エヴァンゲリオンシリーズの特務機関NERVまとめ

『エヴァンゲリオン』シリーズとは、GAINAX制作のアニメシリーズである。14歳の少年少女が汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」に乗り込み、謎の敵「使徒」と戦うストーリーを軸に、聖書や心理学の要素を絡めた独自の作風で、社会現象を起こした。「特務機関NERV」とは、シリーズに登場する組織である。使徒の殲滅が主な任務だが、上位組織「SEELE」の命令により「人類補完計画」を秘密裏に進めてもいる。『新劇場版』と呼ばれるシリーズでは、NERVに対抗する組織「WILLE」も登場した。

ヤシマ作戦

ラミエル戦、新劇場版の第6の使徒戦で取られた作戦。「一定の距離に入ったものを強制的に排除する」というラミエルの性質により近接戦闘はできず、遠方からの狙撃でコアを貫くこととなった。その為に急遽巨大な陽電子砲が作られ、初号機が狙撃を行うこととなった。陽電子砲のエネルギー源となる電力は日本中からかき集めることとなり、日付が変わってから日本中の電力供給がストップ。作戦の性質上初号機は動くことができず、防御もできないため零号機に守られることとなった。
30時間も余裕がない中での武器の建造、電力の供給、1発目を外した場合2発目の発射まで時間がかかるなど不安要素が多く、実際1発目の攻撃は同時に放たれたラミエルの攻撃の影響で力が反発し合い、外れてしまうが2発目で殲滅できた。

ロンギヌスの槍

人類補完計画のキーアイテムとされる巨大な槍。通常は先端が二股に分かれているが、投擲の際に細長くなる。A.T.フィールドを打ち破り、EVAや使徒を強制的に封じる力がある。コピーが複数存在する他、新劇場版では同じ能力を持った「カシウスの槍」も登場した。

リリス

NERV本部ターミナルドグマに磔にされている白い巨人。SEELEのマークを施した仮面をかぶせられ、胸にはロンギヌスの槍が突き刺されている。登場時下半身はなく、小さな足が何本か生えていた。
第2使徒とされるが、正体は「黒き月」に乗って地球に飛来した生命の源。本来地球はアダムとそれが生み出した使徒が支配するはずだったが、リリスの介入によりアダムも含めた使徒は封印状態となる。地上はリリスの体液から産まれた生命体「人類(リリン)」が君臨し続けた。
2015年各地で復活を始めた使徒をおびき寄せ、倒すための囮にされる。本編では登場時アダムと呼ばれていたが、目の前まで来たカヲルによりリリスだと判明。
リリスの魂は綾波レイの肉体に使用されており、旧劇にて再融合。巨大なレイを思わせる本来の姿を取り戻し、人類補完計画の際シンジ、アスカを除くすべての人類をL.C.L化する。シンジが他人と共に生きる道を選んだため、リリスは初号機によって首を切断された。

新劇場版では初めからリリスと認識されており、使徒がセントラルドグマに達したら基地ごと自爆する措置が取られている。NERVの職員は皆リリスの存在や、いざとなれば使徒との心中も覚悟で仕事に従事する。
仮面は第3使徒サキエルを思わせるものと同じデザインに変更。名前の由来は、聖書に登場するアダムの最初の妻リリスから。尚、カヲルが人類を指して言うリリンは、リリスの娘にして人類の祖先。一説にはリリンはサタンの子とされる。

特務機関NERVの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

NERVの名称の意味はドイツ語で「神経」

「NERV」という名称は、ドイツ語で「神経」という意味。

NERVは素人集団

参号機(左)の悲劇は、NERV職員が素人の集まりだから起きた。

EVA参号機が使徒に乗っ取られ、実験場の松代は爆発に巻き込まれた。参号機はそのまま使徒として殲滅されることとなる。戦闘指揮官のミサトが実験場で重傷を負ったため、EVAパイロットはミサトではなくゲンドウの指示に従い、戦うことになった。しかし、零号機、弐号機は続けざまに戦闘不能に陥り、シンジはパイロットを乗せたままのEVAへの攻撃を拒否。ゲンドウがダミーシステムを作動させ、参号機は初号機の猛攻で沈黙し、使徒は殲滅される。パイロットのトウジは片足切断の重傷を負う(漫画版では死亡)。シンジは「あのままでは君が危なかった」というNERV職員の言葉に怒り、初号機に籠城した。
参号機の悲劇に関し、「作戦の内容がベストではない」、「シンジへの命令や説得のポイントがずれている」のと指摘がある。これに関し、監督の庵野秀明は「NERVは素人集団」だと明言した。シンジを説得しきれなかったのも、ゲンドウやNERV職員が戦闘やそれに関するケアをよく知らなかったためと考察される。「単機による戦闘ではなく、総力戦。また、使徒殲滅よりも、パイロットの救出に重きを置いた作戦なら悲劇は防げた」との考察もある。

「ゲヒルン」が開発したNERVのアプリ

NERVの前身であるGEHIRNと同じ名を持つ会社が実在する。創業者の石森大貴は『エヴァンゲリオン』シリーズのファンでもあり、「特務機関NERV防災アプリ」を開発。地震や津波といった災害の速報や情報を配信する。

えどまち
えどまち
@edono78

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