カイン・ハイウインド(ファイナルファンタジーIV)の徹底解説・考察まとめ
カイン・ハイウインドは、1991年にスクウェア(現・スクウェア・エニックス)より発売されたロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジーIV』に登場するキャラクターで、バロン王国の竜騎士団の若き隊長である。本作の主人公セシルとは幼い頃からの親友であり良きライバルだが、セシルの恋人で自身の幼なじみでもある白魔道士ローザに恋心を抱いている。その想いを魔道士ゴルベーザに利用され、操られたカインは敵としてセシルの前に立ちはだかる。
カイン・ハイウインドのプロフィール・人物像
竜騎士
年齢:21歳
身長:186cm
体重:61kg
声優(DS版):山寺宏一
カイン・ハイウインドは、1991年にスクウェアより発売されたロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジーIV』に登場するキャラクターで、クールな雰囲気を持つ竜騎士である。バロン王国において300年近い歴史を持つ竜騎士団の隊長を弱冠21歳にして務めている。両親とは幼い頃に死別しており、本作の主人公であるセシルと共にバロン王の下で育てられた。金色の髪を後ろで1つに束ねており、常に竜騎士団の兜と鎧を身にまとっている。エンディングでようやく兜を外す場面があるが、素顔については最後まで見ることができない。SFC版、PS版のドット絵のグラフィックでは水色の鎧だが、DS版やiOS版では鎧の色は紺色に近いブルーになり、メニュー画面のグラフィックとの差が少なくなっている。セシルとは幼い頃からの親友で良きライバルでもあるが、セシルの恋人である白魔道士ローザに密かに想いを寄せている。親友の恋人に恋をしている罪悪感と正しく善い心を持つセシルに対する劣等感を、謎の魔道士ゴルベーザにより利用され、セシル達を裏切り敵対することになる。洗脳が完全に解けた後はセシル達と共に戦うことになるが、ストーリー本編において二度も裏切るために、ファイナルファンタジーシリーズにおける「裏切り者」キャラクターのイメージが根強い。カインを「正義の味方」として語ることは難しいが、洗脳されながらも完全な悪にはなりきれず時折葛藤するカインの姿は、どこか人間らしさを感じられるキャラクターでもある。
カイン・ハイウインドの来歴・活躍
バロン城~ミストの村
出典: gigazine.net
セシルと共に幻獣討伐へ
バロン国の飛空艇団「赤き翼」を率いるセシルが、ミシディア国からクリスタルを手に入れて帰還したところから物語は始まる。王の命令が「罪のない人々からの略奪」であることにセシルは疑問を感じていた。この疑問について、直接バロン王に問おうとしたところ「国王に不信を抱いている」とされ、一方的に飛空艇団を解任されてしまう。セシルが国王に背いているわけではないと説明を試みたカインだが、セシルを庇ったとみなされ王の怒りを買う。カインとセシルは、幻獣討伐とミストの村に「ボムの指輪」を届けるよう命令を受ける。有無を言わさず追い出された2人だが、カインは「王なりの考えがある」と状況を受け入れた上でセシルを励まし、セシルと共に幻獣討伐のためにミストの谷へと旅出つ。
ミストの村で行方不明となる
カイン達は、ミストの谷で「ミストドラゴン」の討伐に成功する。ミストの村に辿り着くが、王から預かった「ボムの指輪」によって、村は炎に包まれてしまう。炎の中、この村に住む少女リディアが泣きじゃくっているのを発見する。ミストドラゴンを倒したことによって、召喚士であるリディアの母が命を落としてしまったと知らされる。ミストは「召喚士」達が住む村であり、バロン王の目的は、この村を焼き払うことで召喚士達を全滅させるためだと知った2人は愕然とする。「王の命令ならば仕方ない」とリディアを手にかけようとするカインだがセシルに咎められ、セシルと共にバロン王国と戦うことを決める。カインは、世界一の軍事国であるバロンに対抗するために他の国に協力を求めることと、セシルの恋人であり、自分も密かに想いを寄せる白魔道士ローザを救い出そうとセシルに告げる。そのために、ミストの村からリディアを連れて脱出を試みるが、村と母を失ったことで感情的になっていたリディアは「タイタン」を召喚し地震を起こす。タイタンの攻撃に巻き込まれたカインはセシルの前から姿を消すこととなる。
ファブール城~ゾットの塔脱出後
出典: asami-book.com
再会と裏切り
カインの無事を願いながら旅を続けるセシルは、バロンの飛空艇団「赤き翼」を自分に代わって指揮しているゴルベーザという男がバロン王を操り、その軍事力を利用して各地の「クリスタル」を狙っていることを知る。ミシディアとダムシアンに続き、次に狙われるであろう「風のクリスタル」を守るためにファブール国へ向かう。バロンとの攻防戦の中、ファブールのクリスタルルームに現れたのは、親友カインであった。カインは突然、セシルに槍を向け攻撃を仕掛ける。ローザがカインを止めに来た際には「親友を攻撃する」という理解しがたい自分の姿をローザに見られたことに苦しみを覚えるが、最終的には風のクリスタルを手に入れ、ゴルベーザと共に再びセシル達の前から姿を消した。ゴルベーザに操られていたカインは、自身の性格や人格はそのままに意思の方向のみを操作されていたため、ローザを想う気持ちは操られる前と変わることなく自身の中に残されていた。ゴルベーザに捕らえられ恐怖するローザを見張るカインは、自身が操られているという皮肉な状況ながら、想いを寄せるローザのそばで過ごす時間を手に入れたのだった。
再び仲間に加わり地底へ向かう
4つのクリスタルのうち、3つを既にゴルベーザが手に入れていた。残るトロイア国の「土のクリスタル」が、金属製の武器防具が通用しない「磁力の洞窟」に住まうダークエルフによって盗まれていたことから、カインはローザの命と引き換えにセシルにクリスタルを持って来させることをゴルベーザに提案する。カインは「土のクリスタル」を奪還したセシル達をゾットの塔まで誘導し、ゴルベーザと捕らえられたローザと共に最上階で待つ。セシル達が塔の最上階まで辿り着き、賢者テラが自らの命と引き換えに放った魔法「メテオ」でゴルベーザがダメージを負ったことにより、カインは洗脳から目覚める。「土のクリスタル」はゴルベーザが持ち去ってしまったが、セシルと共にローザを間一髪のところで救い出すことに成功する。ローザとセシルと引き離しても自分の想いが通じなかったカインは、ローザとセシルが再会し抱き合う姿を直視できなかったが、洗脳されていたとはいえ意識があり、自分がしたことを後悔しているとセシル達に謝罪する。2人から「共に戦おう」と誘われ、カインは再びセシル達の仲間に加わるが、ゾットの塔からの脱出時にゴルベーザ四天王の一人である風のバルバリシアに襲撃される。彼女の巻き起こす強力な風のバリアを、竜騎士であるカインの「ジャンプ」により破壊することで戦いを制した一行は、崩れ始めた塔からローザの白魔法「テレポ」によってバロン城まで戻ることができた。カインは、ゴルベーザがまだ手に入れていない「闇のクリスタル」が地底にあることをセシル達に伝え、一行は「闇のクリスタル」をゴルベーザから守るべく地底を目指し、再び旅に出発する。
封印の洞窟~月の地下渓谷
出典: asami-book.com
2度目の裏切り
地底にある最後の「闇のクリスタル」を死守するために封印の洞窟へ向かった一行は、ゴルベーザよりも早くクリスタルを手に入れることができた。しかし、封印の洞窟を出ようとすると嫌な気配を感じ、カインは膝をつく。カインに聞こえていたのは、ゴルベーザの「帰ってこい、カイン…」という声であった。心配する仲間達に「しょうきにもどった」と伝えるが、その直後カインは、セシルを突き飛ばしクリスタルを奪い去ってしまった。カインが去った後、セシル達は魔導船を蘇らせ月へ向かい、月の民フースーヤに出会う。ゴルベーザ自身も「ゼムス」という月の民によって操られており、ゼムスの狙いが「地球の全てを焼き払う」ことであると聞かされたセシル達はフースーヤと共に地上へと急ぐが、全てのクリスタルを揃えたゴルベーザは、ゼムスの狙い通りに「バブイルの巨人」を作動させていた。セシル達は仲間達の力を借り、バブイルの巨人を止めるため、制御システムの破壊を目標に巨人内部へ潜入した。
鍛錬のために旅立つ
制御システムを破壊したことにより崩壊を始めていたバブイルの巨人から、脱出口を探すセシル達をカインが助け出す。洗脳から完全に醒めて自分の心を取り戻すことができたと告げ、許されないと想定した上でセシル達に謝罪する。エブラーナ王子エッジには自身の行いを激しく叱咤されるが、これまでの行いが洗脳によるもので、カインの本心ではないと理解していたローザがエッジをたしなめる。捨て子だったためにバロン王に育てられたセシルと子供の頃から一緒に育ったきたカインは、ゴルベーザがセシルの兄だったという真実を知り、自分もセシル達に同行すると決意する。エッジには悪態をつかれるが、また操られたら迷わず自分を斬れと覚悟を述べ、仲間達と最後の戦いへ挑む。ゼムスとの最終決戦を終えたカイン達は、月へ戻って永き眠りにつくというフースーヤと、同行したゴルベーザに別れを告げ、地球へ戻る。他の仲間達がセシルとローザの結婚を祝う中、カインは「今の自分には2人を祝福する権利はない」と、ひとり「試練の山」へ旅立ち、腕を磨いて父を超える竜騎士になった暁にはバロンへ戻ると誓った。
カイン・ハイウインドの能力
初期レベルは10で、固有アビリティの「ジャンプ」はボス戦などで重宝する。槍装備がメインとなるが、槍以外にも聖剣と暗黒剣を除く他の剣、斧の装備が可能。物理攻撃に特化しているため攻撃役として戦うのがベストだが、槍の命中率が聖剣や刀と比べるとやや劣る。命中率と回避率は、カインを中心に配置することによって1.25倍のボーナスが付くので、隊列を活用してカバーするのも1つの手である。終盤は敵に合わせて武器を使い分けることで、カインの攻撃役としての能力を活用することができる。通常の状態では魔法を使うことができないキャラクターであるが、DS版では新たに登場した「デカントアビリティ」で「おもいだす」「ふたりがけ」などを使用することにより魔法を使うことも可能になった。しかし、カインについてはレベルアップしても最大MPが1ずつしか増えないため、やはり物理攻撃メインの戦い方がおすすめである。
ジャンプ
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目次 - Contents
- カイン・ハイウインドのプロフィール・人物像
- カイン・ハイウインドの来歴・活躍
- バロン城~ミストの村
- セシルと共に幻獣討伐へ
- ミストの村で行方不明となる
- ファブール城~ゾットの塔脱出後
- 再会と裏切り
- 再び仲間に加わり地底へ向かう
- 封印の洞窟~月の地下渓谷
- 2度目の裏切り
- 鍛錬のために旅立つ
- カイン・ハイウインドの能力
- ジャンプ
- 武器
- 氷の槍
- ホーリーランス
- ランスオブアベル
- 飛竜の槍
- ディフェンダー
- 防具
- ドラゴンシールド
- 竜騎士の小手
- デカントアビリティ(DS版)
- ためる
- あんこく
- カイン・ハイウインドの関連人物・キャラクター
- セシル・ハーヴィ
- ローザ・ファレル
- ゴルベーザ
- カイン・ハイウインドの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「だがセシル…戦うのは、おまえとだ!」
- 「俺はきみに そばに…いてほしかったんだ!」
- 「フッ、空中戦はおまえだけのものじゃない!」
- 「大丈夫だ…おれは…もう…しょうきにもどった!」
- 「もしもその時は遠慮なく俺を斬るがいい。」
- カイン・ハイウインドの裏話・トリビア/エピソード・逸話
- 人気投票では上位
- カイン起用でネタバレ防止
- 周回数でカットが変わる