鈴原トウジ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
鈴原トウジとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で主人公シンジのクラスメイト。関西弁が特徴で、常に黒いウィンドブレーカーを着用している。エヴァパイロットであるシンジに当初は反感を抱いていたが、彼の苦労や覚悟を知って和解する。その後は同じくクラスメイトの相田ケンスケと共に「3バカトリオ」として親しく付き合うようになった。テレビアニメ版では参号機のテストパイロットに選ばれるが、起動実験時の暴走と初号機による破壊によって左脚を失ってしまう。
鈴原トウジの概要
年齢:14歳(『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(以降『シン・エヴァ』)』では28歳)
生年月日:2001年12月26日
血液型:B型
身長:165㎝
所属:第3新東京私立第壱中学校2年A組
鈴原トウジとは、新世紀エヴァンゲリオンシリーズの登場人物で主人公シンジのクラスメイト。家族構成は父・祖父・妹で母親は不在。関西弁が特徴で、一人称は「ワイ」もしくは「ワシ」。学校でも私生活でも中学校の制服ではなく、黒いウィンドブレーカーを常に着用している。
性格は熱血漢で家族思い。妹がエヴァと使徒との戦いで大怪我を負い入院したことでエヴァパイロットであるシンジに敵対心を抱いていたが、後にシンジに命を救われたことで和解する。それ以降は同じくクラスメイトの相田ケンスケと共に、3人でよくつるむ仲となった。
普段の言動は粗暴で下品なためクラスメイトの女子からの評判は悪いが、根は真面目で優しいため学級委員長の洞木ヒカリからひそかに片思いされている。また、毎週欠かさず妹の見舞いに来るため病院の看護師たちからの評判は良い。
テレビアニメ版ではエヴァ参号機のテストパイロットに選出される。しかし起動実験の際、機体を使徒に乗っ取られ暴走してしまい、ダミープラグの操る初号機によって完膚なきまでに破壊されてしまう。トウジはその事故によって左脚を失い、第3新東京市を離れることになった。
新劇場版では3号機のテストパイロットは式波・アスカ・ラングレーに変更され、前述のような悲劇を経験することはなかった。『シン・エヴァ』においては14年後の大人になったトウジが登場し、行き場を失ったシンジとアヤナミレイ(仮称)を引き取っている。
28歳になったトウジは第3村で診療所を開き、サードインパクトという大災害から生き残った人々に医療行為を施している。また、クラスメイトのヒカリと結婚し、ツバメという娘を儲けている。
鈴原トウジの来歴・活躍
テレビアニメ版
シンジとの衝突と和解
トウジの祖父と父はネルフ関係者であり、母親はすでに亡くなっている。元々第壱中学校の生徒はエヴァパイロット候補として集められた子供たちであり、トウジもそのうちの1人だった。
エヴァと第3使徒サキエルとの戦いに巻き込まれてトウジの妹が重傷を負い、それが原因でエヴァパイロットに反感を抱いていた。転校生のシンジがエヴァ初号機のパイロットとしりと、うっぷんを晴らすように呼び出して殴りつけている。
しかしその後、親友の相田ケンスケにそそのかされてシェルターの外に出たことで、エヴァと使徒との戦いに巻き込まれてしまう。初号機の操縦席に保護されたことでなんとか一命をとりとめたトウジとケンスケだが、そこでシンジが必死の思いで戦っている様を目の当たりにし、今までの考えを改める。
そしてシンジに殴ったことを謝罪し、自分のことも殴ってほしいと伝える。その一件をきっかけにトウジとシンジは和解し、その後はケンスケと共にシンジの親友となった。
戦闘の裏での日常
それからトウジはシンジのことを「センセイ」と呼ぶようになり、シンジが綾波レイを性的な目で見ているのではと囃し立てるなど、中学生らしいやりとりを度々行っている。また、シンジの保護者である葛城ミサトに憧れを抱き、ミサトのズボラな本性を知るシンジからは呆れられている。
弐号機パイロットである惣流・アスカ・ラングレーの来日時にはミサトに連れられ、シンジ・ケンスケと共に船上まで迎えに出向いている。その際、新調した帽子をアスカに踏みつけられ、その上スカートの中を覗いた見物料と言いがかりをつけられビンタされるという憂き目にあう。腹を立てたトウジはお返しとばかりに自分のズボンを脱ぎ捨て陰部を見せつけるという行為に及び、再びビンタをお見舞いされている。
そんな最悪の出会いをしたためか、他の男子たちからアスカがもてはやされる一方トウジとケンスケだけは冷ややかな態度であった(などと言いつつちゃっかりアスカの生写真を売りさばいて一儲けしていたが)。
クラスメイトの洞木ヒカリからは不真面目な態度を注意される一方で想いを寄せられていたが、鈍感なため気づいていなかった。綾波レイの家にプリントを持っていくことになった際は、同行したそうなヒカリを無視してシンジに声をかけている。
フォースチルドレンに選出される
アメリカのネルフ支部と四号機が消失した事故の影響で、日本にエヴァ参号機が移送されることになった。そしてそのパイロット(フォースチルドレン)に選ばれたのがトウジだった。トウジは妹を設備の良い病院に転院させることを条件にこれを承諾。
しかし起動実験中、密かに寄生していた第13使徒バルディエルにより参号機はトウジを乗せたまま暴走してしまう。
この際の爆発に巻き込まれたミサトに代わり、直接指揮を執ったゲンドウは参号機を使徒と認定。エヴァによる迎撃の指令を出すが、シンジは搭乗者を気にして攻撃をためらう。そんなシンジに見切りをつけたゲンドウは、初号機のダミーシステムを起動。ダミープラグによって操られた初号機は参号機を容赦なく粉砕し、トウジの乗るエントリープラグまでも握りつぶした。
全てが終わった後、シンジは参号機の搭乗者がトウジであったことを知り、深いショックを受ける。
トウジは一命をとりとめたものの左脚を失い、第三新東京市を離れることになった。入院時、見舞いに来たヒカリと言葉を交わし、前に約束したお弁当を食べられなかったことを謝罪したほか、「妹には自分はなんでもないと伝えてほしい」と頼んでいる。
漫画版
貞本義行による漫画版では、参号機の起動実験までの経緯と結果がかなり異なっている。こちらではトウジがフォースチルドレンに選ばれたことをシンジに打ち明けており、怯えるトウジをシンジが励ましている。
暴走事件が起き、ダミープラグの操縦する初号機が撃破するのは同様だが、漫画版ではトウジが死亡するというより悲惨な展開に変更されている。そのことでシンジは深い心の傷を負うが、トウジの死を背負うということが後々シンジの戦う理由になっていく。
新劇場版
エヴァパイロット候補から外れる
新劇場版でも序盤の反目と和解の流れはほぼ同様である。ただ、命令違反からミサトと喧嘩して第3新東京市を離れようとしたシンジが、駅で待っていたトウジとケンスケに会ったことで再びエヴァに乗ると決意するシーンはなくなっている。
その代わり第6の使徒との決戦前、ケンスケと共に励ましのボイスメッセージをシンジ宛に送っている。
『破』ではシンジやケンスケ、アスカやレイたちと一緒に海洋研究所へ見学に訪れている。また、3号機の暴走とダミープラグによる破壊という一連の流れはテレビアニメ版と同じだが、搭乗者がトウジからアスカへと変わっている。そのためトウジが怪我を負うことはなく、五体満足の姿で大人になっている。
ちなみに学校帰りにシンジやケンスケと買い食いし、アイスの棒を見て「外れかいな」と呟くシーンがあるが、これは搭乗者の選出候補から外れたことの暗示と考えられる。
テレビアニメ版では最後まで安否が明かされていなかった妹も無事退院し、トウジは頬ずりして喜んでいる。
医者になったトウジ
『Q』ではシンジの着ている制服がトウジのものであるということ以外情報がなかったが、『シン・エヴァ』において28歳になったトウジが再登場している。
『破』でシンジが起こした初号機の覚醒がきっかけとなり、大災害ニアサードインパクト(通称ニアサー)が発生。トウジと妹のサクラは父を失いながらも、ケンスケのサバイバル知識を借りてなんとか生き延びていた。その後、妹のサクラはミサトの率いる反ネルフ組織VILLE(ヴィレ)に加わり、トウジは生存者の暮らす「第3村」で診療所を開くことに。
もちろん医師免許などはなく見様見真似ではあったがヴィレの支援組織KREDIT(クレーディト)の助けも借りて、トウジの誠実な人柄から村人に慕われる医師となっていた。
その一方、私生活ではニアサー後の苦労を共に味わったことがきっかけで、クラスメイトの洞木ヒカリと結婚。娘ツバメを儲け、ヒカリの父ブンザエモンと共に一軒家で同居している。
『シン・エヴァ』冒頭においてシンジと14年ぶりの再会を果たしたトウジだが、その時シンジは親友の渚カヲルを失ったことで虚脱状態に陥っていた。トウジはシンジに自分の家族を紹介し何かと世話を焼こうとするが、シンジは何の反応も返そうとしない。
見かねたケンスケがシンジを自宅に引き取り、鈴原家ではシンジについてきたアヤナミレイ(零号機パイロットの綾波レイとは別人のクローン。通称そっくりさん)を世話することに。
エヴァに乗る以外何も知らなかったそっくりさんに、第3村の人々は親身になって様々なことを教え、その甲斐あってそっくりさんは人間らしい感情を持つようになっていく。そんなそっくりさんの影響で、シンジも徐々に立ち直っていった。
立ち直ったシンジに対し、トウジは生き延びるために後ろ暗いこともしてきたことや、医者としての自分の矜持の話をする。
トウジ自身はシンジに平和に暮らしてほしいと願っていたが、シンジ自身は大人になったクラスメイトの生き様を見たことで、自分の犯した罪に落とし前を付けたいという気持ちを強くするのだった。そしてそっくりさんの死がきっかけになり、シンジは一度逃げ出したヴンダー(ヴィレの保有する空中戦艦)に再び乗って最終決戦に向かう決意をする。
鈴原トウジの関連人物・キャラクター
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キール・ローレンツ/ゼーレ01とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクターで、人類補完計画を主導する秘密結社ゼーレの中心人物。 その遂行を特務機関NERV(ネルフ)の総司令官である碇ゲンドウに任せるが、彼が独自の目的に合わせて計画を歪めていることを知ると、これを裏切り行為と判断して戦略自衛隊に本拠地を襲撃させる。新劇場版では大きく設定が異なり、人間ではなく地球外で発生した知性体の成れの果てで、「自身の目的と大きく異なるものではない」とゲンドウの計画変更を許容した。
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洞木ヒカリ/鈴原ヒカリ(エヴァンゲリオン)の徹底解説・考察まとめ
洞木ヒカリ(ほらき ヒカリ)/鈴原ヒカリ(すずはら ヒカリ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの登場人物で、主人公碇シンジのクライメイト。 学級委員を務めるしっかり者で、父、姉、妹に自分を加えた4人家族。家の中では母親代わりを務め、家事全般を得意とし、弁当も自分で作っている。クラスメイトの鈴原トウジに片思い中で、仲良くなるきっかけを探している。弐号機のパイロットである惣流(式波)・アスカ・ラングレーからは、その面倒見の良さから頼りにされるようになり、やがて友人としての関係を築いていった。
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目次 - Contents
- 鈴原トウジの概要
- 鈴原トウジの来歴・活躍
- テレビアニメ版
- シンジとの衝突と和解
- 戦闘の裏での日常
- フォースチルドレンに選出される
- 漫画版
- 新劇場版
- エヴァパイロット候補から外れる
- 医者になったトウジ
- 鈴原トウジの関連人物・キャラクター
- 碇シンジ
- 相田ケンスケ
- 惣流(式波)・アスカ・ラングレー
- 綾波レイ
- 葛城ミサト
- 洞木ヒカリ
- 鈴原サクラ
- 鈴原トウジの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「碇のことごちゃごちゃ抜かす奴がおってみい、ワシがパチキかましたる!」
- 「お天道さんに顔向けできへんようなこともした。全部生きるために仕方なくしたんや」
- 「自分のやらかしたことには、落とし前ちゅーかケジメをつけたい。そない想うて生きとるさかいな」
- 鈴原トウジの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実は運動が苦手
- 本来は死亡する予定だった