リディア(ファイナルファンタジーIV)の徹底解説・考察まとめ
リディアとは、1991年にスクウェア(現・スクウェア・エニックス)より発売されたロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジーIV』に登場する召喚士の幼い少女である。バロン国王の企みにより故郷と母の命を奪われたことから、はじめはバロンから来たセシルにも心を閉ざしていた。本作の主人公セシルに保護されたことを機に、セシルに対して心を開くようになる。セシルの旅に同行し、恐怖や危険と向き合いながらも徐々に召喚士として成長してゆく。
エッジ
本名はエドワード・ジェラルダイン。エブラーナ城の王子であり、忍者。26歳とセシル達よりも年上だが、口が悪くお調子者のためか少年のような印象の青年。世話役の爺は手を焼いている様子だが、熱い心を持ち、気さくで行動力もある。爺やエブラーナの民からは「若様」と呼ばれ、親しまれている。
ルビカンテとの戦いで瀕死の重傷を負い倒れていたところでセシル達に救助され、旅に加わることになる。これまでの旅で自分を犠牲にする仲間達を見てきたリディアが、瀕死のエッジを見て泣き出したのをきっかけにリディアを意識する。だが、その直後に怪我の回復を担ったローザにも「あんたも綺麗だな!」とサラリと言う女好きでもある。密かに恋心を抱くリディアには素直に打ち明けることはできずにお子様扱いするなど、子供のような言動を取る。
エンディングでも、幻獣界から戻ったリディアとバロン城で再会するが、照れて目を合わせることができない。そのためかリディアはエッジの恋心には気づいていない様子。明るい印象のエッジだが、ルゲイエ博士によってモンスターと融合させられた父と母と戦い、両親の最期を見送るという悲しい場面もある。
リディアの名言・名セリフ/名シーン・名場面
「でも、あなたはあたしを守ってくれた…」
出典: stat.ameba.jp
母が召喚したドラゴンをセシルが倒したことで母を失い、セシルがミストの村に持ってきた「ボムの指輪」によって、自分の暮らしていた村が火事に見舞われることとなったリディア。自分を火事の後に保護してくれたとはいえ、セシルに対して容易く心を開くことは難しかった。感情に任せてタイタンを召喚したことで地震に巻き込まれ、気を失っていたリディアはカイポの村の宿で目を覚ます。しかし、優しく声をかけるセシルに対して、リディアは返事をせず背を向けた。
そんな中、リディアを捕らえようとするバロン兵が2人の前に現れた。自ら盾になり、兵士達から自分を守ろうとする姿を目の当たりにしたリディアは、自分が召喚士であるためにセシルが危険な目に遭ったことを謝った。しかし、セシルはリディアを責めることなく、逆に自分がリディアの母を殺めてしまったこと、村の火事に関わっていたことを謝ろうとした。
危険な目に遭いながらも自分をかばってくれたセシルに対し、リディアは「でも、あなたはあたしを守ってくれた…」と心を許すことを決め、自分の名前を告げてセシルと和解した。辛い出来事の後だが、自分を守ってくれる存在に気付き、初めて心が解れたリディアがセシルに安心した姿を見せる場面である。
「弱虫…!あなたは男でしょ!大人でしょ!?なのに…あたしだって…!」
出典: stat.ameba.jp
ダムシアンがゴルベーザ率いる赤き翼によって攻撃を受け、賢者テラの娘アンナが命を落とした際に、アンナの傍で泣いているだけのギルバートに対してリディアが言った言葉。
アンナはギルバートをかばってゴルベーザが放った矢を受けたために亡くなっている。テラは、アンナの敵を討つためにゴルベーザを追いかけて城を出て行った。アンナには愛する人を守ろうとした強さがあり、テラもまた、大切な娘のために一人でも戦いに向かう強さを持っていた。それぞれが大切な人のために勇気ある行動を取る中、ギルバートだけはアンナの命が失われたことを嘆いて泣き続けていた。そんな様子のギルバートに対してリディアは「弱虫…!あなたは男でしょ!大人でしょ!?なのに…あたしだって…!」と強い言葉で叱りつける。
リディアに責められてもなお弱気だったギルバートは、その後のセシルの説得によってようやく自分も力を貸すことを決意する。リディアはダムシアンに来る前に、自分自身も故郷と母親を失っており、それでもセシルと共に旅に出て戦っていた。
ギルバートと自分の境遇が似ており、リディア自身も悲しみを乗り越えようとしているからこそ、自分より大人なはずのギルバートの弱気な姿に苛立つリディアの気持ちが表れている。
「しっかりしてよ、みんな!ローザは、きっと無事よ。クリスタルだって取り返せばいいじゃない!」
ファブール城での攻防もむなしく、クリスタルがゴルベーザにより奪われてしまっただけでなくローザまでもがさらわれてしまった場面で、リディアが大人達を励ます言葉。
ファブール城のクリスタルを守ろうとしたものの、敵側の数が多いためにクリスタルルームまで攻め込まれてしまったセシル達の前に、ゴルベーザに操られたカインが現れセシルに槍を向ける。背後に現れたゴルベーザはセシル達を魔法で吹き飛ばし、セシルにとどめを刺すようにカインに促す。異変を感じてクリスタルルームまで駆けつけたローザとリディアを見て戸惑うカインと、動けないながらもローザを守ろうとするセシルを目にしたゴルベーザは、ローザに目をつけ「そんなにこの女が大事か。ならば、この女は預かってゆこう」と告げると「約束の証」としてローザをさらい消えてしまった。
クリスタルもカインが手にしてその場から消えてしまい、クリスタルもローザも奪われてしまう。
ゴルベーザが去った後、怪我を負った大人達をケアルで回復したリディアは、ローザとクリスタルを守れなかったことを悔いるセシル達に対して、「しっかりしてよ、みんな!ローザは、きっと無事よ。クリスタルだって取り返せばいいじゃない!」と明るく振舞った。幼いリディアの気丈な姿に励まされたセシル達は、ローザとクリスタルを取り戻すために新たな作戦を立てる決意をする。
「いつかセシルが言ったでしょ?これは、みんなの戦いだって」
出典: stat.ameba.jp
ゴルベーザが復活させた巨大兵器「バブイルの巨人」の内部に潜入し、制御システムを止めることに成功した一行。セシル達と行動を共にしていた月の民フースーヤは、邪悪な思念を持つ月の民「ゼムス」に利用されていたゴルベーザの洗脳を解いた。これまでの自分の行いを償うことを決めたゴルベーザは、フースーヤと共にゼムスとの決着をつけるために月へ向かった。
真実の敵がゴルベーザではなく「ゼムス」であると理解した一行は、ゴルベーザ達を追って魔導船で月へ向かうことを決めるが、これまで以上の危険を予測したセシルは、ローザとリディアに魔導船から降りるように告げる。その提案を拒もうとする2人だが、セシルの「今度ばかりは生きて帰れる保証はない」という言葉を聞き、無言で魔導船の出口へ向かっていった。魔導船に残ったセシル、カイン、エッジの3人は、改めて自分達の手でゼムスを倒す決意を固め、月に到着する。
ところが、魔導船を降りようとしたところでローザがセシルの前に現れた。ローザの強い意志を感じたセシルは、彼女を地上へ帰すことを諦め、最終決戦に連れて行くことを決める。その様子を隠れて見ていたリディアは「上手くいったね!」とローザの後ろから顔を出す。ローザとリディアは、魔導船を出たふりをして自分達もゼムスに立ち向かうことを決めていたのだった。
リディアは「いつかセシルが言ったでしょ?これは、みんなの戦いだって」と告げた後、笑顔で「それに幻獣たちの力も必要でしょ?」と続けた。二人の魔法の力を信頼していたセシルは、改めて5人で最終決戦に向かうことを決めた。
大きな決意が固まった場面だが、ローザと一緒に隠れていたリディアのお茶目な雰囲気のおかげで、少し緊張感が和らぐ場面にもなっている。
炎への恐怖を克服
出典: stat.ameba.jp
ゴルベーザによって各国のクリスタルが奪われ、次のターゲットとされるファブールへ向かっていた一行は、道中にある「ホブスの山」に到着する。ホブスの山の入口は、厚い氷で覆われており、山を抜けるためには巨大な氷を溶かす必要があった。ファイアを唱えてみるようにローザに促されたリディアだが、「炎はいや!」と拒否してうつむいた。
リディアは、ホブスの山に来る前にローザから黒魔法の基本魔法「ファイア」を使えるか尋ねられていたが、その問いには「使えない」と答えていた。ミストの村で起きた火事が原因で、リディアは炎に対して恐怖心を抱えていた。そのため、炎を属性とするファイアを唱えることができずにいたのだった。
ローザはそんなリディアに対して「この氷を溶かせる力があるのはあなたしかいない」「勇気を出して」と優しく諭し続け、ギルバートもローザに続いてリディアを励ました。
仲間達の言葉で自分が頼りにされていることを感じ、自分の勇気で守れる人々がいるかもしれないと理解したリディアは、氷の方へ向き直る。そして、ためらいながらも勇気を出してファイアを唱え、厚い氷を溶かすことに成功した。
仲間達はリディアの勇気を称え、大人達から褒められたリディアは照れながら微笑んだ。
成長した姿で再び仲間に
出典: i.ytimg.com
世界に4つあったクリスタルが全てゴルベーザの手に渡り、更には「闇のクリスタル」も、既に探し当てられていることが判明する。これまで容赦なく各国を攻撃し、多くの人を犠牲にしてきたゴルベーザを止めるため、セシル達はカインの情報を頼りに、未知なる「地底」へと向かった。
ところが、地底に到着してすぐに戦車隊と赤き翼の戦闘を目撃する。セシル達の乗る飛空艇エンタープライズ号も砲撃に巻き込まれてしまい、不時着を余儀なくされた一行は、エンタープライズ号を降りてドワーフ城を訪れた。
城主のジオット王とルカ王女に迎えられたセシル達は、闇のクリスタルの状況を王に確認する。しかし、既に地底のクリスタルも4つのうち2つはゴルベーザの手中にあるという。ジオット王は、残る2つのうち1つは、玉座の裏に隠されていることを明かした。
その直後、何者かが侵入している気配を感じ取ったヤンの言葉を受け、一行は急いでクリスタルルームへ向かった。クリスタルルームには、ゴルベーザに操られたルカの人形達が侵入しており、セシル達に襲い掛かってきた。人形達を追い払うことに成功したセシル達だが、その場にゴルベーザが現れる。
ゴルベーザは「黒竜」を召喚すると、セシル達を動けない状態にし、仲間達を次々に戦闘不能にしていった。最後にセシルだけが残され、ゴルベーザが「次はお前だ」とセシルに手をかけようとした矢先、突如現れたドラゴンのブレスによって黒竜が消え去った。突然の展開にゴルベーザも驚きを隠せずに戸惑うが、その間にセシルは「大丈夫!もう動けるわ」と声と共に、呪縛から解放された。
聞き覚えのある声の主は、大人の女性に成長したリディアであった。セシルは仲間として戻ってきたリディアと共にゴルベーザと戦い、勝利を収める。ゴルベーザとの戦闘後、目を覚ました他の仲間達もリディアの成長に驚き、再会を喜ぶ。幼い少女だったリディアだが、リヴァイアサンに連れ去られた後は幻獣界で修行を積んでいた。幻獣界では時間の流れが異なるため、短い時間の間に大人の姿になったと仲間達に打ち明け、再び世界のためにセシル達と共に戦うことを誓った。
リディアの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
白魔法は子供時代のみ
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目次 - Contents
- リディアの概要
- リディアのプロフィール・人物像
- リディアの来歴・活躍
- ミストの村~ファブール
- 故郷と母を失いセシルと旅立つ
- 投げやりになったギルバートを叱咤
- 炎への恐怖を克服
- ドワーフ城~バブイルの塔
- 成長した姿で再び仲間に
- 瀕死のエッジを見て泣き出す
- 封印の洞窟~月の地下渓谷
- ゴルベーザに対抗するため幻獣達の力を借りる
- セシルとゴルベーザの和解を促す
- 強い覚悟で仲間と共に最終決戦へ
- リディアの能力
- 白魔法
- ケアル
- サイトロ
- ホールド
- コンフュ
- エスナ
- ケアルラ
- レイズ
- 黒魔法
- ブリザド
- サンダー
- ファイア
- ポイズン
- デジョン
- トード
- スリプル
- ポーキー
- バイオ
- ファイラ
- ブリザラ
- サンダラ
- クエイク
- ドレイン
- アスピル
- ブリザガ
- ファイガ
- サンダガ
- ブレイク
- デス
- トルネド
- フレア
- メテオ
- 召喚
- チョコボ
- シヴァ
- ラムウ
- イフリート
- タイタン
- ドラゴン
- シルフ
- オーディン
- アスラ
- リヴァイアサン(リヴァイア)
- バハムート
- ゴブリン
- コカトリス
- マインドF(マインドフレア)
- ボム
- 武器
- 星屑のロッド
- ファイアビュート
- ミスティビュート
- アサシンダガー
- 防具
- リボン
- 光のローブ
- ミネルバビスチェ
- クリスタルリング
- 守りの指輪
- デカントアビリティ
- れんぞくま
- はやくち
- まほうぜんたいか
- リディアの関連人物・キャラクター
- セシル・ハーヴィ
- ローザ・ファレル
- ギルバート・クリス・フォン・ミューア
- エッジ
- リディアの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「でも、あなたはあたしを守ってくれた…」
- 「弱虫…!あなたは男でしょ!大人でしょ!?なのに…あたしだって…!」
- 「しっかりしてよ、みんな!ローザは、きっと無事よ。クリスタルだって取り返せばいいじゃない!」
- 「いつかセシルが言ったでしょ?これは、みんなの戦いだって」
- 炎への恐怖を克服
- 成長した姿で再び仲間に
- リディアの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 白魔法は子供時代のみ
- 大人リディアは20歳前後
- 幻獣界の人気者