真希波・マリ・イラストリアス(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
真希波・マリ・イラストリアス(まきなみ・マリ・イラストリアス)とはヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズの登場人物で、エヴァ仮設5号機、2号機、8号機パイロット。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』より登場する新キャラクターで、その明るく奔放なキャラクターと謎に満ちた正体に注目が集まった。2つ結びの茶髪と赤縁眼鏡がトレードマーク。『Q』以降は改2号機パイロットである式波・アスカ・ラングレーの相方として8号機を操り、数々の戦場を駆け抜ける。
真希波・マリ・イラストリアスのプロフィール・人物像
担当声優:坂本真綾
真希波・マリ・イラストリアスとはヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズの登場人物で、エヴァ仮設5号機、2号機、8号機パイロット。テレビアニメ版には登場せず、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』より登場する新キャラクターである。演じているのは坂本真綾。
イギリス出身のネルフユーロ支部所属のパイロット。日本語と英語を話せるバイリンガルだが、最初の戦闘時は思考言語に日本語を選択しており、日本語の方が使いやすい様子である。
明るく奔放でとらえどころのない性格。出撃時はよく日本の古い歌謡曲を口ずさんでおり、どんなシリアスな状況下でも常に軽口を叩いている。語尾に「にゃ」とつける癖があり、他人の匂いをよく嗅いでいる。
また、非常に好戦的でありエヴァに乗ることを心の底から楽しんでいる。使徒からの攻撃を受けても「面白いから、いい!」と苦痛以上に楽しさを感じるほど。使用者に大きな負担を強いるビーストモードも、必要とあらば躊躇なく発動している。
仮説5号機の搭乗時は暗緑色の旧型プラグスーツだったが、2号機に乗った際はピンク色の新型プラグスーツに着替え、以降はそれが基本スタイルとなっている。
トレードマークの眼鏡はエヴァ搭乗中もかけたままであり、裸眼の視力は極端に低い。また、自分のスタイルの良さを自覚しており、胸を気にするようなセリフをよく発する。
『Q』以降の搭乗機はヴィレが保有する8号機。同じくヴィレ所属のアスカとコンビを組み、数々の作戦を共に行っている。アスカと同様に14年前と見た目が変わらないが、それが「エヴァの呪縛」によるものなのかは不明。ゲンドウやユイと面識があるような口ぶりをしていることからも、実年齢はアスカ以上に高齢である可能性がある。
ユーロネルフに所属するパイロットということ以外、詳細な素性はわかっていない。ネルフ副指令でありゲンドウやユイの恩師である冬月コウゾウからは、「イスカリオテのマリア」と呼ばれている。
漫画版では、マリが京大の冬月研究室に所属していた時期の番外編があるが、それが映画本編の設定に反映されているかは不明。ただし過去の写真や回想シーンに彼女らしき女性が映っていることもあり、冬月研究室の関係者もしくはその血縁かコピーという見方がファンの間では有力である。
真希波・マリ・イラストリアスの来歴・活躍
ベタニアベースの壊滅と日本への潜入
北極に位置するネルフ拠点・ベタニアベースに封印されていた第3使徒が突如覚醒。その殲滅のため、エヴァ仮説5号機に搭乗した真希波・マリ・イラストリアス。激戦の末使徒を撃破するも、仮設5号機は爆破。ベタニアベースも爆発に巻き込まれ壊滅してしまう。
爆発の直前、仮設5号機から脱出したマリは初めて乗ったエヴァに別れを告げながら、「自分の目的に大人を巻き込むのは気後れする」と呟く。
その後、何者かの命令により日本国内へ密入国したマリ。風にあおられたパラシュートは第3新東京市の第壱中学校の屋上に不時着、エヴァ初号機パイロットの碇シンジと遭遇する。
マリはいきなりシンジの体の匂いを嗅ぐと「LCL(エヴァ内部のエントリープラグに満たされる液体)の匂いがする」と言う。そしてシンジをネルフのワンコ君と呼び、他言無用と言い残して去っていった。
ビースト化する2号機
第10使徒がネルフ本部に侵攻。シンジはネルフを離れ、アスカは意識不明のままであり、零号機も修復中。そんな絶体絶命の状況で、真理は凍結中の2号機を無断で起動させ、単独で出撃する。遠距離攻撃はおろか、接近戦でも歯が立たないと判断したマリは、奥の手である裏コード「ザ・ビースト」を発動。機体のリミッターを解放し、獣化第2形態に移行した2号機は使徒相手に善戦するが、片腕や頭部を損壊し敗北する。
そこへN2爆弾を抱えた零号機が特攻。マリもATフィールドを食い破って零号機を援護する。ATフィールドを突破し爆弾を起爆させた瞬間、零号機に乗る綾波レイは感謝の言葉と共に2号機を後ろに突き飛ばした。
爆風に巻き込まれた2号機は、たまたまシンジの避難していたシェルターに激突。シンジと予期せぬ再会を果たしたマリは、彼に早く逃げるよう伝え、シェルターの中から連れ出した。
使徒に捕食される零号機の惨状を見たシンジは発奮。マリを後に残して荒れ果てた街を駆けていく。
初号機で出撃したシンジの活躍で綾波レイは救い出されたが、初号機が覚醒したことでサードインパクトが発動してしまう。翼を生やし神に近い存在になろうとする初号機を見上げながら、マリは「なるほど、都合のいい奴ね。やっぱ匂いが違うからかな…?」と意味深な言葉を呟くのだった。
初号機の奪還とフォースインパクトの阻止
サードインパクトから14年後、反ネルフ組織ヴィレに属するエヴァ8号機パイロットとなったマリは、改2号機パイロットであるアスカとともにUS作戦に参加していた。
US作戦の目的は、目的は衛星軌道上に封じられた初号機を奪還すること。ネルフの保有するEVANGELION Mark.04の妨害をなんとか突破し、2人は初号機を地上に持ち帰る事に成功する。
その後初号機から回収されたシンジを狙い、ネルフ側のエヴァMark.09がヴンダー(ヴィレの保有する巨大空中戦艦)を襲撃する。マリは8号機でこれを追撃するが、自己修復・変形するMark.09を「アダムスの器」と看破。シンジを連れてネルフに帰還するMark.09を取り逃してしまう。
その後、シンジと第1の使徒である渚カヲルの乗る第13号機を止めるため、セントラルドグマへ出撃したアスカとマリ。しかし制止もむなしく第13号機によって2本のロンギヌスの槍が引き抜かれ、フォースインパクトが発動してしまう。
自分の目論見が間違っていたことを悟ったカヲルは、DSSチョーカー(装着者がエヴァを覚醒させると頸部を弾き飛ばす首輪)を作動させ命を落とす。フォースインパクトのトリガーであるカヲルの死で第13号機の疑似シン化現象は収束したが、シンジが搭乗し続ける限り完全にインパクトを停止させることはできない。そこでマリはシンジの乗るエントリープラグを強制的に射出し、フォースインパクトは回避された。
パリ奪還作戦
ヴィレは旧ユーロネルフの施設に残されたエヴァパーツを入手ため、サードインパクトの影響で赤く染まったパリの街を訪れる。ヴィレの旗艦 ヴンダーと、それを取り囲む艦隊群。そしてマリの乗るエヴァ8号機が降下し、パリ復元作戦を開始する。
ヴンダー副艦長赤木リツコと伊吹マヤら搭乗員たちが急ピッチで復元作業を進める中、ネルフが派遣したMark.44シリーズの軍団が襲い掛かる。
8号機がエッフェル塔をエヴァMark4444Cの砲台に叩きつけ、なんとか敵対勢力をすべて排除することに成功。復元作業を終えるとパリ市街中心部は元の美しい姿を取り戻し、ユーロネルフが残したエヴァパーツが現れた。
マリはその様子を眺めながら、「何処にいても必ずシンジを迎えにいく」と呟く。
ヤマト作戦
ネルフとヴィレの最終決戦となる「ヤマト作戦」。その目的は第13号機の起動を止め、フォースインパクトを阻止することである。
その舞台となる南極へ向かう途中、マリとアスカはシンジの部屋を訪れる。シンジとの対話し、かつての恋心を明かすアスカ。マリもシンジに「君はよくやってる」と声をかけて出撃していった。
ネルフ副指令冬月コウゾウの指揮するNHGシリーズの戦闘艦からの攻撃を潜り抜け、南極を覆うL結界の下へ潜航するヴンダー。出撃したアスカの新2号機とマリの改8号機は、ネルフの送り込んできたエヴァMark.07群をはねのけ、第13号機が保管されているネルフ本部へと到達する。
第13号機のコアに機能停止信号プラグを打ち込もうとするアスカだが、第13号機を恐れる自身のATフィールドに阻まれる。最後の手段として、「裏コード999」を発動し第9使徒の力を開放することで、無理やりATフィールドを突破しようとする。
しかしそれこそがゲンドウの狙いだった。使徒化したアスカを取り込み、再起動する第13号機。クローン・シキナミシリーズだったアスカを得たことでフォースインパクトが発動してしまう。
マリの方も改8号機の両腕を失い、撤退を余儀なくされる。一方ヴンダーも潜伏していたNHGシリーズの4艦目に不意打ちされ、コントロールまで奪われてしまう。改8号機がMark.09-Aを捕食したことでなんとかコントロールは奪い返すも、ヴンダーは大きな損害を受ける。
シンジを迎えにいくマリ
碇ゲンドウの乗る第13号機は、ガフの扉の向こうにあるマイナス宇宙に侵入。父・ゲンドウとの決着を付けようとするシンジを、マリは改8号機でマイナス宇宙にある初号機の元まで送り届ける。
その後、NHG2番艦に乗り込んだマリは冬月と対面。L結界の影響でLCLと化した冬月の最期を見届けた後、彼の遺したエヴァMark.10、11、12を全て捕食吸収した。
Mark.09~12のエヴァを全て統合した8号機に乗って、マリはマイナス宇宙に1人取り残されていたシンジを迎えにいく。
シンジによる世界の書き換えが終わった後、エヴァのいない世界で大人になったシンジとマリ。駅のホームにいたシンジに目隠しをしながら声をかけ、親しそうなやり取りをした後、シンジの首に装着されたDSSチョーカーを取り外す。
そしてシンジと手を結び、2人で駅の外へ駆け出して行った。
漫画版の番外編
貞本義行による漫画の最終巻に収録されているエキストラエピソード『夏色のエデン』では、セカンドインパクトが起こる前、京大冬月研究室に所属していた頃の「真希波マリ」の物語が描かれている。
それによると、マリは16歳にして飛び級で大学へ進学。そこで冬月コウゾウ教授の教え子である碇ユイと六分儀ゲンドウに出会う。碇ユイの優秀さに嫉妬するマリだが、次第に彼女に恋愛感情を抱くように。その後ひょんなことからユイへの想いを告白し、ユイからプレゼントとして彼女の眼鏡を贈られる。そしてマリがイギリスへ留学する所で物語は幕を閉じる。
真希波・マリ・イラストリアスの関連人物・キャラクター
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赤木ナオコ(あかぎ ナオコ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、高名なコンピュータ技師。 特務機関NERV(ネルフ)の活動を支えるスーパーコンピュータシステム「MAGI(マギ)」の開発者。NERVの前身である人工進化研究所で働き、娘である赤木リツコとは手紙でのみやりとりする多忙な日々を送っていた。同組織の代表である碇ゲンドウとは愛人の関係にあったが、次第に彼から飽きられ、綾波レイからこの事実を突きつけられて激昂。衝動的に彼女を殺し、直後に自害した。
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キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
キール・ローレンツ/ゼーレ01とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、人類補完計画を主導する秘密結社ゼーレの中心人物。 その遂行を特務機関NERV(ネルフ)の総司令官である碇ゲンドウに任せるが、彼が独自の目的に合わせて計画を歪めていることを知ると、これを裏切り行為と判断して戦略自衛隊に本拠地を襲撃させる。新劇場版では大きく設定が異なり、人間ではなく地球外で発生した知性体の成れの果てで、「自身の目的と大きく異なるものではない」とゲンドウの計画変更を許容した。
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洞木ヒカリ/鈴原ヒカリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
洞木ヒカリ(ほらき ヒカリ)/鈴原ヒカリ(すずはら ヒカリ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、主人公碇シンジのクライメイト。 学級委員を務めるしっかり者で、父、姉、妹に自分を加えた4人家族。家の中では母親代わりを務め、家事全般を得意とし、弁当も自分で作っている。クラスメイトの鈴原トウジに片思い中で、仲良くなるきっかけを探している。弐号機のパイロットである惣流(式波)・アスカ・ラングレーからは、その面倒見の良さから頼りにされるようになり、やがて友人としての関係を築いていった。
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目次 - Contents
- 真希波・マリ・イラストリアスのプロフィール・人物像
- 真希波・マリ・イラストリアスの来歴・活躍
- ベタニアベースの壊滅と日本への潜入
- ビースト化する2号機
- 初号機の奪還とフォースインパクトの阻止
- パリ奪還作戦
- ヤマト作戦
- シンジを迎えにいくマリ
- 漫画版の番外編
- 真希波・マリ・イラストリアスの関連人物・キャラクター
- 碇シンジ
- 式波・アスカ・ラングレー
- 真希波・マリ・イラストリアスの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「君、いい匂い。LCLの香りがする」
- 「だけどまぁ…そうやっていじけていたって、何にも楽しい事ないよ」
- 「何処にいても必ず、迎えにいくから。待ってなよ、ワンコ君」
- 真希波・マリ・イラストリアスの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 当初の出番は少ない予定だった