呪怨 黒い少女（映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『呪怨 黒い少女』とは2009年に公開された日本のホラー映画作品である。同時上映は『呪怨 白い老女』。監督・脚本は安里麻里。今作では『呪怨』シリーズのメインキャラクターである伽椰子を登場させないという新たな試みが行われている。伽椰子に代わるメインキャラクターとして、この世に産まれることができなかった真っ黒な少女の霊が人々に厄災を振りまいている。終盤では、除霊を試みた真理子と真理子を騙し打ちした霊との戦いが繰り広げられている。自由を得た霊は伽椰子のように家に固執することなく歩み去っていく。
芙季絵を担当する看護師。芙季絵に恐怖を感じ担当を外してもらうように頼むが、芙季絵が一番懐いているのは裕子だからと断られる。自分の様子を心配して声をかけてきた隣人の徹也が、謎の黒い少女によって自宅に引きずり込まれ、壁に叩きつけられて殺されていく様を目撃する。そして徹也が死んだ後に自分も黒い少女に襲われる。
徹也（てつや／演：瀬戸康史）
大学生。アパートの隣人の裕子に好意を持っている。裕子の部屋から聞こえる物音で裕子に男がいると思い込み苛立つ。苛立ちのあまり壁に枕を叩きつけたら、「ドンッ！ドンッ！」という音と共に家具が揺れるほどの衝撃が部屋を襲う。仕事から帰ってきた裕子の様子がおかしいことに気付いて声を掛けたら、真っ黒な手によって裕子の部屋に引きずり込まれ、そのまま何度も壁に叩きつけられて殺される。
真理子（まりこ／演：中村ゆり）
季和子の妹で芙季絵の叔母。優れた霊能力を持っている。姉の季和子から芙季絵が生まれることのできなかった双子の妹に呪われていると相談を受け、その妹の除霊を頼まれる。除霊は成功したかに思われたが、真理子は騙されて芙季絵の方を除霊してしまっていた。その後、家族ともども妹の霊に乗っ取られた芙季絵に殺される。
季和子（きわこ／演：高樹マリア）
右の女性
芙季絵の母。ある日突然、娘の芙季絵が奇声を発して倒れてしまう。家庭環境のストレスからくる精神的なものと思われたが、再検査で芙季絵の中に嚢腫が発見される。母親の胎内で芙季絵の一部として取り込まれ、生まれることのできなかった妹が芙季絵を呪っているのだと考え、霊能力に秀でた妹の真理子に助けを求める。真理子による除霊が成功したかに思われたが、芙季絵の霊を目撃したり、真理子の影から「お姉さん。ごめんね」と謝られたことから、芙季絵の方を除霊したのだと気付く。芙季絵の体と屋上から飛び降り自殺をする。
横田（よこた／演：勝村政信）
季和子の夫で芙季絵の父。娘の芙季絵のことは可愛がっているが、妻の季和子とは不仲で部下の綾乃に言い寄っている。欠勤している綾乃の様子を見に行き、彼女に襲われて首を絞められる。気絶から目覚めた時には綾乃は彼のベルトで絞殺されており、遺体を山中に埋めて隠匿しようとする。
徹也の友人
隆太（りゅうた／演：重山邦輝）
徹也から自室で変な衝撃音がすると聞き、徹也がアルバイトで不在の間の観察を頼まれる。徹也が隣室に引きずり込まれる時の音を聞いた直後、「ドンッ！ドンッ！」という衝撃音を聞く。
睦美（むつみ／演：次原かな）
徹也から自室で変な衝撃音がすると聞き、徹也がアルバイトで不在の間の観察を頼まれる。徹也が隣室に引きずり込まれる時の音を聞いた直後、「ドンッ！ドンッ！」という衝撃音を聞く。
病院関係者
寒川（さむかわ／演：野村信次）
医師。芙季絵の脳に異常が見当たらないことから、芙季絵が奇声をあげて倒れるのは家庭環境のストレスからくるものと診断する。再検査で芙季絵の体に嚢腫があることを発見し、季和子に芙季絵は元々は双子だったことを伝える。
美香（みか／演：岩橋道子）
看護師。裕子の同僚。裕子から芙季絵の担当をやめたいと言われるが、芙季絵が一番懐いているのは裕子だからと要望を認めなかった。
光山（みつやま／演：佐藤貢三）
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目次 - Contents
- 『呪怨 黒い少女』の概要
- 『呪怨 黒い少女』のあらすじ・ストーリー
- 徹也を襲う恐怖
- 裕子を襲う恐怖
- 綾乃に忍び寄る恐怖
- 謎の病気になる芙季絵
- 横田を襲う恐怖
- 真理子を襲う恐怖
- 恐怖の幕を引く季和子
- 『呪怨 黒い少女』の登場人物・キャラクター
- 主要登場人物
- 芙季絵（ふきえ／演：松本花奈）
- 裕子（ゆうこ／演：加護亜依）
- 徹也（てつや／演：瀬戸康史）
- 真理子（まりこ／演：中村ゆり）
- 季和子（きわこ／演：高樹マリア）
- 横田（よこた／演：勝村政信）
- 徹也の友人
- 隆太（りゅうた／演：重山邦輝）
- 睦美（むつみ／演：次原かな）
- 病院関係者
- 寒川（さむかわ／演：野村信次）
- 美香（みか／演：岩橋道子）
- 光山（みつやま／演：佐藤貢三）
- その他の登場人物
- 綾乃（あやの／演：中園友乃）
- タクシー運転手（演：宮川一朗太）
- 少年（演：小杉彩人）
- 保健医（演：朝岡実嶺）
- ヨシオ（よしお／演：松嶋亮太）
- 佐伯俊雄（さえきとしお／演：宇都秀星）
- 崇（たかし／演：土師野隆之介）
- 義之（よしゆき／演：舘昌美）
- 黒い少女
- 『呪怨 黒い少女』の用語
- 呪怨
- バニシングツイン
- 『呪怨 黒い少女』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- シーツを被った何かが裕子を襲う
- 芙季絵「どうして私を産んでくれなかったの？」
- 真理子「逃げて！」
- 『呪怨 黒い少女』の裏話・小ネタ・トリビア／エピソード・逸話
- 安里監督と清水崇は映画技術美学講座の同期
- 少女の霊が黒いのはプロデューサーの方針
- 『呪怨 白い老女』との関連性