ドラえもん のび太の創世日記(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドラえもん のび太の創世日記』とは、1995年に公開されたシリーズ第16作目となるアニメ映画である。
小学5年生の野比のび太は、ネコ型ロボットのドラえもんが22世紀の未来デパートで購入した創世セットを用いて新しい宇宙を作り、夏休みの自由研究として観察絵日記を書き始める。その宇宙に存在する新地球内では、新たな生物や人類が生まれていた。
『ドラえもん』原作者の藤子・F・不二雄が手掛けた「創世」がテーマの作品の決定版。興行収入13億円を記録し、宇宙や生命誕生に触れたと高評価を獲得した。

『ドラえもん のび太の創世日記』の概要

本作品序盤、創造の神に扮したのび太(写真左)

『ドラえもん のび太の創世日記』とは、1995年に公開されたシリーズ第16作目となるアニメ映画である。本作品は、『月刊コロコロコミック』1994年9月号~1995年3月号に掲載された大長編『ドラえもん』シリーズを原作としている。

小学5年生の野比のび太(のびのびた)は、同級生の剛田武(ごうだたけし)らと共に、ネコ型ロボットのドラえもんが22世紀の未来デパートで買った創世セットで新しい宇宙や地球を作り、夏休みの自由研究である観察絵日記を書き始める。やがてのび太達は、新地球内に降り立ち、そこに住む人間達や昆虫人達と出会い、彼等の文明や争いに戸惑う。

本作品では、悪役と呼べる様なキャラクターは存在せず、のび太が創造した新地球に存在する人類や昆虫人とのやり取りや葛藤が、ドラえもん達の仲介を通して描かれている。そして、大山のぶ代や小原乃梨子といったレギュラー声優陣に加え、こおろぎさとみや大塚明夫等と、多くのベテラン陣もゲストとして出演している。

同時上映は、ドラえもんの誕生から20世紀への旅立ちまでを、藤子・F・不二雄が『ドラえもん』を新作漫画として生み出すエピソードも交えて描いた『2112年 ドラえもん誕生』であり、本作品の配給収入は13億円を記録した。また本作品について、生命の誕生や歴史の発展を娯楽的に描いており、教育的な要素があるといったファンの声もあった。

『ドラえもん のび太の創世日記』のあらすじ・ストーリー

宇宙創作開始

のび太(写真左)の為に創作セットを購入したドラえもん(写真右)

小学生5年生の野比のび太(のびのびた)は、夏休みの自由研究が全く進んでいなかった。それどころか、本屋で創世神話に関する本を立ち読みしては独り言を漏らし、店主から注意されていた。のび太はタイムマシンで未来に行き宿題の出来を見ようとするも、タイムマシンを乗っていた超空間にてタイムパトロール隊に止められ職務質問を受ける。その殺伐とした雰囲気に気圧されて未来に行けなかったのび太だったが、彼の前に未来デパートの配送屋が現れ、大きめの箱を渡してきた。それは宇宙や地球等の星を作る事ができる「創世セット」であり、のび太が同居するネコ型ロボットのドラえもんが未来デパートから購入していた。のび太は早速、創世セットで創作活動を始めるも、根気が続かないため地球を上手く作れなかった。それでもドラえもんに懸命にサポートされた事により、のび太は地球を作り上げる。

一方、のび太の同級生である剛田武(ごうだたけし)も自由研究が進まないなか、のび太と一緒に行おうとのび太宅へ向かうその途中で、裏山の方で光る物体を見つける。その光の正体である大きなカマキリの様な存在に追われたジャイアンだったが、タイムパトロール隊が現れた事により、カマキリの様な生き物は逃げて行った。

創世セットにより地球ができて、海や森ができ始め、やがて最初の生命体である原核細胞や魚が生まれる。ドラえもんやのび太はあらゆる生き物を進化させられる「進化退化放射線」の光線を魚に浴びせる。光線を浴びた魚は上陸し始めるも、その際に光線の前に小さな虫が通り、その虫も独自の進化を遂げる。やがて、新地球にて恐竜が現れるも、その矢先に小惑星が衝突し恐竜が滅びてしまう。新地球の惨状を目の当たりにしたのび太は号泣するが、ドラえもんは「生物は生まれたり滅びたりして進化するんだ」と地球の歴史の課程を告げ、のび太を慰めた。

人類誕生

ノンビ(写真右から5番目)や村の住人

のび太は、ジャイアン、また同じく同級生の骨川スネ夫(ほねかわすねお)や源静香(みなもとしずか)らと共同研究を行う事となり、人類が生まれた頃の地球を見に行く。新地球は石器時代となっており、ノンビ、スモ、ジモの三人の少年がいた。道に迷っていたノンビらを、ドラえもん達は伝書鳩の様に家へ帰す事ができる道具「伝書バット」で村まで案内させる。ドラえもんやのび太達は、新地球の観察を終えて帰り、共同の自由研究としてスネ夫が絵を描き、しずかちゃんが文章を書く事となった。

後日、弥生時代となった新地球は農業も発達していたが、冷夏だった事もあり、農産物の出来が良くなかった。すると、その時代の女王であるヒメミコが神の怒りを鎮める踊りをした後、「生贄を捧げないと国が亡びる」と告げる。ある娘が生贄として選ばれ、洞窟の入口に娘と見張りであるノビ彦を残して立ち去って行く。その直後、洞窟の奥から巨大なムカデ2匹が現れ、娘とノビ彦を襲う。そこへドラえもんとのび太が駆けつけ、ムカデ2匹の体を絡ませ動けなくして、娘とノビ彦を助けた。ノビ彦と娘を助けた直後、のび太はお尻に何かチクッと刺さった感覚を覚える。家に帰りドラえもんが調べたところ、のび太のお尻に小さな矢が刺さっており、人間以外に知能をもった生物がいる事が分かった。

人間の光と闇

チュンコ(写真左から二番目)を助けたお礼にもてなしを受ける野比奈(写真右から二番目)

スネ夫とジャイアンは自由研究を投げ出し、別荘へ行っていた。それでものび太達は再び新地球を見に行く。ドラえもんとしずかちゃんが海外へ行き、のび太は平安時代となっていた日本へ向かった。そこでは、ノビ彦の子孫で薬草売りの老人である野比奈がいた。彼は、町医者として名声を手に入れているスネ麻呂のもとへ出向き薬草を売るも、冷たくあしらわれる。何も報酬が得られなかった野比奈はガッカリし、同居するおばあさんにどう言い訳しようか考えながら帰路に向かう。その途中の山道で、野比奈はカブト虫に似た大きな生き物を見つける。野比奈はケガをしていた生き物を手当てし、チュン子と名付けて飼う事にした。虫嫌いなおばあさんの事を察して、納屋に隠してチュン子を飼っていた野比奈だった。しかし、間もなくおばあさんに見つかり、チュン子は追い出されてしまう。

野比奈はチュン子を探しに山の中に行くと、チュン子の世話をしているという男女と遭遇する。彼等はチュン子を助けたお礼として、野比奈を地底世界の館へ招待して手厚くもてなし、野比奈はお礼の品をもらって帰って行く。野比奈の前で人間の姿をしていた男女の正体は、知能を持つ昆虫人であり、野比奈を見て人間にもいい人がいる事を実感していた。同じ頃、スネ麻呂の娘であるスネ子が行方不明となり、スネ麻呂の側近である武士達は山には鬼がいると思い、スネ子捜索と鬼退治の為に山へ火をつけ始める。その行為に昆虫人達は怒り、武士達に巨大な鬼の幻を見せる。武士達は驚き、山で偶然見つかったスネ子を連れて早々と山を後にしたのだった。

地底世界への冒険

南極大陸へ向けて旅立つのび秀達の気球

新地球の日本は近代の時代となっており、巷では科学者の出木松博士が南極圏に到着し巨大な穴を発見したという話題でもちきりだった。また出木松博士には、野美コンツェルンの社長である野美のび秀が資金援助を行っており、彼の秘書の源しず代を南極探検隊へ推薦した。のび秀、出木松、しず代達を乗せた飛行船は日本を発ち南極へ向かうも、他の国の飛行船もやって来て南極征服を企んでいた。南極大陸では猛吹雪が吹き荒れるなか、急に光が差し込み巨大な神のような存在が現れ、のび秀達に「聖域に足を踏み入れない様に」と警告する。様子を見に来ていたドラえもん達が、神のような存在の正体を突き止めたところ、昆虫人達が生み出した幻覚だった。のび秀達は続けて、気球で南極の大きな穴へ降下して行く。向かった先には地底世界があり、そこには知能を持つ昆虫人達が住んでいた。

人間と昆虫人との対面

大統領(写真右)と和解するのび太(写真中央)

ドラえもん達も昆虫人達が住む地底世界へ降り立ったが、そこでジャイアンやスネ夫と遭遇する。彼等は別荘で過ごしていたところをカマキリに似た昆虫人により、地底世界へ連れて来られていた。スネ夫達を連れて来たのは昆虫人の大学生ビタノであり、古生物学を研究していた。ビタノは新地球の生命進歩に「神様のいたずら」が関わっていると告げる。ビタノは自らのタイムマシンで5億年前の新地球へ向かっており、そこで一本の髪の毛を発見する。その髪の毛を調べたところ、のび太達のいる時代の者が関与している事が分かる。そしてビタノは、関係していると思われるジャイアンやスネ夫に協力を求めたとの事。ビタノの話を聞いて、ドラえもんやのび太は進化退化放射線を使い生物の進化を進めていた事を思い出していた。

のび秀は昆虫人の世界の大統領へ対面するも、大統領は「地上への進出及び征服を行う」と告げる。そこへ大統領の息子であるビタノが現れ、新地球を創造した神としてのび太を紹介する。のび太やドラえもん達は大統領やビタノ達に、創世セットで作った新地球と同じ様な新たな星への移住という解決法を提案した。大統領がその提案を受け入れた事により、人間と昆虫人、それぞれの星に住む事となった。ドラえもん達は、昆虫人やのび秀達に別れを告げ、元の世界へ帰って行った。その後、のび太達が完成させた自由研究の絵日記には「たいへんよくできました」という学校の先生からのメッセージが書かれていた。

『ドラえもん のび太の創世日記』の登場人物・キャラクター

メインキャラクター

ドラえもん

CV:大山のぶ代
22世紀から来た青色のネコ型ロボットで、何をしても冴えない小学生ののび太のお世話をして、のび太や親族の人生を変える為に日々奮闘する。のび太の家に居候し、のび太の部屋の押入れを寝床とする。お腹に付いている四次元ポケットから出す道具は、様々な機能を発揮する。自由研究に困っていたのび太の為に、未来デパートから創世セットを購入し提供する。のび太が不器用ながら、宇宙や新地球制作を行うなか、彼をサポートする。面倒くさがり屋なのび太が作業を投げ出し宇宙全体が台無しになるも、創世セットのリセットボタンを押し元の状態にするという優しい一面を持つ。

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藤子・F・不二雄によって1970年から『よいこ』(小学館)への連載が開始された『ドラえもん』は、猫型ロボット「ドラえもん」と小学生の男の子「のび太」との交流を描いたSF漫画作品である。藤子・F・不二雄の逝去後も「泣ける」と毎回話題になる映画が創られ続ける『ドラえもん』だが、そんなドラえもんの世界観を打ち破るような衝撃の「bokete」をまとめた。

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意外と恋多きネコ型ロボット、ドラえもんの恋のお相手まとめ(ネタバレあり)

意外と恋多きネコ型ロボット、ドラえもんの恋のお相手まとめ(ネタバレあり)

ドラえもんと言えば頼れるのび太の保護者役。かと思いきや結構毒は吐く、のび太と一緒にいたずらもする、「ネコ」で「ロボット」なのに人間の女性アイドルに入れあげたりもします。もっとも聖人君子じゃありませんし、四六時中のび太のことを考えたりもしていられません。むしろのび太のお守りで苦労しているし恋くらいしたって許される、うん。ただお相手が多すぎる気もしますが。

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【ドラえもん】トラウマになった劇場版『ドラえもん』作品まとめ

【ドラえもん】トラウマになった劇場版『ドラえもん』作品まとめ

藤子・F・不二雄によって1969年から執筆された『ドラえもん』は、コミックス、アニメ、映画作品が創られる人気作品である。『ドラえもん』は22世紀の未来の世界からやってきた「ドラえもん」と小学生の男の子「のび太」の交流を中心に描かれているが、映画版『ドラえもん』の中にはトラウマになってしまうほどの恐怖シーンが描かれた場面が多く存在する。そんな映画版『ドラえもん』の恐怖シーンをまとめた。

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