしていた。それは、日本で友情を育んだ伐たちと別れたくないという気持ちの表れだったが、ロイは自分なりのやり方で彼らのために動くことを決意し、日本に残らず帰国する。その方法を実行したロイは20年後、アメリカの大統領となり、経済摩擦で冷え切っていた日米関係を改善させたのだ。彼の隣には、かつて苦楽を共にした仲間であり、彼に想いを寄せていた少女、ティファニーが大統領夫人として並び立つのであった。

エンディング：ティファニー・ローズ

戦いの後、ロイはティファニーやボーマンたちと離れ、政治家になるために独りハーバード大学へと進学。共に行けなかったティファニーは、離れ離れになることを寂し気に零すが、そんな最中に彼女はボディーガードになると思いつく。政治家となったロイのボディガードになれば、一生彼を守り、共に居られると考えついたのだ。ティファニーはロイの傍にいることを夢見て、格闘技の腕を嬉々として磨いていくのだった。

エンディング：ボーマン・デルガド

戦いを終え、帰国の日を迎えたロイとティファニー、そしてボーマン。しかし、ボーマンは帰国をせず、宣教師となり、日本人とアメリカ人がお互いに理解を深めるための手助けをしたいと考えた。ロイとティファニーの理解を得、背中を押されたボーマンは、かつての戦いで拳を交え、友となった者たちと共に、まずはと募金活動に励む。かつては利己的な国だと思っていた日本への偏見を取り除いた少年は、新たな友人たちと共に、新鮮な毎日を送るのだった。

外道高等学校（げどうこうとうがっこう）ストーリー

全国のワルが集まるとも噂される外道高等学校（げどうこうとうがっこう）だったが、総番長・風間醍醐（かざま だいご）の手腕によって纏め上げられていた。しかしある日突然醍醐が姿を消し、外道高等学校は再び混乱と混沌に包まれてしまった。そんな外道高等学校に転校してきたのは、醍醐の弟を名乗る人物・風間アキラ（かざま あきら）。アキラは兄失踪の真相を探るために、兄の子分であったエッジと石動岩（いするぎ がん）を伴い、行動を開始するのだった。
血気盛んなエッジと、話を聞くのが苦手な岩、そして勘違いされがちな外道高等学校の名に苦労しながら、私立ジャスティス学園の手掛かりを手に入れたアキラ一行。そして、その私立ジャスティス学園こそが、アキラの兄である醍醐失踪に深く関わっていることを知り、アキラたちは私立ジャスティス学園へ殴り込みをかける。しかし校門前で水無月響子と島津英雄の相手をしているうちに、仲間の1人が私立ジャスティス学園に連れ去られ、洗脳を受けて雷蔵と共に立ち塞がってしまう。一行は激闘の末に仲間を取り戻し、雷蔵を打ち倒すことに成功するのだが、彼らの前に現れたのは、事件の黒幕となる男・忌野雹。底知れぬ威圧感を放つ彼を前にしたものの、アキラたちは最後の喧嘩に挑み、とうとう勝利をもぎ取ることに成功するのだった。

エンディング：エッジ

私立ジャスティス学園との決着をつけ、総番長の醍醐も取り戻したというエッジたちの活躍は、外道高等学校の生徒の間でも話題となっていた。後輩に持ち上げられ、鼻高々になっているエッジだったが、卑怯を信条にしていた彼の心境にも、先の戦いは大きな影響を及ぼす。つまらない喧嘩はしないと少なくとも考える、卑怯な真似はせずに堂々と正面から男らしく挑むなど、今までのエッジとはどこか一線を画した態度を取るようになる。大きな喧嘩を経て良い変化を遂げた不良少年は、白い特攻服を纏い、隣町の高校を相手に殴り込みをかけるのであった。

エンディング：風間アキラ

私立ジャスティス学園の野望を打ち砕き、とうとう失踪した兄・醍醐を見つけ出すことに成功したアキラ。気が緩んだアキラは口調が砕け、女言葉になった上、醍醐もアキラに対して妹と呼びかける。周囲でハテナマークを浮かべているエッジと岩に、アキラは素顔を晒し、改めて自分が女であったことを明かす。結果的に彼らを騙した形になったが、共に戦いを乗り越えた仲には最早男女の差などなく、岩とエッジは変わらぬ態度でアキラと接し、その友情を確かめ合うのだった。

エンディング：石動岩

私立ジャスティス学園との戦いを終え、総番長といつもの日常を取り戻した岩。しかし先の戦いは岩にも大きな心境の変化をもたらしており、尊敬される人間になろうと勉学に励むようになったのだ。だが以前まで授業中も寝てばかりだった岩には簡単な勉強すら難しく、とうとう頭に血をのぼらせて教科書を破いてしまう。そんな様子をアキラに叱責され、やり取りを見て腹を抱えて笑うエッジを尻目に、尊敬される人間になるのは楽ではないと、岩はぽつりと嘯くのであった。

私立ジャスティス学園（しりつ じゃすてぃすがくえん）島津英雄＆水無月響子ペアストーリー

島津英雄と水無月響子は、超エリート高校の私立ジャスティス学園に勤務する教師である。ある日2人は、学園長である忌野雷蔵に、付近にある高校の優秀な生徒を調査しろとの命令を受けた。不可解な命令を受けて疑問を抱く響子を宥めつつ、英雄はリストアップされた高校に向けて出発していく。
外道高等学校への調査、五輪高等学校への調査を経て、私立ジャスティス学園が生徒を攫うなどの、不穏な動きをしていることに気づいた英雄と響子。そんな彼らを洗脳し、雷蔵は手駒として扱うのだが、戦いを経るうちに2人の洗脳は解除され、英雄と響子は雷蔵を止めるため、私立ジャスティス学園へと戻っていく。腐った日本を変えるためのやり方だと言う雷蔵のやり方を真っ向から否定し、彼と拳を交えて下すのだが、そんな英雄と響子の前に現れたのは、生徒会長・忌野雹。英雄と響子を次なる手駒にしようとする雹だったが、響子と英雄の連携の前に膝をつくのであった。

エンディング：島津英雄

戦いを終え、帰路に就く英雄と響子。その中で、英雄は自分が実は島津流空手の跡取りであったこと、父亡き後の跡目争いから逃げたことを響子に語った。しかしそうしていつの間にか忘れてきた勇気をこの度の戦いで生徒に教えられた英雄は、改めて失くした勇気を取り戻し、勇気を振り絞って響子に向き直る。そして、しどろもどろながら、照れながら、彼女に対して結婚を申し出、幸せに向けて一歩を踏み出すのであった。

エンディング：水無月響子

私立ジャスティス学園が引き起こしていた事件に決着をつけた響子は、かつて勤めていた病院へ赴く。優秀な医師であった彼女が戻ってきてくれると考えていた教授は歓迎をするものの、響子の答えは、彼の悪事を告発した週刊誌。響子は戦いを経て、日本を腐らせているような存在にならない人材を育てることを、自らの使命として定めていたのだ。しかし教授に啖呵を切ったことで英雄に迷惑がかかると思っていた響子だが、英雄が自身を守ると約束してくれたことに喜び、彼を抱き寄せてキスをし、物語は幕を閉じる。

私立ジャスティス学園 忌野雷蔵＆忌野雹ペアストーリー

私立ジャスティス学園の学園長・忌野雷蔵と、生徒会長・忌野雹は、それぞれ別の方向から日本の支配を目論んでいた。優秀な人材を育成し、政府に送り込んで裏から国を操ろうとする雷蔵と、父・忌野霧幻（いまわの むげん）が望んだ、力による直接支配を実現させようとする雹。相反する支配の野望を持つ雷蔵と雹だったが、突如雹が雷蔵の元を訪れ、彼を洗脳したことで、事態は大きく動きを見せた。
雷蔵を洗脳し、父の野望に向けて邁進する雹だったが、洗脳を打ち払おうとした雷蔵が残り少ない正気の中で、力で人を従わせることはできないこと、絆の力は強いことを解く。それを否定するように雹は各地の高校を襲撃していくものの、襲撃を行う度に少年少女の絆に触れ、雷蔵の言が真実であることを露呈させていく。そんな中で、雹の前に雷蔵の息子の伐と、自身の弟である恭介が現れ、彼らとの戦いで雷蔵は洗脳から正気を取り戻す。また、雹は恭介を傷つけたことで、兄弟の絆と、父に施された洗脳の間で揺れ動き始める。恭介と伐、そして雷蔵は彼を助けるために、最後の戦いに臨んでいくのだった。

エンディング：忌野雷蔵

激しい戦いの末に雹を止め、平和な日常を取り戻すことができたものの、雷蔵自身も満身創痍の状態となり、入院してしまう。雷蔵は今回の事件の影響で自らの教育方針に一瞬自信を無くしてしまったものの、息子の伐の励ましによって自信を取り戻す。やる気を再び持った雷蔵は入院をしてはいられないと病室を飛び出し、学園の生徒たちと伐の教育方針を見直すことを決意。そんな父から戯れるように逃げていく伐と、息子を追いかける雷蔵の姿を、雷蔵の妻・雫は微笑ましく見守るのだった。