ドラベース ドラえもん超野球外伝(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ドラベース ドラえもん超野球外伝』は、むぎわらしんたろうが描く藤子・F・不二雄の『ドラえもん』を原作とした野球漫画で小学館の雑誌『月刊コロコロコミック』に掲載されている。未来の猫型ロボットたちが、野球を通じて友情やライバル関係を深め、成長していく姿を描く。主人公ドラえもんが新たに結成したチーム「ドラーズ」は、個性的な能力を持つ仲間たちと共に強敵と戦い、栄光を目指す。バトルシーンと成長物語が少年たちの夢と冒険心を掻き立てる作品だ。
ドラ一朗(どらいちろう)
1番、右翼手、背番号51 右投左打の天才打者であり、打率10割を誇る。その才能は、走塁技術や打球判断にも現れており、守備では華麗なレーザービームを披露することでも知られている。日本縦断トーナメントでは「ふえるミラー」を使って右打席にもコピーを配置したが、ドラーズの作戦とチビえもんの活躍により、全打席で凡退に終わる。モデルは元シアトル・マリナーズ外野手のイチローで、その実力は折り紙付きだ。
WABC編では外野手として選抜され、驚異的な打率8割を保持していた。イギリス戦では、左打者に打ちづらいとされるドラビの球を3打数2安打と攻略し、凡打も痛烈な一塁ライナーに終わるなど、その才能を遺憾なく発揮した。オーストラリア戦では、乱調したシロえもんに代わり投手も務めた。WABC決勝のアメリカ戦では、スパイドルの投球を即座に攻略し、ドランプから「メジャーでもすぐに通用する」と称賛されるほどの実力者である。
草野球日本縦断トーナメントでは、1回戦でドラーズと対戦するが敗退。しかし、その試合をきっかけにチームメイトの後押しを受け、メジャーに挑戦することを決意し、現在はシアトルマリーンズ(シアトル・マリナーズのパロディ)というチームに在籍している。ひろしからは通算2本のホームランを放っている。
実は猫型ロボットであり、ドラ猫とは異なり鈴はついていない。「究極の猫型ロボット」としての特別な存在である。
デビルキングス
ドランプ
ドランプは、狡猾でずる賢い性格ながらも、作中でトップクラスの実力を誇る超一流選手だ。両投左打で、左耳にピアスをつけ、ウインクをする仕草が特徴的。ドラーズとの試合では序盤に左翼手としてプレーし、右でも投げられる強肩を持ちながら、左投げの方が本来の実力を発揮する(左翼手の時は右で投げ、投手の時は左で投げていた)。
ドランプのバッティングは片手で打っただけで、打球にWWボールと同じ軌道を描かせるほどの技術を持つ。デビルキングスを強化するために、悪質な手段で超一流の選手たちを集めたことから評判は悪く、野球を始める以前からも素行が悪かったとされる。ニューヨークでは悪者たちと付き合い、万引きや窃盗を繰り返していた過去がある。
ドランプには、親友のベイブとの苦い思い出があり、彼の高い実力が原因で、ベイブはプロ野球選手になる夢を諦めざるを得なくなった。このことがドランプのトラウマとなっており、ドラーズ戦で6年ぶりに審判(一塁塁審)を務めるベイブと再会する。
ドランプは「スペードのキング」という打球が消える特殊な打法や、「Q(クイーン)ボール」という打者の手元で球が大きく1回転し、タイミングを狂わせる魔球を駆使する。WABCではアメリカ代表のエースとして活躍し、初戦と2戦連続で完封勝ちを記録した。さらに、新たに編み出した最終兵器ストレート「ロイヤルストレートフラッシュ」を使い、その打撃力も向上している。決勝の対日本戦では、エモルの赤トンボールから「スペードのキング」でスクリーン最上段にある時計を破壊する特大の先制ソロホームランを放った。決勝戦では3番ライトで出場し、リリーフとしてクロえもんら日本代表に立ちはだかる。
WABCでのウイニングボールを、不慮の事故で入院していたベイブに届けたエピソードは、美談として新聞にも取り上げられた。ドラーズ戦以降、シロえもんのWWWボールを唯一打席で見た打者として、ビックドーム杯前の特訓にクロえもんと共に挑むなど、協力することが増えている。
ベイブ
右投。デビルキングスを創設した人物。彼は、たまたま野球に誘ったドランプの才能に感銘を受け、チームに迎え入れる。しかし、自身のプレイヤーとしての実力がそれほど高くなく、次第にドランプの足を引っ張ることに耐えられなくなる。そこで、ドランプに「世界一のチームを作ってくれ」と託し、自らはチームを去った。その後、審判の資格を取得し、ドラーズとデビルキングスの試合でドランプと再会する。ドランプが親友として判定に異議を唱えても、審判としての公正さを貫いた。
WABCの決勝戦で主審を務める予定だったが、審判中の事故により意識不明の状態に陥り、これがドランプの士気を高める要因となった。母親が病院で付き添いを務めていたが、WABC終了後に意識が回復し、その出来事は「もう一つの奇跡」として新聞で報じられた。彼の名前は、本塁打でメジャーリーグ歴代3位に輝くベーブ・ルースに由来している。
ランディ
右投右打、4番、捕手、背番号3 大柄な体格で、サングラスと撥ね髪が特徴的な強肩強打の選手。元々はエーモンドと同じ「ロブスターズ」に所属していたが、足の怪我を治すためにチームを見捨ててデビルキングスに入団した。このため、当初はエーモンドから恨まれていたが、試合終了時には和解している。
ドラーズとの試合では、肩を痛めていた状態でもひろしのストレートを打ち、トラえもんが気づかないほどの速いライナー性の打球でホームランを放つなど、強力な打撃力を誇る。また、ジャンプ力と長身を活かし、一塁手としても鉄壁の守備を見せる選手でもある。WABC決勝では、エモルの赤トンボールからも長打を放ち、その打球の速さには驚異的な反応速度を見せた。
WABCのアメリカ代表に選ばれ、4番捕手として活躍する。名前は、メジャーリーグで奪三振歴代2位を記録し、通算300勝以上を挙げたランディ・ジョンソンに由来している。
茜フライヤーズ
エモル
エモルは右投右打で、3番打者、背番号1を背負うピッチャー。表向きは爽やかな性格でファンが多いが、実際には勝つためには手段を選ばない腹黒い一面を持つ。彼はかつてのドランプに劣らず卑劣な性格で、本来は航空会社「エモル・エアライン」の経営サポートロボットである。主人である社長のガニエから「ドラーズに負けたら野球をやめて経営ロボットに戻る」と約束させられていたが、かぶと虫杯終了後、試合には負けたもののガニエと和解し、野球を続けられることになる。
エモルは空中でボールが停止して動き出す「トンボール」、停止後に変化する「赤トンボール」、打たれたボールが途中で停止する「逆トンボール」などの魔球を駆使する。また、打者を狙った「トンボ返し」という打法も得意としており、シロえもんのWボールを簡単に打ち返す打力や、ドラーズナインを驚かせるほどの守備力、さらには魔球を使わずにノーヒットノーランを達成するほどの投球術を誇る。
かぶと虫カップ決勝戦では、トンボール対策をしたドラーズに赤トンボールで終始圧倒するも、クロえもんの新打法で特大ホームランを打たれ、一時戦意を失う。しかし、チームメイトやクロえもんたちの励ましに心を動かされ、逆転本塁打を放ち復活する。最後は「逆トンボール」でクロえもんを内野安打に抑えるが、ミケえもんに赤トンボールを見切られて本塁打を打たれ、準優勝に終わる。
WABCでは背番号18のエースとしてキング・サダハルに選ばれ、イギリス戦やキューバ戦では苦戦するものの、決勝戦ではシロえもんのアドバイスを無視しつつも持ち前の実力を発揮。最終的にはシオカラトンボールでドランプを抑えるなど、見事な逆襲劇を見せた。
日本縦断トーナメントでは壮絶な投手戦を繰り広げるも、延長23回表にHRを打たれ初失点を喫し敗退。『新ドラベース』には登場しないが、ドラフト2位でタイガースに入団したと語られている。
江戸川ボローズ
レツ
バッティングセンターの主人の息子で、右投右打。ひろしと同じ学校に通っている。野球の才能を持ちながらも、金のためならどんな手段も厭わない守銭奴的な性格を持っている。特に、ピョコえもんを無断で解体し、頭に車輪のような部品を取り付けてしまうなど、常軌を逸した行動が目立つ。彼は、その部品を使ってボロ助を改造するという行為で、恩を仇で返すような一面も見せている。ドラーズとの試合では、観客から「また汚いマネをするんだろ」と言われるほど、その策謀家ぶりが知られていた。
彼は機械いじりが得意で、時折東北弁を話すことがある。作者によれば、『キテレツ大百科』のキテレツをモチーフにしているという設定がある。
WABC日本代表にも選ばれ、バッティングセンターで鍛えた打力を活かして3番打者として活躍。決勝戦でもランナー3塁のチャンスでスパイドルの角度のある球を坂道レバーを使って見事に打ち返すなど、その才能を発揮した。
日本縦断トーナメントのオールスター戦では、チーム・ミスターの一員として選ばれている。
山奥山寺
もん太
山奥山寺(山形県)のエースで、変化球を嫌い、持ち球はストレートのみという特異なピッチャー。喧嘩っ早く、血気盛んな性格が特徴。彼の最速は非公式ながら181km/hで、その剛速球は圧倒的な威力を持つ。1回戦では21奪三振(63球全てストレート)で完全試合を達成している。
かつて審判の判定に不満を抱き暴力事件を起こしたため、チームは5年間の対外試合禁止処分を受け、自身も山奥山寺で反省を強いられた。この速球は風圧だけでベルトを引き裂き、オールスター戦では捕手の平井と審判を同時に吹き飛ばすほどの威力がある。クロえもんからは「誰よりも速い」、シロえもんからは「この大会のライバル」、エモルからは「これなら変化球はいらない」と評価されるなど、その実力は非常に高い。
打撃でも力を発揮し、バックスタンドを破壊するホームランを放つほどのパワーを持つ。エモルの魔球「シオカラトンボール」さえも打ち砕く天才型選手であり、野球を愛する心はチーム一だ。特に、クロたちがグレイトドラーズの卑劣な罠にかかり不戦敗となった後の特別試合では、打ち込まれたひろしに代わってマウンドに立つなど、不器用ながらも優しさを持ち合わせている。
ホワイターズとの決勝戦では、味方のエラーも絡んで失点するが、チームメイトを責めることなく最後まで戦った。最終的にシロえもんの直球勝負で三振に終わり、ゲームセットとなる。オールスター戦ではチーム・キングのメンバーとして選出され、クロえもんに対して公式の日本記録となる181km/hの球を投じたが、その結果はホームランだった。
『ドラベース ドラえもん超野球外伝』の用語
イニング
草野球では、公式試合の規定が7回までとされており、7回で決着がつかない場合は延長戦が行われる。延長戦が実施された試合としては、「ドラーズ対ベアーズ」(延長8回)、「ドラーズ対ホワイターズ」(延長9回)、「ドラーズ対キングス」(延長8回)、そして「茜フライヤーズ対山奥山寺」(延長23回)の4試合が挙げられる。ただし、「ドラーズ対モンガーズ」の試合では、ドラえもんが登板しながらも9回まで進行し、大量失点によるドラーズの敗北により延長戦には至らなかった。また、得点差によるコールドゲームは存在しないようだ。
逆走ルール
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『ドラえもん のび太と翼の勇者たち』とは、2001年3月10日に公開されたアニメ映画作品である。 ドラえもんやのび太達は鳥人の少年グースケと出会い、彼が暮らすバードピアへ向かう。バードピアには大きな危険が迫っており、ドラえもん達はグースケや鳥人達を救う為に立ち上がる。 ギリシャ神話のイカロスの物語等、鳥人間に関する伝説から着想を得ており、鳥人に憧れたのび太が、ドラえもんの道具に頼らず自力で飛ぼうとする意欲な面を見せる。グースケ達との友情や心の痛みに向き合う事等、複雑な心理描写も描かれる。
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映画ドラえもん のび太の月面探査記のネタバレ解説・考察まとめ
映画ドラえもん『のび太の月面探査記』とは、2019年公開のアニメ映画。日本の国民的人気アニメ映画ドラえもんは今作で第39作品目。物語の舞台は月とカグヤ星。のび太はジャイアンたちクラスメイトを見返すために、月のクレーターにウサギ王国を建設する。そこで偶然月の地下に住む人工生命体エスパルのルカと出会う。ルカと交流を深めていたドラえもん達の前に、エスパルを狙うカグヤ軍が突如現れ、ルカたちをさらってしまう。のび太たちはエスパルたちを救うため、カグヤ星を目指してドラえもんが改造した宇宙船に乗り込む。
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ドラえもん のび太の太陽王伝説(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ドラえもん のび太の太陽王伝説』とは、2000年3月11日に公開されたアニメ映画である。 ドラえもんの四次元ポケットの道具であるタイムホールが不具合を生じ、時空間の乱れが生じ古代王国のマヤナ国へ通じる。マヤナ国の王子ティオと出会ったドラえもん達は、ティオの母親である女王やマヤナ国国民を苦しめる魔女レディナの陰謀に立ち向かう。 本作品はドラえもんやのび太、そして彼と瓜二つの少年ティオとの出会いが展開するといった、もう一人の自分がテーマに描かれている。
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トキワ荘とは?歴史・逸話・トリビア・暮らしていた漫画家・メンバー・どこにあるかを紹介!
トキワ荘(トキワそう)とは、かつて東京都豊島区南長崎三丁目にあった木造2階建アパート。1953年から1962年頃まで、手塚治虫や藤子不二雄などの日本の漫画界の黎明期を支えた超一流の漫画家たちが共同生活を送っていたことで知られる建築物である。1982年に老朽化により解体されるも、「漫画の聖地」として非常に知名度が高い。現在も「トキワ荘マンガミュージアム」や「トキワ荘プロジェクト」の形で漫画界にその名を残している。 本記事では、トキワ荘に関する情報と、ここで暮らしていた漫画家たちについて紹介する。
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目次 - Contents
- 『ドラベース ドラえもん超野球外伝』の概要
- 『ドラベース ドラえもん超野球外伝』のあらすじ・ストーリー
- 超野球
- プロローグ
- 第1章:ドラベースとの出会い
- 第2章:強敵との対戦
- 第3章:クロえもんの成長と試練
- 第4章:決勝戦への道
- エピローグ:未来への希望
- 『ドラベース ドラえもん超野球外伝』の登場人物・キャラクター
- 江戸川ドラーズ
- クロえもん
- エーモンド
- ピョコえもん
- チビえもん
- 藤本ひろし(ふじもとひろし)
- パクえもん
- ヒョロえもん
- スズえもん
- トラえもん
- グリえもん
- ミケえもん
- みかちゃん
- アカえもん
- ドラえもん
- 荒川ホワイターズ
- シロえもん
- 平井(ひらい)
- 小松川(こまつがわ)
- 山寺ベアーズ
- ポこえもん
- ポンえもん
- ポロえもん
- 房総タートルズ
- ドラ一朗(どらいちろう)
- デビルキングス
- ドランプ
- ベイブ
- ランディ
- 茜フライヤーズ
- エモル
- 江戸川ボローズ
- レツ
- 山奥山寺
- もん太
- 『ドラベース ドラえもん超野球外伝』の用語
- イニング
- 逆走ルール
- 野球・サッカー一体型ルール
- 甲虫園球場
- ビッグドーム
- 『ドラベース ドラえもん超野球外伝』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- シロえもんのフォーク
- ブラジル代表戦 クロえもん最終打席
- ひろしVSクロえもん
- 『ドラベース ドラえもん超野球外伝』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 日本の伝統的な武道や自然現象に由来する必殺技
- 「超野球」は未来の野球ルール
- 個性豊かなキャラクター
- 丁寧に描かれるキャラクターの成長
- 実在する様々な国のチームがモデル