ティム・バートンのコープスブライド(アニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ティム・バートンのコープスブライド』とは、ティム・バートン監督によるストップモーション・アニメーション映画。同監督の『チャーリーとチョコレート工場』と同時進行で制作され、主演も同じジョニー・デップだ。ジョニー・デップにとっては声優初挑戦作品となった。
結婚を目前に控えた内気な青年が、死体の花嫁と結婚してしまうというストーリー。
第78回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされ、2005年ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の長編アニメ賞を受賞するなど、高い評価を得た。
ビクターはエミリーを騙して地上へ行き、ビクトリアに助けを求める。そこにやってきたエミリーはビクターが嘘をついていたことを怒り、死者の国へ連れ戻した。ビクターの不義理を責めるエミリーに対し、ビクターは自分には生きた婚約者がいて、エミリーへの求婚は誤解であることを主張する。傷ついたエミリーはその場を去り、ひとり涙を流すのだった。
エミリーが酒場でピアノを弾いて傷心を慰めていると、エミリーに悪いことをしたと思ったビクターが仲直りにやってくる。エミリーはビクターの方を見ようとしないが、ビクターはエミリーの隣に座ってピアノを弾き始めた。最初は呆れた様子で無視していたエミリーだったが、やがてビクターと合わせてピアノを弾き始める。息がぴったりと合った連弾に、ふたりは笑顔を交わす。
お互いの意図や事情がすれ違い続けたビクターとエミリーが、初めて心を交わす場面だ。さらに、ビクターは「ビクターを死者にすれば正式に結婚できる」という提案を「そんなことはできない」と拒絶したエミリーを見て、彼女の心の優しさを感じ、エミリーとの結婚を決意するのだった。
エミリー「間違ってる。結婚の夢を奪われた私が、今度は人の夢を奪おうとしてる。愛してるわビクター。でも、人のものよ」
ビクターが死者となってエミリーと結婚することが決まり、ふたりは村はずれの教会で式を挙げる。ビクターは誓いの言葉を述べて死者のワインを飲もうとするが、ビクトリアがそれを見ていることに気が付いたエミリーがそれを止めた。そして、「間違ってる。結婚の夢を奪われた私が、今度は人の夢を奪おうとしてる。愛してるわビクター。でも、人のものよ」と言って、結婚を取りやめてビクターをビクトリアに返すのだ。
死んでからもずっと結婚に固執し、素性も知らないビクターに求婚されたと勘違いしたまま自身の結婚を夢見ていたビクトリアが、人のために自分の夢を捨てる場面。ビクターは無事にビクトリアと一緒になり、心残りを浄化したエミリーは天へと昇っていく。
『ティム・バートンのコープスブライド』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
主題歌「Remains of the Day」の存在しない英単語「jubiliciously」
劇中でコープスブライドの境遇を歌った主題歌「Remains of the Day」の中に、「(a story) of our own jubiliciously lovely Corpse Bride」という歌詞がある。「jubiliciously」という単語は本来存在しないため、この単語の意味をめぐって英語話者の間でもちょっとした議論が起こった。
「jubilant」と「delicious」を組み合わせた造語、という見方が一般的だが、製作者側からの解説はない。
元ネタはロシアの民話
本作の元ネタはロシアの民話であることを、ティム・バートン監督がインタビューで語っている。結婚を控えたある男が偶然死体の花嫁と婚姻を結んでしまう、という物語だ。
『ティム・バートンのコープス・ブライド』ティム・バートン監督来日記者会見 | cinemacafe.net
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大ヒット公開中の『チャーリーとチョコレート工場』が、日本でのティム・バートン作品の歴代興収No.1記録を塗りかえたティム・バートン監督。早くも公開された次回作は、製作総指揮をつとめた『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』以来のストップモーション・アニメだ。今回は自らが監督もこなしたティム・バートン監督が先月に続いて再び来日した。
『ティム・バートンのコープスブライド』の主題歌・挿入歌
主題歌:Danny Elfman「Remains of the Day」
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目次 - Contents
- 『ティム・バートンのコープスブライド』の概要
- 『ティム・バートンのコープスブライド』のあらすじ・ストーリー
- 最高の結婚と最悪の結婚
- コープスブライドの物語
- エミリーの決断
- 『ティム・バートンのコープスブライド』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- ビクター・ヴァン・ドート
- 花嫁
- コープスブライド/エミリー
- ビクトリア・エヴァーグロット
- 地上の人々
- ウィリアム・ヴァン・ドート
- ネル・ヴァン・ドート
- フィニス・エヴァーグロット
- モーデリン・エヴァーグロット
- メイヒュー
- ヒルデガート
- エミール
- バーキス・ビターン卿
- ゴールズウェルズ牧師
- 町の触れ役
- 死者たち
- マゴット
- クロゴケグモ
- スクラップス
- グートネクト長老
- ポール・ヘッド・ウェイター
- ミセス・プラム
- ちび将軍/ドワーフ将軍
- 長身将軍/ウェリントン将軍
- ボーンジャングルズ
- アルフレッド
- エセル
- スケルトンボーイ&ガール
- ハーフマン
- 老人の死者
- エヴァーグロット家の先祖
- 『ティム・バートンのコープスブライド』の用語
- ホップスコッチ
- 『ティム・バートンのコープスブライド』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ビクターとエミリーの連弾
- エミリー「間違ってる。結婚の夢を奪われた私が、今度は人の夢を奪おうとしてる。愛してるわビクター。でも、人のものよ」
- 『ティム・バートンのコープスブライド』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 主題歌「Remains of the Day」の存在しない英単語「jubiliciously」
- 元ネタはロシアの民話
- 『ティム・バートンのコープスブライド』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:Danny Elfman「Remains of the Day」