草摩はとり（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ

草摩佳菜（そうま かな）

CV：七緒はるひ（旧アニメ版）、津田美波（新アニメ版）

はとりの元恋人。草摩家の人間だが、「外」に住んでいた為十二支のことは知らなかった。はとりとは、彼の仕事の助手として出会う。
「雪が溶けたら何になると思いますか？」とはとりに問いかけ、「水」と答えた彼に「春になるんですよ」と答えた。はとりと恋仲になり、彼が物の怪憑きであることを知っても受け入れた。慊人に結婚の許しを乞いに行くも、はとりは激昂した慊人により左目に傷を負ってしまう。はとりを守れなかったことで自分を責め、精神を病んだ佳菜は彼による隠蔽術を施され記憶を失う。記憶がなくなる寸前まで佳奈はは酉とりを気遣い、守ってあげられなかったことを彼に詫びていた。
「重ねがけ」と呼ばれる二重の措置を施されていないため、会うと記憶が蘇る可能性があるからとはとりはその後佳菜に会っていない。
佳菜自身ははとりに対し「片想いの相手」と言っている。作中で他の男性と結ばれた。

本田透（ほんだ とおる）

CV：堀江由衣（旧アニメ版）、石見舞菜香（新アニメ版）

本編の主人公で高校生。少し変わった敬語で話す。物の怪憑きのことを知ってもあるがままに受け入れる優しさと強さを持つ。女手1つで育ててくれた母を失い、引き取り先の祖父の家の改築が決定。祖父からは友人の家に泊まってほしいと言われたが、友人たちに迷惑を掛けたくないとテントを買ってそこで生活していた。崖崩れでテントを失った為紫呉の家に住むことになる。
高校の文化祭ではとりと出会い、紫呉たちには内緒で本家に来るように言われた。紅葉からはとりと佳菜のことを聞く。「雪が溶けたら何になるか」との問いに「春になる」と答えた。このことと、変身時のはとりを見た時のリアクションが佳菜と同じであることから、佳菜と重ね合わせて見られている。
後にはとりは透を「人を丸くさせるところがある」と評した。

本田透（フルーツバスケット）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

本田透（ほんだ とおる）とは、高屋奈月の漫画『フルーツバスケット』の主人公である。両親を失いながらも、前向きに生きる少女。他人を思いやり、相手をあるがままに受け入れる慈悲深さを持つ。天然ボケの気があり、ずれた言動も多いが本人が言う所の頑固さも持ち合わせている。十二支の呪いに苛まれる草摩（そうま）家と関わりを持つ中、十二支と猫の物の怪に取り憑かれた「物の怪憑き」を救いたいと願うようになる。

白木繭子（しらき まゆこ）

CV：進藤尚美（旧アニメ版）、生天目仁美（新アニメ版）

透の担任で、はとりや紫呉とは大学時代の同級生。佳菜の親友でもある。
学生時代佳菜から恋人としてはとりを紹介された際、彼に一目惚れをした。それでも佳菜の幸福を願い、自分の想いを伝えることはなかった。しかし紫呉には見抜かれており、「僕と付き合ってみる？」と言ってきた彼と交際。呪いのことは知らされなかったが記憶の隠蔽のことは聞き、愛する人との大切な時間を消してしまったはとりの心中を思いやる。ほぼ同時期に紫呉とも別れた。
佳菜への義理もあって記憶の隠蔽後はとりとは会っていなかったが、紫呉の策略で実家の古書店にて再会。紫呉から「はとりに新しい恋人ができた」と聞いていた繭子だが、幸せそうなオーラが出ていないことが引っ掛かり、何故はとりが幸せになれないのかと大声で泣いてしまう。
本家に関することで少し疲れていたはとりは、自分の代わりに泣いてくれた繭子に礼を言う。尚、「新しい恋人」というのは紫呉による嘘で、繭子は後にはとりと交際を始めた。

草摩はとりの名言・名セリフ／名シーン・名場面

佳菜の記憶を消すはとり

佳菜との結婚の許しを請いに行ったはとりは、彼らの中を嫉妬した慊人の激昂が元で左目を負傷する。慊人に責め立てられたこともあり、佳菜は自分を責めて心を病んでいった。はとりは佳菜を救うため、止むを得ず彼女の記憶を消すこととなる。
記憶が消えるその瞬間まで佳菜ははとりを気遣っており、はとりはその思いを受け止め「もう苦しむことはない」と心中で彼女に別れを告げ、佳菜の幸福を願った。はとりは愛する人の記憶から消え、そのことを自分だけで背負っていくこととなる。
佳菜とはとりの優しさ、互いを想い合うが故の悲劇であり、慊人を責められなかったはとりも含め草摩家の呪いの一端が描かれている。

「傷をつける人間もいれば、その傷を包み込んでくれる存在も確かにいる事。それは少なからず勇気をくれる」

由希たちの通う高校の新学期の日、慊人が高校を訪れ透と由希に接触。幼い頃由希につけた心の傷を抉り、彼が自分による強い影響を未だに受けていることに満足する。
由希が受けていた虐待を知っていたはとりは、「傷をつける人間もいれば、その傷を包み込んでくれる存在も確かにいる事。それは少なからず勇気をくれる」と口にした。由希が再び慊人に傷つけられたとしても、今は透がいる。はとり自身も透に救われた為、彼女がいれば由希が前のように病んでしまうことはないとの希望が含まれた言葉である。

「俺はお前の味方にはならない。だが、敵にも回らない」

紫呉は、慊人を神ではなく1人の女性として愛し、自分だけのものにしようと目論む。また、呪いがもうすぐ解けることも何とはなしに感じており、十二支と神の絆が不変ではないことを思い知らせるために透という異分子を自分の家に住まわせるなどした。一方、慊人が透を紫呉の家に住まわせる許可を出したのは、絆の不変性を証明するという企みがあるからだった。
自分の為に透をも巻き込んでいること、紫呉の企みを知るはとりは彼に対し、「俺はお前の味方にはならない。だが、敵にも回らない」と言った。
透を利用することへの警告だが、方法はともかく現状を変えようとする紫呉を憎み切れないとの気持ちも含まれている。

草摩はとりの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

名前の由来は4月の異名「木葉採月」

はとりの名前は、4月の異名である「木葉採月（このはとりづき）」から来ている。由希と夾を除き、十二支の面々の名前は月の異名が由来である。

はとりがタツノオトシゴに変身する理由