ドラえもん のび太の大魔境(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドラえもん のび太の大魔境』は、1982年3月公開の藤子・F・不二雄原作『ドラえもん』の長編アニメ化第3作目作品である。本作品は犬の王国で独裁政権の配下にあるバウワンコ王国を舞台に、そこに住む犬の住民とドラえもん達との交流や戦いが展開する。本作品からオープニング曲として「ドラえもんのうた」が使用された事や、ジャイアンがいじめっ子からドラえもんやのび太達に協力し冒険に挑むというスタイルが定番化していった。

『ドラえもん のび太の大魔境』の概要

『ドラえもん のび太の大魔境』は、1982年3月13日に公開された『ドラえもん』映画第3作目の作品である。本作品は藤子・F・不二雄が手掛けた『ドラえもん』の長編漫画版が原作であり、『月刊コロコロコミック』(小学館)にて1981年9月号から1982年2月号にわたり連載された。

小学5年生の野比のび太(のびのびた)は同級生の剛田武(ごうだたけし)らに頼まれて、ドラえもんの力を借りつつ未開の土地を発見し探検する事にした。またのび太が拾った小犬のペコも共に冒険に同行する事になったが、ドラえもんやペコ達が目指す冒険の地では予想だにしない展開が待っていた。

本作品では、漫画及びアニメ版のゲストキャラクターの出木杉が初登場しドラえもん達をサポートしたり、普段はのび太をからかうジャイアンやスネ夫が冒険に加わり友情を共にする。特にジャイアンについては、己の強さを過信した故にドラえもん達を冒険の危機的状況に追い込み、一時は周囲と孤立するも後に和解し戦いに立ち向かうという展開となっている。

同時上映は、怪物ランドの王子である怪物くんや彼を取り巻く登場人物の活躍が展開する『怪物くん デーモンの剣』と、少年忍者ハットリカンゾウや同居する家族との日常が描かれる『忍者ハットリくん・ニンニン忍法絵日記の巻』である。本作品では大山のぶ代や小原乃梨子といったメインキャラクターを演じる声優陣の他、清水マリや杉山佳寿子等のベテラン声優陣がゲストキャラクターを演じた。本作品は配給収入12億2000万円を記録した。2014年にはリメイク作品となる『ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜』が公開された。

『ドラえもん のび太の大魔境』のあらすじ・ストーリー

秘境の冒険への出発

自家用衛星で未開の土地を探すドラえもん(写真中央)達

小学5年生の野比のび太(のびのびた)は学校の同級生である剛田武(ごうだたけし、以後「ジャイアン」)や骨川スネ夫(ほねかわすねお)らから、春休みを利用して人類が足を踏み入れていない秘境を探検したいと話を持ち掛けられる。帰宅したのび太は同居するネコ型ロボットのドラえもんにお願いして、四次元ポケットの道具である自家用衛星を用いて未開の土地が多いアフリカ大陸を探る事にした。その矢先にのび太は母親の玉子(たまこ)からお使いを頼まれ、渋々出かけた。その帰り道でのび太は空き地で泥で汚れた小犬を見つけ、哀れに思ったのび太は買い物で買ったソーセージを食べさせる。すると、その犬はのび太に懐いて自宅までついてきてしまっていた。困っていたのび太のもとへ玉子が部屋へ入って来て、彼女も通帳と印鑑が入ったバッグを失くして困っていた。のび太やドラえもんは一緒に外へ出て探しに行っていた時、同行した犬が直ぐに見つけて玉子は喜ぶ。のび太はそばにいた犬を飼う事をお願いしたら、動物嫌いだった玉子は珍しく承諾した。

のび太が「ペコ」と名付けた犬と同居する事になったが、ペコはドラえもんが収集していた自家用衛星の写真から不思議な石像の写真を見つけ出す。のび太やドラえもんは石像の写真についてクラスメイトである出木杉のもとへ聞きに行くと、彼は石像のある場所がアフリカ大陸ザイールのコンゴ盆地にあるヘビー・スモーカーズ・フォレストという秘境だと告げる。ドラえもん達は、ジャイアンやスネ夫、そして同じく同級生の源静香(みなもとしずか、以後「しずかちゃん」)らを誘い石像のある場所へ探検に向かう事にした。

進化した犬の王国

バウワンコ王国へ潜入するドラえもん(写真左から2番目)達

ドラえもん達は四次元ポケットの道具であらゆる場所へ行き来できるどこでもドアで、冒険を楽しむ為に敢えて目的地から100km程離れたアフリカ大陸のジャングルに向かう。しかしその道中でのび太が疲れたり、しずかちゃんがトイレの為にどこでもドアで一時的に帰宅してしまったりした事により、ジャイアンは冒険ムードを壊されて機嫌を損ねる。そこで猛獣さそいよせマントをジャイアンに付けて猛獣を呼び寄せるが、ジャイアンは更に怒り帰宅してしまう。結局ドラえもん達も帰宅するが、その夜に自宅で寝ていたジャイアンの夢の中に謎の石像が現れる。その石像は宝が隠されているから探検を続ける様にジャイアンに促し、彼が目を覚ますと寝床に地図があった。翌日にジャイアンはドラえもん達に地図を見せて、探検を続ける様に指示する。そのうえ、ドラえもんからスモールライトや空気砲等といった強力な武器となる四次元ポケットの道具を取り上げて空き地に置き、「この腕と勇気で危険を切り抜けるのだ」と強気な態度を示し冒険の場所へ向かう。ドラえもん達は探検ごっこ用船に乗り川を渡るも、ワニの大群に取り囲まれる。ドラえもん達が逃亡に使おうとしたどこでもドアをワニに壊されたうえ、船が座礁してしまう。どうにか川から逃れたドラえもん達は、ある原住民の村へ辿り着き、村民や村長が話し掛けるが言葉が理解できなかった。そこで、あらゆる言語を理解できる様になるほんやくコンニャクを原住民達に食べさせると、彼等から石像の情報を聞き出す事ができた。また原住民の祭りにも参加し石像について詳しい情報を知ろうとするが、ジャイアンが原住民から教えられたバウワンコの神を恐れないという言動をした為、ジャイアンやドラえもん達が災いを招く者と扱われて村を追い出される。ドラえもん達はホテルの様に宿泊できるキャンピングハットで一夜を明かそうとするも、一連の騒動は自分のせいだと思ったジャイアンは一人しょぼくれてしまう。部屋で一人涙しているとジャイアンのもとへペコが近寄り慰めていた。

翌日ドラえもん達は道中で数匹のライオンに襲われるも、突然巨大な石像が現れ、手からビームを発射しライオンを撃破した。石像はドラえもん達に王国へ進む様に促し、その場から消えて行った。その後も崖から落ちそうになる等と危機的状況に陥るも、試行錯誤でヘビースモーカーズ・フォレストへ到着しようとしていたドラえもん達の姿を見たペコが突然二足で立ち上がる。そしてペコは「お見事、さすが見込んだ皆さんだ」と言いドラえもん達に向けて拍手し、自らがバウワンコ王国のクンタック王子である事を打ち明けた。バウワンコ王国は遠い昔の地球にて、地殻変動により人間世界と隔離された犬達が進化を遂げた後に建国した王国だった。建国から暫く平和な時代が続いていたが、 野心家だったダブランダー大臣が軍事クーデターを起こす。 先代国王は殺害され、息子だったペコはとうにか脱出し海上にて日本へ向かう貨物船に乗り込んだ後、のび太達のいる場所まで辿り着いた。ドラえもん達が道中で遭遇したライオンを追い払った石像は、ペコが所持していたペンダントの光から放たれたホログラム映像の様なものだった。ドラえもん達はペコと共にバウワンコ王国をダブランダー政権から解放しようと試みる。

バウワンコ王国救出への戦い

未来から来たドラえもん(写真左端)達と戦いを共にするドラえもん(写真右から2番目)達

バウワンコ王国では危機の際には10人の外国人が王国を救うという古くからの言い伝えがあったものの、5人しかいないドラえもん達は言い伝えを不思議に思いながら王国へ向かう。王国では人間世界の侵略を図るダブランダー大臣が兵器の開発を始めており、国民達は強制労働をさせられていた。ドラえもんやペコ達は強制労働をさせられていた子犬のチッポやバウワンコ王国親衛隊長のブルススを救出するも、ダブランダー一味に見つかり襲撃を受ける。そのうえ武器になる様な四次元ポケットの道具を置いてきてしまった為に、ダブランダー一味に対抗できなくなっていた。襲撃するダブランダー一味に立ち向かおうとするペコのもとへ、ジャイアンも危機的状況になった事に責任を感じてペコと戦地へ足を踏み出す。ジャイアンの行動を見てしずかちゃんが「武くんはあの人なりにずっと責任を感じ続けてたのよ」と告げて、ドラえもん達もジャイアンの後を追って戦いを共にする決意をした。

苦戦を強いられたドラえもん達だったが、しずかちゃんが未来を実現させる先取り約束器を使い未来のドラえもん達を呼び寄せる。彼等と合わせて10人の外国人となったうえ、武器となる四次元ポケットの道具も持った彼等と共に戦いに挑む。ドラえもん達は石像の封印を解き巨神像を起動させ、ダブランダー大臣によりさらわれていたペコの婚約者スピアナ姫を救出した。ダブランダー大臣の魔の手は止められ、ペコが新しい国王として即位し、王国に再び平和が訪れる。ドラえもん達はペコやバウワンコ王国の住民に別れを告げ、どこでもドアで元の世界に帰る。安心したのも束の間、未来としての約束を果たす為にタイムマシンに乗り、再びバウワンコ王国へと向かった。

『ドラえもん のび太の大魔境』の登場人物・キャラクター

メインキャラクター

ドラえもん

CV:大山のぶ代
22世紀からやって来た青色のネコ型ロボットであり、小学生ののび太のお世話をしつつ、彼や親族の人生を変える為に日々奮闘している。のび太やジャイアン達から春休みを利用して未開の土地を探検したいから協力して欲しいと頼まれ困惑する。それでも、四次元ポケットの道具である自家用衛星を出し未発見の土地の探索を行う。その矢先にのび太が捨ってきて自宅で飼う事となった小犬のペコが、自家用衛星を操作して見た事も無い遺跡の写真を取り出す。のび太達やペコと共に冒険の旅に出向くも、用事を思い出して途中で帰ろうとするのび太やしずかちゃんらにどこでもドアを提供する。そのうえ、リアルな冒険追求の為にジャイアンからスモールライトやスーパー手袋といった武器になる様な道具を取り上げられ、空き地に置いていかれるという理不尽な扱いを受ける。そのせいで冒険先で四次元ポケットを生かせなかったり、ワニにどこでもドアを壊されたりして冷静さを失う。それでもキャンピングハット等の最低限の道具を使い冒険を続け、バウワンコ王国の王子である事を打ち明けたペコと共にダブランダー一味との戦いを展開する。

野比のび太(のびのびた)

野比のび太(写真中央)

CV:小原乃梨子
メガネをかけた小学校5年生の男の子であり、勉強やスポーツ共に苦手である。ジャイアンやスネ夫から春休みの間に探検したいからドラえもんに頼む様に要求される。ドラえもんと共に四次元ポケットの道具である自家用衛星を使い探索していたところを、母親の玉子から買い物を頼まれる。買い物の途中で空き地で見かけた小犬を放っておけずにソーセージを分け与えたところ、懐かれて自宅までついてきてしまう。動物嫌いの母親・玉子の目を伺い犬を隠していたりしていたものの、玉子が失くしていた通張入りのバッグを見つけ小犬を自宅で飼える様になった。いつも腹ペコの状態である小犬に「ペコ」という名前を付けて、風呂場で体を洗ったりと優しく扱った。ドラえもんやジャイアン達と共に冒険の旅へ出発するも、テストの答案用紙を部屋に置きっぱなしである事を思い出し、どこてもドアで帰り冒険を中断してしまう。それでもドラえもん達と熱心に冒険に参加し、ペコがバウワンコ王国の王子である事を打ち明けた後も冒険を共にする。

源静香(みなもとしずか)

CV:野村道子
のび太が通う小学校の同級生で、いつもおさげ髪をした女の子である。ドラえもん達と共に冒険の旅へ同行するが、トイレに行きたくなりどこでもドアで帰宅し、ジャイアンの機嫌を損ねる。ただその際、ジャイアンが長く家を空けて怒っているという彼の母親から伝言を預かって戻り、ジャイアンもどこでもドアで帰宅せざるを得なくなった。言いたい事は言うタイプであり、冒険に躊躇するのび太達に対し、「それでも男か」と言うジャイアンに対し「女よ」と反論していた。また冒険が長引きお風呂に入れない事を気にしており、ドラえもん達の間で冒険にて目指すバウワンコ王国について話題になった時も王国にお風呂があるか気にかけていた。結局、バウワンコ王国にいる間は、先取り約束機を使い人浴気分を味わっていた。また、その先取り約束機を使い未来のドラえもん達を呼びダブランダー味との戦いに挑むといった有能な一面を見せた。

剛田武(ごうだたけし)

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『ドラえもん のび太と翼の勇者たち』とは、2001年3月10日に公開されたアニメ映画作品である。 ドラえもんやのび太達は鳥人の少年グースケと出会い、彼が暮らすバードピアへ向かう。バードピアには大きな危険が迫っており、ドラえもん達はグースケや鳥人達を救う為に立ち上がる。 ギリシャ神話のイカロスの物語等、鳥人間に関する伝説から着想を得ており、鳥人に憧れたのび太が、ドラえもんの道具に頼らず自力で飛ぼうとする意欲な面を見せる。グースケ達との友情や心の痛みに向き合う事等、複雑な心理描写も描かれる。

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ドラえもん のび太の太陽王伝説(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ドラえもん のび太の太陽王伝説(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドラえもん のび太の太陽王伝説』とは、2000年3月11日に公開されたアニメ映画である。 ドラえもんの四次元ポケットの道具であるタイムホールが不具合を生じ、時空間の乱れが生じ古代王国のマヤナ国へ通じる。マヤナ国の王子ティオと出会ったドラえもん達は、ティオの母親である女王やマヤナ国国民を苦しめる魔女レディナの陰謀に立ち向かう。 本作品はドラえもんやのび太、そして彼と瓜二つの少年ティオとの出会いが展開するといった、もう一人の自分がテーマに描かれている。

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キテレツ大百科(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

キテレツ大百科(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『キテレツ大百科』とは、発明好きの小学生が先祖が残した書物『奇天烈大百科』を基に発明道具を作り騒動を起こす、藤子・F・不二雄原作のSFコメディー漫画作品。1988年からフジテレビ系列でテレビアニメ化版(1987年にも特番アニメとして放送)が、2002年にはNHK総合・教育(現・Eテレ)にて実写ドラマ版が放送された。テレビアニメ版は日曜夜18~19時枠(現在は18時枠のみ)のアニメ放送時間枠を盛り上げ、本編やエンディングテーマを楽しみながらも、日曜日が終わる寂しさを感じた視聴者も多い。

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閲覧注意!『STAND BY MEドラえもん』みたいに泣けない!ドラえもん「bokete」秀逸ボケまとめ

閲覧注意!『STAND BY MEドラえもん』みたいに泣けない!ドラえもん「bokete」秀逸ボケまとめ

藤子・F・不二雄によって1970年から『よいこ』(小学館)への連載が開始された『ドラえもん』は、猫型ロボット「ドラえもん」と小学生の男の子「のび太」との交流を描いたSF漫画作品である。藤子・F・不二雄の逝去後も「泣ける」と毎回話題になる映画が創られ続ける『ドラえもん』だが、そんなドラえもんの世界観を打ち破るような衝撃の「bokete」をまとめた。

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意外と恋多きネコ型ロボット、ドラえもんの恋のお相手まとめ(ネタバレあり)

意外と恋多きネコ型ロボット、ドラえもんの恋のお相手まとめ(ネタバレあり)

ドラえもんと言えば頼れるのび太の保護者役。かと思いきや結構毒は吐く、のび太と一緒にいたずらもする、「ネコ」で「ロボット」なのに人間の女性アイドルに入れあげたりもします。もっとも聖人君子じゃありませんし、四六時中のび太のことを考えたりもしていられません。むしろのび太のお守りで苦労しているし恋くらいしたって許される、うん。ただお相手が多すぎる気もしますが。

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【ドラえもん】トラウマになった劇場版『ドラえもん』作品まとめ

【ドラえもん】トラウマになった劇場版『ドラえもん』作品まとめ

藤子・F・不二雄によって1969年から執筆された『ドラえもん』は、コミックス、アニメ、映画作品が創られる人気作品である。『ドラえもん』は22世紀の未来の世界からやってきた「ドラえもん」と小学生の男の子「のび太」の交流を中心に描かれているが、映画版『ドラえもん』の中にはトラウマになってしまうほどの恐怖シーンが描かれた場面が多く存在する。そんな映画版『ドラえもん』の恐怖シーンをまとめた。

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