鉄腕アトム(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ
『鉄腕アトム』とは、手塚治虫による漫画作品。テレビアニメ版や実写版など様々なメディアミックスが行われていることでも有名であり、手塚治虫の代表作の1つに挙げられている。『鉄腕アトム』の原作漫画は、光文社の月刊漫画雑誌『少年』にて1952年から1968年まで連載された。コミックスは、『講談社手塚治虫全集』全18巻をはじめ様々なバージョンが存在する。人間に似た心を持つ少年型ロボットアトムが、人間とロボットとの関係の狭間で地球の平和のために数々の難事件や敵に挑む姿を描いたSF作品である。
CV:藤岡琢也(第1作)/桑原たけし(第2作)
「アトムにはロボットの親が必要」という大目玉男(おおめたまお)の意見を取り入れて、お茶の水博士が作ったアトムの父親ロボット。アトムの進級祝いで母親のリンとともにプレゼントされた。自ら「のっそり父さん」と言うほどおっとりした性格の持ち主であるが、天馬博士がアトム宅を訪れた際には父親としての威厳を見せるシーンも描かれた。見た目は中年男性の姿をしており、アトムが天馬博士の姿を望んだものの、倫理的な問題からお茶の水博士がこれを却下した経緯がある。
リン(アトムのママ)
CV:平井道子(第1作)/日比野美佐子(第2作)
アトムの進級祝いでエタノールとともに贈られたアトムの母親ロボット。飛雄の母親である天馬星江(てんまほしえ)の顔によく似ており、これは星江が既に故人だったことでアトムの望みをお茶の水博士が叶えたものである。おとなしく優しい性格をしていて、アトムにアドバイスを送ることも多い。なお、エタノールとリンは、アトムより後に作られたロボットだったことから、後に2人揃って小学校に編入した。
コバルト
CV:小宮山清(第1作)
アトムの弟ロボット(テレビアニメ版第1作ではアトムの兄)。お茶の水博士が製造しており、水爆の起爆装置を止める事態に行方不明となったアトムに代わって急遽作られた。アトムと同型の少年型ロボットであるが、アトムより若干背が高く表情がより少年っぽい印象を受ける。アトムよりも精巧さに欠け、細かい作業ができないなどの欠点が散見される。アトムと別の学校に編入され、生徒同士の争いに巻き込まれて兄弟喧嘩をしたこともあった。
ウラン
CV:水垣洋子(第1作)/武藤礼子(第1作)/芳川和子(第1作代役)/菅谷政子(第2作)/丸山美紀(第3作)/鈴木みのり(PLUTO)
アトムの妹ロボット。アトムの誕生日プレゼントとして贈られたのが初登場だった。性格はお転婆で好奇心旺盛、そのためアトムとプルートゥとの争いに巻き込まれたり、「ロボッティング」という格闘イベントに出場して戦いに挑むなどの危難にも度々遭遇している。10万馬力を有しており、格闘面ではコバルトよりも上であることが示唆されている。
チータン
CV:白石冬美(第1作)
ウランの弟ロボット。赤ちゃんの姿をしており、泣き声で周りの物を破壊することができる。また、1万馬力を有している。『鉄腕アトム』の原作漫画には登場せず、テレビアニメ版第1作とファンクラブ会報誌『鉄腕アトムクラブ』のみの出演だった。
科学省の人物(かがくしょうのじんぶつ)
お茶の水博士(おちゃのみずはかせ)
CV:勝田久(第1作-第3作)/西村知道(ハリウッド版)/伊井篤史(近年のCM)/寺島拓篤(アトム・ザ・ビギニング)/岐部公好(ろぼっとアトム)/多田野曜平(GO!GO!)/古川登志夫(PLUTO)
『鉄腕アトム』のストーリー内における現職の科学省長官。両サイドの白髪を伸ばした禿げ頭と大きな花が特徴の初老男性である。ロボットの製作スキルに関しては天馬博士に及ばないものの、非凡な才能を活かしてアトムを修理したり、アトムの家族ロボットを作り上げた。ロボットに対しては徹底した穏健派であり、ロボット法の重要性をアトムやロボットのみならず人間たちにも繰り返し訴えている。そのため、アトムにとっては育ての親に近い存在であり良き理解者である。
天馬博士(てんまはかせ)
CV:横森久(第1作)/大木民夫(第2作)/大和田伸也(第3作)/役所広司(ハリウッド版)/中村悠一(アトム・ザ・ビギニング)/津田英三(PLUTO)
お茶の水博士の前任の科学省長官で、アトムの生みの親。本名は天馬牛太郎(てんまぎゅうたろう)、出身地は群馬県で丙午生まれであることが明らかにされている。ボサボサの髪と顎髭が特徴。ロボットの製作に関しては右に出る者がいないほどの天才で、科学省の粋を集めてトビオ(アトム)を作り上げた。その反面、独善的なマッドサイエンティストでもあり、最終的にはトビオをサーカスに売って科学省から離れた。その後は隠遁生活を送っているが、アトムのことは気にかけており、『地上最大のロボット』ではアトムを100万馬力に改造した。
アトムの学校関係者(アトムのがっこうかんけいしゃ)
伴俊作(ばんしゅんさく)/ヒゲオヤジ
CV:矢島正明(第1作)/和田文雄(第1作)/熊倉一雄(第2作)/富田耕生(第3作・ハリウッド版)/石住昭彦(GO!GO!)/高木渉(PLUTO)
通称「ヒゲオヤジ」。アトムが通うお茶の水博士の教師をしており、その前は私立探偵だった。お茶の水博士とは若い頃からの知り合いであり、彼の考えに賛同してアトムを学校へ迎え入れた。典型的な江戸っ子で、曲がったことが大嫌いな人物。お茶の水博士と並ぶアトムの良き理解者。
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目次 - Contents
- 『鉄腕アトム』の概要
- 『鉄腕アトム』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- アトムへの情操教育
- アトムが挑んだ数々の難事件
- 地上最大のロボット
- 青騎士
- エピローグ
- 『鉄腕アトム』の登場人物・キャラクター
- 主人公(しゅじんこう)
- アトム
- アトムの家族(アトムのかぞく)
- エタノール(アトムのパパ)
- リン(アトムのママ)
- コバルト
- ウラン
- チータン
- 科学省の人物(かがくしょうのじんぶつ)
- お茶の水博士(おちゃのみずはかせ)
- 天馬博士(てんまはかせ)
- アトムの学校関係者(アトムのがっこうかんけいしゃ)
- 伴俊作(ばんしゅんさく)/ヒゲオヤジ
- 敷島健一(しきしまけんいち)
- 大目玉男(おおめたまお)
- 四部垣(しぶがき)
- 警察関係者(けいさつかんけいしゃ)
- 田鷲警部(たわしけいぶ)
- 中村警部(なかむらけいぶ)
- その他(そのた)
- スカンク草井(スカンクくさい)
- アトラス
- ホットドッグ兵団44号(ホットドッグへいだん44ごう)
- プルートゥ
- 青騎士(あおきし)
- ユダ・ペーター
- 『鉄腕アトム』の用語
- アトムの7つの威力(アトムの7つのいりょく)
- ロボット法(ロボットほう)
- 科学省(かがくしょう)
- 『鉄腕アトム』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- スカンク草井「アトムは完全ではないぜ。なぜなら悪い心を持たねぇからな」
- アトム「僕には感じない。ただ雪は白いきれいな結晶に見えるだけだ」
- 2体に分裂したウラン
- 連携するアトムとプルートゥ
- 『鉄腕アトム』の裏話・小ネタ・トリビア/エピソード・逸話
- 『鉄腕アトム』の元になった『アトム大使』
- 原作漫画とは違うテレビアニメ版第1作の最終回
- 手塚治虫から酷評された実写版『鉄腕アトム』
- アトムの足は女の子ロボットの足を移植したもの
- 『鉄腕アトム』の主題歌・挿入歌
- 実写版OP(オープニング):中島そのみ「鉄腕アトムの歌」
- テレビアニメ版第1作OP(オープニング):上高田少年合唱団「鉄腕アトム」
- テレビアニメ版第1作ED(エンディング):「鉄腕アトム」(インストゥルメンタル)
- テレビアニメ版第2作OP(オープニング):アトムズ「鉄腕アトム」
- テレビアニメ版第2作ED(エンディング):ANKH「未来へ向かって~ニュー鉄腕アトム~」
- テレビアニメ版第2作ED(エンディング):ウランズ「ウランのテーマ」
- テレビアニメ版第3作OP(オープニング):ZONE「true blue」
- テレビアニメ版第3作OP(オープニング):CHEMISTRY meets m-flo「Now or Foever」
- テレビアニメ版第3作ED(エンディング):藤井フミヤ「BOY’S HEART」
- テレビアニメ版第3作ED(エンディング):ZONE&Run Time All Stars「鉄腕アトム」(スカパンクバージョン)
- テレビアニメ版第3作ED(エンディング):ZONE「鉄腕アトム」(バラードバージョン)