ジョーカー/P5主人公(ペルソナ5)の徹底解説・考察まとめ

ジョーカー/P5主人公とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の第5作目の主人公である。ゲーム内での決まった名前はない、ネームレスキャラクター。ただしコミカライズ版では来栖暁(くるす あきら)、アニメ版では雨宮蓮(あまみや れん)という名が与えられている。コードネームは「ジョーカー/JOKER」。様々なペルソナを自由自在に使いこなしながら、「心の怪盗団」のリーダー・切り札として、悪人の心を盗み「改心」させている。

P5主人公の概要

ジョーカー/P5主人公とは、株式会社アトラスの大人気ジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の第5作目の主人公である。ゲーム内においての彼の名前はプレイヤーが決める為、ゲーム内での決まった名前は存在しない。ただし、ゲーム発売とほぼ同時に連載が開始されたコミカライズ版『ペルソナ5』では「来栖暁」という名を、2018年4月から放送が開始されたアニメ版『PERSONA5 the Animation』では「雨宮蓮」の名を与えられている。後にシリーズ後続となる、リズムアクションゲーム『ペルソナ5 ダンシング・スターナイト』(P5D)では、雨宮蓮の名を使用。なお、コードネームの「ジョーカー/JOKER」については、ゲーム、コミカライズ、アニメ、全てにおいて共通のものである。

ある夜、P5主人公が道を歩いていたところ、酔った男に絡まれている女性の悲鳴を耳にする。P5主人公は助けに入るが、結果として男側に恨まれ傷害の濡れ衣を着せられることになってしまう。「保護観察処分」となった彼は、その時通っていた高校から退学処分を告げられる。さらには周囲からのほとぼりが冷めるまでは故郷から離れるしかなくなり、P5主人公は東京にいる両親の知り合い「佐倉惣治郎」のもとへと預けられることになる。惣治郎が経営する喫茶店「ルブラン」の屋根裏部屋を借りる形で居候をさせてもらう事になった後、都内の高校「私立秀尽学園高校」へ転入。しかし何処から漏れたのか、P5主人公の前歴は校内に広まってしまっており、結局ここでも彼は周囲から白い目で見られる羽目になる。

そんな日々の中、彼は夢を通じて青い監獄「ベルベットルーム」に招かれる。そこにいたのは、ベルベットルームの主であるイゴールと看守を務めるカロリーヌとジュスティーヌだった。イゴールいわく、P5主人公には近い未来「破滅」が待ち受けているとのこと。それをどうにかするには「自由への更生」を果たさなければならないのだという。「更生」の1つとして「イセカイナビ」を渡されたP5主人公は、その後「認知世界」と呼ばれる精神世界へと足を踏み入れることになる。そこで「ペルソナ使い」としての能力を覚醒させた彼は、同じ「ペルソナ使い」の仲間達と共に歪んだ欲望を抱いている「悪人」達の「改心」を行う「心の怪盗団」としての行動を開始していく。

P5主人公のプロフィール・人物像

性別:男
学年:高校2年生
学校:私立秀尽学園高校
コードネーム:ジョーカー/JOKER
CV:福山潤
海外版吹き替え:Xander Mobus
演者(舞台):猪野広樹

プレイヤー操作で動くキャラの為に決まった性格は存在しない。しかし喋ることが殆どない為、物静かでクールな印象を周囲には与えているよう。周囲からは「何を考えているかわからない」とよく言われている。しかし会話・行動の選択肢内にはギャグ的な要素も存在し、それらを選ぶと仲間達から「絶対言うと思った」等の意見を貰うこともある。クールではあるが、男子高校生らしいノリは存在するキャラだと思われる。ダンジョンである「パレス」突入時に聞ける事もある「ショータイムだ!」のセリフでは、クールさとはかけ離れたハイテンションっぷりを見せつけ、日常パートとの差に多くのファンを戸惑いの渦に落とした。

身長や体重、誕生日などの情報は不明。ゲーム内の映像では、身長が175cmある竜司と並んでも大差がない為、170cm代はあるんじゃないかと言われている。身長などの細かい設定がない代わりに「人間パラメータ」と呼ばれるシステムが存在し、主人公の日々の行動で、主人公自身が持つ「人としての魅力」が上げられるようになっている。

また『ペルソナ5』には「コープ」と呼ばれる仕様が存在している。これは『ペルソナ3』以降のシリーズ作品に追加された、「コミュニティ」という仕様にあたるものだ。各主人公はメインキャラクターを含む周囲の様々な人々と「コープ」ないし「コミュニティ」と呼ばれるものを築く事が可能となっている。この「コープ」・「コミュニティ」のレベルを上げる事で、新たなペルソナを作成する時や戦闘時などに有利になる効果が付与されるようになっている。
「コープ」はその「コープ」の相手と仲良くなる事でレベルの上昇をはかれる。その際、女性キャラとの「コープ」では相手と恋人同士になる事が可能となっている。
なお、1人と恋人関係を結んでも他女性キャラと恋人になる事は可能。『ペルソナ5』リメイク版である『ペルソナ5 ザ・ロワイヤル』では最大で10股ができる。1人のキャラと付き合う清い男キャラにするのか、それとも複数と付き合うクズな男キャラにするのかは、プレイヤー自身の選択に委ねられている。

P5主人公の能力:トリックスター/ワイルド

『ペルソナ3』以降の『ペルソナ』シリーズの主人公には、必ず「複数のペルソナ」をつける能力が備わっている。この能力のことを『ペルソナ』シリーズ内では「ワイルド」と呼んでいる。無論、P5主人公もこの能力を保持しているワイルドのペルソナ使いである。なお『ペルソナ5』の作中にて「ワイルド」の言葉は出てこない。代わりに「トリックスター」という呼称が存在しており、これが「ワイルド」に値する呼称になっている模様。
ワイルドである彼らは、最大で12までペルソナの所持をする事ができる。この所持枠数は、初期の頃は数少なく、レベルによって徐々に増えていくシステムが取られている。なお『ペルソナ5』は周回引き継ぎプレイが可能なゲームの為、1周目で全ての枠を開放すれば、2周目以降は12の枠数を保ったままプレイを続ける事が可能となっている。

使えるペルソナは、その時の主人公自身のレベルまでのものだけ。主人公がLv.5であるなら、使える・作れるペルソナもLv.5まで、といった形である。
使用できるペルソナ自体の能力に関する条件は存在しない。どのようなアルカナ属性・攻撃技・回復技等を持つペルソナでも使用は可能。枠が埋まり新しいペルソナが持てなくなった場合は、ベルベットルームでペルソナ自身をその他のペルソナの強化や新しいペルソナ作成の素材等に使う事で空ける事が可能。一度ゲットしたペルソナはベルベットルームの「ペルソナ全書」に登録が行われる為、ここで素材として使ってしまっても再度召喚する事ができるようになっている。

また「ベルベットルーム」も『ペルソナ3』以降は、主人公のみに見える部屋となっている。見ようによっては、これも主人公だけの能力といえる。

P5主人公のペルソナ:アルセーヌ

P5主人公には、彼特有の必殺技と呼べるものは存在しない。しかし代わりに「ワイルド」の能力とは別に、主人公自身のペルソナというものも存在している。
これは主人公達がペルソナ使いとして覚醒した時に持っていたペルソナの事であり、各作品の雰囲気・題材にあわせて名前や外見が作成されている。

「心の怪盗団」のリーダー・切り札であるP5主人公のペルソナは「アルセーヌ」。推理・冒険小説「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」の主人公であり、世界的にも有名な大怪盗である「アルセーヌ・ルパン」の名からとられている。見た目もアルセーヌ・ルパンを意識した怪盗姿となっており、デザインを行った副島成記いわく、「仮面の怪盗というと胸ポケットにハンカチーフを飾る紳士のイメージから怪盗服に取り入れ、またワイルド使いであることから愚者=ピエロのようなモチーフを仮面に入れ込んでいる」とのことである。

ペルソナ自身の属性を示すアルカナ属性は「愚者」。
氷属性の弱点がある。ペルソナの弱点は持ち主自身の弱点でもある為、アルセーヌ使用時は主人公自身も氷属性が弱点になる。

エイハ

呪怨属性の攻撃技。
アルセーヌが最初から持っている。
必要SP(スキルポイント)は4。敵1体に小ダメージを与える事ができる。

スラッシュ

物理属性の攻撃技。
アルセーヌのレベルが2になった時に習得できる。
『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』(P5S)では「エイハ」同様に最初から持っているスキルになっている。
HP(ヒットポイント)を6%消費する事で使える。敵1体に小ダメージを与える事ができる。

スクンダ

補助系スキル。
アルセーヌのレベルが4になった時に習得できる。
必要なSPは4。3ターンの間、敵1体の命中・回避率を低下させる。

夢見針(ゆめみばり)

物理属性の攻撃技。
アルセーヌのレベルが5になった時に習得できる。
『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』(P5S)ではレベル4になった時に習得が可能。
HPを8%消費する事で使える。敵1体に小ダメージを与える。また中確率で睡眠状態にさせる事ができる。

逆境の覚悟

アルセーヌのレベルが7になった時に習得できる。
自動で発動するタイプのスキルであり、敵とピンチエンカウントをしてしまった際に発動する。P5主人公がクリティカル攻撃を出す確率を20%上昇させる。

タルンダ

補助系スキル。
『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』(P5S)にて、アルセーヌのレベルが2になった時に習得が可能なスキル。
必要なSPは12。一定時間、敵の攻撃力を下げることができる。

反逆の意思

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