ARMORED CORE VERDICT DAY(アーマード・コア ヴァーディクトデイ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ARMORED CORE VERDICT DAY』(アーマード・コア ヴァーディクトデイ)とは、『アーマード・コアシリーズ』の14作目で、ロボット兵器を操る傭兵「レイヴン」となって遺失技術を巡る戦いに身を投じるPlayStation 3及びXbox 360用アクションゲーム。
前作『ARMORED CORE V』から数世紀。地表の汚染は改善し、人類はその生存圏を大きく広げ、同時に抗争の規模も拡大。遺失技術が封じられたタワーを巡る戦いが激化する中、レイヴンたる主人公もそこに加わっていく。

ファットマン

CV:秋元羊介

ベテランのストーカー。年齢は62歳。ファットマンというのは通称だが、戦災孤児の出自であり、本人も自分の本名がなんなのかは承知していない。
主人公の専属となり、ミッションの斡旋からACの輸送までを担当する。この手のキャラクターとしては『アーマードコア・シリーズ』初の男性であり、ベテランらしい落ち着いた物腰で的確なサポートを行う。

「一度組んだパートナーは必ず生還させる」ことをモットーとしており、マギーもこれによって命拾いしている。傭兵業に関わる者としてシビアな判断をすることも多いが、内面はかなりの人情家である。

マグノリア・カーチス

CV:中尾衣里

ファットマンと共に主人公をサポートするストーカー。かつてはレイヴンであり、当時は新進気鋭の実力者として名を知られていたが、死神部隊の襲撃により現役続行が不可能なほどのダメージを負う。ファットマンによって命拾いした後、彼と共にストーカーとして働き始めた。
ミッション中に予定にない戦闘が発生したと見るや依頼人に追加報酬を要求するなど、元傭兵ならではのシビアな視点としたたかさを持つ。一方で内心にはレイヴンであった頃の自分への強烈な自負と未練を抱えており、目の前で主人公の活躍を見続けたことでそれが爆発。失踪した後に、死神部隊のAC乗りとして主人公の前に立ち塞がる。

2度に渡る激突の末、主人公に撃破されるも、コックピットの中から遺体は発見されなかったことが明かされている。ファンの間では「爆破前に脱出した」、「遠隔操作だった」、「すでに人間ではなく人格を電子データ化していた」といった説が有力である。

J(ジェイ)

CV:中田譲治

死神部隊のリーダー。かつてマギーと戦い、彼女のレイヴン生命を一度は完全に絶った人物。
タワーを巡る3大勢力の抗争の中、死神部隊を幾度となく送り込むも、その全てを返り討ちにした主人公を「新たな脅威」と認定。N-WGIX/vに乗り込んでの直接排除に乗り出し、「ストーリーモード」のラスボスとして激闘を繰り広げる。

敵となって以降のマギーにもその疑惑があるが、Jもまた「人格の全てを電子データ化した元人間」ではないかという疑惑が存在している。

『ARMORED CORE VERDICT DAY』の用語

ストーカー

戦場にACなどの兵器を輸送することを生業とする者たちの総称。ミッションの斡旋や各勢力との折衝などを行うことも多い。
作中では、個人として活動するレイヴンはかなり減少しており、専属契約スタイルのストーカーもまたその数を減らしつつある。

シリウス・エグゼクティブ

3大勢力の1つ。前作にも登場したミグラントという一種の行商人たちを中心として誕生した組織で、3大勢力の中でももっとも早くに頭角を現した。

ヴェニデ

3大勢力の1つ。とある独裁者の強引な手法によって急激に勢力を拡大化しており、「ヴェニデ」という名称も独裁者のもの。他の勢力に対する姿勢ももっとも攻撃的である。

EGF(Ever Green Family)

3大勢力の1つ。「サンドリヨンの民」と呼ばれる放浪民族を中心として誕生した組織。
シリウス・エグゼクティブやヴェニデと比べると勢力は弱いが、技術力では一歩秀でている。タワーのことは研究対象であると共に信仰の対象であり、さらにはその内に眠る科学力を「今の人類にはまだ過ぎた技術」だとして危険視する複雑な立場を持つ。

タワー

世界各地に存在する、遺失技術による謎の建築物。内部には未知の技術で作られた強力な兵器や今では失われた高度な知識が眠っており、これを手に入れて解析した者が次の世界の覇権を握るとされている。

財団(ざいだん)

タワーを巡る抗争の中、3大勢力に戦力を貸し与える謎の組織。特にUNACの扱いに長けており、これが3大勢力の中心戦力ともなっている。
実は「戦争による人類の自滅」を目論んでおり、3大勢力を巧妙に操って彼らによる世界規模の戦争を巻き起こそうとしている。そのために物語中盤で3大勢力のUNACの暴走という事件を起こすも、これを力づくで制圧した主人公に注目。自分の計画を狂わせかねない存在として、彼を排除しようと動き出す。

その正体は前作『ARMORED CORE V』に登場した「企業」と同等の存在らしく、すでに人間ではないらしいことを作中で語るシーンがある。

死神部隊(しにがみぶたい)

突如戦場に現れては猛威を振るう謎のAC部隊。時にその場にいる全ての者を殲滅し、時に一方に加担して敵を撃滅するなど、その行動目的は不明。レイヴンだった頃のマギーも死神部隊と戦って敗れている。
その正体は、財団子飼いの実行部隊。彼が「計画にとって邪魔だ」と感じた者を排除、あるいは計画遂行のために必要なバランス調整のために行動する。メンバーは大半が人間ではなく、人格を電子データ化した存在であり、相当な長期に渡って活動している。

『ARMORED CORE VERDICT DAY』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

マギー「ここが!この戦場が、私の魂の場所よ!」

マギーとの最後の戦いにて、主人公はついに彼女のACを戦闘不能に追い込む。しかしマギーは「ここが!この戦場が、私の魂の場所よ!」と叫び、爆発寸前の機体を操ってなお戦おうと足掻く。
マギーの闘志と、レイヴンとしての誇りに満ちた名セリフ。直後、彼女は機体ごと爆炎に飲み込まれるという壮絶な最期を遂げる。

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