ゴースト トリック（ゲーム）のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴースト トリック』とはCAPCOMから2010年に発売されたニンテンドーDS用ゲームソフトである。『逆転裁判』シリーズの生みの親である巧舟がディレクターを務めている。死ぬことによって不思議な力を手に入れた主人公が、自らの死の真相を探して繰り広げる追跡劇を描く物語である。物に取りつき動かすことで起こるべき運命を変えていくパズル的な要素を楽しみながら、二転三転するスリリングな物語を追って真相に迫っていく。
同じ形をした物体二つの位置を入れ替える能力。ミサイルとクネリが使えた。
大きさや重さに差異があっても問題なくトリカエられるが、トリツクで移動できる距離の範囲外にあるものはトリカエられない。また、トリカエを実行しても自分がいる位置は変化しない。
レンケツ
死んだばかりの体に留まるタマシイや、死んだ記憶がある者が持つコアに接触すること。レンケツした相手と会話が可能になる。
また、トリカエが可能なもの同士を繋ぐこともレンケツと呼ぶ。
過去にモドル
死者のタマシイにレンケツすることで、その者が死ぬ4分前にタイムスリップすることができる力。向かった先でも死者のチカラが使える。向かった先に他にも死者がいれば、さらにその死の4分前に遡ることができる。
4分以内に死を阻止すれば「運命更新」となる。死の運命を免れた者のタマシイにはコアが残り、死者とレンケツすることで会話が可能となる。
ただし、死後1日以上経過した死体には使うことができない。また、ヨミエルは「過去にモドル」を使うことができない。
デンワ線の移動
電話に「トリツク」「アヤツル」ことで、電話線を移動する力。行き先は既に知っている電話番号の先か、その時通話中の相手のところ。ただし電話線が接続されていない電話機や故障している電話へ移動することはできず、内線電話しかつながっていない場合は外線に出ることはできない。要は、物理的に通話が可能な先にしか移動できないということである。
さらに、過去にモドルをしている時は、通話中の相手先以外の場所へ向かうことができないという制約がある。
ミサイルとクネリには使うことができない。
場所・施設・組織
特別捜査班
国家を揺るがすような巨大犯罪を捜査するために結成された警察のチーム。現在はカバネラ警部が指揮を執り「人をアヤツル者」による犯罪を捜査している。
特別刑務所
不可解な犯罪を犯した囚人たちを集めた刑務所。罪を償わせるための収監というよりも、起きた犯罪に関する謎の解明のために彼らを集めたという側面が強い。
実際は「人をアヤツル者」ヨミエルによって無理矢理引き起こされた犯罪であった。
キッチンチキン
オナクナリ通りにあるチキン専門のレストラン。天井からは巨大なチキンのオブジェがぶら下がっている。
ここでビューティー・ダンディーとヨミエルの「トリヒキ」が行われることを察知した警察が「ポイントX」と呼んで潜入捜査官を潜り込ませていた。
ヨミエルが現れなかったことと、リンネがカノンとの待ち合わせ場所にこの店を指定したことで、事態がややこしくなっていく。
アシタール公園
10年前にアシタール隕石が落ちた公園。現在も隕石は公園の地中に埋まっており、ミサイルはその地点で死ぬことで死者のチカラを得た。
ミノムシを模した楕円形のマスコット「ミノくん」の巨大なコンクリート像と、仕掛けのある大きな噴水が特徴。
地中に埋まった隕石を守るために、宅地化の計画が進んでいた。
『ゴースト トリック』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
登場人物の名前は「生死」に由来
個人名が明かされている登場キャラクターの多くは生死、あるいは関連する宗教用語から名づけられている。
ほとんどは日本語由来だが、メメリの由来である「メメント・モリ」はラテン語で「死を忘れるな」という意味、アルマの由来「アルマゲドン」はこの世の破滅をもたらすような大規模な戦争を意味する言葉でキリスト教由来の言葉である。
ミサイルのモデルはディレクター・巧舟の愛犬
『ゴースト トリック』ディレクターの巧舟と愛犬ミサイル
作中の重要な登場キャラクターであるミサイルは、ディレクターである巧舟の愛犬がモデルになっている。
『逆転裁判』シリーズにも同名の犬が登場するが犬種は柴犬で、警察犬でありながら甘いものに目が無く、匂いを嗅ぎつけると歯をむき出しにして平らげようとする。犬が食べると毒であるチョコレートにも平気で飛びついていくので、彼を連れて来た刑事である糸鋸圭介（いとのこぎり けいすけ）が必死に止めるというシーンもある。
アニメ版『逆転裁判』のEDにて、2匹のミサイルの共演が実現した。
時系列としては巧舟が犬（ポメラニアン）を飼い始める際に『逆転裁判』に登場させたミサイルにあやかって名前を付け、その後『ゴースト トリック』にポメラニアンのミサイルを登場させたという流れである。
なお、巧舟の愛犬ミサイルは2018年の夏に永眠したと報告されている。
今年の夏、そのミサイルが11歳で永眠しました。
— 巧 舟 (@takumi_gt) November 10, 2018
このツイッターでも、ことあるごとに登場して、みなさんにもかわいがっていただいたので、いつかお伝えしようと思っていたのですが…
劇中で大活躍している“彼”のスガタを見て、今日なのかな…と。
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目次 - Contents
- 『ゴースト トリック』の概要
- 『ゴースト トリック』のあらすじ・ストーリー
- 死から始まる一夜の追跡劇
- 死刑囚・ジョード刑事
- 「法務大臣の娘」誘拐事件
- もう一人の「私」
- 潜水艦ヨノア号の攻防
- 10年前からのやり直し
- 『ゴースト トリック』のゲームシステム
- 基本情報
- デジタルリマスター版の「オタノシミ」
- 『ゴースト トリック』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- シセル
- リンネ
- カノン
- ミサイル
- クネリ
- 警察関係者
- カバネラ警部
- マッコー刑事
- 青刑事
- リンジュー刑事
- 本部長
- 刑務所関係者
- ジョード
- 囚人番号「C38号」
- 囚人番号「C74号」
- ボーズ係官
- コボーズ係官
- 青い肌の者たち
- シス司令
- 参謀
- ド近眼のジーゴ
- 先回りのテンゴ
- ビューティー
- ダンディー
- 監察医
- 法務大臣一家
- オッチンドル
- エンマ
- エイミン
- キッチンチキンのスタッフ
- コック
- メメリ
- バーテン
- その他一般市民
- 管理人
- ダビラ
- 真相に関わる者たち
- ヨミエル
- アルマ
- 『ゴースト トリック』の用語
- 基本用語
- 死者
- 運命更新
- アシタール
- コア
- 死者のチカラ
- トリツク
- アヤツル
- トリカエ
- レンケツ
- 過去にモドル
- デンワ線の移動
- 場所・施設・組織
- 特別捜査班
- 特別刑務所
- キッチンチキン
- アシタール公園
- 『ゴースト トリック』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 登場人物の名前は「生死」に由来
- ミサイルのモデルはディレクター・巧舟の愛犬
- 『逆転裁判』シリーズへのオマージュ要素