エヴァンゲリオンシリーズの特務機関NERVまとめ

『エヴァンゲリオン』シリーズとは、GAINAX制作のアニメシリーズである。14歳の少年少女が汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」に乗り込み、謎の敵「使徒」と戦うストーリーを軸に、聖書や心理学の要素を絡めた独自の作風で、社会現象を起こした。「特務機関NERV」とは、シリーズに登場する組織である。使徒の殲滅が主な任務だが、上位組織「SELLE」の命令により「人類補完計画」を秘密裏に進めてもいる。『新劇場版』と呼ばれるシリーズでは、NERVに対抗する組織「WILLE」も登場した。

NERVのシンボルマークは、イチジクの葉をモチーフにしている。聖書におけるアダムとイブが禁断の実の1つである「知恵の実」を食べ、裸でいることを恥じて局所を隠すべく付けたはじめた伝承に起因する。葉が半分しかないのは、「知恵の実しか手に入れていない」ことを表す。禁断の実には知恵の実の他「生命の実」もあり、二つを手に入れることで神に等しい力が得られると聖書にある。作中において、使徒とは生命の実を食べた別の人類だとされている。
このマークはNERV本部オペレータールーム、MAGIの機体の他、本部内の先頭の洗面器の底など随所に見受けられる。

新劇場版のシンボルマーク

新劇場版では、シンボルマークに知恵の実と、剥かれた皮と思しき衣装が加えられた。

兵器

MAGI(マギ)

NERV本部に設置されているスーパーコンピュータ。本部の運用、EVAの管理や戦闘のサポート、第3新東京市の市政にも使用されている。
「MERCHIOR(メルキオール)」、「BALTHESAR(バルタザール)」、「CASPER(カスパー)」と名付けられた3つのシステムから成り、各システムによる合議制で決定をとる。他のコンピュータにはない人間特有のジレンマを持つのが特徴で、3機のうち1つでも否決の決定が出るとプログラムが作動しない。性能は高く、他のコンピュータをはるかに超える演算をこなす。長野県長野市松代町の支部にはMAGI2号があり、その他世界中の支部に後続機がある。いずれもオリジナルほどではないが、処理能力は高い。
開発者はゲヒルンの科学者赤城ナオコ博士で、彼女の「母」として、「科学者」として、「女」としての思考パターンがプログラミングされている。第11使徒イロウルによって一時乗っ取られ自爆措置の決定を下しかけるが、ナオコの娘である赤城リツコ博士が進化を続けるイロウルの性質を逆手に取り、自己進化プログラムを打ち込む。イロウルは進化の究極系である「死」に至り、MAGIは解放された。尚、最後までイロウルに屈しなかったのは「女」の部分を受け継ぐCASPERで、リツコは最後まで女であることを守ろうとした母の分身を「ホント母さんらしい」と評した。
旧劇においてリツコによってNERV基地の自爆プログラムが撃ち込まれるが、CASPERが否決の結果を出したために自爆はしなかった。
「MAGI」という名称の由来は、新約聖書における東方三賢人から。各システムの名称も三賢人の個人名が由来となっている。

NHG

『シン』初登場の空中戦艦。1番艦「ヴーセ」、2番艦「エアレーズング」、3番艦「エルブズュンテ」、4番艦「ゲベート」から成る。名称はいずれもドイツ語で、意味は「贖罪」、「救済」、「原罪」、「祈り」。人類補完計画遂行のために作り出されたもので、「ガフの守人」と称される。戦闘用、儀礼用の艦がある。
各艦隊、「アダムスの器」と称される4体のEVAが組み込まれている。ゲベート以外は使徒の放つ強力な破壊光線を照射できる。改8号機γにより3機のEVAが捕食され撃墜された。

AAAヴンダー

NHG1番艦ヴーセを強奪し、WILLEが改造したもので、初号機を主機とする。火力はNHGより落ちる。

汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン

初号機。

NERV最大の戦力。略称は「EVA(エヴァ)」。外見、及び電気供給で動く点からロボットと目されるが人造人間で、「アダム」、「リリス」と称される「生命の起源」をコピーして作られた。装甲板に見えるものは拘束具も兼ねており、EVA本来の力を抑えるためにつけられている。
使徒同様に結界状のバリアA.T.フィールドを張る他、使徒のA.T.フィールドを中和し、物理攻撃ができる。基本的にはNERVが作り上げたパレットガンやライフル、プログレッシブナイフ(またはプログナイフ)といった武器を使う。
パイロットは母親のいない14歳の少年少女で、「チルドレン」と呼ばれる。新劇場版でのパイロットの呼び名は「第〇の少年」、もしくは「第〇の少女」。
「エントリープラグ」と呼ばれる筒状のコックピットにパイロットが乗り込み、操縦する。起動、操縦に必要なのは愛情を司る「A10神経」で、パイロットとEVAの神経接続がなされる。より精密にEVAを操るには高い「シンクロ率」が必要だが、EVAが受けたダメージをパイロットも痛みとして受けてしまうため、高いシンクロ率は諸刃の剣といえる。NERVの発令所からシンクロ率も操作も可能で、作中では1度シンクロ率の全面カットが行われた。胸部にはコアと呼ばれる球体があり、そこにパイロットの母親の魂が封じられている。
パイロットがいなくとも起動する「ダミープラグ」もあり、ファーストチルドレンの綾波レイ、もしくはフィフスチルドレン渚カヲルの思考パターンがプログラミングされている。ただ、ダミープラグにはNERV側の信号を受け付けない他、EVA側が拒絶することもあるなど、欠点がないわけではない。
背中に「アンビリカルケーブル」と呼ばれるコードを付けることで電力供給がなされ、活動が可能になる。内臓電源により、アンビリカルケーブルを失っても活動はできるが、5分間で活動限界を迎えてしまう。EVAは基本的に人の手で制御されているものの、時折それが利かない「暴走」と呼ばれる状態になることがある。その為、5分で活動停止するよう内臓電源の設定がなされている。
暴走の他、「覚醒」と呼ばれる段階もある。新劇場版では初号機が覚醒した。
新劇場版においては、使徒の力を取り込み「使徒化」することもある。NERVが所有する4隻の戦艦「NHG」には、「エヴァオップファータイプ」と呼ばれるEVAの機体が取り込まれている。

零号機(EVA-00 PROTO TYPE)

搭乗者:綾波レイ
カラーリング:山吹色

最初に作られたEVAで、実戦装備はされていない。起動実験の際暴走し、凍結されていたが度重なる使徒の襲来により凍結解除がなされる。第5使徒ラミエル戦では、攻撃を行う初号機を盾で守ることとなった。この戦闘で機体表面が融解している。

零号機・改

搭乗者:綾波レイ、碇シンジ(機体交換実験時)
カラーリング:青

ラミエル戦の後、実戦装備がなされた新たな零号機。第9使徒マトリエル戦より、実戦投入された。シンジは機体実験の際零号機に乗っており、「綾波のにおいがする」と言った。尚、機体実験の時に暴走している。第16使徒アラミサエル戦の際、パイロット、使徒もろとも自爆する。

初号機(EVA-01 TEST TYPE)

搭乗者:碇シンジ
カラーリング:紫

他のEVAがアダムをモデルに作られた中、唯一リリス由来の機体。何の訓練も受けていないシンジを乗せ、プラグスーツの補助なしで41.3%という高いシンクロ率をたたき出した。第3使徒サキエル戦で実践投入され、一度は劣勢に陥るも暴走状態になり、形勢が逆転。サキエルを自爆に追い込んだ。
その後正式にパイロットとなったシンジと共に使徒戦を繰り返す。

弐号機(EVA-02 PRODUCTION MODEL)

えどまち
えどまち
@edono78

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赤木ナオコ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

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赤木ナオコ(あかぎ ナオコ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、高名なコンピュータ技師。 特務機関NERV(ネルフ)の活動を支えるスーパーコンピュータシステム「MAGI(マギ)」の開発者。NERVの前身である人工進化研究所で働き、娘である赤木リツコとは手紙でのみやりとりする多忙な日々を送っていた。同組織の代表である碇ゲンドウとは愛人の関係にあったが、次第に彼から飽きられ、綾波レイからこの事実を突きつけられて激昂。衝動的に彼女を殺し、直後に自害した。

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キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ

キール・ローレンツ/ゼーレ01とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、人類補完計画を主導する秘密結社ゼーレの中心人物。 その遂行を特務機関NERV(ネルフ)の総司令官である碇ゲンドウに任せるが、彼が独自の目的に合わせて計画を歪めていることを知ると、これを裏切り行為と判断して戦略自衛隊に本拠地を襲撃させる。新劇場版では大きく設定が異なり、人間ではなく地球外で発生した知性体の成れの果てで、「自身の目的と大きく異なるものではない」とゲンドウの計画変更を許容した。

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