ふしぎ遊戯(朱雀・青龍編)のネタバレ解説・考察まとめ

『ふしぎ遊戯』とは、渡瀬遊宇による漫画作品及び、それを原作とするアニメ、ゲーム作品である。高校受験を控えた少女・夕城美朱は、図書館の書庫で見つけた四神天地書という書物に吸い込まれ、本の中で朱雀を呼び出す巫女となる。鬼宿を始め、巫女を守る七星士と共に朱雀召喚を目指す一方、敵対国で青龍の巫女となった親友の本郷唯と対立する。1992年から1996年まで『少女コミック』で連載され、1996年にテレビアニメ化された。後に、前日譚に当たる『ふしぎ遊戯 玄武開伝』及び『ふしぎ遊戯 白虎仙記』が発表される。

『ふしぎ遊戯』の概要

『ふしぎ遊戯』とは、渡瀬優宇による漫画作品、およびそれを原作とするアニメ作品である。1992年から1996年まで、『少女コミック』で連載され、1996年テレビ東京系列でテレビアニメ化された。コミックスは全18巻、完全版全9巻、文庫版全10巻。『ふし遊』の略称を持つ。テレビアニメの他、OVAやドラマCD、PS2用ゲームなどメディアミックスが展開されている。
青龍、白虎、玄武、朱雀という東西南北を守護する四神伝説と、四方に分けた空にある28の星座から吉凶を占う二十八宿思想を基にしたファンタジーで、恋愛、冒険、友情を描く。

高校受験を控えた少女・夕城美朱(ゆうき みあか)は、親友の本郷唯(ほんごう ゆい)と共に図書館の書庫で見つけた古書・四神天地書(以下天地書)に吸い込まれる。天地書の内部は古代中国のような世界観で、四神と呼ばれる神獣を呼び出し、あらゆる願いを叶える力を得て国を救う異界の乙女・巫女の伝説を持つ四つの国・四正国(しせいこく)があった。
朱雀を守護神とする紅南国(こうなんこく)で朱雀の巫女となった美朱は、巫女を守る宿命の星を持った七星士と呼ばれる7人の戦士を見つけ出し、仲間にしながら朱雀の召喚を目指す。朱雀七星士・鬼宿(たまほめ)との結ばれない恋や、紅南国と敵対する倶東国(くとうこく)で青龍の巫女となった唯との確執など幾多の苦難が美朱に待ち受ける。

OVA全部で3シリーズが製作された。原作の第一部と第二部の間のストーリーであるオリジナルエピソードであるOVA1(全3巻)、第二部のエピソードをアニメ化したOVA2(全6巻)、小説版『ふしぎ遊戯外伝』の7、8巻をアニメ化した『永光伝』(全4巻)から成る。
2008年PS2用ゲームとして『ふしぎ遊戯 朱雀異聞』が発売される。
2003年、物語の前日譚に当たる『ふしぎ遊戯 玄武開伝』(以下『玄武開伝』)が発表される。『玄武開伝』では、『ふしぎ遊戯』の中で伝承として語られた玄武の巫女と七星士の物語が描かれた。
2015年、白虎の巫女の物語である『ふしぎ遊戯 白虎異聞』が『月刊フラワーズ』にて読み切り掲載され、2017年より同誌で白虎の巫女の物語である『ふしぎ遊戯 白虎仙記』(以下『白虎仙記』)として連載スタートした。
本項で取り上げる『ふしぎ遊戯』は、時系列としては『玄武開伝』、『白虎仙記』に続く物語だが、シリーズの初めに発表されたもので、後続の作品に対し『朱雀・青龍編』の異名で呼ばれる。
2005年時点で、全シリーズ累計発行部数は2000万部を突破した。

『ふしぎ遊戯』のあらすじ・ストーリー

朱雀・青龍編 第1章

朱雀の巫女・美朱と朱雀七星士

本を開く唯(左)と美朱(右)

高校受験を間近に控えていた中学3年生の夕城美朱(ゆうきみあか)と親友の本郷唯(ほんごうゆい)は、ある日図書館の立ち入り禁止区域で『四神天地書(しじんてんちしょ)』という書物を見つける。「読み終えたものは主人公と同様の力を得、望みが叶う」という序文に釣られて書物を開いた美朱と唯は強い光に包まれ、本の中の世界「四生国」に入りこむ。そこは古代中国を思わせる「紅南国(こうなんこく)」という場所だった。

制服姿の2人は物珍しさから盗賊に襲われそうになったが、額に「鬼」という文字が書かれた美青年「鬼宿(たまほめ)」に救われて事なきを得る。ほどなくして2人は元の世界に戻ってくることができた。
だが危ないところを助けてくれた鬼宿に淡い想いを抱いていた美朱は、受験勉強に身が入らなかった。美朱の母親は日記に書かれた「鬼宿に会いたい」という一文を見つけると、「受験勉強もせずに男にうつつを抜かしている」と一方的に美朱を叱る。離婚した母の力になりたいとの思いで必死に受験勉強をしていた美朱はその一言で心が折れてしまい、現実から逃げるために再び『四神天地書』の世界へと戻った。

鬼宿と再会した美朱は、女性と見まごうほどの美形で、紅南国の皇帝である「星宿(ほとほり)」に引き合わされる。
星宿は美朱の事を「朱雀の巫女」と呼び、紅南国が軍事大国「倶東国(くとうこく)」と一触即発の状態である事や、朱雀の巫女が「朱雀七星士(すざくしちせいし)」と呼ばれる者たちを従えて神獣「朱雀」を召喚するとどんな願いも叶うということを説明した。美朱は「元の世界に戻れるなら」と朱雀召喚を引き受ける。
星宿は朱雀七星士の特徴として、「身体の一部に文字が刻まれて特殊能力を保持している」という情報を話し、「星宿と鬼宿も朱雀七星士の1人である」と明かした。

そうして残る5人の七星士を探すこととなった美朱は、ある日後宮で過ごしていた美女・柳娟(りゅうえん)に出会う。自身の何倍もの岩を持ち上げることができるほどの怪力で、その正体は朱雀七星士の1人「柳宿(ぬりこ)」だった。柳宿は実は男性であり、事故死した妹との別れを受け入れることができずに女装をしていたのである。
星宿に思いを寄せていた柳宿はなにかと星宿に気に掛けられている美朱に嫉妬して度々虐めをしていたが、やがて美朱と柳宿は打ち解けて良き友人となり、美朱の旅に同行することを決意した。
そして一行は各地に点在しているであろう残りの七星士を見つける方法を知るため、仙人「太一君(たいいつくん)」が住む太極山を訪れる事を決める。
一方現実世界に残されていた唯は美朱が行方不明になっていると知り、『四神天地書』の元へ向かっていた。

太極山は選ばれたものしか入ることができない場所であり、太一君は美朱たちに試練を与えるが、本を通して美朱の行動を見守っていた唯の助けによって無事試練を乗り越えた。太一君は「こちらの世界(四正国)とあちらの世界(現実)を繋ぐものがある」と説明し、傷を負った一行を迎え入れて手当てをする。しかし美朱の怪我は自身が想定していたものよりはるかに深刻なものだった。
美朱は太一君、星宿、鬼宿、柳宿の念力によって現実世界へと帰還する。ところが制服を通して美朱と繋がっていた唯は、美朱と入れ替わりに『四神天地書』に吸い込まれてしまったのだった。

青龍の巫女・唯との争い

倶東国に降り立った唯は暴漢に襲われてしまい、寸前のところを心宿(なかご)という青年に助けられる。倶東国は「青龍」によって護られており、心宿は「青龍七星士(せいりゅうしちせいし)」の1人だった。
青龍の力の独占を目論んでいた心宿は「唯が暴漢に襲われたのは美朱が唯を見捨てたせいだ」と嘘の情報を唯に吹き込み、美朱と唯が敵対するように仕向けた。
一方の美朱は唯の行方不明を知り、彼女を助けるため、そして鬼宿への恋心もあって再び四正国に戻る事を決意する。中国語に精通している兄の奎介と、兄の友人の梶原哲也に『四神天地書』を託して、美朱は再び紅南国へ戻った。こうして美朱は「朱雀の巫女」として、唯は「青龍の巫女」として、それぞれの神獣召喚のため旅に出ることとなった。

青龍七星士から度重なる妨害を受けながらも美朱たちは、変身や分身などの術を操る井宿(ちちり)、炎を操る鉄扇を持つ翼宿(たすき)、治癒能力を持つ軫宿(みつかけ)を探し出す。そして最後の七星士である張宿(ちりこ)が揃ったことで美朱は朱雀召喚の儀式に挑むも、青龍七星士からの妨害にあってしまったのだった。
実は張宿の正体は青龍七星士の1人である亢宿(あみぼし)であり、召喚は失敗する。追い詰められた亢宿は川に転落して姿を消した。
その後本物の朱雀七星士である、ずば抜けた知力を持つ少年の張宿を見つけ出すも、儀式の際に『四神天地書』を燃やしてしまっていた為に朱雀召喚の手立てが失われてしまっていた。
絶望する一行だったが、かつて四正国に召喚されて神獣召喚に成功している玄武・白虎の巫女たちの遺産である「神座宝(しんざほう)」を集めれば、再び神獣召喚の儀式を行うことができると知らされる。
こうして美朱たちは再び朱雀召喚を試みる為、神座宝を求めてまずは北甲国(ほっかんこく)へ向かった。

200年前に存在した玄武の巫女である奥田多喜子(おくだたきこ)によって永遠の平和がもたらされていた北甲国では、召喚の儀式で使用された首飾りが氷の洞窟に保管されていた。
玄武七星士の虚宿(とみて)と斗宿(ひきつ)は霊体となってなお神座宝を守り続けており、当初は美朱たちを「神座宝を狙う敵」と認識して攻撃を仕掛けてきたが、美朱を朱雀の巫女として認めると神座宝を託しあの世へと帰っていった。

無事に神座宝を手にした一行だったが、その直後朱雀七星士の1人である尾宿(あしたれ)に襲撃される。尾宿は体内に狼の血が流れており、見た目も獣そのものだった。対峙していた柳宿は尾宿と相打ちになって死亡してしまい、尾宿は辛うじて蘇った狼の魂を操って神座宝を奪い姿を消す。
朱雀七星士たちは柳宿の命を無駄にしないため、そして青龍召喚を阻止するために最後の白虎の神座宝を手に入れるべく、西廊国(さいろうこく)へ向かう決意を新たにした。
一方自責の念に駆られていた美朱は、なんとか神座宝を取り戻すことができないかと考えていた。そんな美朱の前に唐突に太一君が現れ、「奪われた神座宝は心宿が持っている。そして奪うためには房中術(体を交わらせ、気を乱すこと)が必要だ」と述べた。
美朱は「神獣召喚の為には乙女であることが条件」だと太一君から言われていたため訝しがるが、「男にうつつを抜かして使命をおろそかにしないための方便だ」と言われて納得する。

太一君の言葉を信じた美朱は1人心宿の元へと向かったが、美朱のもとに現れた太一君は青龍七星士の1人・氏宿(とも)が創り出した幻覚であり、美朱は心宿に捕われて気絶してしまった。
一方偽太一君の言葉によって美朱を一人残し先を急いでいた朱雀七星士たちだったが、嫌な予感が頭から離れなかった鬼宿は1人美朱の元へ向かう。そこで鬼宿が見たのは衣服が乱れた状態で横たわる美朱と、心宿の姿だった。
鬼宿から助け出された美朱であったが、気を失っている間に心宿に襲われたと自責の念にかられてその場から逃げ出し、崖から転落する。そんな美朱を助けてくれたのはなんと青龍七星士の1人亢宿だった。
亢宿は西廊国の国境付近の町・磨汗村(まかんむら)に美朱を運び込む。亢宿は川に転落した後老夫婦に助けられ、以後この老夫婦の息子・懐可(かいか)として新たな生活を送っていたのであった。

美朱は亢宿や老夫婦から「何もかも忘れ、この村にいてほしい」と言われるも、倶東国からの攻撃を受け、老夫婦は怪我を負ってしまう。そして朱雀の巫女である美朱を襲う倶東国兵を、実は記憶をなくしていなかった亢宿が自身の術を使って倒していくのであった。美朱は他人を巻き込む倶東国のやり方に納得ができず、「青龍の巫女」である唯に青龍を呼び出してもらい、四正国を平和にしてもらおうと決意する。

一方姿を消した美朱を探していた鬼宿は氏宿に襲われていたが、美朱の近くで鬼宿の気配を感じ取り駆け付けた亢宿と共闘してなんとか氏宿を倒す。しかしそれは幻影で、本体から攻撃を受けた鬼宿は崖から転落してしまうのだった。
ショックを受けて倒れてしまった美朱を攻撃しようとする氏宿に対し、亢宿は美朱を助けたい一心で、幻術破りの為の骨折の痛みに耐えながら氏宿に攻撃する。その時亢宿の気配を察知した双子の弟の角宿(すぼし)が背後から攻撃を加え、氏宿を討ち果たした。

一方鬼宿は彼の師匠でもある奎宿(とかき)と昴宿(すばる)に助けられていた。幻術によって砂漠の真ん中でさまよっていた七星士達も合流し、彼らから「婁宿(たたら)が神座宝を護っている」と聞かされる。
束の間の休息中に美朱と鬼宿が恋仲であると気付いた奎宿は、鬼宿に「神獣を召喚しても巫女はこの世界に留まり続けることはできず、必ず元の世界へと戻る。巫女と結ばれても、神獣召喚の暁には必ず別れなければならない。それならば今のうちから別れを告げよ」と忠告をする。
ショックを隠しきれない鬼宿であったが、結ばれない運命ならばと美朱には真実を伝えぬまま別れを告げた。

鬼宿からの別れに納得できない美朱は、奎宿の住む町に伝わる恋の伝説に希望をかけることを決める。その伝説の舞台である町の塔へと一人向かい、その塔の中で寺院に向かう唯たちを見た美朱は、唯の説得を試みるため寺院へ急行する。そして婁宿が拐われ、寺院へ向かったという一報が朱雀七星士たちの耳にも入り、一行も寺院へと急行するのであった。

青龍七星士たちによって白虎廟から連れ出され、拷問を受けていた婁宿だったが、頑なに「神座宝」のありかを話そうとはしなかった。婁宿は白虎の巫女であった大杉鈴乃と恋仲であり、その恋人が残した「神座宝」を90年もの間昴宿の術で肉体の時間を止めてまで大事に守ってきた。そんな大切なものを悪者には使われたくないと、口を破らなかったのである。
一方寺院へとたどり着いた美朱は唯を探す途中、心宿に操られた僧たちに捉えられ、心宿と七星士・箕宿(みぼし)の前に連れてこられる。
美朱は唯を返せと心宿へと叫ぶが、「一緒にこの寺院へきている唯と再会しても何も話せぬように」と箕宿の術によって声を封じられてしまい、婁宿が捕らえられている別室へと監禁されてしまった。

ほどなくして朱雀七星士たちも寺院に到着し、箕宿が操る魔物と戦いながら美朱と婁宿の捜索を開始した。とある壁の先に美朱の気配を感じた鬼宿は壁越しに話しかけるが、声が出ない美朱は、鬼宿の声に応答することが出来ない。
そんな時、美朱の前に唯が現れる。声が出なくても何とか自分の気持ちを伝えようとする美朱の姿を見て、「これ以上争いはしたくない」と語る唯は婁宿の拘束を解き、逃がそうと試みる。
しかし、婁宿は吐血し今にも倒れそうな状態だった。「その身体では神座宝を守れないのでは?」と唯に問われた婁宿は、美朱に神座宝を託すのであった。
婁宿は「白虎は、巫女であった鈴乃をこちらの世界に残してほしいという願いだけはかなえてくれなかった」と語り、美朱はショックを受ける。そんな姿を見た唯は「少し休むように」と美朱を気遣って外に出た所、美朱を探していた鬼宿と遭遇した。
先ほど婁宿から聞いたことを鬼宿へ話す唯だったが、「美朱がこっちの世界に入れないなら、自分が行くまでだ」と語る鬼宿。そんな鬼宿の言葉を聞いて怒りが抑えられなくなった唯は美朱の元へと戻り、美朱を騙す形で「神座宝」を奪い取るのであった。

現実世界での戦いと結末

美朱から「神座宝」を奪い取った唯は、現れた心宿と箕宿に誘導され、心宿とともに青龍召喚の儀式が準備されている寺院の屋上へと向かった。
一方朱雀七星士たちと婁宿は箕宿から激しい攻撃を受けていた。婁宿の攻撃を受け倒れる箕宿。しかし箕宿は元々邪法を体得する代償として肉体はとっくに滅んでおり、大寺院の法王に憑依しているだけの存在であった。法王の体が使えなくなると、今度はなんと張宿の体に憑依してしまう。
超宿へ憑依されてしまっては攻撃もできない朱雀七星士の面々。
美朱は張宿へ語りかけ、張宿自身の意識を取り戻そうとする。それに応えるかの如く意識を取り戻し、張宿はそのまま箕宿を滅するためと自害する。
命をかけてくれた張宿のためにも、青龍召喚の儀式を止めるため美朱たちは唯の元へと向かうのであった。

青龍七星士のもとで揃ってしまった2つの「神座宝」。こうして唯は青龍召喚の儀式を行う。
西廊国上空へ現れた青龍を見て倶東国の皇帝は喜びをあらわにし、紅南国の国民たちは絶望する。
その場が危険だと判断した朱雀七星士一行は、井宿の術で紅南国へと帰還した。

無事に青龍を召喚した、唯は、早速「朱雀を永遠に封印する」という一つ目の願いを唱える。
その瞬間朱雀七星士たちは急に体から力が抜けた感覚に陥り、今まで使用できていた術や技が一切使用できない、一般の人間となってしまったのだった。
それでも七星士たちは諦めずに戦いを続ける。紅南国の皇帝でもある星宿は国のため、そして美朱たちが旅に出ている間に娶った妃とそのお腹にいる子供のためにと戦争へ参加する。

一方の唯は戦争の最中でも一緒にいる美朱と鬼宿の姿を見て嫉妬にかられ、青龍に2つ目の願いとして「自分と美朱をもとの世界へ返し、美朱は2度と本の世界に戻れないようにして」と願うのであった。
唯の2つ目の願いのために現実世界へと帰ってきた美朱と唯。しかし、美朱と共に鬼宿までもが現実世界へとやってきてしまった。

美朱と鬼宿が2人仲良く一緒にいる姿を見て耐えられなくなった唯は、心宿を呼び寄せようとする。しかし心宿はまだやることがあるためこちらには来れないと言い、その代わりとしてなんと角宿が現実世界へとやってきたのである。
唯を傷つけたとして角宿は美朱に攻撃を仕掛ける。
そんな角宿に力なきまま応戦する鬼宿はボロボロになりながらも、なんとか角宿を倒すのであった。
そのやりとりも全て四神天地書には随時書かれていき、現実世界と本の中の世界の均衡が崩れ始めていることに気付いた美朱の兄・奎介と哲也は、鬼宿へ一人で本の中の世界へ戻るように懇願する。四神天地書の中の戦争は未だ続いており、軫宿と星宿は命を落としてしまった。

美朱は唯と再度話し合うべく学校へ行く。
角宿が亡くなったこと、心宿は唯を騙しており唯は穢されてなんかいなかったこと。そして巫女は神獣の生贄であり、願いを叶えてもらったら神獣に喰われてしまうことを唯へと告げる美朱。
しかし、心宿の言葉を信用し切っていた唯は、美朱の言葉が信用できずその場から立ち去ってしまう。だが、同時に自分の体に鱗が出来始めており、徐々に青龍に侵食されていることに気付いてしまうのであった。

美朱から聞かされた話で心宿へ対し疑念を持った唯だったが、本の世界から現実世界へと心宿がやってくる。
3つ目の願いを使って自身の目的である天帝になるため、邪魔となる美朱と鬼宿に攻撃を始める。そして心宿の攻撃を受けた鬼宿は意識を失ってしまう。
危険を察知した奎介は井宿と翼宿を現実世界へと呼び寄せるが、朱雀の力を持たない彼らでは太刀打ちできなかった。

心宿が青龍の神通力を手に入れるために自分を利用していたのだと気付いた唯は、3つ目の願いで美朱に朱雀を召喚する力を与え、唯自身は青龍に喰われてしまうのであった。
唯のおかげで朱雀の召喚に成功した美朱は、即座に一つ目の願いで唯を助け出す。
無事に唯が戻ってきたことに安堵する美朱。七星士たちの力も戻ったが、なおも心宿の攻撃は止まらずに焦っていた。
すると美朱を助けるかのように柳宿や星宿、軫宿、張宿が現れ、力を取り戻した鬼宿も戻ってくる。そして美朱は張宿から「自分が太一君からもらった巻物には神力が備わっており、これに青龍を封印すれば勝てるかもしれない」というアドバイスを受けた。朱雀への2つ目の願いを唱え、青龍を封印することに成功する。
これにより力を失った心宿は鬼宿によって倒され、心宿が破壊した現実世界の建物は元の姿へと戻っていった。

異空間へ飛ばされた美朱は、太一君と再会する。
そこで紅南国の危機は脱したことや倶東国は諸悪の根源がいなくなったことでこれから再建されること、倶東国が実質機能しなくなったことで北甲国と西廊国も無事であることを聞かされ安堵する。
そして朱雀七星士たちからの後押しを得て、3つ目の願いとして、鬼宿を現実世界へ転生させてほしいと願ったのである。しかしそのまま鬼宿は消滅し、美朱も現実世界に戻ってきたのであった。

時は流れ4月。
美朱と唯は同じ高校に合格し、高校1年生になっていた。本の中での出来事を懐かしむ2人の前に現れた奎介に連れられ、1人の男が姿を現す。鬼宿が現実世界へ転生し、美朱と再会したのであった。

朱雀・青龍編 第2章

高松塚古墳を訪れていた美朱と唯は、古墳内にあったとされる壁面に書かれた四神の絵や星宿に、懐かしさを感じていた。その日の夜は美朱の誕生日だったため、現代に転生した鬼宿こと宿南魏(すくなみたか)と2人きりの時間を過ごしていた。
するとそこに突然朱雀が現れ、美朱は赤い光に包まれる。
目を開けるとそこは高松塚古墳の中であり、美朱の目の前に朱雀の化身である朱雀星君が姿を表した。

朱雀星君は「いま邪悪なるもの『魔人』が再び力を持ち始めており、この世を侵略しようとしている」と美朱に打ち明け、助けを求めた。
しかし自身の姿をも保つことができないほど弱っていた朱雀星君は、古い『四神天地書』を美朱に託し、姿を消してしまうのだった。
朱雀星君からの話を聞いてもいまいちピンと来ず半信半疑だった美朱だが、この日を境に現実世界で魔物を見るようになる。魏を戦いに巻き込みたくない美朱は、未だ朱雀星君のことも魔物を見たことも魏に話せてはいなかった。

ある日魏の家で過ごしていた美朱の前に魔物が姿を現し、今度は攻撃まで仕掛けてきた。魏は咄嗟に美朱のカバンの中にあった巻物を手に取り、魔物に投げつけると、魔物は姿を消してしまう。
しかしその瞬間美朱と魏は紅い光に包まれ、目を開くと先ほどの魔物が目の前におり、再び攻撃してくる。そんな時横から翼宿が現れ魔物を攻撃し魔物が倒された。
美朱は再び『四神天地書』の中に来てしまったのである。

美朱と魏は朱雀を召喚してから2年経っており、他の七星士たちとは会っていないということ、そして平和になったはずの紅南国でも魔物が現れるようになったということを翼宿から聞かされる。
しかし魏は所々記憶がなく、美朱たちが話している内容に覚えがなかった為戸惑っていた。
朱雀と青龍の激闘を覚えていないことに美朱と翼宿がショックを受けていると、突然翼宿のポケットに入っていた丸い石が光を放った。
この石は朱雀と青龍の激闘の後急に井宿と翼宿の手元に現れたもので、気になった魏が触れると熱を持ち、急に弾けてしまった。その石の破片を浴びた魏は記憶の一部を取り戻す。その時美朱の時計が光り出し、美朱と魏は現実世界へと帰還するのであった。

現実世界へと戻った美朱と魏だったが、何が起こっているのかを魏に問われるも、美朱は自身も訳がわかっていない状態のため答えられない。夜中、美朱は自身の時計に眠っている朱雀星君を呼び起こして事情を問うと、朱雀星君は「魏が鬼宿としての記憶を失っている」という事実を明かした。
転生の際に『四神天地書』の世界に記憶を残してしまい、その記憶が7つの石となったのだという。「鬼宿の心そのものでもあるその石を、魔神が復活する前に全て集めなければ魏が消滅してしまう」と聞かされた美朱は、石を集めるために再び『四神天地書』の世界での旅をすることを決意する。

再び2人で四神天地書の世界に到着して、翼宿と再会する。同じ石を井宿が持っていると聞いていた美朱は、七星士の元に石があると思い、今回は井宿を探しに来たのであった。井宿は1年前から旅に出ている為紅南国内にはおらず、行方も分からないとのことだったが、美朱が心の中で井宿へと呼びかけると井宿はすぐに姿を表した。
井宿は修行のため太一君の元におり、石は太極山にあるという。
すぐさま太極山へと向かい、石を手に入れた美朱の前に亡くなったはずの星宿、柳宿、軫宿、張宿が現れた。4人は邪悪な力によって転生を阻害され、太極山に留まっていたのである。
そんな時、美朱が魔物に襲われ、助けようとした魏共々どこかに連れ去られてしまうのだった。

魔物に連れ去られてしまった美朱と魏の前に「天罡(てんこう)」と名乗る人物が現れた。そしてかつては天帝・太一君と対峙する力を持っていた存在で、朱雀七星士の事を昔から知っていたと話す。
かつて心宿を利用して世界を支配しようと目論むも、朱雀七星士たちに阻止されたことで、天罡は恨みを抱いていたのだ。
太一君の元から女神・娘娘(にゃんにゃん)が遣わされ、美朱と魏は救出される。美朱は一連の出来事を太一君や七星士の面々に話すと、その石を井宿が持っていることが発覚した。その石によって少し記憶を取り戻した魏と美朱は、この記憶の石が七星士と関係ある場所にあると気付いた。そして魏の記憶の石を探すことを決め、一度現実世界へと戻るのであった。

再び現実世界に戻った美朱と魏だったが、なんと天罡の部下の斂芳(れんほう)が美朱の通う高校に祀行斂(しぎょうれん)として、魅崇(みいすう)が魏の大学に神代魅(かみしろみいる)として潜伏していた。
斂芳と魅崇は姉弟でありながら愛し合ったことで魔道に堕ち、人間に戻りたいという願いを天罡に利用されていた。

現実世界で斂芳と魅崇からの襲撃を受けつつも、『四神天地書』の世界で星宿の妻・鳳綺(ほうき)とその息子・芒辰(ぼうしん)や柳宿の兄・呂候(ろこう)の元にあった記憶の石を集め記憶を取り戻していく。
しかし順調かと思われた矢先、魏は天罡に連れ去られてしまうのだった。
魏を助けるため美朱は娘娘と井宿の力を借りて天罡の元へ来たが、目の前で斂芳と魅崇の姉弟が天罡の手によって殺害されてしまう。魏を救出するも、魏は天罡の力により記憶の石を体内から奪われ、破壊されてしまっていた。

そんな時、翼宿が天罡の新たな手下・飛皋(ひこう)に襲われ術をかけられてしまう。飛皋の術で操られた翼宿は魏に襲いかかり、そのまま美朱を宿屋に連れ去って強引に犯そうとする。
一方柳宿は軫宿を発見するも軫宿が持っていた石はすでになく、突然消えてしまっていた。
美朱を連れ去った翼宿の後を追う魏と井宿だったが、井宿は突然何者かに襲われ、足止めを食らってしまう。その相手は飛皋だった。動揺する井宿には目もくれず、飛皋は翼宿に術をかけたことを告げ姿を消した。そして井宿は柳宿と軫宿と合流し、魏の後を追った。
翼宿の元に追いついた魏は、そのまま翼宿と闘う。飛皋の術によって理性を失い、美朱を悲しませる魏が許せなかった翼宿。しかし仲間を裏切ることはできないと自らの力で自身を焼き、飛皋にかけられた術を破ったのであった。

駆けつけた軫宿は急いで翼宿を治癒する。その時飛皋が再び姿を現し、今度は美朱に襲いかかり、井宿たちに8年前の洪水の時の一部始終を見せ始めた。
激しく動揺する井宿。なんと飛皋は井宿の親友で、井宿の婚約者を奪い、8年前の洪水に飲まれたことによって命を落としていた。それを井宿が婚約者を奪われたことによる怒りで殺したのだと逆恨みしていた。井宿自身も8年前の洪水の際に飛皋を助けられなかったことに責任を感じていたのだった。
美朱を連れ去った飛皋を追いかける魏と井宿と翼宿。井宿は飛皋と共倒れすることを選んだが、翼宿は魏との連携プレイにより井宿を避けて攻撃し、飛皋を倒す。最後に井宿と和解し息を引き取った飛皋のそばには、井宿が幼少期に飛皋へあげた玉(ぎょく)が残っていた。

飛皋を倒して星宿と張宿とも合流した美朱たち。美朱は張宿から、張宿の元にあった記憶の石も突然消滅してしまったことを聞かされる。すると美朱と七星士たちの前に鬼宿が現れる。そして鬼宿はボロボロになった朱雀星君が現れ、身代わりの影は持たないと言われたという。一同は驚きを隠しきれなかった。
自分には何の力もなく美朱を護ることができなかった魏は、美朱を鬼宿へ託して一人、現実世界へと戻っていった。

現実世界へと戻った魏は鏡に映った鬼宿と対峙し、鬼宿から7つの記憶の石から天罡によって作り上げられた存在であることを告げられる。しかし朱雀星君の力が弱っており、『四神天地書』のなかへ戻ることができなかった。
一方魏がいなくなったことに気付いた美朱は鬼宿を前にしても素直に喜べず、違和感を感じていた。そして魏の元へ帰りたい美朱は、魏の魂を呼び求め、現実世界へと帰っていった。
現実世界で魏と無事に再会できた美朱。魏を失いたくない美朱は魏と一夜を共にする。そして魏と共に生きると決めた美朱は高校を中退することを決意し、両親へ結婚の赦しを得るのであった。

そんな最中にも天罡の力はさらに強力となっており、現実世界でも魔物が出現、天変地異も激しさを増していた。朱雀星君の最後の力を使って『四神天地書』の世界へと戻った美朱と魏。
そこにはなんと俑帥からの攻撃を受けている朱雀七星士たちの姿があった。井宿の力を持ってしても俑帥の居場所が特定できず、苦戦を強いられていた七星士。だがなんと張宿が『四神天地書』を手にして鬼宿を攻撃し、鬼宿が俑帥であることを見破ったのだった。

美朱と朱雀七星士が天罡の元へと急いでいると、鬼宿の元へと誘われた美朱と魏が姿を消してしまう。
鬼宿の傀儡で攻撃を受け拘束された美朱を救うべく魏は鬼宿と戦うのであった。激闘の末鬼宿が気功砲を放ち、美朱は自分の身を盾にして魏を庇い倒れた。美朱が倒れたことにショックを受けた魏と鬼宿であったが、魏は鬼宿を受け入れて一つとなり、七星士としての力を取り戻したのであった。出血は多かったものの、かろうじて生きていた美朱。そして美朱と七星士たちの前に天罡が姿を表すのであった。
魏はかろうじて息のあった美朱に口付けをし、朱雀を召喚。天罡とともに出現した平城京を一掃した。
美朱と魏の愛の力で召喚された朱雀と、現れた他の四神とで天罡を封殺する。『四神天地書』の世界も現実世界も元に戻り、こうして世界に平和が戻ったのであった。

OVA1

消えた四神天地書・消えた玄武の巫女

アニメ本編終了後のエピソード。
美朱、鬼宿、奎介、それと奎介の友人である哲也の4人は、白虎の巫女であった鈴乃、玄武の巫女であった多喜子の墓参りへと向かった。多喜子の墓に向かう途中、鬼宿は多喜子の助けを呼ぶ声を聴き、赤い光に包まれて消えてしまう。

その後、残された3人は図書館でボヤ騒ぎが起きて資料数千冊が焼失していたことを知る。四神天地書は無事だったが、その中でなぜか多喜子の存在がなかったことになっていた。

変異の黒幕

一方鬼宿は、50年が経過した紅南国に降り立ち、朱雀七星士の一員として宮殿を訪れた。星宿の曾孫である皇太子は鬼宿を歓迎したが、朱雀の像に拒絶された鬼宿を偽物と罵り、捕らえてしまう。放り出された鬼宿は太極山に向かうが、太一君はおらず、代わりに自分を心宿と呼ぶ少女がいた。鬼宿の額には「鬼」ではなく、「心」の字が光っていた。
その他、鬼宿の記憶と異なる事態が発生するが、それらは全て心宿が祀っていた天罡という存在の仕業だった。唯に天地書を盗ませ、鬼宿に幻覚を見せていたのだ。

天罡は、神になる為に全ての巫女の神座宝を集めていた。他の三つを手に入れた天罡は、最後の神座宝を持つ美朱をおびき寄せようとしていたのである。
だが、青龍七星士の力を借りた唯により玄武が呼び出され天罡は倒され、玄武への三つ目の願いで、四神天地書と現実世界の繋がりは断たれた。後日、美朱と唯が訪れたカフェには魏と思しき人物が働いていた。

OVA・『永光伝』

新たな朱雀の巫女

四つ葉台高校に通う女子高生・榊真夜(さかき まよ)は、中学時代からずっと魏に想いを寄せていた。その魏が結婚すると聞き、美朱に嫉妬していた。
ある晩、ゴミ捨て場で四神天地書を見つけた真夜は、一瞬で朱雀と青龍の巫女たちの物語を感じ取る。そして新たな朱雀の巫女となるべく本の中へ入っていった。

紅南国はかつてない危機に見舞われており、星宿の息子である芒辰は幼いながら礼清帝(れいぜいてい)の名で帝位に就いていた。国の危機に現れた真夜を、礼清帝は朱雀の巫女として迎える。

七星士の生まれ変わり

現実世界では美朱の胎内にいた赤ん坊が消え、真夜の胎内に移動していた。美朱は昏睡状態となり入院する。

魏は単身天地書の中へと入り、死んだ七星士の生まれ変わりを探す旅に出る。真夜の負の心から生まれた偽の朱雀による妨害こそあったが、張宿の生まれ変わりである張学礼(ちょう がくれい)、柳宿の生まれ変わりである胡玲春(こ れいしゅん)、軫宿の生まれ変わりである徐長生(じょ ちょうせい)、星宿の生まれ変わりである朱永安(しゅ えいあん)を見つけ出した。

再びの朱雀召喚

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