ジャンゴ 繋がれざる者(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジャンゴ 繋がれざる者』とは、2012年のアメリカのリビジョニスト西部劇。ドイツ人賞金稼ぎキング・シュルツに助けられた黒人奴隷ジャンゴ・フリーマンが生き別れた妻ブルーム・ヒルダをを取り戻す物語。監督・脚本はクエンティン・タランティーノ、出演はジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、サミュエル・L・ジャクソン。アカデミー賞では5部門ノミネートされ、脚本賞と助演男優賞を受賞。興行成績も、タランティーノは前作の『イングロリアス・バスターズ』を超えて大ヒットを記録した。
奴隷を追跡する「トラッカー」の1人。
トラッカー・レックス(演:ロバート・キャラダイン)
奴隷を追跡する「トラッカー」の1人。
トラッカー(演:ジェームズ・パークス)
奴隷を追跡する「トラッカー」の1人。
トラッカー・チェニー(演:トム・サヴィーニ)
奴隷を追跡する「トラッカー」の1人。
ディッキー鉱業社の従業員(演:マイケル・パークス)
レクィント・ディッキー鉱業社の従業員の1人。
『ジャンゴ 繋がれざる者』の用語
奴隷制度
アメリカ合衆国の奴隷制度は、18世紀末に始まり、1865年にアメリカ合衆国憲法修正13条の成立まで続いた制度。
主にアフリカ人とその子孫に運用される。主に南部の大規模な農園のプランテーション農業に従事させられた。
本作のカルビン・キャンディーも南部有数の農場主である。
リビジョニスト西部劇
リビジョニスト西部劇(リビジョニスト・ウエスタン)とは、ヒーローが活躍する明るい西部劇の定型とは異なり、リアルを描く作品である。
本作中でも、当時のアメリカ南部のリアルと非情な悪を描いている。
マカロニ・ウェスタン
マカロニウエスタンとは、1960年代から1970年代前半に作られたイタリア製西部劇を表す和製英語。
ドラマ性を重んじる西部劇と異なり、暴力性を前面に出したアウトローや一匹狼などのハードボイルド作品が多い。
本作も黒人のジャンゴ主人公に、南北戦争直前の南部を中心に内包していた黒人奴隷制度に一刀を浴びせる。
バウンティハンター(Bounty hunter)
バウンティハンター(Bounty hunter)とは、日本語では通称「賞金稼ぎ」と呼ばれている職業である。賞金稼ぎは、法律に従って犯罪者や逃亡者を逮捕することで報酬を得ている。
本作主人公のジャンゴとシュルツの職業。シュルツは賞金首を探すためにジャンゴを開放する。
マンディンゴ
マンディンゴとは、格闘用奴隷のこと。本作では死ぬまで戦わされている。
『ジャンゴ 繋がれざる者』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
キング・シュルツ 「われを忘れて大げさに振る舞っているだけですかな? それとも殺す意図があって銃を私に向けておられるのかな?」
シュルツが銃を向けてきたスペック兄弟に言うセリフが「われを忘れて大げさに振る舞っているだけですかな? それとも殺す意図があって銃を私に向けておられるのかな?」である。
映画序盤の、この一言でシュルツの落ち着き払った人間性を端的に表している。
この後、シュルツによって1人は頭を撃たれ、もう1人は撃たれた馬の下敷きにされ動けなくなる。
キング・シュルツ 「言い換えれば連邦保安官、あなたは私に200ドルの借りがある」
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目次 - Contents
- 『ジャンゴ 繋がれざる者』の概要
- 『ジャンゴ 繋がれざる者』のあらすじ・ストーリー
- ジャンゴの解放
- スペンサー三兄弟との対決
- 夜の襲撃
- カルビン・キャンディーの農場
- ブルームヒルダとの再会
- ジャンゴとブルームヒルダの解放
- 『ジャンゴ 繋がれざる者』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- ジャンゴ・フリーマン(演:ジェイミー・フォックス)
- ドクター・キング・シュルツ(演:クリストフ・ヴォルツ)
- ブルームヒルダ(演:ケリー・ワシントン)
- キャンディー農場の悪役
- カルビン・キャンディ(演:レオナルド・ディカプリオ)
- スティーヴン(演:サミュエル・L・ジャクソン)
- その他
- ビリー・クラッシュ(演:ウォルトン・ゴギンズ)
- スペンサー“ビッグ・ダディー”ベネット(演:ドン・ジョンソン)
- ララ・リー・キャンディー=フィッツウィリー(演:ローラ・カユーテ)
- レオニード・モギー(演:デニス・クリストファー)
- ディック・スペック(演:ジェームズ・ルッソ )
- エース・スペック(演:ジェームズ・レマー )
- ブッチ・プーチ(演:ジェームズ・レマー )
- ミニー(演:ミスティ・アッパム )
- マーシャル・ギル・テイタム(演:トム・ウォパット )
- テネシー・ハリー(演:レックス・リン )
- ロジャー(演:クーパー・ハッカビー )
- エリス(演:ドク・デュハム)
- ビッグ・ジョン・ブリットル(演:M・C・ゲイニー)
- カーティス(演:ブルース・ダーン )
- ウィルソン(演:ネッド・ベラミー)
- アメリゴ・バセッピィ(演:フランコ・ネロ )
- ランディ(演:ジョナ・ヒル )
- フランキー レクィント・ディッキー鉱業社の従業員(演:クエンティン・タランティーノ )
- 女性トラッカー(演:ゾーイ・ベル)
- トラッカー・レックス(演:ロバート・キャラダイン)
- トラッカー(演:ジェームズ・パークス)
- トラッカー・チェニー(演:トム・サヴィーニ)
- ディッキー鉱業社の従業員(演:マイケル・パークス)
- 『ジャンゴ 繋がれざる者』の用語
- 奴隷制度
- リビジョニスト西部劇
- マカロニ・ウェスタン
- バウンティハンター(Bounty hunter)
- マンディンゴ
- 『ジャンゴ 繋がれざる者』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- キング・シュルツ 「われを忘れて大げさに振る舞っているだけですかな? それとも殺す意図があって銃を私に向けておられるのかな?」
- キング・シュルツ 「言い換えれば連邦保安官、あなたは私に200ドルの借りがある」
- キング・シュルツ 「そして、地獄の業火を越える。 ブルームヒルダにその価値があるから」
- ジャンゴ・フリーマン 「ヤツよりも少しだけアメリカ人に慣れてるだけだ」
- キング・シュルツ 「アレクサンドル・デュマは黒人だ」
- キング・シュルツ 「あなたとは2度と会いたくないので、こう言いましょう。”さらばだ”」
- キング・シュルツ 「申し訳ない…耐えられなかった」
- ジャンゴ・フリーマン 「アウフヴィーダーゼン」
- ジャンゴ・フリーマン 「俺は1万人に1人のニガーだ」
- 『ジャンゴ 繋がれざる者』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ジャンゴというタイトルはイタリアの西部劇映画『ジャンゴ』から
- ブルームヒルダの名前の由来は英雄ジークフリートの妻ブリュンヒルトから
- キャンディー農場の名前はタランティーノが子供の時に遊んだボードゲームから
- カルビンのフランスかぶれっぷりが分かるシーンが登場
- 特殊効果を使わず撮影したカルビンの銃撃シーン
- 本当に怪我を負いながら演技をしたディカプリオ
- ジャンゴ役の候補に挙がっていたのはマイケル・K・ウィリアムズとウィル・スミス
- 『ジャンゴ 繋がれざる者』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):Luis Bacalov「Django」
- 挿入歌:Ennio Morriconeの「Un Monumento」
- 挿入歌:Franco Micalizziの「Trinity: Titoli」
- ED(エンディング):「Ode to Django (The D Is Silent)」