『ソニックバトル』(Sonic Battle)とは2003年にセガから発売されたゲームボーイアドバンス用対戦アクションゲーム。3Dの箱庭型ステージを舞台に主人公の「ソニック」と仲間達が入り乱れて戦うシステムが特徴。浜辺で機能停止していた謎のロボットを拾ったソニック。そのロボは周囲の技をコピーして成長する古代兵器だった。それを狙う悪の科学者「Dr.エッグマン」。ソニックとその仲間達を巻き込んだ壮絶なバトルが今始まる。
『ソニックバトル』(Sonic Battle)の概要
『ソニックバトル』(Sonic Battle)は、2003年12月4日にセガから発売されたゲームボーイアドバンス用対戦アクションゲーム。ソニックシリーズでは2作目となる格闘ゲームであり、『ソニックアドベンチャー』以降のキャラクターたちが3Dの箱庭型ステージを舞台に入り乱れて戦うシステムが特徴となっている。時系列としては『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』よりも後の出来事とされており、後に発売された『ソニックアドバンス3』は本作の後日談にあたる。
2006年1月26日には『ダブルパック ソニックピンボールパーティー&ソニックバトル』『ダブルパック ソニックバト&ソニックアドバンス』という2in1の廉価版で再発売された。
2Dの俯瞰視点によってソニック達を操作して戦い、相手を吹っ飛ばしてからの追撃や、カウンターなどの攻防が楽しめる。
エメラルドビーチで機能停止していた謎のロボットを拾った超音速のハリネズミ「ソニック」は、それを危険視する究極生命体「シャドウ」との争奪戦の末、そのロボットを保護する。彼に「エメル」と名付け面倒を見るソニックだったが、エメルの正体は周囲の技をコピーして成長する古代兵器「ギゾイド」だった。ソニックたちと心を通わせていくエメルだが、その力を狙う「Dr.エッグマン」の策略によって着々と巨大兵器としての目覚めが訪れようとしていた。
『ソニックバトル』(Sonic Battle)のあらすじ・ストーリー
ソニック編
「Dr.エッグマン」はカオスエメラルドを飲み込んだ謎のロボットを処分し、そのデータを元に新たなロボットを作成。しばらくたった後、エメラルドタウンのビーチで捨てられていたロボットを発見したソニックは、謎の言葉を残すロボットに興味を抱き、テイルスの元へ修理へ持っていく。その光景を見ていた女怪盗の「ルージュ」がロボットがソニックと契約したことを惜しむ中、究極生命体の「シャドウ」がロボットを抹殺しようと現れ、ソニックと衝突。敗れたシャドウはロボットをエッグマンに渡さないよう警告して去り、ソニックはテイルスに修理を依頼して現場を後にする。
ビーチにやってきたソニックはルージュと遭遇。ロボットが欲しいルージュはバトルに勝ったら自分と組むよう要求し、他の勢力もそのロボットを狙っていると明かす。ルージュを追い返したソニック達はロボットを「エメル」と名付け、エッグマンが送ってきた敵ロボットを撃退しつつ、技をコピーする能力を持つエメルを鍛え始める。そして奇跡の秘宝のカオスエメラルドがあればエメルはさらに進化することを知り、カオスエメラルドを求めて戦闘部族の生き残りの「ナックルズ」の元へ向かう。ナックルズとの戦いを経てカオスエメラルドを手に入れたエメルは、遂に言葉を話し始める。
テイルス編
テイルスは壊れた自身のコンピューターの代わりに、エメルの正体を調べるためセントラルラボへ向かおうとする。ソニックの命令にのみ従うエメルを連れてラボに到着するが、警備が厳しく中に入れない。そこに現れたルージュからバトルの賭けを持ちかけられ、勝利したテイルスたちはラボのパスを手に入れる。ラボのコンピューターからセキュリティホールを経由して最高機密にアクセスした結果、エメルが古代遺跡から発掘された戦闘兵器「ギゾイド」であることや、プロフェッサー・ジェラルドが研究していた過去、そして暴走の危険性による封印の歴史が判明する。データへの不正アクセスにより警報が鳴り響く中、脱出を図るテイルスたちの前に再びシャドウが現れる。エメルの正体を知りながら破壊を拒むテイルスに対し、シャドウは自らと同じ悲劇を繰り返さないよう警告するが、仲間を守ろうとするテイルスの強い決意を前に、互いの立場の違いを痛感しながら戦闘に発展。
戦闘中のテイルスとシャドウの前にルージュが現れて仲裁に入り、無理をするシャドウを気絶させて連れ去る。直接エメラルドタウンへ戻る道が塞がれていたため、テイルスたちはホーリーサミットを経由するルートを選択。その途中でロボットに襲撃されるが、その場の相手をナックルズに任せ、テイルスとエメルはソニックの元へと帰還。テイルスがソニックに調査結果を報告しようとしたところ、再びルージュが現れ、エメルが史上最悪の戦闘兵器であることを告げる。現在の設備では修復や初期化が不可能な状態だったが、ルージュは7つのカオスエメラルドをすべてセットすれば、戦闘兵器ではなく自由なひとつのロボットとして再起動できるという手がかりを提示。ルージュがソニックたちに協力するのは、エッグマンによる世界征服を阻止して自分の宝石泥棒としての生活を守るためだった。さらにルージュは、ソニックからエメルに自分の命令を聞くよう指示させ、満足してその場を去る。その後、合流したナックルズがエメルに無視されたことで、ソニックが面白がってさらにエメルを煽る命令を下す。これに憤慨したナックルズとソニックは一触即発の戦闘状態になり、呆れたテイルスが二人をいさめる。
ルージュ編
大統領から50年前に封印された古代兵器ギゾイドの調査を命じられたルージュは、セントラルラボのパスを受け取る。政府のコンピューターでお宝情報を集めようとしたルージュだったが、エッグマンによる不正アクセスを検知し、彼の侵入経路を追って現場へと向かう。現地では、ギゾイドの起動に7つのカオスエメラルドが必要だと知り、一度ロボットを捨てたことを悔やむエッグマンの姿があった。エッグマンはギゾイドのデータを元に作った従順なレプリカロボット「E-121 "Φ"(ファイ)」をルージュにけしかけるが、返り討ちにされて動力源であるエメラルドの欠片を奪われる。その後、セントラルラボで情報収集を行ったルージュは、ギゾイドが最高のお宝になると確信し、自身の怪盗団の相棒にしようと目論む。さらに、ギゾイドは最初の契約者が認めた者の命令にも従うという特性を突き止め、契約を狙ってビーチへと急ぐ。しかし一足遅くソニックが契約を済ませた後だった。
ソニックたちの隙を突いてエメルを連れ出そうと目論むルージュの前に、ソニックを探すエミーが現れる。テイルスの説明を盛大に勘違いし、エメルを自分とソニックの子供だと思い込んだエミーは、母親としてエメルに接し始める。そこへエメルを奪いに割って入ったルージュはエミーの剣幕に呆れつつも、彼女を倒してエメルを自身のアジトへと連れ去る。ルージュはエメルを究極の怪盗にするべく特訓を施した後、カオスエメラルドを狙って宝石店へ忍び込む。執念深く待ち伏せていたエミーを再び退けたルージュだったが、盗み出したカオスエメラルドをエメルが自ら取り込んでしまう。そこへエメルを追ってきたソニック、テイルス、ナックルズが合流し、エメルを巡るバトルが勃発。混戦の中、無邪気にソニックと遊ぼうとするエメルの姿や、追ってきたエミーの盲目的な母親ぶりに直面したルージュは、急に戦うのが馬鹿馬鹿しくなる。自分には母親役は務まらず、宝石以外には興味がないと悟ったルージュは、エメルがエメラルドを吸収してしまったこともあり、所有権を諦めてソニックたちにエメルを譲り渡し、その場を後にした。
ナックルズ編
ナックルズは、エメルがカオスエメラルドを必要とし、戦うほどに強くなる性質を持つと知り、自身の手で鍛え上げようとテイルスラボを訪れる。カオスエメラルドの効果で言葉が上達したエメルだったが、ソニックとテイルスの口調が混ざり合い、礼儀正く口が悪い性格になっていた。特訓中、ナイト・バビロンに謎のロボットが現れたというニュースが流れ、ナックルズはエメルを連れて現場へ急行。道中でガンマに似たロボットに襲撃される、そこに現れたルージュから、そのロボットがエッグマンの古い実験作でありエメルを逆恨みしているのだと教えられる。ナイト・バビロンで敵を倒すうちにエメルとはぐれてしまったナックルズは、捜索の末に会員制バトルクラブ「クラブ・ルージュ」へ行き着く。そこで合流したエメルと共に、店を襲撃してきたファイを撃退し、動力源であるエメラルドの欠片を回収。それを見たルージュからもさらに欠片を一つ譲り受けるが、見返りとしてマスターエメラルドを要求されたナックルズは、それを毅然と拒絶した。
ルージュの助言に従いテイルスラボに向かった二人は、欠片をあと2個集めれば1個のカオスエメラルドになることを知る。ナックルズの口調まで真似し始めてますます口が悪くなったエメルを連れ、エッグマンの襲来に備えてビーチで特訓を開始する。そこに現れたエッグマンが連れてきたファイを撃退し、残りの欠片をすべて手に入れた二人は、エッグマンが罠とも知らずにわざとらしく大声で言い残した基地「ギミー・シェルター」の所在地へ向かう。基地に侵入したナックルズは、エッグマンが仕掛けた罠「ハリネズミホイホイ」にかかり身動きを封じられてしまう。エッグマンは世界征服のために、究極の兵器「ファイナル・エッグブラスター」の威力をエメルにコピーさせる目論みを明かし、カオス・ガンマを差し向けて去る。しかし、エメルがカオス・ガンマを返り討ちにして罠のスイッチを解除したことで、ナックルズは救出される。ラボに戻り、集めた欠片をテイルスに1つのカオスエメラルドへ修復してもらいエメルにセットしたことで、エメラルドは4つ揃う。ナックルズはエッグマンに騙された失態をテイルスに秘密にするようエメルに口止めするが、エメルは「秘密」と言いながらテイルスの前でその事実をそのまま口にしてしまい、ナックルズを慌てさせる。
エミー編
エミーはテイルスを問い詰め、逃げ出したソニックとエメルを追ってビーチへと向かう。道中でエメルがナックルズの影響で粗暴な言葉遣いになっているのを知ったエミーはソニックを叱責するが、ソニックはその隙に再び逃亡する。取り残されたエミーは、ソニックが自分にエメルを託したのだと都合よく妄想するが、当のエメルは彼女の妄想中に姿を消してしまう。ビーチの端でファイと対峙し、再び乱暴な口を利くエメルを見つけたエミーは、言葉遣いを注意しながらも、襲いかかってきたファイを怒りのままに叩きのめす。その圧倒的な強さを見たエメルから称賛されたエミーは、母親としての自覚を強め、ファイから動力源のエメラルドの欠片を2個回収する。エメルがエメラルドを感知するセンサー能力を身につけたと知ると、エミーはエメラルドを集めて彼を成長させ、ソニックに認められようと決意する。特訓をせがむエメルの言葉遣いを優しく訂正したエミーは、彼を連れて自宅へと戻る。自宅で待っていたクリームに、ソニックが結婚の準備としてロボットを用意してくれたのだと嬉々として語るエミーだったが、事情を聞いたクリームからは冷静に否定されてしまう。
エミーの家にやってきたエメルは技の伝授を求めるが、喧嘩を嫌うクリームは、エミーが提案した激しいボクササイズの内容を察してその場から逃げ出してしまう。仕方なくエミーとエメルは二人でトレーニングを開始するが、激しい戦闘試合の末にエミーは疲労困憊となり、エメルは一人で外へ遊びに行ってしまう。外で襲撃してきたファイを撃退してエメルが戻ると、そこにはクリームが帰宅していた。クリームの話によると、エミーは以前エメルがルージュに連れ去られたことを悔やみ、体力をつけるためにボクササイズを始めたが、それがダイエットにもなると知ってから毎日過酷な練習を続けていた。起き上がってきたエミーは無理をしてでも練習を再開しようとし、クリームも巻き込んで10回KO先取の勝負を持ちかける。結果はエメルの勝利に終わるが、本気になったエミーは手足の重りを外してエメルに再戦を挑み、当初の目的を見失っていく。そんな中、エメルが近くにあるエメラルドの反応を感知する。ナイト・バビロンで2体のファイを撃退して欠片を2つ手に入れた後、さらに「クラブ・ルージュ」の内部から新たな反応を感じ取る。店内でルージュに交渉すると、必殺技を一度も使わずに自分を10回KOできれば欠片を渡すという条件を提示される。エメルが見事に勝利して欠片を獲得したことで、合計5個の欠片が集まる。ルージュ曰く、エッグマンが所有していたカオスエメラルドは元々4つであるため、あと1個で彼の持つ分はすべて揃うという。さらにエメルが別の反応を感知すると、ルージュはそれが店内で眠り続けているシャドウの持つエメラルドだと明かす。理由は語られなかったが、シャドウが目覚めれば自らエメルの元へ向かうはずだと告げられる。納得がいかないままラボに戻ったエミーたちは、テイルスに欠片を1つのカオスエメラルドへと修復してもらいエメルにセットする。これで5つめのエメラルドが揃うが、直後に現れたソニックへエミーが猛烈に結婚を迫ったため、ソニックは音速で逃げ出し、クリームは呆れてそれを完全否定する。
クリーム編
エミーはダイエットのためのボクササイズを継続し、知性を高めたエメルはそのカロリー計算を手伝う。エミーが新型のダイエットマシンを買いに出かけ、続いてソニックとテイルスもカオスエメラルドの捜索へと出発したため、留守番はエメルとクリームの二人だけとなる。クリームはエメルに、大事な人のためなら凄い力が出るのだとエミーの健気な乙女心を説明するが、エメルにはまだ理解できない。そこへソニックたちの不在を狙ってエッグマンが襲来する。改良型の罠「ギゾイドホイホイ」で動きを封じられたエメルは、クリームと共に誘拐され、基地「ギミーシェルター」に閉じ込められてしまう。シェルター内で襲撃してきたロボットたちをエメルが一人で撃退する中、頑なに戦おうとしないクリームは、誰かが傷つき悲しい気持ちになる戦闘そのものが嫌いなのだとエメルに「悲しみ」の概念を教える。脱出を試みる途中でファイに襲撃された際も、エメルが単独で撃退してエメラルドの欠片を2つ回収する。戦えない自分を責めて謝罪するクリームに対し、エメルは気にするなと優しく声をかける。その後、マザーコンピューターの前でエッグマンから通信が入ると、エメルはファイのフリをして応対する。エッグマンはクリームを人質にソニックを捕らえる目論みを語るが、うっかりダクトから脱出できることやその鍵が工作室にあることを漏らして通信を切る。ソニックが罠にかかる前に脱出するべく、二人は工作室へ向かい鍵を探す。しかし、再度現れたファイとの戦闘中に、エメルは破壊の快楽に目覚めたかのように高笑いを上げ、ハイテンションな狂気をのぞかせる。ファイを破壊して欠片を2つ手に入れたエメルだったが、その変貌を目の当たりにしたクリームは恐怖と悲しみから泣き出してしまう。エメルはクリームの涙を見て、これが教えてもらった「悲しい」という感情なのだと気づき、彼女に謝罪する。
二人は鍵を手に入れてダクトへと向かうが、そこにはエッグマンから与えられたエメラルドの欠片でパワーアップしたカオス・ガンマが待ち受けていた。カオス・ガンマは奪われたカオスエメラルドの奪還を狙って攻撃を仕返してくるが、エメルはクリームを悲しませたくないという理由から一切反撃せず、無抵抗のまま攻撃を受け続ける。傷ついていくエメルの姿を目の当たりにしたクリームは、大切な仲間を守るために自らも戦う決意を固める。カオス・ガンマを一時的に退けたものの、敵は自己修復を始めてしまう。その隙に倉庫へと逃げ込んだ一行は、互いに謝罪と励ましを交わし、エメルが健在を示すように走り回ったことでクリームに笑顔が戻る。二人はカオス・ガンマを完全に打ち破るため、倉庫で特訓を重ねていく。特訓の最中、マザーコンピューターからエッグマンの通信が聞こえてくる。エッグマンはソニックから誘拐の証拠を要求され、基地のロボットたちへ呼びかけるものの、すでにエメルたちによって全滅させられていたため誰からも応答がない。ソニックに虚言だとあしらわれ悔しがるエッグマンの姿を見たクリームは、ソニックたちが騙される前に自力で脱出するべきだと判断する。特訓を終えた二人は再びダクトへと戻り、カオス・ガンマとの再戦に挑んで見事勝利を収める。機能停止に追い込まれたカオス・ガンマに対し、クリームは何のために戦うのかと問いかける。復讐と力のために戦うと答えるカオス・ガンマに対し、クリームは力とは手に入れるものではなく、大事な人を守るために生まれてくるものだと説き、守りたい人が現れればきっと理解できると語りかける。カオス・ガンマから排出された最後の欠片が融合して1つのカオスエメラルドとなり、エメルへと吸収される。そこへエッグマンが基地へと戻ってくる足音が響く。クリームがかつてナックルズを嵌めた「ハリネズミホイホイ」のスイッチを発見し、エメルの促しでそれを起動すると、ちょうど部屋に足を踏み入れたエッグマンが罠にかかって身動きを封じられる。さらにエメルが通信のスイッチを入れたことで、画面の向こうのソニックとも回線がつながる。痺れて悶絶するエッグマンの姿を見て大笑いしていたソニックだったが、背後にいる二人の無事を確認して安堵する。エメルが守ってくれたことをソニックに報告したクリームたちは、そのままエッグマンを罠に残した状態で基地からの脱出を果たす。
シャドウ編
エッグマンは6つ目のカオスエメラルドまでがソニックたちの手に渡ったことに悔しさを滲ませるが、最後の7つ目を所有するシャドウが、プライドにかけてエメラルドを渡すはずがないと確信していた。さらにエッグマンは、プロフェッサー・ジェラルドの遺したデータを分析して得た「ある情報」を根拠に、たとえギゾイドが覚醒したとしても最終的に世界を手にするのは自分だと不敵に笑う。一方、シャドウは「存在してはならない強大な力」「悲劇を繰り返してはならない」という謎の声を幻覚のように繰り返し聞き、その波動の源を探るべくカオスコントロールで基地ギミーシェルターへとワープする。そこで眠るエメルを発見したシャドウの前にルージュが現れ、ギゾイドが4000年前の古代兵器であり、シャドウと同じく究極の存在と呼ばれている事実を語る。その直後、警備のガードロボットに襲撃された二人は共闘するが、不意打ちを受けたシャドウはダメージにより意識を失ってしまう。ルージュは呆れつつも、気絶したシャドウを自身のアジトクラブ・ルージュまで運んで介抱する。眠りの中でシャドウは、究極生命体として創造された過去、マリアの最期の願い、エッグマンによる目覚めなど、自身の過酷な運命を回想していた。再び悲劇を繰り返したくないという強い使命感から意識を取り戻したシャドウは、傷ついた身体を引きずりながら、再びエメルの破壊に向けて動き出す。彼はこれまでのソニックとの激闘、そしてテイルスから投げかけられた言葉、かつてルージュとチームを組んだ日々の記憶を脳裏に巡らせていく。
目覚めたシャドウはルージュの制止や文句を振り切り、エメルの元へ向かおうとする。運んでくれたルージュにシャドウが素直に感謝を述べると、ルージュはエメルがいつもビーチにいることを教え、二人は不器用ながらも互いを仲間と認め合う。ビーチへ向かったシャドウは、そこにいたソニックと対峙する。シャドウは世界を滅ぼす戦闘兵器であるギゾイドを覚醒させる危うさを説くが、ソニックはかつて人類を救ったシャドウを引き合いに出し、心があるならば力を間違った方向には使えない、お前たち二人は兵器ではないと主張する。ルージュから聞いた7つのエメラルドで自由なロボットとして再起動できるという話をソニックから告げられても、シャドウは自分たちが人類の安寧のために滅ぼされるべき存在だと冷徹に返し、受け入れない。口論の末、ソニックは無理にでも連れて行ってみろと突き放すが、そこに現れたエメルがシャドウの持つカオスエメラルドと共鳴し、一時的に力を激しく求める兵器としての本性を露わにする。シャドウはその姿こそがギゾイドの本来の姿だと指摘するが、ソニックの呼びかけでエメルはすぐにいつもの無邪気な様子へと戻る。ソニックはエメルに対し、自身の正体を知るためにシャドウと同行し、エッグマンの企みを突き止めてくるよう送り出す。ギミーシェルターへ向かう道中、二人は襲撃してきたカオス・ガンマを撃退する。壊れたように排除を口にし続けるカオス・ガンマの姿を見たシャドウは、これが戦闘兵器の末路だとエメルに語りかける。エメルがそれを悲しいと表現すると、シャドウもその感情に静かに同意し、二人は動けなくなったカオス・ガンマを残して先を急ぐ。シェルターのマザーコンピューター室に到着したシャドウは、兵器でありながら心や意志を持つ自分たちの存在意義について激しい葛藤を吐露する。そこに現れたルージュは、エッグマンのコンピューターから発見したプロフェッサー・ジェラルドの研究レポートの存在を明かす。そして、ジェラルドが生み出した究極の生命体がシャドウであり、彼がカオスエメラルドの実験中に発見して蘇らせた古代戦闘兵器こそがギゾイド、すなわちエメルであるという二人の真実のつながりを告げる。
ルージュは、プロフェッサー・ジェラルドの残したレポートの全貌を語る。ジェラルドは決して本意で兵器開発を行っていたわけではなく、政府や軍からの強制を受け、戦闘兵器の暴走を抑止するための最後の手段として、シャドウとギゾイドに最愛の孫娘マリアの心をインプットしていた。その意図を汲み取ったルージュは、シャドウが自身の強大な能力をむやみに振りかざさないこと、そしてエメルが他人を悲しむ心を持っていることが、ジェラルドの願いが結実した証拠であると説く。しかし、古代の戦闘兵器であるギゾイドはジェラルドの完全な創造物ではなかったため、兵器としての本能を完全に消し去ることはできなかった。そこでジェラルドは、エメルが完全に覚醒した瞬間に有効となる新たな起動キーワード「すべての人類に希望を」をインプットし、制御プログラムが発動するように細工を施していた。真実を知ったシャドウは、自身のすべてがマリアと共にあることを誓い、エメルを救うために最後となる7つ目のカオスエメラルドを差し出す。エメルはエメラルドを取り込み一度は兵器としての本性を剥き出しにするが、シャドウがキーワードを叫んだことでプログラムが正常に発動し、いつもの無邪気な自我を取り戻す。完全な覚醒を遂げ、かな漢字を交えた流暢な言葉を話すまでに成長したエメルに対し、シャドウはどちらが最強であるかの決着を求める。究極の存在としての誇りをかけたシャドウとエメルは戦闘を開始する。戦いの最中、エメルは一度仲間たちの元へ戻りたいと願い、シャドウは全員に会って勝ってきた後に再度決着をつけることを承諾する。エメルは仲間の元を巡って全員を倒し、再びシャドウの前へと戻る。さらにそこへソニックも合流し、エメルはシャドウとソニックの二人を同時に相手にして見事勝利を収める。戦闘を終えたエメルは、自身を創り出した古代の人間の意図は分からないとしながらも、何もできなかった自分を守り、一緒に遊んでくれた仲間たちへの感謝を口にする。ジェラルドが懸念していたプログラム上の危険や不安など一度も感じず、いつも楽しい感情に満たされていたと語る。その言葉を聞いたシャドウは、兵器が感情を持つなど無意味だと吐き捨ててその場を去るが、ソニックはそんなシャドウの不器用さをからかう。そしてソニックは、もう親代わりとしての指導は必要ないほどに成長したエメルへ、最後にカッコよく生きるようにと言葉を贈り、彼の自立を祝福する。
エメル編
エッグマンは、すべてのカオスエメラルドがソニックたちの手に渡り、ギゾイドが強力な覚醒を遂げた事実を認めつつも、プロフェッサー・ジェラルドの日記から得た情報を盾に世界征服の野望を諦めてはいなかった。エッグマンはソニックとエメルの前に現れると、惑星破壊兵器「ファイナル・エッグブラスター」を搭載した最強の宇宙戦艦「デス・エッグ」の完成を宣言し、その場を去る。ホーリー・サミットに現れたデス・エッグへ向かったソニックたちは、そこでナックルズと合流する。その地には、滅多に姿を現さないチャオの守り神であるカオスが復活し、事態を静観するように戦艦を見守っていた。状況の深刻さを察知したテイルスが転送装置を携えて駆けつけるが、装置の充電に時間がかかるため一度に一人しか転送できないという制限があった。ソニックは、自分たちの技をすべてキャプチャーして最強となったエメルにエッグマンとの決着を託し、エメルは単身デス・エッグへと乗り込む。エメルは襲いかかるエッグマンを打ち破るが、降伏したフリをしたエッグマンの欺瞞に騙され、隙を突かれてしまう。エッグマンは宇宙へ向けてファイナル・エッグブラスターを発射し、一瞬にして彼方の星々を消し去るほどの圧倒的な破壊力を見せつける。その超大なエネルギーの波動にギゾイドの戦闘兵器としての本能が強制的に反応し、エメルはファイナル・エッグブラスターのキャプチャーを開始してしまう。地上からモニターでその様子を見守っていたソニックやシャドウ、テイルス、ルージュ、エミーらは、エッグマンの真の狙いがこれだったと気づき愕然とする。エメルはシステムエラーを起こしたように謎のコードを呟き、再び暴走状態へと陥る。エッグマンは高笑いしながら、ギゾイドにはソニックたちも知らない最高位のプログラムがあり、想像を絶する圧倒的な力を目撃した際にこれまでの契約をすべて破棄し、その力の主に強制従属する特性があるのだと狂喜する。しかし、強すぎるエネルギーを取り込んだエメルの制御システムはオーバーフローを起こし、身体から溢れる力に耐えきれず悲鳴を上げ始める。エメルは苦痛に歪みながら、ソニック、シャドウ、エミー、クリームたちの名前を呼び、助けを求めて苦しみ悶える。エッグマンの支配すら受け付けない暴走兵器へと変貌していく我が子の姿に、ソニックはいつもみたいに格好つけてくれと必死に命令の声を張り上げる。
暴走したエメルはファイナル・エッグブラスターを地球へ向けて発射しようとする。エッグマンは流石にそれを阻止しようとするが、エメルの容赦ない攻撃を受けて倒れ伏す。そこへカオスエメラルドの暴走を抑えるべく、マスターエメラルドが飛来する。転送装置の準備が整い、ソニックはマスターエメラルドを携えて単身デス・エッグへと乗り込む。しかし、エメルのもとに到達した直後、彼の激しい攻撃によってマスターエメラルドは粉砕されてしまう。ファイナル・エッグブラスターの発射まで、残り30秒という極限状態に陥る。モニターで見守るテイルスから、強いダメージを与えればエメルの活動を停止できるという事実が告げられる。ただし、その代償としてエメルは内部に溜まった膨大なエネルギーに耐えきれず、完全に崩壊してしまう。ソニックは覚悟を決め、最後まで迷惑をかける相棒に対して最後の戦いを挑む。激闘の末にエメルを撃破し、暴走を止めることに成功するが、エメルの機体は今にも壊れそうな状態となる。意識が混濁し、自身の存在すら曖昧になるほどの激痛と暗闇の中で、エメルは死の恐怖を感じ始める。エメルは最期の瞬間、もう一度会いたかった仲間たちへ向けて順番にメッセージを遺す。自分のために無理をしてくれたテイルスの成長を喜び、騙されやすかったが根は良い奴だったナックルズをいじめるなとソニックに頼む。そして母親代わりだったエミーやクリームへ別れを告げ、ルージュには強がりで悩みやすいシャドウの側にいてほしいと書き残す。エメルはみんなのことが大好きだったと叫び、押し寄せる悲しみに涙を流す。そしてシャドウに対し、自分たちは生まれてきてよかったのだろうかと問いかける。それが、心を持った古代戦闘兵器の最期の言葉となった。エメルはそのまま光となって消滅する。それはプロフェッサー・ジェラルドが仕込んだ最後のプログラム、すなわち兵器が暴走を起こした際には自壊するという、悲しい安全装置の作動による結末であった。
『ソニックバトル』(Sonic Battle)のゲームシステム
ストーリーモード
ストーリーモードでは、ソニック、テイルス、ルージュ、ナックルズ、エミー、クリーム、シャドウ、エメルのシナリオが存在する。最初はソニックのシナリオしか選べないが、クリアするたびに次のキャラクターのシナリオが解放されていく。これらは同じ時間の物語を別視点で追うのではなく、すべての物語が1本の時間軸として順番に繋がっているのが特徴。
マップ探索とバトルで進むゲーム進行
プレイヤーは全体マップを移動し、特定のポイントでイベントや戦闘を発生させてストーリーを進行させる。戦闘では、選択したシナリオの主人公キャラクター、またはエメルを操作して戦うことになる。
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目次 - Contents
- 『ソニックバトル』(Sonic Battle)の概要
- 『ソニックバトル』(Sonic Battle)のあらすじ・ストーリー
- ソニック編
- テイルス編
- ルージュ編
- ナックルズ編
- エミー編
- クリーム編
- シャドウ編
- エメル編
- 『ソニックバトル』(Sonic Battle)のゲームシステム
- ストーリーモード
- マップ探索とバトルで進むゲーム進行
- エメルの育成
- バトルモード
- チャレンジモード
- トレーニングモード
- パーティーモード
- ソニックラッシュ!
- フライングゲット
- ナックルズのマインハント
- スピードデーモン
- トレジャーアイランド
- バトル
- KOバトル
- サバイバル
- タイムバトル
- 操作方法
- 移動
- ダッシュ
- ジャンプ
- エアーアクション
- ガード
- 回復
- 視点切換
- ライトアタック
- ヘビーアタック
- アッパーアタック
- ダッシュアタック
- エアーアタック
- 追いかけ
- カウンター
- ツイゲキアタック
- 必殺技
- 『ソニックバトル』(Sonic Battle)の登場人物・キャラクター
- プレイヤーキャラクター
- ソニック
- テイルス
- ルージュ
- ナックルズ
- エミー
- クリーム
- シャドウ
- カオス・ガンマ
- カオス
- エメル
- 非プレイヤーキャラクター
- ファイ(E-121 "Φ")
- ガードロボ
- Dr.エッグマン
- 『ソニックバトル』(Sonic Battle)の用語
- ケイヤク(契約)
- スキルキャプチャー
- イチコロゲージ
- ギゾイド
- 『ソニックバトル』(Sonic Battle)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- テイルスのセット必殺技で出てくる『チューチューロケット!』の「チューチュー」のカメオ出演
- エフェクトが発生しないクリームのガード
- カオス・ガンマの魂を受け継ぐ自爆
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