相田ケンスケ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

相田ケンスケとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で主人公碇シンジのクラスメイト。軍事オタクで常にビデオカメラを持ち歩いている変わり者。眼鏡と茶髪、そばかすが特徴的な中学生。エヴァに強い憧れを抱いており、戦闘を一目見るためにシェルターを抜けだしたり、パイロットになりたいと指揮官の葛城ミサトに直談判したりと目的のためならなりふり構わないところがある。新劇場版では大人になったケンスケが再登場し、物語のキーマンとなった。

相田ケンスケの概要

年齢:14歳(『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』では28歳)
生年月日:2001年9月12日
血液型:A型
身長:157㎝
所属:第3新東京私立第壱中学校2年A組
担当声優:岩永哲哉

相田ケンスケとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で主人公碇シンジのクラスメイト。軍事オタクかつカメラマニアで、常にビデオカメラを持ち歩いている。また、サバイバルにも造詣が深く、山中で1人テントを張ってサバイバルゲームをすることもある。
クラスメイトの鈴原トウジとは親友で、後にシンジも加わり3バカトリオと呼ばれる仲になった。
父親がネルフ職員と言うこともあり、シンジも知らないネルフの情報をいち早く仕入れている。エヴァのパイロットになることに強い憧れがあり、戦闘指揮官であるミサトに直談判したほど。しかし結局パイロットに選ばれることはなく、親友のトウジがフォースチルドレン(4人目のパイロット)に選ばれていたことを後で知り、劣等感から電話越しでシンジに恨み言をこぼしている。
性格は先述したような変わり者で、特に軍事や兵器のことになると興奮して周りが見えなくなる。その一方、14歳とは思えないような大人びたところがあり、綾波レイについて「ペシミズムとは違う存在の希薄さがある」と感じ取るなど人間観察眼は鋭い。
新劇場版最終作『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(以降『シン・エヴァ』)では『破』から14年が経ち、大人になったケンスケが再登場している。28歳のケンスケは、ニアサードインパクトで生き残った人々の暮らす「第3村」で何でも屋を営んでおり、村のインフラ点検や子供たちへの教育など様々な仕事を任されている。エヴァ2号機パイロットである式波・アスカ・ラングレーを自宅に住まわせており、彼女からは「ケンケン」と呼ばれて親しい関係を築いていた。最後まで戦闘に関わることはないものの、シンジやアスカに大きな影響を与える物語のキーマンといえる。

相田ケンスケの来歴・活躍

テレビアニメ版・旧劇場版

転校生シンジとの出会い

ケンスケのキャンプを訪れたシンジ

父はネルフ関係者であり、母はすでに亡くなっている。その関係で第3新東京市に暮らしている。元々第壱中学校の生徒はエヴァパイロット候補として集められた子供たちであり、ケンスケもそのうちの1人だった。しかし本編中ではその事実を知ることのないまま、ケンスケは物語から退場している。
エヴァと使徒との本格的な戦闘が始まり、多くの生徒たちが疎開する中、ケンスケと親友の鈴原トウジは親の仕事の都合で未だに第3新東京市に残っていた。そんな中、転校してきたシンジがエヴァのパイロットではないかという噂が流れる。噂が本当だと知って沸き立つクラスメイト達だが、トウジだけは怒りをあらわにする。
実はトウジの妹は、エヴァの戦闘の巻き添えを食って大怪我を負っていたのだ。トウジはシンジに拳で怒りをぶつけ、ケンスケもシンジに「悪いね」と言いつつもトウジに同調する。

しかしその後、「死ぬ前に一度でいいからエヴァの戦闘を見てみたい」というケンスケのわがままをきっかけに、ケンスケとトウジはエヴァと使徒との戦闘に巻き込まれることになる。その際、初号機の操縦席に保護されたことでなんとか一命をとりとめ、シンジが必死の思いで戦っている様を目の当たりにしたことで今までの考えを改める。
一方、シンジはこの時の戦いで命令違反をしたことでミサトと対立し、家を飛び出してさまよっていた。箱根の山中でキャンプ中だったケンスケは、シンジを自分のテントへ迎え入れて自分の身の上やトウジが反省していることなどを語る。
その翌朝ネルフ保安諜報部の者によってシンジは連れ戻される。ケンスケはそれをただ見ていることしかできなかった。
その後、第3新東京市を離れようとしていたシンジの元にケンスケとトウジが訪れ、今までの謝罪とシンジの決断を尊重する意を伝える。それを聞いたシンジはエヴァのパイロットを続けたいと思い直し、3人は良き友人となった。

アスカの登場と日常生活

エヴァと使徒との戦いを眺めるケンスケ(左)・ミサト(中央)・トウジ(右)

その後もシンジとケンスケ・トウジは戦闘の裏で中学生らしい日常を過ごしていた。
ドイツからアスカが来日した時には、ミサトに連れられて国連軍艦隊の艦船上まで迎えに行き、軍事オタクのケンスケは興奮を抑えきれない様子だった。アスカとの初対面ではスカートの中身を見てしまったトウジの巻き添えを食って平手打ちされている。海上で使徒との交戦状態となった時も、ケンスケはビデオカメラを離さないで録画し続けていた。
アスカが転校してきた際は、興奮するクラスメイト達を冷ややかな目で見つめつつも、トウジと共にアスカの隠し撮り写真を販売して一儲けしている。
ミサトが昇進した際は誰よりも早く気づき、昇進祝いのパーティーを主催している。
また、戦艦の追っかけを理由に学校を休むこともしばしばあった。

トウジの事故

大怪我を負いエントリープラグから運び出されるトウジ

父親の資料から、ネルフ第2支部とエヴァ4号機が消失したことや、エヴァ参号機が日本に輸送される予定であることを知ったケンスケ。シンジに自分をパイロットとして推薦してくれるよう頼むケンスケだが、シンジはそれらの情報を知らなかったこともあり断られてしまう。それでもあきらめきれないケンスケは、シンジとミサトの暮らす家まで来て直談判するという手段に出るが、これも失敗。
実はすでにケンスケの親友であるトウジがパイロットとして選出されていたのだが、ケンスケがそれを知ったのは、参号機の起動実験が暴走事故という結果に終わった後だった。使徒に乗っ取られた参号機はダミープラグの操る初号機によって破壊され、トウジは左脚を切断する大怪我を負ってしまう。
そのことによって初号機パイロットであるシンジは大きな心の傷を負うのだが、ケンスケはそんなシンジの胸中を知らずに留守電を残す。その内容は、自分だけがエヴァに乗れなかったことへの恨み言と、パイロットを辞めようとするシンジへの憤りだった。
そして終盤、使徒の攻撃で第3新東京市は壊滅的な被害を家、ケンスケはシンジと会うことなく転居していった。

新劇場版

第壱中学校での日常

学校帰りに買い食いするケンスケ(左)とトウジ(右)

新劇場版でもトウジとケンスケがシンジと和解する流れはほぼ同様。ただし、キャンプしていたケンスケと出会うシーンや、2人がシンジを駅で引き留めるシーンはカットされている。
また、第6使徒との戦いの前にシンジを激励するボイスメッセージを送るなどしていた。
新劇場版でもマニアっぷりは変わらず、エヴァの戦闘を興奮した様子で眺めていたほか、クラスメイト達と共に海洋生物研究所の見学に訪れ、ビデオカメラを片手に大はしゃぎしている。『破』では3号機が日本に移送されることをいち早く聞きつけているが、「誰が乗るのかな? いいなあパイロット、俺にしてくれないかな」とシンジに絡むだけで、テレビアニメ版ほどの執着は見られない。3号機の搭乗者がトウジからアスカに代わったこともあり、それ以降は3号機の話題が出ることはなかった。
また、トウジの妹が退院したことをシンジに伝え、「もう気にすんなや。妹も感謝しとる」というトウジからの伝言を話している。

14年後のケンスケ

シンジ(左)を優しく見守るケンスケ(右)

初号機の覚醒をきっかけにニアサードインパクトが起きた後、地上の大部分はコア化され赤く染まり、人間の住めない土地となった。それでも、人類の存続を目的とした組織・ヴィレによってもたらされた封印柱に守られ、生き残った人々は助け合いながらなんとか暮らしていた。ケンスケやトウジ、それにクラスメイトの洞木ヒカリも生き残った内の1人だった。
ケンスケのサバイバル知識によって生き残った彼らは、後ろ暗いことに手を染めながらもなんとか日々を生きていた。そして大人になったケンスケは生き残った人々の暮らす集落の1つである第3村の外れに居を構え、何でも屋として活動するように。
その仕事内容は多岐にわたり、封印柱や結界の外の見回り、設備の管理や子供たちの学習指導なども行っていた。また、ヴィレに所属するエヴァパイロットの面倒も見ており、アスカが村に滞在する時はケンスケの家(廃駅を活用した小屋)に寝泊まりしている。
そのせいか、基本的に誰に対してもつっけんどんなアスカが、ケンスケにだけは心を許し「ケンケン」という愛称で呼んでいる。

14年ぶりにシンジと再会した後は、親友・渚カヲルを失い虚脱状態に陥ったシンジを優しく見守っていた。最初、シンジはトウジとヒカリ(現在は結婚し、一児を儲けている)の家に連れてこられたものの、後にケンスケが自宅に引き取っている。それは人付き合いが苦手なシンジにとって、診療所を開き今では村の中心人物となっているトウジのそばでは居心地が悪いだろうというケンスケの配慮だった。
ケンスケ宅にはアスカも暮らしており、現実逃避しているシンジに対して辛く当たる。そのためシンジはケンスケの家を飛び出すが、ケンスケは無理に連れ戻そうとせず、シンジが自力で立ち直るまで干渉しないことを選んだ。
シンジが言葉をしゃべれるまで回復した後は、彼に食料の確保(釣り)や見回りなどの仕事を任せ、自立へと導いた。その間にミサトの息子である加持リョウジと引き合わせたり、自分の父の墓参りに同行させ、シンジの父でネルフ司令であるゲンドウとの対話を促すなどしている。
ケンスケやトウジの生き様を知ったことがきっかけとなり、シンジは最終決戦に臨み、父ゲンドウと対峙する決意を固めるのだった。

相田ケンスケの関連人物・キャラクター

碇シンジ

クラスメイトで友人。初めは好奇や憧れの対象でしかなかったが、シンジが命がけで戦っていると知り1人の人間として向き合うようになる。トウジと共に常に3人でつるむ仲になったが、自分だけがパイロットに選ばれなかったと知った後は嫉妬心からシンジに憤りをぶつける。終盤は第3新東京市を離れてしまい疎遠となった。
新劇場版では大人になったケンスケがシンジを保護することになる。渚カヲルを失ったショックから無気力になっていたシンジを「友達だろ」と嫌な顔一つせず世話し、過度な干渉はせずシンジが自力で立ち直るまで見守っていた。

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加持リョウジJr.・息子(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

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加持リョウジJr.(かじ リョウジ ジュニア)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、加持リョウジと葛城ミサトの間に生まれた少年。父と同じ名前で、作中では特に「Jr.」と呼称される場面は無い。 生まれる前に父を失い、母とも会ったことがなく、両親のことは何も知らない。世界的大災害サードインパクトを生き残った人々の支援を目的とする組織KREDIT(クレーディト)に所属し、汚染された大地を浄化する研究をしている。主人公の碇シンジ曰く、「すごくいいヤツ」とのこと。

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青葉シゲル(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

青葉シゲル(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

青葉シゲルとは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、ネルフ本部所属のオペレーター。主に通信と情報分析を担当しており、使徒との戦闘ではエヴァや本部施設のモニタリングと戦況のアナウンスを行う。肩にかかる程度のロン毛と鋭い目つきが特徴のやせ形の男性。物語の本筋に深く関わるキャラクターではないが、テレビアニメ版第1話から登場し、作中の戦闘描写になくてはならない存在である。趣味はギターで、音楽雑誌を読んでいたりギターケースを背負って出勤したりする様子が描かれている。

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惣流・キョウコ・ツェッペリン(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

惣流・キョウコ・ツェッペリン(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

惣流・キョウコ・ツェッペリンとは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、メインヒロインの1人である惣流・アスカ・ラングレー/式波・アスカ・ラングレーの母親。 特務機関NERV(ネルフ)の前身の1つであるゲヒルンという組織のドイツ支部に所属する科学者だったが、エヴァンゲリオン弐号機の実験中に事故に遭い、魂の大半を機体に取り込まれてしまう。この結果精神を病み、人形のことを娘のアスカだと思い込み、突発的に自殺する。しかしエヴァンゲリオン弐号機の中から娘のことを見守り、彼女と共に戦い続けた。

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北上ミドリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

北上ミドリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

北上ミドリ(きたかみ ミドリ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、反NERV(ネルフ)組織WILLE(ヴィレ)のメンバーの1人。 WILLEが保有する空中戦艦AAAヴンダーの艦橋要員で索敵担当。特徴的なピンク色の髪は、染めているわけではなくエヴァンゲリオン・インフィニティの廃液を浴びて変色したものである。かつて碇シンジが発生させたサードインパクトによって家族やそれ以前の生活を失っており、14年ぶりに目覚めた彼のことを冷ややかな目で眺めていた。

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赤木ナオコ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

赤木ナオコ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

赤木ナオコ(あかぎ ナオコ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、高名なコンピュータ技師。 特務機関NERV(ネルフ)の活動を支えるスーパーコンピュータシステム「MAGI(マギ)」の開発者。NERVの前身である人工進化研究所で働き、娘である赤木リツコとは手紙でのみやりとりする多忙な日々を送っていた。同組織の代表である碇ゲンドウとは愛人の関係にあったが、次第に彼から飽きられ、綾波レイからこの事実を突きつけられて激昂。衝動的に彼女を殺し、直後に自害した。

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キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

キール・ローレンツ/ゼーレ01とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、人類補完計画を主導する秘密結社ゼーレの中心人物。 その遂行を特務機関NERV(ネルフ)の総司令官である碇ゲンドウに任せるが、彼が独自の目的に合わせて計画を歪めていることを知ると、これを裏切り行為と判断して戦略自衛隊に本拠地を襲撃させる。新劇場版では大きく設定が異なり、人間ではなく地球外で発生した知性体の成れの果てで、「自身の目的と大きく異なるものではない」とゲンドウの計画変更を許容した。

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洞木ヒカリ/鈴原ヒカリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

洞木ヒカリ/鈴原ヒカリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

洞木ヒカリ(ほらき ヒカリ)/鈴原ヒカリ(すずはら ヒカリ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、主人公碇シンジのクライメイト。 学級委員を務めるしっかり者で、父、姉、妹に自分を加えた4人家族。家の中では母親代わりを務め、家事全般を得意とし、弁当も自分で作っている。クラスメイトの鈴原トウジに片思い中で、仲良くなるきっかけを探している。弐号機のパイロットである惣流(式波)・アスカ・ラングレーからは、その面倒見の良さから頼りにされるようになり、やがて友人としての関係を築いていった。

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