ジャンゴ 繋がれざる者(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ジャンゴ 繋がれざる者』とは、2012年のアメリカのリビジョニスト西部劇。ドイツ人賞金稼ぎキング・シュルツに助けられた黒人奴隷ジャンゴ・フリーマンが生き別れた妻ブルーム・ヒルダをを取り戻す物語。監督・脚本はクエンティン・タランティーノ、出演はジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、サミュエル・L・ジャクソン。アカデミー賞では5部門ノミネートされ、脚本賞と助演男優賞を受賞。興行成績も、タランティーノは前作の『イングロリアス・バスターズ』を超えて大ヒットを記録した。
カルビンのフランスかぶれっぷりが分かるシーンが登場
カルヴィン・キャンディは、自分の祖先がナポレオンの戦闘に参加したと自慢しているが、その戦闘はナポレオンが敗北したワーテルローの戦いである。また、カルヴィンはフランス語を話せないのに、フランス語の名前を持つ奴隷を飼っている。
特殊効果を使わず撮影したカルビンの銃撃シーン
シュルツがカルヴィンに射殺されるシーンでは、実際にカルヴィンの胸に穴が開いて血が飛び散る。これは、タランティーノが特殊効果を使わずにリアルに撮影したためである。レオナルド・ディカプリオは、このシーンで本当に驚いている表情を見せている。
本当に怪我を負いながら演技をしたディカプリオ
シュルツとの商談のシーンで、カルビン役のレオナルド・ディカプリオは、ガラスのコップを握りつぶして手を切ってしまい、右手が血まみれになる。これは本当に手を切ったものであり、ディカプリオは、血を流しながらも演技を続けた。タランティーノは、このシーンをそのまま映画に使った。
ジャンゴ役の候補に挙がっていたのはマイケル・K・ウィリアムズとウィル・スミス
当初、タランティーノはジャンゴ役にマイケル・K・ウィリアムズとウィル・スミスを候補にしていると報じられたが、最終的に発表されたのはジェイミー・フォックスであった。
『ジャンゴ 繋がれざる者』の主題歌・挿入歌
OP(オープニング):Luis Bacalov「Django」
この曲は、ロッキー・ロバーツが歌う英語版が使われており、冒頭の連行される黒人奴隷たちを描いたシーンで使われている。
挿入歌:Ennio Morriconeの「Un Monumento」
放置されていたDr.シュルツの亡骸に別れを告げるシーンで流れてくるのが「Un Monumento」。哀愁漂うトランペットの音色が涙を誘う。
挿入歌:Franco Micalizziの「Trinity: Titoli」
ジャンゴがダイナマイトに火をつけ立ち去るシーンで流れ出すのが「Trinity: Titoli」。クールな口笛のイントロが盛り上がり、ブルームヒルダが耳を塞ぐ最高にクールなエンディングになっている。
ED(エンディング):「Ode to Django (The D Is Silent)」
エンドクレジットで流れてくるのがRZAの「Ode to Django (The D Is Silent)」。odeとは「頌歌」の意味を持つので、ジャンゴを讃える歌といった意味のタイトルになっている。
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目次 - Contents
- 『ジャンゴ 繋がれざる者』の概要
- 『ジャンゴ 繋がれざる者』のあらすじ・ストーリー
- ジャンゴの解放
- スペンサー三兄弟との対決
- 夜の襲撃
- カルビン・キャンディーの農場
- ブルームヒルダとの再会
- ジャンゴとブルームヒルダの解放
- 『ジャンゴ 繋がれざる者』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- ジャンゴ・フリーマン(演:ジェイミー・フォックス)
- ドクター・キング・シュルツ(演:クリストフ・ヴォルツ)
- ブルームヒルダ(演:ケリー・ワシントン)
- キャンディー農場の悪役
- カルビン・キャンディ(演:レオナルド・ディカプリオ)
- スティーヴン(演:サミュエル・L・ジャクソン)
- その他
- ビリー・クラッシュ(演:ウォルトン・ゴギンズ)
- スペンサー“ビッグ・ダディー”ベネット(演:ドン・ジョンソン)
- ララ・リー・キャンディー=フィッツウィリー(演:ローラ・カユーテ)
- レオニード・モギー(演:デニス・クリストファー)
- ディック・スペック(演:ジェームズ・ルッソ )
- エース・スペック(演:ジェームズ・レマー )
- ブッチ・プーチ(演:ジェームズ・レマー )
- ミニー(演:ミスティ・アッパム )
- マーシャル・ギル・テイタム(演:トム・ウォパット )
- テネシー・ハリー(演:レックス・リン )
- ロジャー(演:クーパー・ハッカビー )
- エリス(演:ドク・デュハム)
- ビッグ・ジョン・ブリットル(演:M・C・ゲイニー)
- カーティス(演:ブルース・ダーン )
- ウィルソン(演:ネッド・ベラミー)
- アメリゴ・バセッピィ(演:フランコ・ネロ )
- ランディ(演:ジョナ・ヒル )
- フランキー レクィント・ディッキー鉱業社の従業員(演:クエンティン・タランティーノ )
- 女性トラッカー(演:ゾーイ・ベル)
- トラッカー・レックス(演:ロバート・キャラダイン)
- トラッカー(演:ジェームズ・パークス)
- トラッカー・チェニー(演:トム・サヴィーニ)
- ディッキー鉱業社の従業員(演:マイケル・パークス)
- 『ジャンゴ 繋がれざる者』の用語
- 奴隷制度
- リビジョニスト西部劇
- マカロニ・ウェスタン
- バウンティハンター(Bounty hunter)
- マンディンゴ
- 『ジャンゴ 繋がれざる者』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- キング・シュルツ 「われを忘れて大げさに振る舞っているだけですかな? それとも殺す意図があって銃を私に向けておられるのかな?」
- キング・シュルツ 「言い換えれば連邦保安官、あなたは私に200ドルの借りがある」
- キング・シュルツ 「そして、地獄の業火を越える。 ブルームヒルダにその価値があるから」
- ジャンゴ・フリーマン 「ヤツよりも少しだけアメリカ人に慣れてるだけだ」
- キング・シュルツ 「アレクサンドル・デュマは黒人だ」
- キング・シュルツ 「あなたとは2度と会いたくないので、こう言いましょう。”さらばだ”」
- キング・シュルツ 「申し訳ない…耐えられなかった」
- ジャンゴ・フリーマン 「アウフヴィーダーゼン」
- ジャンゴ・フリーマン 「俺は1万人に1人のニガーだ」
- 『ジャンゴ 繋がれざる者』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ジャンゴというタイトルはイタリアの西部劇映画『ジャンゴ』から
- ブルームヒルダの名前の由来は英雄ジークフリートの妻ブリュンヒルトから
- キャンディー農場の名前はタランティーノが子供の時に遊んだボードゲームから
- カルビンのフランスかぶれっぷりが分かるシーンが登場
- 特殊効果を使わず撮影したカルビンの銃撃シーン
- 本当に怪我を負いながら演技をしたディカプリオ
- ジャンゴ役の候補に挙がっていたのはマイケル・K・ウィリアムズとウィル・スミス
- 『ジャンゴ 繋がれざる者』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):Luis Bacalov「Django」
- 挿入歌:Ennio Morriconeの「Un Monumento」
- 挿入歌:Franco Micalizziの「Trinity: Titoli」
- ED(エンディング):「Ode to Django (The D Is Silent)」