リディア(ファイナルファンタジーIV)の徹底解説・考察まとめ

リディアとは、1991年にスクウェア(現・スクウェア・エニックス)より発売されたロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジーIV』に登場する召喚士の幼い少女である。バロン国王の企みにより故郷と母の命を奪われたことから、はじめはバロンから来たセシルにも心を閉ざしていた。本作の主人公セシルに保護されたことを機に、セシルに対して心を開くようになる。セシルの旅に同行し、恐怖や危険と向き合いながらも徐々に召喚士として成長してゆく。

召喚

チョコボ

出典: www.gamespark.jp

ファイナルファンタジーの世界では乗り物として有名なチョコボ。幻獣になっても可愛らしい姿は健在。

ファイナルファンタジー作品では可愛らしい鳥の姿をした乗り物の印象が強いチョコボ。今作ではリディアが仲間になった時点で使える召喚獣であり、召喚すると「チョコボキック」という技で敵1体を攻撃する。消費MPは7、威力は20。序盤から使える召喚獣のため、威力は高くない。しかし武器での攻撃力がほとんどなく、まだ使える攻撃魔法も少ない序盤のリディアにとって貴重な攻撃手段となる。特に地下水脈のボスとなるオクトマンモスに使うと、サンダーよりも強力なダメージを与えることができる。
DS版でも威力は変わらず20のままで消費MPが10に変更されたが、待ち時間は3から2に短縮された。リディアのMPが少ない時期が攻撃手段として活躍できる時期と重なるため、使う機会は多くないが、可愛らしい姿に癒される召喚獣である。

シヴァ

氷の精霊シヴァは髪の短い女性の姿をした幻獣。

シヴァは冷気属性を持ち、短い髪を逆立てた女性の姿をした召喚獣。冷気の属性の通り、「ふぶき」で敵全体を攻撃してダメージを与える。リディアが仲間に復帰する際には既に修得しており、消費MP30、威力40。全体攻撃なので、敵の数が多い時には便利な攻撃手段となる。また、炎属性の敵には非常に効果が高いため、炎の四天王ルビカンテとの戦闘でも活躍する。地底からのバブイルの塔攻略時や、塔へ向かうまでの地底のフィールドでは冷気を弱点とする敵が多いので重宝する。
GBA版では、召喚士の試練で敵として戦う場面もあり、戦闘に勝利することで召喚魔法として再び入手できる。DS版からは召喚時の魔法名が「ふぶき」から「ダイアモンドダスト」に変更されており、「ふぶき」と同様に敵全体に冷気属性のダメージを与える。消費MPは30とこれまでと変わらず、威力が120にアップしている。

ラムウ

髭の長い老人のような姿をしたラムウは「裁きのいかづち」で敵全体を攻撃する。

ラムウは雷を属性とし、人間の老人に近い姿をした召喚獣。リディアは地底で再加入する際に修得済みで、消費MPは30、威力は40と「サンダラ」よりもやや高い威力を持つ。召喚すると「さばきのいかづち」で敵全体にダメージを与える。機械や魚などの水棲モンスターには高い効果を発揮する他、バロン城でのオーディン戦でも有効な攻撃手段となる。
GBA版ではシヴァ、イフリートと共に召喚士の試練でリディアの敵となり、倒すことで再度召喚魔法を再入手できる。DS版では消費MPは30のまま、待ち時間は4から6に延びたが、威力が120に変更されており大幅にパワーアップしている。

イフリート

大きく長い角が特徴的なイフリートは炎で敵全体を攻撃する。

イフリートは、筋骨隆々とした魔人のような姿で、頭に鹿のような角を持つ炎属性の召喚獣。氷属性のシヴァ、雷属性のラムウと揃ってファイナルファンタジーシリーズではお馴染みの存在でもある。リディアは仲間に復帰する際に修得済みで、消費MPは30、威力は40。召喚すると「じごくのかえん」によって敵全体を炎で攻撃し、ダメージを与える。
リディアが復帰後に戦うゴルベーザが炎を弱点としているため、有効な攻撃手段となり得る。その他、エブラーナの洞窟などでも炎を弱点とする敵が多い場面では、全体を攻撃でき重宝する。
GBA版では召喚士の試練でリディアと戦うことになるが、勝利すれば召喚魔法として再度手に入れることができる。DS版では、威力が3倍の120に変更になり強力になっている。消費MPは30と変わらないが、待ち時間は4から6に変更されている。

タイタン

巨人タイタンが引き起こす「大地の怒り」は大地震を引き起こす

タイタンは巨人の姿をした召喚獣。召喚すると「大地の怒り」により大地震を引き起こし、敵全体にダメージを与える。ストーリーの序盤に、母と故郷を失ったことから感情を爆発させたリディアがセシルとカインに向けて召喚する。
リディアの攻撃手段としては、仲間に復帰する際に修得済みとなっており、消費MPは40。威力は80で、リディアが復帰した際に使える攻撃手段の中では最も威力が高い。DS版以外では無属性のため使い勝手が良い召喚獣のひとつだが、宙に浮いている敵には無効となる。
DS版では地震を起こす通り、属性が土属性に変更されている。また、消費MPは30、威力は120に変更されており、イフリート、シヴァ、ラムウと均一になっている。

ドラゴン

出典: gcgx.games

ドラゴンは、「霧のブレス」で敵全体を攻撃する白いドラゴンの姿の召喚獣。消費MP20、威力は使用時のHPに比例するため、HPが高い状態で使うほど与えるダメージが強力になる。
リディアが地底で再登場時に使用する召喚獣。また、今作で一番最初に戦うボス敵「ミストドラゴン」でもあり、リディアの母の召喚獣でもあったことから、幻獣の中でも印象深い召喚獣となっている。無属性で待ち時間も3と短めのため、使い勝手が良い召喚獣でもある。
GBA版では、召喚士の試練をクリアし、ミストリングを装備した状態で召喚すると、味方全体が分身状態となる「ブリンク」がかかり、攻撃だけでなく防御面も強化される。発動する前にダメージを受けてしまうと、HPに応じて与えるダメージも減ってしまう点には注意が必要。リディアはHPが高くないため、HPの最大値がアップする「銀のリンゴ」や「金のリンゴ」を使うことで、威力アップを見込める。
DS版ではダメージはHPに依存しなくなり、無属性から聖属性に変更されている。攻撃名も「きりのブレス」から「レディアントブレス」となり、威力は130になった。消費MPは35、待ち時間も6に増えたが、聖属性に耐性を持つ敵が少ない中盤では便利な攻撃手段となる。ピクセルリマスター版では名称が変わり、「ドラゴン」から「ミストドラゴン」になっている。

シルフ

可愛らしい見た目に加えて、攻撃と回復を同時にこなすシルフは強い味方。

シルフは今作で初めて登場する幻獣。小さな妖精の姿をした風の精霊で、地底のシルフの洞窟に生息している。バブイルの塔の爆発により傷を負った後、意識が戻らないヤンを保護している。リディアが召喚獣として使えるようになるには、ヤンの奥さんから「愛のフライパン」を受け取った後、フライパンで殴ることでヤンを目覚めさせる必要がある。愛のフライパンを手に入れない場合は、バブイルの巨人をクリアした後にシルフの洞窟に行き、シルフに話しかけると使えるようになる。
召喚時の攻撃名は「かぜのささやき」で、消費MPは25。無属性で命中率100%、シルフが敵1体にダメージを与えた後、与えたダメージをパーティーの人数で割った数値分、味方全体を回復してくれる。回復量が少なく表示されるバグがあるが、実際には表示の2倍の量を回復しており、攻撃と回復を同時にこなす便利な召喚獣である。カインのジャンプ中にケアル系の魔法を全体にかけた場合はカインだけケアルがかからない現象が起こるが、シルフの場合は、発動した時にカインが地上にいれば回復の対象に含まれる。
魔法防御力の高いベヒーモスなどには効果が出ないが、防御力の高い敵への攻撃として便利で、バブイルの巨人内の制御システムやリヴァイアサンとの戦闘でも有効。無属性だったが、DS版は風属性となり、威力60に変更されている。回復の表示バグも修正されているが、使いづらさの方が勝るようになってしまった。

オーディン

出典: stat.ameba.jp

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