ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(ヱヴァ:破)のネタバレ解説・考察まとめ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』とは、社会現象をも巻き起こしたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を、同作監督を務めた庵野秀明自らが再構成したアニメ映画作品。「新劇場版」シリーズの二作目である。
謎の巨大生物・使徒により、「セカンド・インパクト」という大災害が発生してから15年。14歳の少年碇シンジは、父ゲンドウの命令で汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗り込み、使徒と戦うことを強いられる。同じくパイロットに選ばれた少女たちと交流しながら、シンジは世界の謎を巡る奇怪な陰謀に翻弄されていく。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の概要
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』とは、アニメ界の奇才・庵野秀明が監督・脚本・原作を務める、2009年公開のアニメーション映画作品。
1995年に放送され社会現象を巻き起こしたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を再構築した、「新劇場版」と称されるシリーズの二作目である。2007年に公開された前作『ヱヴァンゲリヲン劇場版:序(以下ヱヴァ:序)』がTV版第壱話から第六話をブラッシュアップしたものだったのに対し、本作はTV版第八話から第拾九話の内容に新たな設定とキャラクターを盛り込み、ほぼ全編に渡って新規に描き下ろされた、新劇場版ならではの新たな展開を見せるものになっている。
社会現象を巻き起こしたエヴァンゲリオンシリーズの新作映画ということで、公開前から注目度は高く、PVが発表されるたびにネットを中心に大きな反響が起こった。特に新キャラクターである真希波・マリ・イラストリアスについては、その正体や物語にどう関わっていくのかの考察が盛んに行われ、まだ作品が公開されていないのに大量のファンアートが投稿されるなど、本作への期待を追うように人気を集めていった。
公開されるや、大手配給会社による作品群を抑え、週末興行ランキングで二週続けて一位を獲得。前作『ヱヴァ:序』を超える順調な滑り出しを見せ、アジアや欧米などでも公開。各国のアニメファンを中心に歓迎され、最終的に四十億円超という興行収入を記録した。
庵野監督は「物語に大きな謎を設定し、その全てを作中で開示しない」という手法を得意としており、TV版並びにその正式な続編と定義されている『劇場版エヴァンゲリオン(旧劇場版)』はそれが行き過ぎて非常に難解な内容となっていた。しかし本作はその手法を踏襲しつつ、エンターテインメント性を高め、さらには新しい謎をも提示するものとして昇華されており、ファンや評論家から高評価を受けた。
「新劇場版」シリーズは、雅楽でいう「序」、「破」、「急」になぞらえたタイトルがつけられており、当初から複数の劇場用作品に分けられて構成されている。そのため、本作も物語は途中までしか描かれていない。
15年前に起きた大災害「セカンド・インパクト」で、人類の半数が死滅した世界。それと同等以上の災害を起こすといわれる謎の巨大生物・「使徒」の侵攻を阻むため、第3新東京市の第壱中学校に通う14歳の少年「碇シンジ」は、父である「碇ゲンドウ」の命令で汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗り込み、使徒と戦うことを強いられる。
ゲンドウと個人的な絆で結ばれている「綾波レイ」、戦友として同居人としてシンジともっとも近しい存在となっていく「式波・アスカ・ラングレー」、目的も正体も不明なままシンジの周囲で暗躍する「真希波・マリ・イラストリアス」。同じくエヴァンゲリオンのパイロットに選ばれた少女たちと交流しながら、シンジは世界の謎を巡る奇怪な陰謀に翻弄されていく。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のあらすじ・ストーリー
ベタニアベース壊滅
南極に現れた謎の巨大生物「使徒」。この怪物が起こした大爆発により、人類の半数が死滅。地球上の生物の大半も絶滅するという未曽有の大災害が発生する。
月の誕生説の一つであるジャイアントインパクトになぞらえて「セカンドインパクト」と名付けられたこの災害から15年後、人類の前に再び使徒が現れる。再度の大災害「サードインパクト」を防ぐため、人類は使徒の調査・研究・殲滅を目的とする組織「特務機関NERV(以下NERV)」を結成。同組織が開発した「汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオン(以下エヴァンゲリオン)」で使徒を迎え撃つ。
北極にあるNERVの拠点、ベタニアベース。その地下深くに封印されていた第3の使徒が突然暴走し、施設を破壊しながら地上を目指す。これを撃退するため、真希波・マリ・イラストリアスはエヴァンゲリオン仮設5号機に搭乗して出撃。なんとか第3の使徒を撃破するも、エヴァンゲリオン仮設5号機は大破し、ベタニアベースも壊滅してしまう。
しかし、それは全てNERV主席監察官加持リョウジによる工作だった。壊滅する直前にベタニアベースを脱した彼は、エヴァンゲリオン5号機が大破消滅したという報告を聞きながら「大人の都合に子供を巻き込むのは気が引ける」と口にする。一方、危ういところで脱出装置を作動させて命拾いしたマリは、使徒とエヴァンゲリオン仮設5号機が残した爆炎を見上げながら「自分の目的に大人を巻き込むのは気後れする」とつぶやくのだった。
アスカ、来日
14歳の少年碇シンジは、ある日父である特務機関NERV最高司令官碇ゲンドウに第3新東京市へと呼び出され、エヴァンゲリオン試作初号機(以下初号機)のパイロットとなることを強いられる。母ユイの死後十年もの間自分を他人に預けて放置していたゲンドウに対する反発、それでも父に愛されたいという想い。相反する感情を抱きつつ、シンジはエヴァンゲリオンに搭乗して使徒と戦い続ける。
自分を引き取り、第3新東京市における同居人ともなった対使徒の陣頭指揮を執るNERV戦術作戦部作戦局第一課の課長葛城ミサト。自分より早くエヴァンゲリオンパイロットになり、理由は不明ながらゲンドウに目をかけられている少女綾波レイ。第3新東京市立第壱中学校でのクラスメイトの鈴原トウジと相田ケンスケ。大人たちの思惑に翻弄されながらも、シンジは新たな友人たちとの交流の中で自分の居場所を確かめていく。
シンジがゲンドウと共にユイの墓参りをした帰り、相模湾に第7の使徒が出現。ミサトの車で第3新東京市の地下に位置する大空洞ジオフロントへ、そこにあるNERVの本部へと急行するも、そんなシンジの前に見たことのない赤いエヴァンゲリオンが現れる。赤いエヴァンゲリオンは鮮やかな動きで使徒を一蹴し、事態は収束。ジオフロントへと運ばれていく赤いエヴァンゲリオン(=エヴァンゲリオン2号機)の中から現れた、その担当パイロットだという式波・アスカ・ラングレーは、「自分がいれば他のエヴァンゲリオンパイロットなんかいらない」と豪語。シンジにも高圧的な態度で接する。
しかし、使徒との戦いではチームワークが重要だと考えたミサトは、アスカを自分の家で暮らすよう手配する。急に同年代の少女と暮らすことになったシンジは戸惑い、アスカはアスカで家の狭さと“七光りでエヴァンゲリオンのパイロットに選ばれた”と認識しているシンジと同列に扱われることに不満を口にするも、ミサトはどちらの文句もとりあわず、済し崩し的に三人の同居生活が始まる。
その頃、加持はゲンドウとの面会を果たしていた。ベタニアベースでは「マルドゥック計画(その詳細は作中では語られていない)」を進めており、自身の目的に取って障害になりうると考えたゲンドウは、加持にこれを頓挫させることを命じていた。第3の使徒の暴走も、エヴァンゲリオン仮設5号機が戦闘終了後に大破消滅したのも、そのために加持が行った工作の結果だった。加持はさらにベタニアベースから密かに持ち出した、「ネブカドネザルの鍵」という品をゲンドウに譲渡する。
第8の使徒との戦い
加持から「月面で極秘裏にEVANGELION Mark.06(エヴァンゲリオン6号機)が製造されている」という情報を得たゲンドウは、副司令官の冬月コウゾウと共に月へと赴く。果たしてそこでは新たなエヴァンゲリオンが完成目前の状態にあった。二人はそこでほぼ真空であるはずの月面にたたずむ少年の姿を発見するも、まさか本物の人ではあるまい(オブジェか何かだろう)と判断する。しかしその少年はゲンドウたちに視線を送って微笑むと、「初めまして、お父さん」と謎めいた言葉を口にする。
地上では、シンジ、綾波、アスカ、トウジ、ケンスケの五人が、海洋生態系を再生させる研究所へと社会科見学に訪れていた。初めて見る(作中では海洋生物を含むほとんどの動植物は絶滅している)海の生き物にはしゃぎ、シンジの作った弁当を食べる一行。アスカは馴れ合いを拒むものの、シンジの料理については「美味しい」と漏らす。
しかしそんな折、第3新東京市のはるか上空に第8の使徒が出現。強力なA.T.フィールド(使徒とエヴァンゲリオンが持つ非常に強力なバリア)であらゆる攻撃を寄せ付けず、数十キロにも及ぶ自らの体を質量弾としてNERV本部を攻撃しようというのである。仮に第8の使徒の巨体が地表に炸裂した場合、NERV本部は跡形も無く消し飛ぶという。未だ月面から戻らないゲンドウたちに代わって指揮を執り、ミサトは第8の使徒との決戦に臨む。
シンジ、綾波、アスカ、三人のパイロットが操る三機のエヴァンゲリオンで広域をカバーしつつ、落下してくる第8の使徒を受け止める。その上でエヴァンゲリオンのA.T.フィールドで使徒のそれを中和し、弱点であるコアを破壊。それがミサトの計画だった。成功率の極めて低い作戦ながら彼女はこれを決行、シンジたちは三人で連携しギリギリで第8の使徒の撃破に成功する。事後報告でこれを知ったゲンドウは、作戦のためにミサトが行った数々の越権行為を「使徒撃退のためだ」として咎めず、それまでほとんど無視してきたシンジにも「よくやった」と言葉少なに称賛の言葉をかける。
一方、この戦いはアスカにも大きな変化をもたらした。今まで「自分さえいれば使徒なんていくらでも倒せる」と考えていた彼女だったが、今回のように規格外の存在が相手では一人ではどうしようもない、自分だけが勝っても意味が無いことに気づいたのだ。
孤高を気取っていた自分は、結局は強がっていただけではないのか。しかしどうすれば他人と親しくなれるかなんて分からない。悩んだアスカは、しかし行動でそれを解決すべく、寝ているシンジの布団に忍び込むという大胆な方法を取る。シンジは驚いたものの、下手に逆らえば罵詈雑言を浴びせられると学んでいたこと、アスカが何か悩んでいることを察して追い出そうとはせず、二人は背中合わせのまま静かに言葉を交わして夜を明かす。この日を境に、シンジとアスカは互いを名前で呼び合うようになる(ただしアスカの方はシンジの名前の頭に“バカ”をつける)。
何もない日常
その後しばらくの間使徒は現れず、シンジたちは平穏な日々を過ごす。料理のできない女性陣のためにシンジが弁当を作るのも定番の光景となり、それを忘れたことでアスカと口論する様を「夫婦ゲンカ」と称されるほどに二人は親しくなっていた。
しかしシンジがアスカを女性として意識しているかというとそうでもなく、むしろどことなく周囲に壁を作っていつも孤立している綾波のことを気にかけていた。初めて作った友人にして“葛城家の同居人”という疑似家族の一員でもあるシンジが、自分以外を気に留める様にささやかな嫉妬を抱いたアスカは、慣れない料理で彼の気を引こうと画策する。
一方、綾波は綾波でいつも自分を案じてくれるシンジに少しずつ心を開くようになっていた。シンジが父との関係を気に病んでいたことを思い出した彼女は、二人の仲を取り持つべく、「シンジやアスカを招いて食事会を開きたい」とゲンドウに直談判する。ゲンドウは忙しさを理由に拒もうとするも、しばし思案した後に綾波の提案を了承する。
そうやって二人の少女が自分のためにそれぞれ心を尽くしてくれていることなど知らず、シンジは“突如パラシュートで自分の上に降って来る”という形でマリと衝撃的な出会いを果たしていた。彼女はなんらかの目的で密入国してきたらしく、パラシュートを回収するとそそくさとシンジの前を後にする。その際、シンジの体からL.C.L.(エヴァンゲリオンの操縦席を満たし、パイロットの保護と操縦の補佐を行う液体)の匂いがすることに気づき、彼のことを「おもしろい」と評する。
エヴァンゲリオン参号機、侵食
綾波の計画した食事会が近づいてきたある日、北米にあるNERV第2支部が、そこで扱っていたエヴァンゲリオン4号機ごと消滅。4号機に搭載しようとしていた新型動力の暴走がその原因と見られるも、かつて工作によってベタニアベースとエヴァンゲリオン仮設5号機を破壊したゲンドウ、冬月、加持は「本当に暴走によるただの事故なのか」と訝しむ。
NERVを裏で操る秘密結社「ゼーレ」が手を回し、第2支部で起動実験を待つのみの状態だったエヴァンゲリオン3号機は、戦力増強のために日本へと送られることとなる。起動試験も終わっていない機体は信用ならないとして、ゲンドウは初号機修復のための追加予算を要求するも、ゼーレの重鎮たちはこれを拒否。近々完成する“真のエヴァンゲリオン”と“リリスの復活”をもって、ゼーレの悲願「人類補完計画」は成就すると豪語する。密かにゼーレの思惑とは異なる目的のために行動しているゲンドウは、“初号機の覚醒”を急がせる旨を冬月と確認し合う。
この結果、「一国が保有できるエヴァンゲリオンは三機まで」とするバチカン条約により、エヴァンゲリオン2号機は凍結処分を受けてしまう。アスカが憤慨する一方、一連の動きにキナ臭いものを感じたミサトは、学生時代に交際していた加持を呼び出し、NERVが裏で進めようとしている人類補完計画について問い質す。加持は迂闊に嗅ぎまわるのは危険だと警告した上で、具体的な計画の内容は自分の方こそ知りたいと言葉を返した。
輸送計画の遅れから、エヴァンゲリオン3号機の起動試験は食事会と同じ日に行われることになってしまう。テストパイロットを誰に任せるか悩むミサトに、アスカが自分から名乗りを上げる。綾波もまたシンジに好意を抱いていることを察し、戦友として、クラスメイトとして、少しばかり気を利かせたのだった。
かくしてやってきたエヴァンゲリオン3号機の起動試験の日。コックピットに向かう途中、アスカは秘匿回線で管理所に詰めていたミサトに連絡する。一人で生きていくつもりだったし、他人に合わせてやっていくなんて性に合わないが、最近誰かといるのもいいなと思えることがあった。そう語るアスカはもはや孤高の天才ではなく、仲間を思いやれる心のしなやかさを備えた少女になっていた。彼女の成長をミサトも喜び、シンジと綾波のためにテストパイロットを務めてくれることに改めて感謝する。
しかし、起動試験中にエヴァンゲリオン3号機は突如暴走。機体の中に新たな使徒が潜んでいたのである。搭乗していたアスカも取り込まれてしまい、応答も無ければ外部からの操作も受け付けない。アスカにとっても、ミサトにとっても、シンジや綾波にとっても、ゲンドウにとってすらも、まったく予想外の緊急事態だった。
ミサトと連絡が取れない中、急遽指揮を執ったゲンドウはエヴァンゲリオン3号機を第9の使徒と認定。この撃滅を初号機に搭乗したシンジに命じる。しかしエヴァンゲリオンの同型機にしか見えないその姿に、シンジは「あれが話に聞いた3号機なら、アスカが乗っているのでは」と攻撃を躊躇。そのまま一方的に痛めつけられ、敗北寸前まで追いつめられる。「アスカを殺すよりはいい」と死をも受け入れようとするシンジに業を煮やし、ゲンドウはエヴァンゲリオンの自動操縦システムであるダミーシステムを起動させる。これにより機体の制御はシンジの手を離れ、初号機はただただ敵を殺戮する存在へと変貌。アスカが取り込まれたままの第9の使徒を八つ裂きにしたあげく、そのコックピットをも破壊する。
第9使徒の暴走に巻き込まれたミサトは幸いにも軽傷だったものの、目覚めた彼女は駆けつけた加持から事の顛末を聞き、「アスカの協力で綾波がシンジとゲンドウの仲を取り持とうとした矢先、ゲンドウは“シンジが乗ったままの初号機”でアスカを処分した」というあまりの事実に言葉を失うのだった。
男の戦い
第9使徒との戦闘後、ゲンドウが「自分の乗る機体にアスカを殺させようとした」のだと理解したシンジは、殺意と憎悪に猛りながら初号機の中に立て籠もる。どうしてあんなことをしたのだと問うシンジに、ゲンドウは「子供の我がままに付き合っていられるか」とL.C.L.の濃度を上げて彼を失神させるという手段でこれを鎮圧する。
アスカは危ういところで命を取り留めるも、第9使徒による侵食は機体だけでなく彼女の心身にも及び、隔離処置が取られることとなる。シンジもまた先の立て籠もりの件をゲンドウに咎められるも、その際はっきりと「もうエヴァンゲリオンには乗らない」と宣言。ゲンドウに命じられるまま、周囲に言われるままエヴァンゲリオンパイロットとして戦い続けたシンジが初めて明確に表した拒絶の意志だった。ゲンドウはそれを静かに了承するも、去っていくシンジの背に「また逃げ出すのか。大人になれ」と声をかける。
もはや第3新東京市に留まる理由も無く、葛城家をも後にするシンジ。綾波やトウジたちにも何も言わぬまま街を後にしようと電車に乗ったところで、非常事態が発生したことを報せるアラームが鳴り響く。新たな使徒が迫ってきたのである。
ジオフロントでマリが、月面でゲンドウたちが目撃した少年が、それぞれにエヴァンゲリオンへの搭乗の準備を進める中、NERVと第10の使徒との決戦の火蓋が落とされる。圧倒的な攻撃力と防御力を兼ね備えた第10の使徒は、その恐るべき力で易々と防衛網を分断。ジオフロントにまで侵攻する。
どのような手段を使ったのか、勝手に2号機に乗りこんだマリが迎え撃つも、奥の手のビーストモードを発動してなお第10の使徒には歯が立たない。綾波の乗るエヴァンゲリオン零号機(以下零号機)が強力な爆弾を抱えて特攻するも、これさえも耐え抜かれてしまう。初号機は初号機で、前回は動いたはずのダミーシステムを拒絶し、起動する気配が無い。
万策尽き、あとはNERV本部を蹂躙されるのみとなる中、シェルターの中に避難していたシンジは吹き飛ばされてきた2号機と対面。マリに早く逃げるよう勧められ、彼女によってシェルターの外に連れ出されたシンジは、破壊され尽くされた街と、綾波を乗せたままの零号機が第10の使徒に捕食される様を目撃する。
ゲンドウのことは許せない。だが、このまま逃げていいのか。今使徒と戦えるのは、この惨劇を止められるかもしれないのは、自分しかいないのだ。そう悟ったシンジは、限界を迎えて気を失うマリをその場に残し、第10の使徒の攻撃で崩壊しつつあるジオフロントを疾走。なんとかダミーシステムで初号機を起動させようとしていたゲンドウの下へと駆けつける。「なぜここにいる」と問うゲンドウに、「僕はエヴァンゲリオン初号機のパイロット、碇シンジです!」と答えるシンジ。誰かのために、何かを守るために、シンジが初めて自分の意志でエヴァンゲリオンに乗ることを決意した瞬間だった。
第10の使徒の進撃は止まらず、ついには作戦本部室にまで到達。眼前に迫る使徒の威容にミサトが死を意識した時、初号機がそこに殴り込む。決死の覚悟で無骨極まる格闘戦を挑み、NERV最深部からは追い出すも、エネルギーの尽きた初号機はそこで活動を停止。ただ嬲られるのみとなった初号機を前に、ミサトたちが今度こそ絶望に飲み込まれようとした時、ただ一人シンジだけはまだ諦めていなかった。
「綾波を返せよ!」
目の前で、自分の乗った初号機のせいで、アスカが命を落としかけたのだ。同じことをもう一度繰り返すわけにはいかない。シンジの決死の想いに呼応するようにエネルギーが尽きたはずの初号機が立ち上がり、第10の使徒に猛然と攻撃を加え、ついにはこれを沈黙させる。
初号機の異常な力にNERVの職員が呆然とたたずむ中、シンジは綾波を助けようと第10の使徒のコアへの干渉を試みる。それはもはやエヴァンゲリオンにできる芸当ではないはずだったが、シンジの想いに応えるように初号機はリミッターを外していき、神に近い存在へと昇華していった。人知を超えた力を振るい、シンジと初号機は綾波の救出に成功。第10使徒を完全消滅させる。これこそがゲンドウたちが計画していた“初号機の覚醒”、疑似シン化という現象だった。
しかしこの奇跡は、サードインパクトの始まりをも意味していた。巨大な翼を生やし何もかもを崩壊させていく初号機を見上げながら、ゲンドウと冬月は「我々の目的まであと少しだ」と静かに語り合う。別の場所では、やはり初号機の覚醒を見詰めていた加持が、「ゼーレが黙っちゃいない」と険しい顔でゲンドウを案じる。目を覚まして事態に気づいたマリは、「そういうヤツか」とあっけらかんとそれを受け止める。
その時、天空より降臨した一本の槍が初号機を刺し貫く。これにより初号機の覚醒は唐突に途絶し、サードインパクトは危ういところで未然に防がれる。
槍を投げたのは月面で製造されていたEVANGELION Mark.06、搭乗するのはゲンドウたちが月面で見た不思議な少年。彼は“約束の時”だと言ってシンジの名を口にすると、「今度こそ君だけは幸せにしてみせる」と謎めいた言葉を続けるのだった。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の登場人物・キャラクター
エヴァンゲリオンパイロット
碇シンジ(いかり しんじ)
CV:緒方恵美
本作並びにシリーズを通しての主人公。エヴァンゲリオン初号機のパイロット。
繊細で内向的な14歳の少年。幼い頃に母ユイを失い、以後「先生」という人物に預けられ離れた土地で育った。父ゲンドウに呼び出され、数年振りに顔を合わせた彼からエヴァンゲリオンに乗って使徒と戦うことを命じられる。
自分に関心を抱かないゲンドウに反発する一方、唯一の肉親である彼に愛されたいという相反する欲求を抱えており、現在の性格も十分な愛情を与えられなかったために作られた面が大きい。トウジの妹が退院したと聞いて喜ぶ、破壊された街並みを見て「自分が戦えばこれ以上の惨状は防げるかもしれない」と一念発起するなど、本質的には善良で他人に寄り添うことができる人物。
ゲンドウへの愛憎に葛藤しつつ、上司にして同居人のミサト、同じエヴァンゲリオンパイロットである綾波、第3新東京市立第壱中学校でのクラスメイトであるトウジやケンスケらと交流を重ね、彼女たちとの間に自分の居場所を見出していく。
本作ではアスカという新たな同居人を得て、外交的かつ攻撃的な彼女に翻弄されるも、次第に親しくなっていく。一方で孤立しがちな綾波のことも気にかけ、何かと世話を焼いていた。結果この二人から好意に近い感情を抱かれるが、本人は彼女たちのことを異性としてはそこまで意識していなかったようである。
自分の乗った初号機でアスカを殺そうとしたことから、ゲンドウと決定的に決裂。「二度とエヴァンゲリオンには乗らない」と誓うも、壊滅寸前のNERV本部と、綾波が乗ったままの零号機が第10の使徒に捕食される様を見て翻意する。
初号機に乗って第10の使徒と戦い、活動不能になってもなお諦めず、ついには「エネルギーが枯渇して動けないはずの初号機を動かす」という奇跡を起こす。第10の使徒を撃破し綾波の救出にも成功するも、これ自体が世界的大災害サードインパクトの引き金となってしまい、世界を滅ぼす寸前に至る。
綾波レイ(あやなみ れい)
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新世紀エヴァンゲリオン・旧劇場版の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『新世紀エヴァンゲリオン』は1995年に製作された庵野秀明監督によるロボットアニメ作品。巨大な人造人間である「エヴァンゲリオン」のパイロットである14歳の少年少女たちと、謎の敵「使徒」との戦いを描く。謎めいたストーリー展開、今までにない独特の世界観から社会的ブームを巻き起こした。それぞれの個性的なキャラクターたちから印象深いセリフが放たれている。
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碇ゲンドウ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
碇ゲンドウとは、新世紀エヴァンゲリオンの登場人物で、特務機関ネルフの最高司令官。主人公碇シンジの実父ではあるが、その関係は荒んでおりほとんど親子らしい会話を交わすことはなかった。本作の核心ともいえる「人類補完計画」を実行すべく謀略を巡らせる黒幕的ポジション。その真の目的は、過去に命を落とした最愛の妻・碇ユイと再会することである。常にサングラスをかけており、その表情を読み取ることは難しい。
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鈴原サクラ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
鈴原サクラ(すずばらサクラ)とはアニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの登場人物で、反ネルフ組織「ヴィレ」に所属する医療スタッフ。テレビアニメシリーズでは鈴原トウジの妹として名前だけ言及されていたが、新劇場版シリーズで初めて本人の姿が登場した。基本的に明るく柔和な女性だが、主人公の碇シンジがエヴァに乗ることについては激しく反対する。碇シンジに対して愛憎入り混じった複雑な感情を抱き、彼を不幸にしたくないという想いから過激ともいえる行動に出た。
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冬月コウゾウ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
冬月コウゾウとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で特務機関ネルフ副指令。謎に包まれたネルフ司令碇ゲンドウの数少ない理解者であり、真の目的を共有する同志である。主にネルフの実務処理を担当しているが、ゲンドウの不在時には代わりに作戦指揮を執ることも多い。元々は京都大学の教授として形而上生物学を研究しており、その時に教え子であった碇ユイやゲンドウと出会っていた。ロマンスグレーの初老の紳士で、常にゲンドウの傍らに立ち戦況を見守っている。
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加持リョウジ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
加持リョウジとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で特務機関ネルフに所属する諜報員。後ろで束ねた長髪に無精髭、咥え煙草がトレードマークの伊達男で、飄々としたプレイボーイ。しかしその真の姿は、ネルフとその上位組織であるゼーレ、日本政府を股にかけて暗躍する三重スパイである。セカンドインパクトの真相を探るため独自に動いていたが、ゼーレを裏切ったことで始末された。エヴァの戦闘指揮官・葛城ミサトは彼の元恋人であり、再会した後は再び深い仲になっている。
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碇ユイ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
碇ユイとは『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、主人公碇シンジの母親。物語の始まる10年前にエヴァンゲリオン初号機の開発中の事故で死亡したとされているが、実は初号機の中に肉体ごと取り込まれてしまっている。ユイの死が夫であるゲンドウを狂わせ、人類補完計画に傾倒していく原因となった。すでに故人ということもありほとんど回想シーンでしか登場しないものの、ある意味では作品の根幹にかかわる重要人物といえる。
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鈴原トウジ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
鈴原トウジとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で主人公シンジのクラスメイト。関西弁が特徴で、常に黒いウィンドブレーカーを着用している。エヴァパイロットであるシンジに当初は反感を抱いていたが、彼の苦労や覚悟を知って和解する。その後は同じくクラスメイトの相田ケンスケと共に「3バカトリオ」として親しく付き合うようになった。テレビアニメ版では参号機のテストパイロットに選ばれるが、起動実験時の暴走と初号機による破壊によって左脚を失ってしまう。
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綾波レイ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
綾波レイ(あやなみレイ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物であり、エヴァ零号機のパイロット。水色の髪に赤い瞳が特徴のミステリアスな美少女。当初は感情をほとんど表に出さず、機械のように命令に忠実に従っていたが、シンジとの交流を通して徐々に自我が芽生えていく。その正体はシンジの母・碇ユイを元にしたクローンであり、複数の「綾波レイ」が存在している。人類補完計画の要として、作中で大きな役割を果たす。
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惣流(式波)・アスカ・ラングレー(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
惣流・アスカ・ラングレー(そうりゅう・アスカ・ラングレー)とは新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で、エヴァ弐号機のパイロット。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズにおける苗字は「式波」。茶髪と赤いプラグスーツがトレードマークの帰国子女で、勝気な性格から他のパイロットともたびたび衝突する。主人公である碇シンジと任務遂行上の理由から同居することになり、反発し合いながらも徐々に絆を深めていく。エヴァで活躍することを何よりも自分の存在意義と考えている。
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碇シンジ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
碇シンジ(いかりシンジ)とは『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの主人公でエヴァンゲリオン初号機のパイロット。母・碇ユイをエヴァ起動実験の事故で失って以降父・ゲンドウとは距離を置いていたが、2015年突如ネルフ本部のある第3新東京市に呼び出され、エヴァ初号機パイロットに任命される。最初はエヴァに乗る事を拒絶していたシンジだったが、上司兼保護者の葛城ミサトやパイロット仲間の綾波レイや惣流(新劇場版では式波)・アスカ・ラングレー、クラスメイト達との交流を通して徐々に成長していく。
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赤木リツコ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
赤木リツコとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物であり、特務機関ネルフ技術開発部に所属する科学者。人型兵器エヴァンゲリオンの開発に深く関わっているほか、ネルフ本部の意思決定を支えるスーパーコンピューター「MAGI」の管理運営担当者でもある。戦闘指揮官である葛城ミサトとは学生時代からの友人で、時に衝突することもあるが技術者的見地から彼女の作戦をサポートしている。ネルフ司令碇ゲンドウの愛人でもあり、エヴァとネルフの抱える秘密を知る立場にあった。
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真希波・マリ・イラストリアス(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
真希波・マリ・イラストリアス(まきなみ・マリ・イラストリアス)とはヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズの登場人物で、エヴァ仮設5号機、2号機、8号機パイロット。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』より登場する新キャラクターで、その明るく奔放なキャラクターと謎に満ちた正体に注目が集まった。2つ結びの茶髪と赤縁眼鏡がトレードマーク。『Q』以降は改2号機パイロットである式波・アスカ・ラングレーの相方として8号機を操り、数々の戦場を駆け抜ける。
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葛城ミサト(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
葛城ミサトとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物でエヴァの戦闘指揮官。主人公の碇シンジの保護者兼上司として、時に厳しく接しながらも彼の成長を見守っていく。セカンドインパクト時の南極調査隊の生き残りでもあり、父の仇である使徒殲滅に情熱を燃やす。彼女の立てる作戦は無謀なものがほとんどだが、ミサト自身の強運によるものか結果的には成功を収めている。
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伊吹マヤ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
伊吹マヤとは新世紀エヴァンゲリオンの登場人物で、特務機関ネルフ本部所属のオペレーター。人型兵器エヴァンゲリオンの戦闘をサポートする役回りとして、第1回から戦闘時には欠かさず登場している。上司の赤木リツコを「センパイ」と呼んで慕っており、彼女から直々に技術指導を受けている。生真面目な性格や、黒髪ショートカットという可愛らしい見た目から、メインキャラクターではないにも関わらず高い人気を誇っている。
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相田ケンスケ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
相田ケンスケとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で主人公碇シンジのクラスメイト。軍事オタクで常にビデオカメラを持ち歩いている変わり者。眼鏡と茶髪、そばかすが特徴的な中学生。エヴァに強い憧れを抱いており、戦闘を一目見るためにシェルターを抜けだしたり、パイロットになりたいと指揮官の葛城ミサトに直談判したりと目的のためならなりふり構わないところがある。新劇場版では大人になったケンスケが再登場し、物語のキーマンとなった。
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渚カヲル(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
渚カヲル(なぎさカヲル)とは新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で、5番目のエヴァンゲリオンパイロット(フィフスチルドレン)。その正体は第1にして最後の使徒であり、作中で提示された多くの謎の鍵を握る重要人物。白い髪と赤い瞳、色白の肌が特徴的な美少年である。主人公である碇シンジに強い興味を持ち、瞬く間に心を通い合わせた親友となる。傷ついたシンジを慰め、大きな影響を与えるが、最終的にはシンジの手にかかって亡くなるという悲劇的な最期を迎える。
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日向マコト(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
日向マコトとは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で特務機関ネルフ本部のオペレーター。黒縁眼鏡とオールバックの髪型が特徴の男性。エヴァの戦闘時におけるサポートが主な仕事であり、使徒の反応を観測した際に「パターン青!」と告げるのが日向のお決まりのセリフとなっている。物語にあまり関わらない役どころではあるが、第1話から新劇場版まで出演しているレギュラーキャラクターであり、エヴァという作品の世界観を支える名脇役である。
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加持リョウジJr.・息子(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
加持リョウジJr.(かじ リョウジ ジュニア)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、加持リョウジと葛城ミサトの間に生まれた少年。父と同じ名前で、作中では特に「Jr.」と呼称される場面は無い。 生まれる前に父を失い、母とも会ったことがなく、両親のことは何も知らない。世界的大災害サードインパクトを生き残った人々の支援を目的とする組織KREDIT(クレーディト)に所属し、汚染された大地を浄化する研究をしている。主人公の碇シンジ曰く、「すごくいいヤツ」とのこと。
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青葉シゲル(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
青葉シゲルとは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、ネルフ本部所属のオペレーター。主に通信と情報分析を担当しており、使徒との戦闘ではエヴァや本部施設のモニタリングと戦況のアナウンスを行う。肩にかかる程度のロン毛と鋭い目つきが特徴のやせ形の男性。物語の本筋に深く関わるキャラクターではないが、テレビアニメ版第1話から登場し、作中の戦闘描写になくてはならない存在である。趣味はギターで、音楽雑誌を読んでいたりギターケースを背負って出勤したりする様子が描かれている。
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惣流・キョウコ・ツェッペリン(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
惣流・キョウコ・ツェッペリンとは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、メインヒロインの1人である惣流・アスカ・ラングレー/式波・アスカ・ラングレーの母親。 特務機関NERV(ネルフ)の前身の1つであるゲヒルンという組織のドイツ支部に所属する科学者だったが、エヴァンゲリオン弐号機の実験中に事故に遭い、魂の大半を機体に取り込まれてしまう。この結果精神を病み、人形のことを娘のアスカだと思い込み、突発的に自殺する。しかしエヴァンゲリオン弐号機の中から娘のことを見守り、彼女と共に戦い続けた。
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北上ミドリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
北上ミドリ(きたかみ ミドリ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、反NERV(ネルフ)組織WILLE(ヴィレ)のメンバーの1人。 WILLEが保有する空中戦艦AAAヴンダーの艦橋要員で索敵担当。特徴的なピンク色の髪は、染めているわけではなくエヴァンゲリオン・インフィニティの廃液を浴びて変色したものである。かつて碇シンジが発生させたサードインパクトによって家族やそれ以前の生活を失っており、14年ぶりに目覚めた彼のことを冷ややかな目で眺めていた。
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赤木ナオコ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
赤木ナオコ(あかぎ ナオコ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、高名なコンピュータ技師。 特務機関NERV(ネルフ)の活動を支えるスーパーコンピュータシステム「MAGI(マギ)」の開発者。NERVの前身である人工進化研究所で働き、娘である赤木リツコとは手紙でのみやりとりする多忙な日々を送っていた。同組織の代表である碇ゲンドウとは愛人の関係にあったが、次第に彼から飽きられ、綾波レイからこの事実を突きつけられて激昂。衝動的に彼女を殺し、直後に自害した。
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キール・ローレンツ/ゼーレ01(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
キール・ローレンツ/ゼーレ01とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、人類補完計画を主導する秘密結社ゼーレの中心人物。 その遂行を特務機関NERV(ネルフ)の総司令官である碇ゲンドウに任せるが、彼が独自の目的に合わせて計画を歪めていることを知ると、これを裏切り行為と判断して戦略自衛隊に本拠地を襲撃させる。新劇場版では大きく設定が異なり、人間ではなく地球外で発生した知性体の成れの果てで、「自身の目的と大きく異なるものではない」とゲンドウの計画変更を許容した。
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洞木ヒカリ/鈴原ヒカリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
洞木ヒカリ(ほらき ヒカリ)/鈴原ヒカリ(すずはら ヒカリ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、主人公碇シンジのクライメイト。 学級委員を務めるしっかり者で、父、姉、妹に自分を加えた4人家族。家の中では母親代わりを務め、家事全般を得意とし、弁当も自分で作っている。クラスメイトの鈴原トウジに片思い中で、仲良くなるきっかけを探している。弐号機のパイロットである惣流(式波)・アスカ・ラングレーからは、その面倒見の良さから頼りにされるようになり、やがて友人としての関係を築いていった。
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- 旧劇場版
目次 - Contents
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の概要
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のあらすじ・ストーリー
- ベタニアベース壊滅
- アスカ、来日
- 第8の使徒との戦い
- 何もない日常
- エヴァンゲリオン参号機、侵食
- 男の戦い
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の登場人物・キャラクター
- エヴァンゲリオンパイロット
- 碇シンジ(いかり しんじ)
- 綾波レイ(あやなみ れい)
- 式波・アスカ・ラングレー(しきなみ あすか らんぐれー)
- 真希波・マリ・イラストリアス(まきなみ まり いらすとりあす)
- 謎の少年
- 特務機関NERV
- 葛城ミサト(かつらぎ みさと)
- 碇ゲンドウ(いかり げんどう)
- 冬月コウゾウ(ふゆつき こうぞう)
- 加持リョウジ(かじ りょうじ)
- 赤木リツコ(あかぎ りつこ)
- 日向マコト(ひゅうが まこと)
- 青葉シゲル(あおば しげる)
- 伊吹マヤ(いぶき まや)
- 第3新東京市の学生
- 鈴原トウジ(すずはら とうじ)
- 鈴原サクラ(すずはら さくら)
- 相田ケンスケ(あいだ けんすけ)
- 洞木ヒカリ(ほらき ひかり)
- その他の登場人物
- キール・ローレンツ
- ペンペン
- 碇ユイ(いかり ゆい)
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の兵器・使徒
- 汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオン
- エヴァンゲリオン初号機(EVANGELION TEST TYPE-01)
- エヴァンゲリオン零号機(EVANGELION PROTO TYPE-00)
- エヴァンゲリオン2号機(EVANGELION PRODUCTION MODEL-02)
- エヴァンゲリオン3号機(EVANGELION PRODUCTION MODEL-03)
- エヴァンゲリオン4号機(EVANGELION NEXT GEN TESTBED-04)
- エヴァンゲリオン仮設5号機(EVANGELION PROVISIONAL UNIT-05)
- EVANGELION Mark.06(エヴァンゲリオン マークシックス)
- 使徒
- 第3の使徒
- 第7の使徒
- 第8の使徒
- 第9の使徒
- 第10の使徒
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の用語
- 特務機関NERV
- 第3新東京市
- ゼーレ
- 人類補完計画
- ネブカドネザルの鍵
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マリ「自分の目的に大人を巻き込むのは気後れするなぁ」
- アスカ「そっか、私笑えるんだ」
- シンジ「僕はエヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジです!」
- ミサト「行きなさい、シンジくん!」
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- TV版とは異なる前向きな作風
- ラストシーンにて次回作のタイトル変更が判明する
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:宇多田ヒカル『Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-』