キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

キール・ローレンツ/ゼーレ01とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、人類補完計画を主導する秘密結社ゼーレの中心人物。
その遂行を特務機関NERV(ネルフ)の総司令官である碇ゲンドウに任せるが、彼が独自の目的に合わせて計画を歪めていることを知ると、これを裏切り行為と判断して戦略自衛隊に本拠地を襲撃させる。新劇場版では大きく設定が異なり、人間ではなく地球外で発生した知性体の成れの果てで、「自身の目的と大きく異なるものではない」とゲンドウの計画変更を許容した。

キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の概要

キール・ローレンツ

キール・ローレンツとは、『新世紀エヴァンゲリオン』(しんせいきエヴァンゲリオン)シリーズに登場するキャラクターで、人類補完計画を主導する秘密結社ゼーレの中心人物。
その遂行を特務機関NERV(ネルフ)の総司令官である碇ゲンドウに任せるが、彼が独自の目的に合わせて計画を歪めていることを知ると、これを裏切り行為と判断して戦略自衛隊にNERVの本拠地を襲撃させる。最終的に「ゼーレの望んだ形での人類補完計画」が発動したと喜び、満足しながら消えていった。

ゼーレ01

新劇場版では、キールに相当するキャラクターはゼーレ01と名乗っている。TV版及び旧劇場版とは大きく設定が異なり、人間ではなく地球外で発生した知性体の成れの果てだとされている。肉体はすでに喪失しているが、自らの自我を特殊な装置の中に取り込んで保存している。人類を知的生命体に育てて文明を与えた存在とされ、ゲンドウに人類補完計画の遂行を委ねた。

キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)のプロフィール・人物像

キール・ローレンツ

数百年前から暗躍する秘密結社ゼーレの、当代における中心人物。設定では年齢は65歳とされている。
「不完全な群体生物である人間を、完全な単体の生物へと人工的に進化させる」ことを目的とした、人類補完計画の遂行を悲願とする。このために特務機関NERV(ネルフ)を設立し、その総司令官である碇ゲンドウ(いかり ゲンドウ)に計画の実行役を任せる。しかしゲンドウは“死んだ妻との再会”のために計画を独断で修正し、これを彼の裏切り行為と見なして敵対する。

最終的にはNERVの本部に戦略自衛隊を送り込むという実力行使に走り、同組織の職員に多大な犠牲を生む。最終的に人類補完計画が実行されると、「ゼーレの悲願は果たされた」と満足しつつ、進化の過程として自我と肉体を失うことを受け入れた。

ゼーレ01

新劇場版では大きく設定が異なり、キールの立ち位置には「ゼーレ01」というキャラクターが存在している。
こちらでは人間ではなく、遥か太古に地球にやってきた宇宙発祥の知性体。肉体はすでに失っており、自我と精神を特殊な装置に移植して様々な計画を進めていく。人類に知性や文化を与えたのも彼らだとされている。

人類補完計画の実行をゲンドウに委ね、彼が独断で計画を変更していることを知っても「我々の目的と大きく異なりはしない」とこれを許容。ゲンドウとの関係もかなり良好になっており、最終的に彼に後を託す形で物語から退場した。

キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の来歴・活躍

キール・ローレンツ

ゼーレの暗躍

数百年もの時をかけて暗躍してきた、秘密結社ゼーレの当代における中心人物として活躍。ゼーレは「不完全な群体である人類を、完全な単体の生物へと生まれ変わらせる」ことを目的とした人類補完計画の遂行を悲願としており、ゼーレはそのために特務機関NERV(ネルフ)を設立。その司令官である碇ゲンドウ(いかり ゲンドウ)に人類補完計画の準備を進めさせる。
そのゲンドウは人類補完計画を利用しての“死んだ妻との再会”を目論み、ゼーレのプランを独断で修正。これに気付いたキールたちは、ゼーレの悲願を邪魔されてなるものかと、ゲンドウとの対決姿勢を強めていった。

NERV(ネルフ)壊滅と人類補完計画

ゲンドウが本気で自分たちを裏切るつもりだと判断したキールたちは、戦略自衛隊にNERV本部を急襲させるという実力行使に出る。これによりNERVの職員の多くが命を落とすも、人類補完計画も同じタイミングで実行され、人類は強制的な進化の過程で自我と肉体を失っていく。
キールは「当初の予定通りの人類補完計画だ、ゼーレの彼岸は果たされた」と喜びながら自我と肉体の喪失を受け入れる。これは実際はゲンドウによる修正を織り込んだ上での人類補完計画だったが、彼の息子の碇シンジ(いかり シンジ)によってさらなる妨害が入り、計画は不完全な形で終わることとなった。

ゼーレ01

外宇宙から地球に到来

外宇宙で発祥した知性体であり、母性の終焉に合わせて特殊な装置に自らの自我と精神を移植。これを搭載した小天体型の宇宙船で原初の地球へと到来する。この時地球ではすでに同種の別グループを乗せた小天体が活動を開始していたが、これを押し潰す形で地表に激突。両者が当初考えていた移住計画は失敗に終わり、肉体の再生にも失敗する。
しかしこのトラブルの結果、地球には“人間”という未熟な知性体が出現。ゼーレ01は彼らに叡智と文明を授け、裏から操りながら発展させていく。

人間をより高次の生命体へと進化させるべく、人類補完計画の準備を進めていく。そのために特務機関NERVを作り、ゲンドウに計画の遂行を任せるが、彼が“死んだ妻との再会”を目的に計画を独断で修正していることにも早期に気付いていた。
しかし「我々の当初の計画と大きく異なるものではない」として、計画の修正を許容。ゲンドウの活動を支え、見守り続ける。

計画の遂行を見届けて機能停止

やがてゲンドウは、人類補完計画の発動に必要なサードインパクトを発生させる。これにより「自分たちの計画はほぼ達成された」と判断し、あとは現在の地球の主である人間たちに全てを任せることを決め、仲間たちと共に消滅する道を選ぶ。

そのためにゲンドウと彼の腹心の部下である冬月コウゾウ(ふゆつき コウゾウ)を招き、自分たちの自我と精神を保存している装置を停止させてくれと依頼。ゲンドウはこれを承諾し、「人類補完計画は自分たちが必ず完遂する、人類に叡智を授けてくれたことに感謝する」との言葉を送る。
自分たちが起こしたアクシデントによって発生した人間という生命体が、高度な自我と知性を獲得したことに満足し、「これでいい」と言い残した後、冬月に装置の電源を切られて消滅した。

キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の関連人物・キャラクター

碇ゲンドウ(いかり ゲンドウ)

YAMAKUZIRA
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洞木ヒカリ/鈴原ヒカリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

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洞木ヒカリ(ほらき ヒカリ)/鈴原ヒカリ(すずはら ヒカリ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、主人公碇シンジのクライメイト。 学級委員を務めるしっかり者で、父、姉、妹に自分を加えた4人家族。家の中では母親代わりを務め、家事全般を得意とし、弁当も自分で作っている。クラスメイトの鈴原トウジに片思い中で、仲良くなるきっかけを探している。弐号機のパイロットである惣流(式波)・アスカ・ラングレーからは、その面倒見の良さから頼りにされるようになり、やがて友人としての関係を築いていった。

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