レイトン教授VS逆転裁判(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『レイトン教授VS逆転裁判』は、レベルファイブとカプコンの共同開発で2012年に発売されたニンテンドー3DS用ゲームである。ロンドンの考古学教授であるエルシャール・レイトンと日本の弁護士の成歩堂龍一(なるほどう りゅういち)が魔女と魔法の存在する町・ラビリンスシティで出会い、謎を解き明かしていくアドベンチャーゲーム。『レイトン教授』シリーズの「ナゾ解き」と『逆転裁判』シリーズの「裁判」を交互にクリアしていきながら、謎が謎を呼ぶストーリーに引き込まれるコラボレーション作品である。

ペンダント

鐘楼の2階に落ちていた、マホーネがいつもつけているものと同一のペンダント。革紐が切れて血が付着しており、持ち主はジョドーラ。
ストーリーテラーとベルデュークが作成してそれぞれの妻に贈った、鐘楼の最上階に上がるための鍵。

炎の竜のスケッチ

マホーネが10年前の伝説の大火で目撃した炎の竜を描いたもの。実際は鐘楼の手すりにあった透かし彫りで、それを通して見た炎の海が彼女の記憶に焼き付いた。

悪魔の鐘

純銀製の巨大な鐘。後にラビリンスシティができる土地に住んでいた古代人が神を呼ぶために製造したが、彼らがこの土地の地下水の影響で純銀が鳴る音を聞くと気絶する体質になってしまっていたために大きな悲劇を引き起こした。
そのため「悪魔の鐘」として遺跡の奥深くに封印されていたが、警告の碑文を読むことができなかったストーリーテラーとベルデュークに持ち出されて広場の鐘楼に上げられ、伝説の大火を引き起こすこととなる。
大火以降は漆黒の布で覆われ暗示によって見えなくなっていたが、本編3ヶ月前の落雷によって布が燃え落ち再び姿を現す。

はじまりの物語

レイトンがストーリーテラーの塔にあるマホーネの部屋から見つけてきた、手描きの美しい絵本。大魔女ベーゼラの手下の魔女を町の住人皆でやっつけて平和が訪れるという内容。ストーリーテラーがマホーネの心を取り戻すために語り聞かせた御伽話。

2人の少女の写真

レイトンがストーリーテラーの私室から見つけてきた写真。鐘楼をバックに、それぞれペンダントを身に着けた幼いマホーネとジョドーラが写っている。

ベルデューク博士の遺書

3ヶ月前に自殺したミスト・ベルデュークからストーリーテラーに宛てた遺書。秘密を抱え町の住人を欺いてきたことへの自責の念、遺される娘と執事のアルグレイへの想い、そして親友であるストーリーテラーへの言葉が綴られている。

最上階のカラクリ

鐘楼に設置された鐘を鳴らす装置。ベルデュークの優しさから、子供でも動かすことができるようになっている。マホーネが倒れていた竜の透かし彫りのある場所の反対側にあった。

『レイトン教授VS逆転裁判』の用語

基本情報

ラビリンスシティ

地図に載っていない、外界と隔絶された町。中世ヨーロッパに似た生活様式をしており、電気やガス、機械類が存在しない。上下水道も整備されておらず生活用水は井戸水で、科学技術も発展していない。創造主ストーリーテラーによって生み出された町で、彼が書く「物語」通りの出来事が起こる。
かつて伝説の大火を引き起こした大魔女ベーゼラによって魔法を使える存在・魔女が生み出され、町のどこかで暗躍している。魔女は見つかり次第魔女裁判にかけられ、断定されれば火刑に処される。ベーゼラが処刑される時、魔女裁判は終わるといわれている。

かつてはストーリーテラーことリテラスタ・カタルーシアとミスト・ベルデュークの故郷があった土地で、炎を操る大魔女ベーゼラと彼女に捧げる火祭りが伝わる小さな町だった。
この土地の地下水には特異な成分が含まれており、飲んだ者は純銀の鳴る音を聞くと気絶する体質になってしまう。またこの地下水を吸って育った植物は人の心を操る毒素を含むようになる。

ストーリーテラーは10年前に伝説の大火で心を壊したマホーネを救うため、焼失した土地を買い取って国と会社による合同研究企画「ラビリンスシティ・プロジェクト」の舞台とした。別の人生を生きたいという希望者を募って「この町で生まれたという認識」「職業」「純粋な黒は見えない」という暗示をかけ、町の住人として生活させた。そして行進の際にこの土地の植物を加工したインクで書いた「物語」をばら撒いて読ませることで、それが真実だという暗示をかけ続けたのである。
魔女と魔法が実在するように見せるため、町中に「純粋な黒」のローブを着たヨーマや「純粋な黒」で塗装した機械といった不可視の存在を配置して、純銀の鈴を鳴らすことで周囲の者が気絶している間に魔法が行使されたように工作していた。全ては大魔女ベーゼラが倒される様子を見せることでマホーネを呪縛から解放するために作られた物語だった。

ラビリンシア

これまでストーリーテラーが書いてきた「物語」をまとめた本で、ラビリンスシティの歴史であり未来。町に自生する植物から作られたインクで書かれており、インクが気化したガスによって読む人間の心に暗示をかける作用を及ぼす。
レイトン、ルーク、成歩堂、真宵の4人はこの暗示効果で意識を奪われ、ラビリンスシティへと導かれた。

伝説の大火

10年前に大魔女ベーゼラが炎の竜を召喚して引き起こしたとされる、ラビリンスシティの前身だった町を飲み込んだ大火事。
実際は伝統の火祭りの日に鐘楼に登ったクローネが純銀の鐘を鳴らしてしまったことで人々が意識を失い、風に煽られた祭の炎が町中を焼き尽くしたというもの。ショックで記憶を書き換えてしまったクローネは共に鐘楼に登ったマホーネを犯人だと思い込み、自身に宿ったベーゼラが町を焼き尽くしたと思ったマホーネは心を壊してしまった。
2人の心を救うため、ストーリーテラーとベルデュークは「ラビリンスシティ・プロジェクト」を立ち上げる。

魔女と魔法

魔女

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