リディア(ファイナルファンタジーIV)の徹底解説・考察まとめ

リディアとは、1991年にスクウェア(現・スクウェア・エニックス)より発売されたロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジーIV』に登場する召喚士の幼い少女である。バロン国王の企みにより故郷と母の命を奪われたことから、はじめはバロンから来たセシルにも心を閉ざしていた。本作の主人公セシルに保護されたことを機に、セシルに対して心を開くようになる。セシルの旅に同行し、恐怖や危険と向き合いながらも徐々に召喚士として成長してゆく。

守りの指輪

出典: pbs.twimg.com

守りの指輪はアーリマンが低確率だが落とす場合もある。

守りの指輪は、炎・冷・雷属性に耐性を持つ腕用の防具。防御力は10、魔法防御力12、回避率15%、魔法回避率10%で、全員が装備することができる。月の地下渓谷で2つ入手することができるが、1つはベヒーモスとの戦闘になるため注意。その他にはアーリマンが低い確率で落とす場合がある。防御力の高さに加えて装備補正として体力が15アップするため、㏋が低いリディアにとっては終盤の装備候補となる。

デカントアビリティ

デカントアビリティはDS版で導入された新しいシステムで、ストーリーを進める中でパーティから離脱する仲間や別れることになる者から、それぞれが持つ能力をアイテムとして託してくれるもの。セットすることによって戦闘中のコマンドとして使用することができるようになる。道中で手に入るデカントアイテムを離脱の予定があるキャラクターにセットさせておくことで、キャラクターが離脱する際にひとつだけでなく、余分に新しいデカントアイテムを残してくれる。

れんぞくま

離脱する前にパロムとポロムの2人に3個以上のデカントアイテムを装備していれば、離脱後のミシディアで手に入る。

「れんぞくま」は、白魔法または黒魔法を一度のコマンドで2回唱えることができるようになる。待ち時間は選択した魔法2つを平均した時間分となる。パロムとポロムに合計3つ以上のデカントアビリティを覚えさせた後、バロン城でカイナッツォを倒して2人が離脱した後に、ミシディアで長老に話しかけることで手に入る。パロムとポロムに装備させるデカントアイテムはどちらかに3つではなく、2人合わせて3つであることが条件となる。このアビリティの有無次第でゲーム自体の難易度に影響が出るため、初見での取逃しに注意したいアビリティである。

はやくち

テラが亡くなった後に付近の光を調べると手に入る。先にカインに話しかけるとイベントが進んでしまうため注意。

「はやくち」は、魔法などの消費MPが必要なバトルコマンドや「うたう」の待ち時間を短縮するデカントアビリティ。魔法と「うたう」以外にも、忍術、つなみ、かえんりゅうの時間短縮もできる。入手方法は、テラのデカントレベルを3以上に上げ、ゾットの塔でテラが亡くなった後にその場に現れた光を調べることで手に入る。この時、倒れているカインに先に話しかけてしまうとイベントが先に進んでしまい入手できなくなるため、必ずカインに話しかける前に調べる必要がある。オートバトルでも適用される。

まほうぜんたいか

出典: stat.ameba.jp

フースーヤはバブイルの巨人攻略後に離脱。この時点でデカントアビリティを1つ以上つけたままにしておくこと。

「まほうぜんたいか」は、全ての魔法を全体化できるようになるデカントアビリティである。フースーヤに1つ以上のデカントアビリティを装備させておくことで、フースーヤの離脱後に月の民の館で入手できる。リディアに装備することで、フレアやブレイク、ストップの全体化が可能になり大変便利になるが、ダメージ量は通常の魔法と同様で、単体がけから全体がけにすることで威力は落ちることになる。
プレイ1周目でリディアに覚えさせておくと、2周目プレイでは幼少期から魔法の全体化ができるため、かなり攻略が楽になる。全体化できるのは白魔法・黒魔法・連続魔のみとなり、アイテムの魔法効果や召喚魔法、忍術の全体化は不可。また、フィールド上では効果がないため、戦闘終了後に「ケアル」や「レイズ」を全員にかけることはできない。

リディアの関連人物・キャラクター

セシル・ハーヴィ

出典: app.famitsu.com

試練の山でパラディンとなるために、過去の自分と決別の戦いを挑むセシル(手前)

今作の主人公。暗黒騎士としてバロン王国の飛空艇団「赤き翼」の部隊長で、バロン王の命令を受けて各国のクリスタルを集めていた。繊細で心の優しい青年であるが故に、自身が「暗黒騎士」であることに葛藤しており、罪のない人々からクリスタルを強奪するようなやり方に疑問を覚えていた。そのことを王に進言した際に、飛空艇団長を解任されバロンから追放される。
解任後、王の命令により訪れたミストの村でリディアと出会うが、セシルが持っていたボムの指輪によって村は火災に見舞われる。更には村の手前の洞窟で倒したミストドラゴンがリディアの母親の召喚獣であったことから、図らずもリディアの母の命も奪ってしまった。そのため、はじめはリディアもセシルに対して心を閉ざしていたが、バロン兵がリディアを追いかけてきた際に自ら盾になり、リディアを守った。その姿をみたリディアは以後、セシルを信頼するようになる。
後に試練の山で暗黒騎士である自分自身と決別し、晴れて聖騎士パラディンとなった。白魔道士のローザとは恋仲であり、竜騎士カインは親友であり、幼い頃からのライバルでもある。
敵対していたゴルベーザが実の兄と知り葛藤するが、最終決戦を終えた後に和解し、それぞれの選んだ場所へと戻る。青き星に戻ってきたセシルはバロン王となり、ローザと結婚した。リディアにとっては母の敵から、旅を続ける中で心優しい兄のような存在となっている。

ローザ・ファレル

出典: renote.net

常にセシル(手前)を気遣い見守るローザ(中央)

バロンで母親と暮らす白魔道士であり、セシルの恋人。一途にセシルを想い続けているが、ローザの母親は暗黒騎士であるセシルとの交際には反対している。また、竜騎士カインから想いを寄せられているが、ローザにとっては幼い頃からそばにいた兄のような存在であり、親愛の域を超えることはない。
優しい心の持ち主で、セシルを想うが故に無茶をすることがある。そのため、バロンを追われたセシルを案じて単身で追いかけた末、砂漠の村カイポで熱病に倒れてしまうこともあった。ホブスの山では炎を恐れるリディアを優しく諭す場面もあり、リディアにとっては姉のような存在。
ただ優しいだけでなく強い芯を持っており、ゴルベーザに操られてセシルを攻撃しようとしたカインに厳しく「やめて」と伝えたり、最終決戦前に魔導船から降りるように突き放したセシルにさえ「私がいなければ回復はどうするつもり?」と言う場面もある。ゼロムスとの最終決戦を終えた後は、バロン城の王となったセシルの妻となった。

ギルバート・クリス・フォン・ミューア

出典: stat.ameba.jp

ダークエルフ戦で離れた場所からのサポートを果たし、仲間達から感謝されるギルバート(中央)

中性的で繊細な雰囲気を持ち、竪琴を奏でることを好むダムシアン国の王子。病弱で臆病な一面があるが、他人の「愛」を察する優しい心を持つ。セシルの解任後にバロンの「赤き翼」を指揮するゴルベーザにより、自国の城を爆撃された上、恋人アンナも失ってしまい失意の中でセシル達と出会う。アンナを失った悲しみによって自暴自棄になりかけるが、幼いリディアに叱咤された後、セシルの恋人であるローザが命の危機にあることを知り力を貸すことを決意する。
セシル達と旅をする中で勇気の大切さを認識していくが、ファブールからミシディアへ向かう途中の海難事故により大怪我を負い、その後はトロイア城で絶対安静の身となる。セシルと再会した際には旅に同行できない代わりに、離れた場所から声を送ることができる「ひそひ草」を渡す。その後、「磁力の洞窟」に向かったセシル達がダークエルフに苦しめられていることを察知し、セシル達のもとへ悪い妖精が嫌がる歌を送り届けることで援護した。この時のギルバートは絶対安静の身でありながら、看護師達の制止を振り切り、ベッドから離れた竪琴の元まで向かっていた。ギルバートの歌による援護でセシル達はダークエルフに打ち勝つことができ、これがギルバートにとって大切な仲間達を守る「勇気」となった。
バブイルの巨人が復活した際にも飛空艇でセシル達の援護に駆けつけ、ゼロムスとの最終決戦後は、国の子供達に親しまれる王となりながら、ダムシアンの再建のために力を注ぐ。

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