エヴァンゲリオンシリーズの特務機関NERVまとめ
『エヴァンゲリオン』シリーズとは、GAINAX制作のアニメシリーズである。14歳の少年少女が汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」に乗り込み、謎の敵「使徒」と戦うストーリーを軸に、聖書や心理学の要素を絡めた独自の作風で、社会現象を起こした。「特務機関NERV」とは、シリーズに登場する組織である。使徒の殲滅が主な任務だが、上位組織「SEELE」の命令により「人類補完計画」を秘密裏に進めてもいる。『新劇場版』と呼ばれるシリーズでは、NERVに対抗する組織「WILLE」も登場した。
『シン』に登場。コアにEVAの腕が付いたような外観で、武器を持って戦う。移動の際はカエルのように跳ね回る。
エヴァンゲリオン・インフィニティ
ニア・サードインパクト、及びサードインパクトにより強制的にエヴァンゲリオン化させられた人類。『Q』ではカヲルが「インフィニティのなりそこない」と称する、進化しきれなかったものの残骸が無数に描かれた。セントラルドグマ内に散らばる首なしの死体や骸骨は全てインフィニティで、中には「ハイカイ」と呼ばれる、ゆっくりと動くものもある。
エヴァンゲリオン・イマジナリー
『シン』に登場。マイナス宇宙に存在する空想上のEVAで、インフィニティの魂を集めてアディショナルインパクトを起こした。当初はゲンドウをトリガーとしていたが、その役目がシンジに移動。シンジがエヴァンゲリオンの存在しない世界を望んだため、自壊する。初めは黒いリリスを思わせる姿だったが、アディショナルインパクト発動の際、巨大なレイの姿となった。
職員
碇ゲンドウ(いかり ゲンドウ)
CV:立木文彦
NERVの最高司令官で、シンジの父。部下からは「司令」と呼ばれる。「碇」というのは妻であるユイの姓で、ゲンドウの旧姓は「六分儀」。1967年4月29日生まれで、登場時の年齢は48歳。
SEELEに忠実に従うふりをしつつ、ユイと再会するという真の目的のために動く。基本的に感情を表に出さず、常に合理的にことに当たる。時には非情ともいえる冷徹さを持ち、作戦外の時さえシンジに父親らしい態度を見せることはない。
近寄りがたい印象が強い一方、ユイのみならず赤城親子などゲンドウに好意を抱く女性もおり、ゲンドウは自身の目的のため赤城親子と肉体関係を結んでもいた。また、零号機パイロットの綾波レイにだけは柔和な態度、表情を見せており、零号機が暴走した時は自らレイを救出した。とはいえ、レイを大事にするのはユイのクローンであり、妻との再会に必要なため。
旧劇でリリスの魂を持つレイと、自身の手のひらに埋め込んだ第一使徒アダムを融合させようとしたがレイに拒絶される。人類補完計画が発動し、ユイとの再会が叶う。この時、シンジを傷つけることを恐れる弱さを吐露。「すまなかったな、シンジ」と呟き、初号機に嚙み砕かれた。
テレビ版第弐拾六話の「シンジがEVAに乗らない世界線」では、ユイの言葉に対し新聞を読みながら生返事をする、「いい年をしてシンジと変わらない」と言われるなど脅威のない人物として書かれていた。
漫画版では冷徹な側面が増しており、シンジのことを道具扱いしていたばかりか、妻を奪った存在として憎んでいたと語る。旧劇と同じくリツコを射殺するが、漫画版のリツコは即死ではなく、レイに見捨てられた後のゲンドウを狙撃している。ユイとの再会が叶った際、シンジに対し親としての情を抱いていたことを自覚する。「生命の理に背いた」として、補完はされなかった。
新劇場版ではシンジに対し、いくらか父親としての側面を見せる。カヲルからは「リリンの王」と称される。アダムではなく「ネブカドネザルの鍵」と呼ばれるものを使って人を捨て、神に等しい力を得る。旧劇と同じくユイと再会することが目的だが、ユイに執着するようになった経緯も描かれている。
「マイナス宇宙」と呼ばれる世界一種のパラレルワールドで13号機に乗り、初号機に乗るシンジと戦い、その後対話をする。シンジの精神的成長を認め、再会したユイと共に物語から退場した。
冬月コウゾウ(ふゆつき コウゾウ)
CV:清川元夢
NERVの副司令官で、「副指令」と呼ばれる。登場時の年齢は60歳。ゲンドウの目的を知る人物で、彼の理解者でもある。
元は京都の大学で形而上生物学を専攻する教授だった。セカンドインパクト前、学生だったゲンドウ、ユイと出会っている。潔癖な性格で、初めは暴力事件で警察沙汰になったゲンドウを「嫌な男」と感じ、やむを得ず入所したGEHIRNも毛嫌いしていた。
しかし。開発中だったEVAを見せられたことで好奇心が勝り、その時からゲンドウの部下として共にNERVをけん引することになった。人類補完計画発動の際、ユイの幻覚を見、「碇、お前もユイ君に会えたのか?」と言って補完された。
新劇場版での役割はおおむね同じ。『Q』では74歳になっていた。ゲンドウ共々NERVに残り、たった2人で計画遂行のため動く。WILLEとの戦いではたった1人で3つの艦隊を動かすなどしたが、最終的には艦隊の要であるEVA3機をマリに渡し、L.C.Lとなり死亡する。
葛城ミサト(かつらぎ ミサト)
CV:三石琴乃
NERVの戦術作戦部作戦局第一課に所属。EVAによる使徒戦における戦闘指揮官でもある。1986年12月8日生まれで、登場時の年齢は29歳。登場時の階級は一尉で、作中三佐に昇格した。シンジ、アスカの保護者でもある。仕事の面では有能だが家事は不得手で、引っ越したばかりにも関わらず自宅は散らかり放題だった。
14歳の時、父が率いる調査隊に同行し南極を訪れセカンドインパクトに巻き込まれる。父に救われたことで唯一の生還者となった。同時に、嫌っていた父に助けられたことで本当は父親の愛を欲していたことを自覚。そのことがトラウマとなり、失語症を患っていた時期がある。成長後、父性愛を求めて多くの男性と付き合うようになった。後に同僚となる加地リョウジとは恋人同士でもあった。初めは再会した加持を拒絶するようなそぶりを見せるも、徐々に関係を回復。加持が命懸けで集めたSEELEやNERVの機密情報を受け取る。
手探り状態ながら続けていたシンジ、アスカとの同居はアスカの精神崩壊やカヲルの死などで終わりを迎える。すべての使徒が倒されたことで、NERV職員の1人として戦略自衛隊に狙われるも、シンジを救い初号機に乗せる。カヲルを殺してしまったことで心身虚脱に陥っていたシンジを叱咤激励し、大人のキスをして初号機の下へと送り込んだ。直後、戦略自衛隊員により受けていた致命傷により死亡。
テレビ版第弐拾六話の「シンジがEVAに乗らない世界線」では、シンジのクラスの教員として登場した。
新劇場版でも基本的な役割は同じ。『Q』ではWILLEの総指揮官として登場。『破』のラストでニア・サードインパクトを興しかけたシンジに「何もするな」と言い含め、彼がEVAに乗るようなら爆殺も厭わない姿勢を見せた。アスカいわく「任務優先、人命軽視」らしく、冷徹な側面が増しているが、シンジを逃がすなど非常になり切れない面もある。『破』の時点で加持の子を身ごもっており、生まれた息子に父親と同じ名をつけた。
赤木リツコ(あかぎ リツコ)
CV:山口由里子
NERV技術開発部技術局第一課所属。「E計画」担当にして、エヴァンゲリオン開発の総責任者。MAGIの管理、運営も担当している。MAGIの開発者赤城ナオコ博士の娘でもある。母譲りの優秀な科学者で、MAGIは第11使徒イロウルに乗っ取られかけた際、使徒に自己進化促進プログラミングを打ち込み勝利した。
ミサト、加持とは大学時代からの付き合い。昔から男性に苦手意識があり、加持への第一印象は「軽い感じが馴染めない」と辛辣なものだった。その後、ゲンドウと愛人関係となる。母のナオコに対しては科学者としては尊敬、女としては嫉妬という複雑な思いを抱いている。ユイのクローンであるレイにも嫉妬しており、培養液の中にいたレイのストックをすべて破壊した。また、漫画版ではレイの首を絞める描写がある。
旧劇ではMAGIを自爆させようとしたが、CASPERに裏切られてしまう。その直後、ゲンドウに射殺された。
新劇場版ではゲンドウとの愛人関係はない。『Q』ではミサトと共にWILLEに所属。
加持リョウジ(かじ リョウジ)
CV:山寺宏一
NERV特殊監査部に所属。1985年6月30日生まれで、登場時の年齢は30歳。アスカを本部に送り届ける再同行し、そのままアスカの保護観察役として本部で働くこととなった。表向きは飄々としており、元恋人のミサトのみならずリツコ、マヤにまでちょっかいを出すプレイボーイの側面を見せていた。その一方でゲンドウ、SEELE、日本政府内務省の間を行き来する三重スパイとして活動。尚、アスカの随行には、ゲンドウの下にアダムを送り届ける真の目的があった。ミサトからは冷たくされながらも徐々に関係を回復。
シンジからは冷ややかな目で見られていたが、大人の男として彼にアドバイスを送ることもある。また、第14使徒ゼルエル襲来の際、「君にしかできないことがあるはずだ」とシンジの背中を押した。最終的にSEELEからの刺客によって殺されるが、そのことを察知しており、自身が調べ上げたNERVやSEELEの秘密等をミサトに託していた。
小さいながら自身の農園を持っており、スイカの栽培を趣味とする。この場所はミサトにも秘密であり、シンジにだけ教えた。「死ぬ時はここがいい」と言っており、ゼルエル襲来時も農園にいた。
漫画版ではセカンドインパクトが原因で両親を失い、弟も含めた孤児たちと暮らしていた過去をシンジに語った。食料調達の際駐留軍の倉庫に忍び込み捕まる。結果、弟や仲間を売り、彼らの死を招いてしまう。「自分は幸せになってはいけない」との考えを持ち、すべての原因になったセカンドインパクトを憎むようになった。
新劇場版では、「NERV主席監察官」との肩書を持って登場。テレビ版、漫画版ではアスカから好意を寄せられていたが、新劇場版では全く興味を持たれていなかった。アダムではなく、「ネブカドネザルの鍵」と呼ばれるものを持ってゲンドウに渡している。
『破』のラストでニアサードインパクトが起きかけた際、方法は不明だが中心地に赴いてそれを停止。それによって加持自身は死亡するも、この時ミサトは胎内に彼との子を宿していた。『シン』では同姓同名の息子が登場する。
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赤木ナオコ(あかぎ ナオコ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、高名なコンピュータ技師。 特務機関NERV(ネルフ)の活動を支えるスーパーコンピュータシステム「MAGI(マギ)」の開発者。NERVの前身である人工進化研究所で働き、娘である赤木リツコとは手紙でのみやりとりする多忙な日々を送っていた。同組織の代表である碇ゲンドウとは愛人の関係にあったが、次第に彼から飽きられ、綾波レイからこの事実を突きつけられて激昂。衝動的に彼女を殺し、直後に自害した。
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キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
キール・ローレンツ/ゼーレ01とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、人類補完計画を主導する秘密結社ゼーレの中心人物。 その遂行を特務機関NERV(ネルフ)の総司令官である碇ゲンドウに任せるが、彼が独自の目的に合わせて計画を歪めていることを知ると、これを裏切り行為と判断して戦略自衛隊に本拠地を襲撃させる。新劇場版では大きく設定が異なり、人間ではなく地球外で発生した知性体の成れの果てで、「自身の目的と大きく異なるものではない」とゲンドウの計画変更を許容した。
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目次 - Contents
- 『エヴァンゲリオン』シリーズの概要
- 特務機関NERVについて
- 『エヴァンゲリオン』シリーズの特務機関NERV
- 前身:GEHIRN(ゲヒルン)
- 目的・任務:人類補完計画遂行
- 本部:神奈川県第3新東京市(Tokyo-3・Tokyo-III)
- ジオフロント
- セントラルドグマ
- ターミナルドグマ
- レベルEEE
- シンボールマーク:イチジクの葉
- 『新劇場版』のシンボルマーク
- 兵器
- MAGI(マギ)
- NHG
- AAAヴンダー
- 汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン
- 零号機(EVA-00 PROTO TYPE)
- 零号機・改
- 初号機(EVA-01 TEST TYPE)
- 弐号機(EVA-02 PRODUCTION MODEL)
- 2号機
- 改2号機
- 参号機(EVA-03 PRODUCTION MODEL)
- 3号機
- 4号機(EVA-04 PRODUCTION MODEL)
- 量産機/5号機ー13号機(EVA-05 13 MASS PRODUCTION MODEL)
- Mark.04
- 仮設5号機
- Mark.06
- Mark.07
- 8号機
- Mark.09
- エヴァオップファータイプ
- 第13号機
- 腕ユニット
- エヴァンゲリオン・インフィニティ
- エヴァンゲリオン・イマジナリー
- 職員
- 碇ゲンドウ(いかり ゲンドウ)
- 冬月コウゾウ(ふゆつき コウゾウ)
- 葛城ミサト(かつらぎ ミサト)
- 赤木リツコ(あかぎ リツコ)
- 加持リョウジ(かじ リョウジ)
- 日向マコト(ひゅうが マコト)
- 青葉シゲル(あおば シゲル)
- 伊吹マヤ(いぶき マヤ)
- 赤木ナオコ(あかぎ ナオコ)
- エヴァンゲリオンパイロット
- 碇シンジ(いかり シンジ)
- 綾波レイ(あやなみ レイ)
- アヤナミレイ
- 惣流・アスカ・ラングレー(そうりゅう・アスカ・ラングレー)/式波・アスカ・ラングレー(しきなみ・アスカ・ラングレー)
- 鈴原トウジ(すずはら トウジ)
- 渚カヲル(なぎさ カヲル)
- 真希波・マリ・イラストリアス(まきなみ・マリ・イラストリアス)
- 関連人物・キャラクター
- 碇ユイ(いかり ユイ)
- 惣流・キョウコ・ツェッペリン(そうりゅう・キョウコ・ツェッペリン)
- 特務機関NERVの関連組織
- SEELE(ゼーレ)
- キール・ローレンツ
- マルドゥック機関
- WILLE(ヴィレ)
- 鈴原サクラ(すずはら サクラ)
- 高雄コウジ(たかお コウジ)
- 長良スミレ(ながら スミレ)
- 多摩ヒデキ(たま ヒデキ)
- 北上ミドリ(きたかみ ミドリ)
- 特務機関NERVの用語
- 人類補完計画
- ヤシマ作戦
- ロンギヌスの槍
- リリス
- 特務機関NERVの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- NERVの名称の意味はドイツ語で「神経」
- NERVは素人集団
- 「ゲヒルン」が開発したNERVのアプリ