17歳のカルテ / Girl, Interrupted

17歳のカルテ / Girl, Interrupted

『17歳のカルテ』とはアメリカの映画。原題は、『Girl, interrupted』。青年期に精神疾患と診断された主人公スザンナ・ケイセンの精神病棟での成長を描いている。ベトナム戦争の長期化や貧困・人種差別による社会分断の深刻化、主要人物の暗殺など情勢が不安定だった60年代アメリカを舞台に、病棟の内と外、パーソナリティーの正常と異常、自己存在への疑問と確信、それらとは一体何なのかを「境界性パーソナリティー障害」と診断されたスザンナ・ケイセンの視点を通して描いていく。1999年公開。

17歳のカルテ / Girl, Interruptedの関連記事

17歳のカルテ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

17歳のカルテ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『17歳のカルテ』とはアメリカの映画。原題は、『Girl, interrupted』。青年期に精神疾患と診断された主人公スザンナ・ケイセンの精神病棟での成長を描いている。ベトナム戦争の長期化や貧困・人種差別による社会分断の深刻化、主要人物の暗殺など情勢が不安定だった60年代アメリカを舞台に、病棟の内と外、パーソナリティーの正常と異常、自己存在への疑問と確信、それらとは一体何なのかを「境界性パーソナリティー障害」と診断されたスザンナ・ケイセンの視点を通して描いていく。1999年公開。

Read Article

ファイト・クラブ(Fight Club)のネタバレ解説・考察まとめ

ファイト・クラブ(Fight Club)のネタバレ解説・考察まとめ

『ファイト・クラブ』とは、1996年に発表されたアメリカの小説家チャック・パラニュークによる同名小説が原作となっている、1999年制作のアメリカ映画である。不眠症で悩む会社員「僕(エドワード・ノートン)」はある日火事が原因で住む家を失くし、謎の男タイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)の家に居候することになった。「泊めてもいいが条件がある。俺を殴れ」という突拍子ないタイラーの言葉をきっかけに、2人はお互いを殴り合う行為にハマっていく。

Read Article

カンフー・パンダ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

カンフー・パンダ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『カンフー・パンダ』とは2008年に公開されたドリームワークス・アニメーションSKGのアニメ映画。ジョン・スティーブンソンとマーク・オズボーンが監督を務めた。古代の中国を舞台としてカンフーを題材にし、6億ドルを超える興行収入を叩き出した大ヒット映画である。大のカンフー好きであるポーはカンフーをやったことがないにも関わらず、「龍の戦士」に選ばれる。ポーはカンフーへの熱意と共に、カンフーの達人であるシーフー老師に弟子入りすることになる。作画にこだわった圧巻のカンフーアクションを楽しめる映画である。

Read Article

天使にラブ・ソングを2(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

天使にラブ・ソングを2(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『天使にラブ・ソングを2』とは、1993年に公開されたアメリカのコメディ映画で、1992年に公開された『天使にラブ・ソングを』の大ヒットを受けて制作された続編だ。前作で殺人現場を目撃したことから尼僧へ身を扮していた歌手のデロリス・ヴァン・カルティエが、シスター達からの要請により再びシスター・メアリー・クラレンスとなり廃校寸前の学校と生徒たちを救っていく物語である。前作はサスペンス風だったのに対し、今作では学校がメイン舞台となり青春的な要素も含んでいる。

Read Article

天使にラブ・ソングを…(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

天使にラブ・ソングを…(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『天使にラブ・ソングを…』とは、1992年にアメリカで上映されたコメディ映画である。リノのラウンジでしがない歌手をしていたデロリス・ヴァン・カルティエは、殺人現場を目撃してしまったことから修道院へと身を潜めることとなった。派手で堕落的な生活を送っていたデロリスは、厳格な生活を送る修道院のシスター達と歌を通して心を通わせていく。コメディ映画でありながら、ハートフル要素も含んだ大ヒット映画だ。全世界で合わせて2億の興行収入を記録し、ゴールデン・グローブ賞では作品賞にノミネートされた。

Read Article

チェンジリング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

チェンジリング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ある日突然姿を消した息子が、5か月後に保護された。しかし息子として保護された少年は、彼女の本当の息子ではなかった。1920年代に実際に起きた「ゴードン・ノースコット事件」と呼ばれる連続少年誘拐殺人事件を、アンジェリーナ・ジョリー主演、クリント・イーストウッド監督により映画化したミステリー・ドラマ。

Read Article

Mr.&Mrs. スミス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

Mr.&Mrs. スミス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『Mr.&Mrs. スミス』とは、ダグ・リーマン監督による2005年公開のアクションムービーである。脚本を手掛けたのはサイモン・キンバーグ。主役となる夫婦の夫「ジョン・スミス」をブラッド・ピットが演じ、妻「ジェーン・スミス」をアンジェリーナ・ジョリーが演じている。本作はお互いに暗殺者という身分を隠して結婚したスミス夫妻の壮大な夫婦喧嘩の物語であり、2人の関係性の変化が見どころとなっている。 ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは本作での共演がきっかけで親しくなり、2014年に結婚した。

Read Article

ナイト&デイ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ナイト&デイ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ナイト&デイ』とは、監督はジェームズ・マンゴールド、脚本はパトリック・オニールが手がけた、2010年公開のアクションコメディ映画である。CIAエージェントのロイが、CIA・FBIが絡んだゼファー騒動にジューンを巻き込んでしまうことから、騒動が大きくなっていく。ジューンは、並外れた戦闘能力を持つロイに怯え、様々な危険に巻き込まれることに嫌気がさし、精神的にも不安定になっていた。そんなジューンを優しく守るように陰で支えてくれるロイに、ジューンは少しずつ心を開くようになっていったのだった。

Read Article

スーサイド・スクワッド(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ

スーサイド・スクワッド(DCEU)のネタバレ解説・考察まとめ

『スーサイド・スクワッド』とは、2016年8月にアメリカ合衆国で公開された、悪役だらけのヒーローアクション映画である。DCコミックスが刊行する人気アメリカン・コミックスシリーズ『スーサイド・スクワッド』の実写映画化されたものでもある。スーパーマンの死から数か月後、米国政府の高官・アマンダによる対メタヒューマン特殊部隊「タスクフォース」、通称”スーサイド・スクワッド”のメンバーになった元精神科医ハーレイ・クインが、恋人のジョーカーと複数の犯罪者たちと共に、世界崩壊の危機に立ち向かっていく。

Read Article

ストレンジャー・シングス 未知の世界(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

ストレンジャー・シングス 未知の世界(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』とは、Netfixで配信されているSFホラードラマシリーズ。 アメリカ・インディアナ州の町ホーキンスに超能力を持つ少女・イレブンが現れ、平凡な町が超常現象に見舞わていく様子が描かれている。エミー賞やゴールデングローブ賞ではドラマ部門の作品賞にノミネートされ、世界的な成功をおさめた。80年代のアメリカを舞台としているが、エッジの効いた作風で注目を集め、さまざまなブランドから関連商品が発売されるなど2010年代のポップ・カルチャーを代表する作品となった。

Read Article

フォードvsフェラーリ(Ford v Ferrari)のネタバレ解説・考察まとめ

フォードvsフェラーリ(Ford v Ferrari)のネタバレ解説・考察まとめ

『フォードvsフェラーリ』とは、アメリカ合衆国で2019年に公開された、”ル・マン24”でフォードとフェラーリがしのぎを削る実話を基にした作品である。キャロル・シェルビー、ケン・マイルズ、ヘンリー・フォード2世などの実在の人物が登場する。1965年の”ル・マン24”でマイルズがドライバーから外される描写があるが、実際はドライバーとして参戦(リタイア)しているなど、脚色されている部分もある。伝説といわれる、1966年の”ル・マン24”を描く。第92回アカデミー賞「音響編集賞」「編集賞」受賞作品。

Read Article

ダラス・バイヤーズクラブ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ダラス・バイヤーズクラブ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ダラス・バイヤーズクラブ』とは、2013年のアメリカ映画で、エイズ患者ロン・ウッドルーフの実話をもとに描いている。仕事中の事故で病院に搬送されたロンは、検査の結果、エイズで余命30日と宣告される。彼は独自にエイズについて勉強し、アメリカで未承認の薬を海外から持ち込んで会員に提供する会社「ダラス・バイヤーズクラブ」を立ち上げる。監督はジャン=マルク・ヴァレが務め、主人公のロンをマシュー・マコノヒーが演じ、ジャレッド・レト、ジェニファー・ガーナーらが共演した。

Read Article

シザーハンズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

シザーハンズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『シザーハンズ』とは1990年に公開されたティム・バートン監督のファンタジー映画。とある発明家により造られた、両手がハサミの男「エドワード」が主人公。エドワードの元に化粧品のセールスに訪れた「ペグ」がきっかけで、エドワードの街での生活が始まる。ペグの娘「キム」との恋愛やエドワードのサクセスストーリーを中心に物語は展開される。街の人たちやペグ一家との触れ合いを通し、人間の勝手さや醜さ、正義とは何かを考えさせる映画である。

Read Article

ゴースト/ニューヨークの幻(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ゴースト/ニューヨークの幻(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴースト/ニューヨークの幻』とは、監督をジェリー・ザッカー、脚本をブルース・ジョエル・ルービンが務めた1990年公開のアメリカの恋愛映画である。同棲を始め幸せに暮らしていた銀行員のサムと陶芸家のモリー。しかし突然サムは何者かによって殺害されゴーストとなってしまう。果たしてサムは殺人犯からモリーを守り切れるのか。ラブロマンス・コメディ・サスペンスが混ざったアメリカの恋愛映画を代表する作品として語り続けられている作品だ。

Read Article

【トリビア・伏線】ファイト・クラブの徹底解説・考察まとめ【ネタバレ】

【トリビア・伏線】ファイト・クラブの徹底解説・考察まとめ【ネタバレ】

『ファイト・クラブ』とは1999年公開のアメリカ映画。鬼才と呼ばれるデヴィッド・フィンチャーが監督を務めた。不眠症の”僕”は自分とは正反対の自信家でマッチョな男タイラーと出会い、男同士が素手で殴りあう「ファイト・クラブ」と言う組織を結成していく。殴り殴られることで自分の存在意義を確認するが、やがて組織はテロリズムに傾いてき、”僕”は衝撃の事実を知ることとなる。 巧妙に張り巡らされた伏線とサブリミナル効果、ラストシーンの解釈、製作時のトリビアなどをネタバレ解説していく。

Read Article

日本アニメが大好きな海外セレブまとめ!キアヌ・リーブスやアンジェリーナ・ジョリーも

日本アニメが大好きな海外セレブまとめ!キアヌ・リーブスやアンジェリーナ・ジョリーも

海外セレブの中には、日本のアニメが大好きだと公言している人たちがたくさんいます。アンジェリーナ・ジョリーやキアヌ・リーブスなど、錚々たる人物がジャパニメーションを認めてくれているなんてなんだかすごく嬉しいですし、親近感が持てますよね!誰がどんなアニメが好きなのかこの記事でまとめたので、ハリウッドファンの方は必見です!

Read Article

女優ウィノナ・ライダーの可愛かった少女時代と美しい今

女優ウィノナ・ライダーの可愛かった少女時代と美しい今

ここではハリウッドなどで活躍する女優、ウィノナ・ライダーの画像をまとめた。『シザーハンズ』などの話題作に出演していた若い頃はキュートな顔立ちで人気があり、大人になって出演した『ストレンジャー・シングス 未知の世界』ではゴールデングローブ賞ドラマ部門女優賞にノミネートされた。

Read Article

【アンジェリーナ・ジョリー】ハリウッドスターが愛用する薬物・コカインのアメリカでの状況まとめ【ホイットニー・ヒューストン】

【アンジェリーナ・ジョリー】ハリウッドスターが愛用する薬物・コカインのアメリカでの状況まとめ【ホイットニー・ヒューストン】

危険ドラッグの1つであるコカイン。強い多幸感を得られることから依存性が高く、日本だけではなく海外でも規制の対象になっているのは周知のことですよね。そんなコカインはアメリカで愛用者が多く、ハリウッドスターの間でも浸透しているようです。この記事では、アメリカにおけるコカイン事情についてまとめました。危険と知りながら、なぜ人は薬物に手を出してしまうのか…。この記事を読んでいるあなたが薬物に手を出そうとしているわけではないことを祈ります。

Read Article

ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーの双子画像まとめ!まるで天使のようなかわいさ!【ブラピ&アンジー】

ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーの双子画像まとめ!まるで天使のようなかわいさ!【ブラピ&アンジー】

人気俳優ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの間に産まれた双子、ノックス・レオンとヴィヴィアン・マーシェリンの画像を集めました。生まれたばかりの赤ちゃん2人とブラピ&アンジーのショットや、家族の仲の良さが伝わる画像が満載です。

Read Article

家族で楽しめるおすすめ映画30選!子供と観れる『天使にラブ・ソングを…』『ナイト ミュージアム』などの良作ばかり!

家族で楽しめるおすすめ映画30選!子供と観れる『天使にラブ・ソングを…』『ナイト ミュージアム』などの良作ばかり!

ここでは数ある映画の中でも、子供を含めた家族みんなで楽しめる30作品についてまとめている。過激な発言や暴力などのシーンがないものに限定し、それぞれの作品のあらすじ・ストーリーの他、動画や画像、続編についての情報も掲載した。 紹介している作品の中には、しがないクラブ歌手が偶然かくまわれた修道院を舞台に巻き起こす騒動を描いた『天使にラブ・ソングを…』や、夜になると展示物が動き出す不思議な博物館を舞台にした映画『ナイト ミュージアム』などがある。

Read Article

本当にカーラ・デルヴィーニュ!?『スーサイド・スクワッド』の魔女エンチャントレス

本当にカーラ・デルヴィーニュ!?『スーサイド・スクワッド』の魔女エンチャントレス

モデル・女優として世界的に活躍し、日本にも多くのファンがいるカーラ・デルヴィーニュが、『スーサイド・スクワッド』で敵役となる魔女エンチャントレスを演じた。薄汚れた肌に黒い髪、鋭い眼光の怖ろしい悪役だ。普段の朗らかで明るいイメージとは真逆のキャラクターに多くの注目が集まった。

Read Article

【ダイ・ハード】華麗なる活躍!ハリポタ俳優たちの若かりし頃の出演映画まとめ【天使にラブ・ソングを…】

【ダイ・ハード】華麗なる活躍!ハリポタ俳優たちの若かりし頃の出演映画まとめ【天使にラブ・ソングを…】

『ハリー・ポッター』シリーズは児童文学ということもあり、映画でも子役たちの活躍が注目されました。しかし、映画を盛り上げたのはこれまで数々の作品に出演してきた大御所たちの存在があったことも忘れてはいけません。この記事では、そんな彼ら/彼女らの出演映画についてまとめました。さすがは大ベテラン、貫禄ありますね!

Read Article

17歳のカルテ / Girl, Interruptedのレビュー・評価・感想

17歳のカルテ / Girl, Interrupted
8

アンジェリーナの役がいい。

若い人たちが入る精神病棟が舞台の作品です。とてもためになる映画でした。原作者の実話だという話です。
思春期に精神的におかしくなる子は多いと思います。まあ、入院まで必要になるかはわかりませんがあのころはイライラしたりシクシクしたりしたものでした。そこから立ち直るため、世俗から離れることは必要なのかもしれません。いろいろ制約もあるし、イライラする人もいるし、そこから出てきてまた元に戻っちゃう人もいるし、最悪の結果になる人もいる。とても現実的で悲しい話だと思いました。あの場面は見ていて涙が出てきます。
あと、アンジェリーナがやっている役がとても切なかったです。病院でも自分らしく楽しそうだし、リーダー格ぽいけど、実は治す気がないだけと主人公に言われてしまいます。たしかに彼女は結局、病院でしか生きられない人なのかもしれません。だから焦りもないし、どれだけ違反してもオーケーというか、またプログラムやり直しでもヘラヘラできるのでしょう。それは切ないことだなと思いました。アンジェリーナは金髪で若くて今の彼女と雰囲気が違っていて、興味深いです。主役のウィノナー・ライダーも線の細いかんじが、精神的に疲れた役に合っていてよかったです。

17歳のカルテ / Girl, Interrupted
8

思春期の女性たち

原作の作者が、17歳くらいのとき、入院した精神病院が舞台の話。なんか、いばってる患者がいたり、拒食症の人や、自分で顔を燃やしちゃった子がいたり、いろいろな子がいて、たしかに思春期っていろいろ悩みすぎちゃうし、そういうことあるよねと思った。主人公の子が、いばってる子にあなたは精神病院でしか生きられないからそんなえらそうにできるんだといって、その子が泣く場面はすごく胸にきた。人間誰しも、自分でもわかってても触れられたくないこと、認められないことがあるよねと思った。この映画は、主演のウィノナ・ライダーが原作を気に入って作った持ち込み映画らしい。ウィノナ自身、ちょっと不安定なところがあったので、共感したところがあったんだろうなと思う。私は入院してはいなかったが、やはり思春期には悶々としていたし、多くの人が共感できるのではないかなと思う。いばっている子は、アンジャリーナ・ジョリーが演じているのだが、ハッチャケた役で、すごく印象深い。髪も金髪で、なんかイメージが違うが、やっぱりかわいいなと思う。精神病院であれ、どこであれ、みんなで楽しく喋っている少女たちの姿はかわいらしいし、だからこそ、悲劇がすごくかなしくていい映画だと思う。

17歳のカルテ / Girl, Interrupted
7

内省的な気分になれる映画

精神病棟を舞台にして、そこに入院して生活している少女達を描いた作品です。主人公として登場するスザンナ・ケイセンの自伝小説を映画化しています。スザンナ・ケイセンの病は境界性人格障害というもので、同じくこの病気を患った経緯を持つウィノナ・ライダーが主演を務めています。精神病にかかってしまった少女達のストーリーは気軽に楽しめる話ではありませんが、ちょっと立ち止まって自分の内面と向かい合いたいときにオススメです。

病棟で暮らす少女達の一人、リサを演じたアンジェリーナ・ジョリーは、その迫真せまる演技でアカデミー賞を受賞しましたが、リサというキャラクターには「イラついた」と語っています。アンジェリーナ・ジョリーがそう言うのも納得で、リサはお山の大将のように振る舞う悪ガキで、自分の病気を治そうともしていないし、他の入院患者の少女達の病状が良くなることを願ってもいません。つまり、まったく建設的な考えがないのです。それが精神病が引き起こすものなのかもしれません。主人公のスザンナも自分の人生に対してポジティブな考えを持っておらず、むしろ破滅的な行動をした為に病気と診断され、病棟にやってきました。

前向きな気持ちや考えが持てないときというのは、自分にとってとても苦しいものです。しかし映画の中の少女達ほどではないとしても、そういうときは誰にでも訪れるものです。自分の人生や自分自身を壊してしまうようなとき、そんなときの脱出方法をこの映画の中に見つけられるはずです。

親タグ

兄弟タグ