パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(The Curse of the Black Pearl)は、2003年7月9日に公開されたアメリカの冒険映画。
カリブの港町ポート・ロイヤルは、ある日バルボッサ率いる海賊たちから襲撃を受ける。思い人をさらわれたウィル・ターナーは、収監されていた海賊ジャック・スパロウと手を組み、彼女を救うための航海に出る。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の概要
全国のディズニーパークで人気のアトラクション『カリブの海賊』をモチーフとした『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ1作目。監督は『マウス・ハント』『ザ・リング』のゴア・ヴァービンスキー。主演は『シザーハンズ』『チャーリーとチョコレート工場』のジョニー・デップ。氏は、本作にてアカデミー主演男優賞にノミネートされた。氏のユーモア溢れるカルト的演技は、本作によって人気を不動のものにした。
シリーズ全体の興行収入は約3億7000万ドルで、全国シリーズ映画の歴代10位を誇る。シリーズ最高興行収入作品は2作目である『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のあらすじ・ストーリー
舞台は18世紀。バルボッサ率いる冷酷な海賊がカリブ海の港町であるポートロイヤルを襲う。海賊は、総督の娘エリザベス・スワンが持つ黄金のメダル『アステカの金貨』を狙っていた。海賊たちに追い詰められたエリザベスは、身の安全のため召使いの『エリザベス・ターナー』を名乗る。「攻撃を中止すれば金貨を渡す」と取引を申し出るが、それを聞いた海賊たちは目の色を変え、メダルと共にエリザベスはさらわれてしまう。
咄嗟に出た『ターナー』の姓は、エリザベスの屋敷に鍛冶屋として出入りしていたウィル・ターナーのもの。エリザベスが持っていたアステカの金貨は、幼少期に彼から預かっていたものだった。ウィルはエリザベスに思いを馳せながらも身分の違いから気持ちを伝えられずにいた。エリザベスが海賊にさらわれたことを知ったウィルは、牢獄に捉えられていた海賊ジャック・スパロウに交渉を持ちかけ、共にエリザベス救出の旅に出る。
ウィルとジャックはトルツゥーガという海賊の集まる街でかつての仲間であるジョシャミー・ギブスらを仲間に加え、海賊船ブラックパール号が目指す死の島へと向かう。
バルボッサたちは、アステカの金貨の呪いに苦しんでいた。石棺から金貨を一枚でも奪い取ったものは、天国にも地獄にもいけず、この世をさまよい続ける亡霊として生きなければならないという呪いである。心臓を剣で突き刺されても眉一つ動かさない不死の身体を持つバルボッサは、月の光の下では肉も皮もない骨になって動く姿を現した。彼らの呪いを解く鍵は2つ。エリザベスの持つ最後の金貨を元の石棺に戻し、それを盗んだ海賊ビル・ターナーの子どもの血をかけることだった。必要だったのはターナーの姓を騙ったエリザベスではなく、ウィルの血であることにバルボッサは気づかずにいた。
一方ジャックは、10年前にブラックパール号をバルボッサに乗っ取られ、自害用の『1発だけ弾丸が入った銃』と共に孤島に置き去りにされた過去を持っていた。ついに彼と対峙したジャックは不死のバルボッサと激しい闘いを繰り広げ、10年間機を持ち続けた最後の銃弾をその胸元に撃ち込む。その瞬間、ウィルは自身の血を石棺の金貨にたらし、バルボッサの長きに渡った呪いを解く。バルボッサはその生命を終え、手下は海軍によって捕らえられる。事件は収束を迎えた。
街に戻ったジャックは、過去にあらゆる海賊行為を行った罪から絞首刑に処される寸前だったが、ウィルとエリザベスによって助け出される。そして、バルボッサから取り戻したブラック・パール号に乗って愛しきカリブ海へと旅立っていくのだった。
その一方で、バルボッサの飼っていた猿は生き残り、再び金貨の呪いを解いてしまうのであった。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の登場人物・キャラクター
ジャック・スパロウ
キャスト : ジョニー・デップ
日本語吹替 : 平田広明
シリーズ通しての主人公。各海を統べる伝説の海賊の証である銀貨を持つ。ブラックパール号の船長をしており、アステカの金貨を探索中にバルボッサらに反逆され船を失った。
船長という称号にこだわりを持ち、自らを「キャプテン・ジャック・スパロウ」と呼ばせている。ジョニー・デップは「自身の掟に忠実な海賊は、自身の美意識に忠実な現代のロックスターのような」イメージを持っていると述べている。
ウィル・ターナー
キャスト : オーランド・ブルーム
日本語吹替 : 平川大輔
本作の準主人公。「ブーツストラップビル」と称された海賊ビル・ターナーの一人息子。幼い頃にエリザベスに救われて以来、ポート・ロイヤルで鍛冶職人として働きながら剣術の修行をしていた。エリザベスとは身分の違いはあれども恋心を抱いている。
真面目で実直な性格をしており、稀に人に利用されることもある。
エリザベス・スワン
キャスト : キーラ・ナイトレイ
日本語吹替 : 弓場沙織
本作のヒロイン。ウェザビー・スワン総督の一人娘。父の紹介でジェームズ・ノリントンとの結婚を迫られていたが、ウィル・ターナーとの恋に落ちる。
快活で自立心の強い性格をしており、交渉事などでは男勝りな一面を見せる。
幼いウィルを助けたとき、彼を守るため海賊の証であるアステカの金貨を彼女が持っていた。
ウェザビー・スワン
キャスト : ジョナサン・プライス
日本語吹替 : 村松康雄
ポート・ロイヤルの総督でエリザベスの父親。やや臆病な面があるが、娘思いでエリザベスには頭が上がらない。
ジェームズ・ノリントン
キャスト : ジャック・ダウェンポート
日本語吹替 : 森田順平
英国海軍士官であり、海賊討伐の職責を負っている。海賊を忌み嫌っており、ジャックを執拗に追いかける。
エリザベスに求婚していたが、ウィルとの関係を知って身を引く。
ヘクター・バルボッサ
キャスト : ジェフリー・ラッシュ
日本語吹替 : 壤晴彦
伝説の海賊の1人、カスピ海の王。かつてはジャック・スパロウ率いるブラック・パール号の一等航海士だったが、ジャックを騙し船を乗っ取った。
アステカの金貨の呪いにかかっており、呪いを解くためのアステカの金貨を求め、不死の身体で海を彷徨う。
猿のジャック・ザ・モンキーを飼っており、肩に乗せている。
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目次 - Contents
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の概要
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のあらすじ・ストーリー
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の登場人物・キャラクター
- ジャック・スパロウ
- ウィル・ターナー
- エリザベス・スワン
- ウェザビー・スワン
- ジェームズ・ノリントン
- ヘクター・バルボッサ
- ジョシャミー・ギブス
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の名言・名セリフ
- 「Drink up, me hearties, yo ho!」
- 「We figured they were more actual guidelines.」
- 「You will always remember this. As the day that you almost caught Captain Jack Sparrow.」
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 一発しか弾が入っていない拳銃
- PG-13指定
- 隠れミッキー
- アステカの金貨