パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』は、2006年7月7日に公開されたアメリカの冒険映画。
かつての恨みを果たそうとする幽霊船『フライング・ダッチマン号』に追われるジャックたち。幽霊船の船長ディヴィ・ジョーンズの弱点である心臓を収めた宝箱(デッドマンズ・チェスト)を探すため、彼らは追っ手から逃げつつ大海を冒険する。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』の概要
全国のディズニーパークで人気のアトラクション『カリブの海賊』をモチーフとした『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ2作目。前作に引き続き監督はヴァービンスキー、ジョニー・デップ主演。
シリーズ全体の興行収入は約3億7000万ドルで、全国シリーズ映画の歴代10位を誇る。本作はシリーズ最高興行収入作品である。
デッドマンズ・チェストは直訳すると『死者の宝箱』。撮影はカリブ海・ドミニカ国にて行われ、実在するカリブ族のコミュニティから100人余りのエキストラが参加している。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』のあらすじ・ストーリー
ジャックとバルボッサの死闘から3年の月日が経った。婚約が決まり浮足立つウィル・ターナーとエリザベス・スワンは、ジャック・スパロウの海賊行為に加担した罪により、東インド会社に囚われてしまう。その陰謀を企てたベケット卿は、幽霊船『フライング・ダッチマン号』の船長である海賊ディヴィ・ジョーンズの心臓を探していた。そのために必要なのは、ジャック・スパロウの『持つ者の望みを探し出すコンパス』。ウィルとエリザベスはそのコンパスを探し出すことを条件に釈放され、ジャックの手がかりを知るティア・ダルマの元を訪れる。
一方その頃、ジャックの前にはウィルの父親ビル・ターナーが現れ、ジャックがかつてジョーンズと結んだ血の契約の期限が訪れたことを告げた。ジャックとジョーンズが交わした契約の内容は『13年間ブラックパール号の船長となるが、その後はフライング・ダッチマン号の船員として生きる』というもの。
ジョーンズからの逃亡を図っていたジャックのもとにたどり着いたウィルが事情を話すと、ジャックはコンパスを渡す代わりに『ある鍵』を探し出すことを依頼する。その鍵とは、奇しくもベケット卿が求めていたジョーンズの心臓が入った宝箱を開くためのものだった。ウィルは鍵を求めてフライング・ダッチマン号に潜入するも、ジョーンズに拘束されジャックの代わりに船で働くことになってしまう。しかしその中で、居眠りをしているジョーンズから鍵を盗み出すことに成功して脱出を果たす。
その間ジャックは荒くれ者が集まるトルトゥーガで船員を募集し、バグズと指名手配中のノリントン、エリザベスを仲間に加える。
そして『持つ者の望みを探し出すコンパス』を使ったジャックたちと鍵を手に入れたウィルは、心臓の入った宝箱を隠したルーセル島にたどり着く。ジョーンズの弱みを握りたいジャック、東インド会社の捕縛から逃れたいウィルとエリザベス、ベケット卿に取り入りたいノリントン。各々の望みを叶える心臓を我が物とするべく、一時は船員同士だった彼らは激しい争奪戦を繰り広げる。そしてついに宝箱を開けたジャックは、ひとまず心臓を砂入りの瓶に隠すもののノリントンにそれを盗まれてしまう。気付かず瓶を持って船に乗り込んだジャックは、ジョーンズの手先である巨大なタコ『クラーケン』に襲われ身体をまるごと飲み込まれてしまう。
残ったノリントンは東インド会社に心臓を献上する。そして残されたブラックパール号の船員がジャックを救う方法を探求めティア・ダルマの元を訪れると、3年前にジャックらと戦い死んだはずのバルボッサが現れ、物語の幕は一時閉じる。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』の登場人物・キャラクター
ジャック・スパロウ
キャスト : ジョニー・デップ
シリーズ通しての主人公。幽霊船の船長デイヴィ・ジョーンズと、『ブラックパール号の船長となるが、その後はフライング・ダッチマン号の船員として生きる』という契約を交わしており、本作にて契約の期限が訪れる。
自己の保身のためウィルを幽霊船に置いてくるといった人間らしい行動の一方で、エリザベスを守るため最後にはクラーケンの犠牲になるなど、実に掴みどころのない性格をしている。
船長という称号にこだわりを持ち、自らを「キャプテン・ジャック・スパロウ」と呼ばせている。ジョニー・デップは「自身の掟に忠実な海賊は、自身の美意識に忠実な現代のロックスターのような」イメージを持っていると述べている。
ウィル・ターナー
キャスト : オーランド・ブルーム
前作に引き続き準主人公として登場。真面目で実直な性格をしており、エリザベスとの結婚を控えている。
ディヴィ・ジョーンズの船で働く海賊ビル・ターナーの一人息子。
エリザベスとの婚約を果たすものの、東インド会社に捕われ幽霊船で働かされとジャックに振り回され続ける。
剣術に長けており、真面目で実直な性格。
エリザベス・スワン
キャスト : キーラ・ナイトレイ
前作からのヒロイン。ウェザビー・スワン総督の一人娘で、婚約を果たしたウィルと共に東インド会社により罪を被せられる。
快活で自立心の強い性格をしている一方で、ジャックを出し抜く狡猾さも併せ持っている。
劇中後半ではクラーケンに襲われるジャックを船に縛り付け犠牲とすることで、自らと船員を助け出した。
デイヴィ・ジョーンズ
キャスト : ビル・ナイ
海で死んだ者を死後の世界に送る死神であり、海底を支配する幽霊船『フライング・ダッチマン号』の船長。
ジャックが結んだ『13年間ブラックパール号の船長となるが、その後はフライング・ダッチマン号の船員として生きる』という契約を果たすため、広大な海を逃げるジャックを追う。
海の女神カリプソに捧げるため心臓を体外へ取り出し、宝箱(デッドマンズ・チェスト)の中に納めている。しかし、その心臓を隠した宝箱をジャックらに狙われた末、ついには奪われてしまう。
カトラー・ベケット
キャスト : トム・ホランダー
東インド貿易会社の権力者であり、『全ては利益のため』を口癖に会社の利益を追求する。
海賊を忌み嫌っており、今作ではディヴィ・ジョーンズの心臓を探し出すためウィル・エリザベスらを利用する。
ジェームズ・ノリントン
キャスト : ジャック・ダウェンポート
英国海軍士官として誇りを持って海賊を討伐していたが階級を剥奪され、ディヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れることで名誉挽回を図る。
エリザベスに好意を抱いていたが、ウィルの思いを知り潔く身を引いた過去を持つ。
海賊を忌み嫌っており、今作ではルーセル島にてジャックらと激しい剣劇を繰り広げる。
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目次 - Contents
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』の概要
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』のあらすじ・ストーリー
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』の登場人物・キャラクター
- ジャック・スパロウ
- ウィル・ターナー
- エリザベス・スワン
- デイヴィ・ジョーンズ
- カトラー・ベケット
- ジェームズ・ノリントン
- ティア・ダルマ
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』の名言・名セリフ
- 「This is the day you shall always remember as the day you almost…」
- 「Call me a liar, or up the bid.」
- 「So tell me, what's become of my ship?」
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ラストシーンの登場人物・キャラクター
- カリブ族の描写
- ラゲッティとピンテル