【進撃の巨人】ベルトルト「僕とサシャが入れ替わっトルト」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回はサシャとベルトルトの精神が入れ替わるやや長めのSSです。ちょっと笑えてほのぼのしたストーリーをお楽しみください。さらに後日談もあります。
149 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 01:46:40 ID:9R.2a6kM
マルコ「いつもはベルトルトがひっくり返ったりしてるのに、これは新しい」
エレン「寝相だよな?これは寝相だよな?」
アルミン「うん、寝相だよ!寝相に違いない!」
ライナー「ぅん…あ?朝か。おい、起きろ。暑苦しいから離せ」グイッ
ベルトルト「うー。朝?もう朝…?おはようございます」ムクッ
全員「おはよう…」
ライナー「??」
ベルトルト「???」
ベルトルト「皆変な顔してますね。私バレちゃったんでしょうか?」ヒソヒソ
ライナー「いや…そんなことないと思うが…」
150 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 01:47:37 ID:9R.2a6kM
ベルトルト「じゃあ安心ですね…じゃないや。安心だね!さあ、朝食!朝食!」
コニー「なんだよ、ベルトルト。すっげえ元気だな。いつも朝ゆっくりしてるのによ」
ベルトルト「今日は朝食があるからね!パンがあると思うと元気になるよ!」
コニー「朝食は毎朝あるだろ…」
ベルトルト「今日の朝食は昨日の朝食とも、明日の朝食とも違うんだよ、コニー。わかるかな?」
コニー「わかんねぇよ、バカ」
ジャン(コニーにバカと言われるとは…ベルトルトどうしちまったんだ…)
マルコ(コニーにバカって言われるベルトルト怖い…)ブルブル
エレン(ベルトルトかわいそうだな…)
アルミン(ダメだよ、エレン…そんな悲しい目で見ちゃ…かわいそうだ)
ライナー(ベルトルト、俺にはサシャを止められん。すまん…)
151 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 01:49:11 ID:9R.2a6kM
―――――
――――
―――
―女子寮―
サシャ「鏡…鏡はっと」ゴソゴソ
ユミル「んー?なんだ?早起きだな…ふあぁ…」ムクッ
サシャ「あ、ユミル。私の鏡どこでしたかね?」
ユミル「鏡?この辺じゃねぇのか?」ゴソゴソ
サシャ「ユミルの貸してくれてもいいんですが、あと櫛と…あっ、櫛はあった!」ゴソゴソ
ユミル「どうしたんだ?急に」
サシャ「髪の毛梳かしたいんです」
ユミル「いっつも適当に結んでるじゃねぇかよ」
サシャ「今日はしっかり梳かしたいんです(女の子なんだし、こんなボサボサ頭じゃみっともないよ)」
ユミル「珍しいな。貸せよ。梳かして結んでやるよ」
152 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 01:50:00 ID:9R.2a6kM
サシャ「本当ですか?」
ユミル「ああ。その代わり何してもらおうかな?」フフン
サシャ「えっ、じゃあいいです」
クリスタ「おはよう、楽しそうに何話してるの?」
ユミル「別に楽しかねぇけどよ。サシャのやつが髪綺麗に梳かしたいしたいってよ」
クリスタ「え?私やりたい!」
サシャ「クリスタは上手そうですね。お願いしていいですか?」
クリスタ「まかせて!サシャの髪って長いからお手入れ楽しそうだなって思ってたんだ!うふふ、どれどれ…」
153 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 01:51:01 ID:9R.2a6kM
サシャ(わっ…。クリスタ本当にいい匂い…!!!何の匂いだろう?それにしたってサシャは確かにいい匂いとは言い難いな。うーん、なんだろやっぱ犬?)クンクン
サシャ「クリスタっていい匂いですね。それに引き換え、なんで私こんな…犬臭いんですかね?」
ユミル「なんだよ、私が獣臭いって言ったの気にしてんのか?悪かったよ。言うほど臭くねぇって」
クリスタ「え?そうかな?サシャってそんな匂いしてる?サシャが使ってる石鹸に香りがあまり付いて無いのかな?」
ユミル「元々狩猟民族だからじゃねぇか?今は大して肉なんか食ってねぇと思うけど」
サシャ「どうせならクリスタみたいないい匂いになりたいですね」
クリスタ「じゃあ私の石鹸分けてあげるよ。それで、今度一緒に新しいの買いにいこうね」
サシャ「ありがとうございます(クリスタって優しいなあ…本当女神って感じだ)」
ユミル「じゃあ、今日はこれ付けといてやるよ」シュッ
サシャ「わっ、なんですか?」
ユミル「香水。首のとこにちょこっとだからよーく近づかねぇと匂わないけど。あんまりつけて、くせーと教官に怒られるからな」
154 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 01:52:32 ID:9R.2a6kM
クリスタ「それどうしたの?」
ユミル「お前が去年くれただろ。あれだよ」
クリスタ「あ。あれかぁ」
サシャ(サシャの荷物にはそういうの無かったな。あんまり気にしてないのかな…訓練兵といえど、年頃の女の子でもあるんだし、気にしそうなもんなのに。顔は可愛いのにもったいないなぁ)ジーッ
クリスタ「どうしたの?鏡じっと見つめて」
サシャ「いや、別に…」
クリスタ「はい、出来た。つやつやになったよ。ふふふ、綺麗だなー」
ユミル「おっ、いい手触りだな。良かったな」
サシャ「はい。ありがとうございます(おお、すごい!サラサラになった!!わー!僕可愛い…)」
アニ(いつものサシャより、ベルトルトが入ってるほうが女の子っぽいことしてんだけど…)
155 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 01:53:31 ID:9R.2a6kM
―――――
――――
―――
―食堂―
ベルトルト「パンおいしいね、くださいね」モグモグ
ライナー「やらん…」チラッ
サシャ「パン、余ったらくださいね?」
ユミル「余らねぇよ」
クリスタ「余ったらね」ニコッ
ライナー(ベルトルトの方は上手く馴染んでるみたいだな)ジーッ
マルコ「ライナーも気になる?」
ライナー「え?なにがだ?」
マルコ「サシャ、今日いつもより可愛いよね?」
156 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 01:54:34 ID:9R.2a6kM
アルミン「さすがマルコだね。うん。サシャは今日、髪がいつもよりサラサラしてて丁寧に結んであるよ!」
エレン「ああ、言われてみたら」
ミカサ「サシャは今朝は早起きして、クリスタに髪を梳いて貰ってた」
ライナー(ベルトルト、女子を満喫してるじゃないか。心配無用だったな)
ジャン「あいつも女だったんだな」
マルコ(そうだね。サシャは恋してるからね…可愛くなってくのを見たいような見たくないような)シュン
アルミン(サシャが気使うなんて、やっぱりベルトルトと恋仲なのかな?ちょっとベルトルトにカマかけてみようか?)
アルミン「ベルトルトはどう思う?」
ベルトルト「え?何が?」
アルミン「ほら、サシャ見てごらんよ。今日、いつもと違うでしょ?可愛いよね」
157 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 01:55:45 ID:9R.2a6kM
ベルトルト「そうかな?サシャはいつも可愛いくないかな?」
アルミン「!!」
マルコ「!!」
ライナー(おいっ!下手なこと言うな!誤解を生むぞ!この話を止めないといかん!)アセアセ
ジャン「お、おい。ベルトルト。お前サシャとできてんのか…」
ライナー「できてないっ!!」
全員「!?」ビクッ
アルミン「ラ、ライナーどうしたの?」
ライナー「はっ!いや…ベルトルトはサシャとできてないんだ。誤解しないでやってくれ。すまん」
ジャン(あんなに怒るなんて、認めたくなかったんだな…)
マルコ(いよいよ三角関係濃厚だな…)
ベルトルト「誰かパンくれないかな?」キョロキョロ
158 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 01:56:45 ID:9R.2a6kM
ミーナ「ベルトルト」コソッ
ベルトルト(!ミーナ!手に持ってるのは…パァン!!)
ミーナ「はい、余ったからあげる。内緒ね」ニコッ
ベルトルト「!!ミーナ!ありがとう!!」キラキラ
ミーナ(ふわっ!すっごい笑顔!!)ドキッ
ベルトルト(ライナーに見つかると怒られそうなので、隠れて食べましょう)
ベルトルト「ライナー、僕ちょっとトイレ」
ライナー「ん?わかった。俺も行こう」
ベルトルト「いや、一人でいいよ」
ライナー「駄目だ。お前一人では…」
159 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 01:57:41 ID:9R.2a6kM
ベルトルト「一人でも大丈夫だよ」
ライナー「俺が心配なんだ。一緒に行くからな」
全員(ライナーが連れションを譲らないぞ…)ジーッ
ライナー(ん!?な、なんだ!?なんで皆見てるんだ??)
ライナー「なあ、なんでそんな目で俺を見てるんだ?」
ジャン「な、なんでって…なあ、マルコ」
マルコ「えっ、それは…ねえ、エレン」
エレン「お、俺はなにも…ア、アルミン頼む」
アルミン「僕!?」
ライナ「アルミン。どういうことか説明してくれ」
160 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 01:58:55 ID:9R.2a6kM
アルミン「わ、わかったよ。ライナー。君も、サシャと同様にベルトルトとできてるんじゃないかって疑われてるんだよ…」
ライナー「は!?」
ジャン「お前が告白された次の日からベルトルトの様子がおかしいし、お前もいつも以上にべったりくっついてるからよ。違うのか?」
ライナー「違うに決まってるだろ!なんでそうなるんだ!」
マルコ「じゃあなんでトイレにまでそんなに一緒に行きたがるの?変だよ…」
ライナー「そんなの俺もしょんべんしたくなったからだろ!」
エレン「風呂場で、嫌がるベルトルトの服を無理やり…」
ライナー「あ、あれは、違う!無理やりとかじゃないっ!」
ジャン「チンポジ直してやってんだろ…?」
ライナー「直してやったことなんかないっ!!誤解だ!全部誤解だ!」
161 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 02:00:13 ID:9R.2a6kM
ライナー(クソっ!なんかしらんがベルトルトにべったりしてたのが変な方向に誤解されてるぞ!?このままではクリスタにまで誤解の波紋が広がるかもしれん…。しょうがない、短時間限定で時々サシャトルト一人で行動させるしかないな)
ライナー「ほら、さっさとトイレ行ってこい…すぐ帰って来いよ?」
ベルトルト「うん」タッ
ライナー「どうだ?誤解だったろ?」ソワソワ
マルコ(そうかな…?すぐ帰って来いって…)
ジャン(そうか?すごいベルトルトのこと気にしてるように見えるがな?)
エレン(なんだ。誤解だったんだな)
アルミン(いや、苦しいな…苦しいよライナー)
ライナー(トイレで怪我したりは無いと思うが…頼む、なにも起こらないでくれ)ドキドキ
162 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 02:01:33 ID:9R.2a6kM
―――――
――――
―――
―男子トイレ近くの物陰―
ベルトルト「ハグッハグッ」
ベルトルト(ベルトルトの体って、お腹いっぱいにならなくても燃費がいいからよく動けるんですけど、体の大きさのぶん食べないと全然食べた感じになりませんね。ミーナに貰ったパンでも全然足りない…)
女子訓練兵A「あんたさっきパン残してたけど、大丈夫?」
女子訓練兵B「うん。なんか食欲なくって」
女子訓練兵A「サシャにあげた?」
女子訓練兵B「んーん?いつもは残してるの見たら飛んでくるのに、今日は気づかなかったのかな?あんたいる?一応ここに持ってき…」
ベルトルト「どこですか!!」バッ
163 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 02:02:21 ID:9R.2a6kM
女子訓練兵達「ぎゃっ!?」ビクッ
ベルトルト「余ったパン!」
女子訓練兵B「あ、あの、ここに…」
ベルトルト「ください」ズオオオオオッ
女子訓練兵B「え?べ、別にいいけど…」ビクビクッ
女子訓練兵A「ひいいいいいっ!(べ、ベルトルトでかい!威圧感すごいよ!)」
ベルトルト「ありがとう!」ニコッ
女子訓練兵達「!?」
ベルトルト「あの、僕ここの物陰で食べるから誰か来ないか見張っててくれる?」サッ
女子訓練兵A「い、いいけど、なんで隠れるの?」
164 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 02:03:32 ID:9R.2a6kM
ベルトルト「見つかると怒られるからだよ。ごめん、すぐ食べるから!」モグモグ
女子訓練兵B「ねえ、ベルトルトってこんなんだっけ?」ヒソヒソ
女子訓練兵A「いや、あんまり記憶にないけど、大体隅っこでぼやっと記憶に残る程度だよね」
ベルトルト(今日はいっぱいパン食べれますね!嬉しい)ニコニコ
女子訓練兵A「…すごい笑顔だね。幸せそうだ」
女子訓練兵B「うん。なんかしゃがんで食べてる姿が動物っぽくて可愛いかも…(よく見たら結構イケメンだし)」
ベルトルト「モグモグモグモグ」
女子訓練兵達「……」
ベルトルト「ねえ」
女子訓練兵達「ん?」
ベルトルト「あの、このこと皆には内緒にしてね///」
165 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 02:04:32 ID:9R.2a6kM
女子訓練兵A「う、うん///」ドキッ
女子訓練兵B「わ、わかった///」キュンッ
ベルトルト「ありがとう、じゃっ!」スタタタッ
女子訓練兵A(なんか可愛かった…)
女子訓練兵B(キュンとした…)
ベルトルト「…」スタタタッ
女子訓練兵A「あ、戻ってきたよ」
女子訓練兵B「どうしたのかな?」
ベルトルト「あの、もしまたパンとか、食べ物ならなんでもいいんだけど、余ったらこっそり僕にくれないかな?」
女子訓練兵A「いいよ?」
166 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/16(水) 02:05:05 ID:9R.2a6kM
女子訓練兵B「うん、そうだね」
ベルトルト「ほんと!?あ、ありがとう!ありがとう!」キラキラ
女子訓練兵達「!!///」
ベルトルト「じゃあ!うへへへへ!(やったー!食糧供給路ゲットです!)」タタタタッ
175 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:08:28 ID:oWirAlQg
―――――
――――
―――
サシャ(さて、サシャらしく振舞うためにパンを探すか。もう皆食べ終わったちゃったかな。誰か残してる人いるかな?)キョロ
キョロ
男子訓練兵A「……」モグモグ
サシャ(まだ食べてるやついるな。うーん、サシャなら行くよな。でもな…)ウロウロ
男子訓練兵A(ん?サシャのやつ、俺のパン狙ってるのか?)ビクッ
サシャ(がっと飛びかかって行ったらいいのかな。あー、できないよそんなの。でもひとつくらいは所望しないとサシャっぽくないしなあ。どうしよう…ええい、行けっ)ウロウロ
サシャ「あの、あのさ」
男子訓練兵A「パンならやらねぇぞ」
176 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:09:04 ID:oWirAlQg
サシャ「ちょっとでいいんだけど…」
男子訓練兵A「やらねぇって…あっち行けよ」
サシャ「あ、うん。ごめん…」スゴスゴ
男子訓練兵(!?あれっ?やたらあっさり引き下がったな?どうしたんだ…)
サシャ(駄目だ。あんな素っ気なく断られるなんて。心が折れた…。よくサシャは平気だな。すごいよ。食べ物に心臓捧げちゃってるよ。僕もう頼むのやだなぁ)トボトボ
アルミン「サシャ、どうしたの?元気ないね」
サシャ「パン、もらえなくて」
マルコ「そういう日もあるよ。元気出して」
ライナ「そうだぞ。気にするな(サシャの分なんてほっとけばいいのに)」
177 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:09:36 ID:oWirAlQg
サシャ「はい」
アルミン「僕の、あとひと切れだけど、よかったらあげるよ」
サシャ「え、いいんですか?」
アルミン「うん。いいよ」
サシャ「ありがとうございます!(紙に包んでおこう)」
アルミン「あれ?食べないの?」
サシャ「後で部屋で食べます」ゴソゴソ
サシャ(んっ?そういえば僕…僕の体のサシャはどこ行ったんだ?ライナーと一緒にいるはずなんだけど)ドキッ
サシャ「あの、ライナー…」コソッ
ライナー「ん?」
サシャ「ベルトルトは?」ヒソヒソ
ライナー「ん?ああ。えっと…あっちで話そう」ガタッ
178 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:10:12 ID:oWirAlQg
サシャ「??」
アルミン「ライナーがサシャ連れて行ったね」
マルコ「うん。サシャ、何かヒソヒソ話しかけてたけど、気になるなあ」
ジャン「それより、食い終わったなら行こうぜ」
エレン「そうだな」ガタッ
アルミン「そうだね」ガタタッ
マルコ(サシャ、何話してるんだろう…)チラッ
―――――
――――
―――
ライナー「よし。ここならいいか。実はサシャはトイレに行ってるんだが」
179 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:10:46 ID:oWirAlQg
サシャ「えっ?なんで一人で行かせたの?危ないよ!」
ライナー「それが、俺も付いて行きたかったんだが、サシャを見張るために俺がべったりしすぎて、あらぬ疑いをかけられてるんだ」
サシャ「ああ…ホモ疑惑だね…」
ライナー「知ってたのか。それで、疑惑を晴らすために一人でトイレに行かせた」
サシャ「ダメだよ!目離したら何するかわかんないだろ。ホモ疑惑は僕も我慢するから、耐えてくれよ。サシャが巨人化したら僕らの使命も果たせなくなるだろ」
ライナー「短時間だけだ。あまりにべったりしてるからか、思った以上周りに気にされてる。このまま興味の目で観察されたら中身が入れ替わってることに気づかれる可能性もあがるからな。俺はこのままホモ疑惑が濃くなるほど危険だと思う」
サシャ「そ、そうか…。そうだね。でも野放しにしとくのは危険だよ」
ライナー「そうだな。…俺達のホモ疑惑を晴らして、なおかつお前自身でサシャを見張れる手はひとつあるんだが…」
サシャ「そんな手が?よし、やってみよう」
ライナー「ベルトルトとサシャが付き合うんだ」
180 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:11:29 ID:oWirAlQg
サシャ「へっ!?なんで!?嫌だよ!」
ライナー「今日、お前いつもより可愛いだろ?大人しいし、なにかあったのかと思われてる。ベルトルトと付き合うようになって女らしくなったことにしたら、お前の変化も疑われにくくなるだろ。それにホモ疑惑も晴れる」
サシャ「まあ、僕がサシャ本人の時より可愛いのは認めるよ。それに確かにそうすれば僕の体と一緒にいても自然になるけど…でも、戻った時に困るよ。1週間で別れたとか、噂になるし、サシャにも悪いし」
ライナー「うーん。それもそうか。いい手だと思ったんだがな」
サシャ「サシャとライナーが付き合ってることにしたら?ホモ疑惑晴れるし、僕と一緒に行動できるようになるし」
ライナー「いや、それは困る」
サシャ「なんで」
ライナー「そ、それは…誤解されたくないやつがいる」
サシャ「…誰?付き合ってるの?」
ライナー「いや。付き合ってはないが」
サシャ「やめてくれよ。壁内の女子なんて…」
181 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:12:11 ID:oWirAlQg
ライナー「好きでいるだけだ。迷惑はかけん…」
サシャ「僕にはわからない。なんで好きになれるんだ。わかんないよ…」
ライナー「お前は、元々一線引いて周りと関わってるし、相手を知ろうとしてないから気づかないだけだ。それに関してはお前が正しいんだが、頭で駄目だと思ってても、どうしようもないこともあるだろ…」
サシャ「それはそうだけど…任務に支障が出ないようにだけしてくれよ」
ライナー「ああ。それはわかってる」
サシャ「…話が逸れちゃったね。サシャの見張りの事なんだけど、君が付いて行かないときは、様子を見て僕かアニが交代で見張るようにするよ。男子寮では無理だけど」
ライナー「悪いな。そうしてくれると助かる」
サシャ「じゃあ、そういうことで。また問題が出たらまた別の方法を考えよう。じゃあ、僕行くね」
ライナー「ああ」
サシャ(はあ、ライナーの好きなやつって誰なんだろう?心配だなあ)
182 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:12:50 ID:oWirAlQg
―――――
――――
―――
―そして5日目・女子寮―
サシャ(あれから3日たって、特に事件もなく、僕とサシャは入れ替わったまま生活している。このまま明日を乗り切れば、やっと…やっとキノコ狩りに行ける)
クリスタ「明日の立体機動の訓練、お休みで座学に振替だって」
ユミル「あー、今日の夜から天気崩れるらしいな」
サシャ「えっ!?」
ミカサ「どうしたの?サシャ」
サシャ「いえ…明後日は晴れますかね?」
ユミル「いや、3日くらい大雨らしいぞ。なんだ、休日どっか出かける予定でもあったのか?」
サシャ「そ、そんな…」
ガーン
サシャ(あと1週間、またこのままで過ごさないといけないのか!?)
183 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:13:26 ID:oWirAlQg
―男子寮―
マルコ「ということで、大雨がくるから明日の立体機動の訓練は座学に振替になったよ」
ジャン「今日の夜からかなり降るみたいだな」
コニー「ええーっ、まじかよ」
エレン「格闘訓練は室内でできるのかな?」
アルミン「どうだろね?」
ライナー「おい…どうする、ベルトルト」
ベルトルト「座学が一日とか、しんどいですけどしょうがないですね」
ライナー「じゃなくて、休日、山に行けないぞ!」
ベルトルト「そうですね。でも自然に逆らうことなんてできませんから、しょうがないですよ。狩りは急いてはいけませんよ」
ライナー「そりゃそうだが、なんでそんな余裕なんだよ」
ベルトルト「焦ってもしょうがないですし…ちょっとトイレ行ってきます」
ライナー「ああ。行くのはいいが、最近トイレ長いぞ。早くしろ」
184 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:13:58 ID:oWirAlQg
ベルトルト「はい」タッタッタ
―男子トイレ近く―
ベルトルト「えーっと、手紙に書いてたのはこの辺ですかね」
女子訓練兵B「ベルトルト!来てくれたんだね」タッタッタ
ベルトルト「うん。またパンくれるって…」
女子訓練兵B「今日は、パンじゃなくてお菓子だよ。作ってみたんだ。はいっ」
ベルトルト「わあ!美味しそう!!ありがとう!嬉しいっ!」ニコッ
女子訓練兵B「ううん…///」
ベルトルト「モグモグモグ」
女子訓練兵B「美味しい?」
ベルトルト「とっても美味しいよ!料理上手だね」モグモグモグ
185 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:14:33 ID:oWirAlQg
女子訓練兵B「また作ってあげるね///」
ベルトルト「えっ、いいの!?ありがとう!優しいなあ」ニコニコ
女子訓練兵B「ねえ、ベルトルトって…誰か付き合ってる人とかいるの?」
ベルトルト(ベルトルトの付き合ってる人?知りませんね)
ベルトルト「さあ…どうだろ?」
女子訓練兵B「わ、私のことどう思う?」
ベルトルト「うーん、よく食べ物くれるしいい人だね」
女子訓練兵B「そっか」
ベルトルト「じゃ、僕もう行かないと。お菓子ありがとう、またね」タッタッタ
女子訓練兵B「あっ…(行っちゃった…)」
186 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:15:08 ID:oWirAlQg
―――――
――――
―――
ベルトルト(あの子は、最近よくいろいろくれますね)タッタッタ
女子訓練兵A「あっ、ベルトルト!」
ベルトルト「こんにちは」
女子訓練兵A「ね、今いい?あげたいものがあるんだけど」
ベルトルト「ちょっと急ぎなんだけど、なにかな?」
女子訓練兵A「お芋。お昼に蒸しといたの」ゴソゴソ
ベルトルト「ええっ!?芋っ!!」キラキラ
女子訓練兵A「ふふっ、食べたい?」
ベルトルト「欲しい!お芋欲しいな」
女子訓練兵A「じゃあ、一緒にそこのベンチで座って食べよっか」
187 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:15:43 ID:oWirAlQg
ベルトルト「うん!」ニコッ
女子訓練兵A(可愛い///)
ベルトルト「ああ~!おいしいなあ!」ハフハフ
女子訓練兵A「ベルトルトって、すっごい美味しそうに食べるよね…な、なんか体でかいのに、可愛い…」
ベルトルト「だって美味しいもん」ニコニコ
女子訓練兵A「それに、なんか暗いのかなって思ってたけど、話してみると結構人懐っこいし表情もくるくる変わって意外だったな」
ベルトルト「そ、そうかな」ドキッ
ベルトルト(も、もしかして私ってベルトルトっぽくないと思われてるんですかね!?はっきり言ってベルトルトのこと気にしたこと無かったので、ベルトルトっぽさってよくわかんないんですけど)
ベルトルト「僕って本当は暗いのかな?」ドキドキ
女子訓練兵A「え?今はそんなこと思わないけど、あんまり人と話してるの見たことないね」
ベルトルト「そ、そっかあ~」モグモグ
女子訓練兵A「ふたりでお芋食べるとか、不思議な感じだけど。ベルトルトが食べてるとこみるとなんかあったかい気持ちになるんだ…」
ベルトルト「はあ…」
188 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:16:31 ID:oWirAlQg
女子訓練兵A「なんてね!ね、またなんか一緒に食べようね?」
ベルトルト「うん…」
女子訓練兵A「えへへっ、やったぁ!じゃ、じゃあね!///」
ベルトルト「…」モグモグ
ベルトルト(あの子もよく食べ物くれますね。他にも何人か女子が最近よく食べ物くれますが、なにか様子がおかしいですね。顔が赤いし、もじもじしてるし…もしかしてまずいことになっていってるんじゃないでしょうか…?)
―――――
――ー―
―ー―
ベルトルト(食べ物には抗えませんが、女子にこれ以上食糧供給路を作るのはいけませんね。控えましょう)スタスタ
女子訓練兵C「あっ、ベルトルトだ。おーい!」ブンブン
女子訓練兵D「ベルトルトー!」
女子訓練兵E「やっほー」
ベルトルト(あ、あの子たちもよくくれる子達…)
189 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:17:01 ID:oWirAlQg
ベルトルト「こんにちは」ニコッ
女子訓練兵C(かっこいい…///)
女子訓練兵D(可愛い///)
女子訓練兵E(私よ!私に微笑んだんだわ!///)
女子訓練兵達「こっちおいでよー!パン…」
ベルトルト「!?ご、ごめん。急いでるからっ」タタタッ
ベルトルト(いけません!食べ物くれるって言われる前に見ずに聞かずに走って帰りましょう!)
女子訓練兵C「あっ、行っちゃった…。ベルトルトって走るの速いよね、成績もいいし、顔も気にしてみるとかっこいいしさ。気付かなかったけど、スペック高い」
女子訓練兵D「だよね。影薄かったけど、最近よく笑うし、食べ物あげるって言ったら、すっごい良い笑顔で尻尾ふりながらついてくるの可愛すぎる」
女子訓練兵E「え?あんたらも狙ってるの?」
女子訓練兵C「私らもっていうか、最近女子の間でいいねってよく聞くよ」
190 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:17:40 ID:oWirAlQg
女子訓練兵D「うん。食べ物あげてる子結構いる」
女子訓練兵E「へえー。そうだったんだ」
―――――
――――
―――
ベルトルト(はあ…食べ物惜しかったですね。パンって聞こえた気がします)トボトボ
ミーナ「あーっ、取れないよ!」
ベルトルト(ん?倉庫の方からミーナの声が)
ベルトルト「ミーナ?何してるの?」ヒョコッ
ミーナ「ベルトルト」
ミーナ「ああっ!丁度良かった!この棚の上の箱取りたいんだけど届かなくって」
ベルトルト「ああ、あれ?どれどれ」スッ
ベルトルト(あ、惜しいですね。もうちょっとなんですが)
ミーナ「おっ、何か踏み台があれば届きそうだね。ちょっと探そうか」
ベルトルト「いや、僕がミーナ抱えたら届くよ。その方が早い」
191 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:18:10 ID:oWirAlQg
ミーナ「えっ!?」
ベルトルト(ベルトルトの体なら、簡単に抱っこできるでしょう。ミーナの脚の辺り抱えてっと…)
ヒョイッ
ベルトルト「はい、これで届くよね?肩に乗ってバランスとって」
ミーナ「ええっ!?う、うん…届くけど、これって、えっ、えっ///私、重くない?」アワアワ
ベルトルト「???…いや?ミーナ軽いよ」キョトン
ミーナ(ひええええっ、さらっとこんな…///ドキドキするよ)アセアセ
ストン
ミーナ「ありがとう、取れたよ」
ベルトルト「うん、よかった!じゃっ」ニコッ
ミーナ「あ、、待って。これ、お礼に飴あげる」ゴソゴソ
ベルトルト「飴っ!!」ガシッ
ミーナ「きゃっ!ちょ、ちょっと、手握ったらあげれないよ///」
192 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:18:49 ID:oWirAlQg
ベルトルト(は!つい!)
ベルトルト「ごめん」パッ
ミーナ「はい…えっと、あ、あーん…なんちゃって」
ベルトルト「ん、あーん」
ミーナ「!?」
ベルトルト(まだですかね?あ、しゃがみましょうか)スッ
ミーナ「あ、は、はい…///」コロン
ベルトルト「ううっ、甘い!おいしい~」ニコニコ
ミーナ(可愛い…)ナデナデ
193 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:19:27 ID:oWirAlQg
―――――
――――
―――
ライナー(遅い…最近トイレに行くと言ったら長いな。ちょっと問い詰めるか)
ベルトルト「ただいま」タッタッタ
ライナー「おい、ベルトルト。ちょっと話がある」
ベルトルト「ん?なに」
ライナー「皆に聞かれるとあれだから、こっち来い」ガシッ
ベルトルト「なんですか」
ライナー「お前、トイレで何してる?最近あまりにも遅いぞ!」
ベルトルト「だから、大だよ」
ライナー「嘘をつくんじゃない」
ベルトルト「…」
ライナー「その、もしかして、排泄以外の、生理現象的なもので困ってるんじゃないのか?」
195 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:20:01 ID:oWirAlQg
ベルトルト「え?」
ライナー「いや、お前、あそこ触れないし…違うのか?」
ベルトルト「あそこ???」
ライナー(あ、この反応は、違うな…。だとしたら俺に内緒で何かに時間を使ってるな)
ライナー「いや、違うならいい。だが、俺になにか内緒にしてるだろ?怒らないから言え」
ベルトルト「えっ、いや、それは…」アセアセ
ライナー(間違いない。なにかあるな)
ライナー「言え」
ベルトルト「あの…すいません」
ライナー「なにがすいませんなんだ。謝るようなことしてたんだな?何してた」
ベルトルト「た、食べ物貰ってました…」
ライナー「おいっ…お前なぁ~…」ガックリ
196 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:20:35 ID:oWirAlQg
ベルトルト「すいません。もう貰いませんので」
ライナー「当たり前だ!はあ…くれてたやつとももう関わるなよ」
ベルトルト「はい…」
ライナー「これはお仕置きのゲンコツだ」
ガツン
ベルトルト「いたっ!怒らないって言ったのに!」
ライナー「俺じゃなくてベルトルトの怒りの鉄拳だと思っとけ。ベルトルトには言わないでおいてやるから、もうしないと誓えるか?」
ベルトルト「はい」
ライナー(これで無事済んで、なにか面倒事にならなければいいが…)
197 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:21:11 ID:oWirAlQg
―――――
――――
―――
―翌日・座学の教室―
ザアアアアアアアッ…
ミカサ「見て、サシャ。すごい雨」
サシャ「ああ、本当ですね」ガックリ
サシャ(はあ、これじゃキノコ狩りはまた来週だな…)
ミカサ「サシャ、今日も髪綺麗にしてて触り心地がいい」ナデナデ
サシャ「ありがとうございます」
ミカサ「それに最近、いい匂いがする」クンクン
サシャ(うわっ、ミカサそんなに近寄って…。近くでまじまじと見るとミカサって綺麗だなぁ。それに君もいい匂いするよ)ドキドキ
ミカサ「手も最近、もちもちしてる」サワサワ
サシャ「これはクリームをクリスタがくれて…ミカサも使いますか?」
198 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:22:00 ID:oWirAlQg
ミカサ「うん。使ってみたい」
サシャ「じゃあ寮に戻ったら分けますね」
ミカサ「最近のサシャは可愛い。なにかあったの?」
サシャ「えっ、別になにも…」
ライナー「サシャ、隣いいか?」
ベルトルト「…」
サシャ(あ、ライナーとサシャ)
サシャ「いいですよ。どうぞ」スッ
ライナー「ほら、ベルトルト」
ベルトルト「うん」スッ
サシャ(サシャが隣か。ちょうどいいや、ノートに伝言書いて近況を聞いてみよう)
200 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:22:36 ID:oWirAlQg
ベルトルト「…」ジーッ
サシャ「なんですか?」
ベルトルト「いや、なんかわたs…いや、サシャってこんなんだったかなって思って」
サシャ「いつもより可愛いのは、気のせいじゃありませんよ。石鹸変えましたし、髪も毎晩毎朝綺麗に梳かしてますし、布団もクリスタに貰った石鹸粉で洗って、しっかり干して、服も全部そうしましたしね」
ベルトルト「えっ!すごい。なんでそんなことを?わあ…髪の毛サラサラ…」
サシャ「ん?別に?普通ですよ。って、髪の毛触らないで」
ベルトルト「うん。いい匂い」クンクンクンクン
サシャ「!!!ちょ!」
ミカサ「べ、ベルトルト…何してるの」
ライナー「おいっ!」
マルコ「!!」
201 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:23:46 ID:oWirAlQg
アルミン「あっ、ベルトルトがサシャの首元嗅いでる…!」
ジャン「さっきは髪の毛触ってたぜ…」
コニー「ベルトルトこんな人がいっぱいのとこですげーな」
エレン「すごいな」
ミーナ(あっ、ベルトルト、あんなにサシャに近づいて…。もしかして好きなのかな?)
アニ(なにやってんだ…)ハア…
ユミル「ベルトルさん、大人しい顔しといてやるねぇ」
クリスタ「わっ、大胆だね。そういえば、最近ベルトルト女子とよく話してるみたいだし、いいなって言ってる子結構いるみたいだよ」
ユミル「へえ。まあ、パッと見は悪くないもんな。社交的にしてりゃモテても不思議じゃないが、あのサシャみてぇな振る舞いは気持ち悪ぃよ」
クリスタ「ユミルはいつものベルトルトのほうが好きなんだ?」
ユミル「なんでそうなるんだよ。私が好きなのはクリスタ、お前だよ」
202 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:24:56 ID:oWirAlQg
クリスタ「もうっ…ユミルったら…」
ライナー(クソっ、なんかしらんがサシャのせいでユミルとクリスタが隣でイチャイチャし始めたぞ…!)
ライナー「ベルトルト、サシャだって女の子なんだから、触れたり嗅いだりするな」
ベルトルト「あ、そっか。ごめん(自分の体だったので気にしてなかったです)」
サシャ「まったくもう…(あっ、僕の髪寝癖ついたままじゃないか。サシャって適当だな)」
女子訓練兵達(…)ジーッ
サシャ(ん?なんか女子達がすごい見てるな?なんでだろう…?)
―――――
――――
―――
―翌日・女子寮―
ザアアアアアアアアアッ
サシャ(あーあ…すごいな。向こうが全然見えないや)
アニ「ねえ、サシャ。ちょっといいかい?」ツンツン
203 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:25:42 ID:oWirAlQg
サシャ「ん?はい」
アニ「話があるから、寮出よう」ヒソヒソ
サシャ「はい(なんだろう話って)」
――――
―――
―倉庫―
ギィッ
アニ「ここならいいね。入って」
サシャ「うん」
バタン
サシャ(な、なんだろう。こんなとこに連れてくるなんて…)ドキドキ
アニ「まずいことになったね」
サシャ「ああ、まさかこんな大雨になるなんてね(あ、なんだキノコ狩りの話か)」
アニ「それもだけど、次の休みまでまた1週間あるだろ?」
204 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:26:23 ID:oWirAlQg
サシャ「うん。でもまあ、生活にはなんとか慣れてきたし大丈夫だと思うよ?」
アニ「いや、今は生理だからってことでシャワーにしてるけどさ、来週になったらその手が使えなくなるんだよ。女子風呂に入らないと不自然になる」
サシャ「うええっ!?///」
アニ「本当は1週間きっちりシャワーに二人揃っていくのも変なんだけどさ。そ、それに実際は生理じゃないけど、いつ本当に生理になるかわかんないし…まあ、不順でってことにすりゃいいんだけど…。あんたが困るだろ?その…処置とかさ」
サシャ「う、うん///」
アニ「サシャの周期なんて知らないし、とりあえずもしなったら私に言ってよ。それと、風呂も来週からは行くんだ。いいね」
サシャ「わ、わかった…アニもだよね?」
アニ「そうだけど。見たらぶっ殺すからね」
サシャ「み、見ないよっ!たぶん…」
アニ「たぶん!?」ギロッ
サシャ「見ませんっ!!」アセアセ
サシャ(そ、そうか。女子風呂行かないといけなくなるんだな。あと1週間長いけど、これは役得だな///)
205 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:27:20 ID:oWirAlQg
―――――
――――
―――
―男子寮―
ザアアアアアアアアアッ
ベルトルト「あー。すごい雨」
ジャン「おい、次お前の番だぞ」
ベルトルト「あ、うん。えーっと、ここ」カツン
ジャン「そんなとこ置くか?今日は打ち回しがいつもと違ってやりにくいし、チェス、いつもより下手くそだな」
ベルトルト「ほ、ほっといてよ」
アルミン「がんばれ、ベルトルト」
コニー「しかし外に出れねぇと暇だなあ。体が重いし」
エレン「な。廊下で走ろうかな」
ライナー「怒られるぞ?」
マルコ「皆、暇そうだね」スタスタ
206 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:28:02 ID:oWirAlQg
ジャン「マルコ、どこ行ってたんだよ」
マルコ「ちょっと図書室にね」
アルミン「なにか面白い本あった?」
マルコ「うん。何冊か借りてきたからもってっていいよ。あと、ベルトルト」
ベルトルト「ん?」
マルコ「さっき図書室で女子にベルトルト連れてきてって頼まれたんだ。大事な話があるって」
ベルトルト「えっ…」チラッ
ライナー(しょうがないな。行け)クイクイ
ベルトルト「わかった。ありがとうマルコ。ごめん、アルミン代わってくれる?」
アルミン「いいよ」
207 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:28:48 ID:oWirAlQg
ジャン「なんだ?女子って?おい、マルコ知ってる女子か?」
マルコ「うん。見たことはある子だけど名前はなんだっけな。ベルトルト仲良かったの?」
ベルトルト「あ、いや…別に…ちょっと行ってくる」アセアセ
ライナー(少し時間置いて追いかけるか)
ベルトルト(昨日中、今まで食べ物くれた子達から逃げたから、怒ってるんでしょうか…。でも私が悪いんですから、怒られてもしかたありませんね)ドキドキ
―図書室―
女子訓練兵A「あ、ベルトルト!」パアッ
ベルトルト「やあ…」
女子訓練兵A「あの、ごめんね。呼び出して」
ベルトルト「うん、いいよ。話ってなに?」
女子訓練兵A「えっと、一緒にお菓子食べない?」
208 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:29:38 ID:oWirAlQg
ベルトルト(お菓子!!!!)グラッ
ベルトルト「い、いや…もうお菓子は貰えない」ジュルジュル
女子訓練兵A「すっごいよだれ出てるよ…」
ベルトルト「でもダメなんです!」
女子訓練兵A「どうして?昨日もなんか…避けたよね?」
ベルトルト「もう食べ物を貰うのはやめたから、ごめん。もう僕から話しかけることも無いよ」
女子訓練兵A「なんで…?」
ベルトルト「え?だから、食べ物貰わないように…」
女子訓練兵A「食べ物なくても話してくれてもいいじゃない…。私…私ベルトルトのこと好きだし」
ベルトルト(ふあっ!!!???)ドキッ
ベルトルト「えっ!??わ、私…いや、僕のことを!?なんでです!?」アセアセ
209 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:30:26 ID:oWirAlQg
女子訓練兵A「だって、最近なんかベルトルトって可愛いし、一緒にいると楽しいんだもん…私のこと嫌い?」
ベルトルト(うわあああ…どうしましょう。どうしましょう!?)タラタラ
女子訓練兵A「やっぱり、サシャと付き合ってるの?」
ベルトルト「は?」
女子訓練兵A「違うの?」
ベルトルト「はあ…。違いますよ。なんで私…」
女子訓練兵A「昨日、座学で仲良くしてたし、最近サシャって可愛いし…もしかして付き合ってるのかなって思ったら、ベルトルトへの気持ちに気づいちゃったんだ…でも、違うんだね。良かった…」
ベルトルト(いやいや、良くないですよ。この返事をどうしたらいいのか、私はどうすれば…)タラタラ
女子訓練兵A「私と付き合ってください!」
ベルトルト「えっと!ごめんなさい!保留で!」
女子訓練兵A「へ?」
ベルトルト「今日中には返事するから、ちょっと待ってください」
210 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:31:24 ID:oWirAlQg
女子訓練兵A「うん、いいけど。なんでさっきから敬語なの?」
ベルトルト(!?えっ?動揺して敬語になってしまってましたか!?)
ベルトルト「いや、僕は敬語じゃない。とりあえず、そういうことでいいかな?」
女子訓練兵A「うん。いい返事だといいな。待ってるね」
ベルトルト「じゃ、じゃあね」ダッ
ベルトルト(これは、ライナー達に相談しなくては…!!)タタタタッ
女子訓練兵B「あっ、ベルトルト!待って!」
ベルトルト「!?えっ!?」
女子訓練兵B「あの、ちょっと話あるんだ。こっち来て!」
ベルトルト「あ、や、僕用事が…」
211 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:32:10 ID:oWirAlQg
女子訓練兵B「大事な話なの…」
ベルトルト(えっ!?ま、まさか!?)
―――――
――――
―――
ライナー(サシャどこ行った?)キョロキョロ
女子訓練兵C「…うん、じゃあ待ってるね」
ベルトルト「ごめんね。じゃあ後で」
ライナー(いた!なんだ?後でって…後で何か食べ物貰う気か?)
ベルトルト(あああ…あの子で3人目です。どうしよう…)
ライナー「おい、ベルトルト」
ベルトルト「!!ラ、ライナー!!」
ライナー「話ってなんだったんだ?食べ物は貰ってないだろうな?」
212 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:33:04 ID:oWirAlQg
ベルトルト「貰ってません…貰ってませんけど」
ライナー「なにかあったのか?」
ベルトルト「こ、告白されてしまいました。どうしましょう」
ライナー「こ、告白!?」
ベルトルト「はい。しかも…3人も…」
ライナー「な、なんだと!?それで返事は?」
ベルトルト「保留にしてもらってます。もし、ベルトルトの好きな子がいたら断るといけないですし」
ライナー「まいったな。とりあえずベルトルトに相談しよう。怒られると思うが、俺はかばえんぞ?」
ベルトルト「わかってます。私が蒔いた種ですから、ああ…私ってなんでこんなバカなんでしょう」
ライナー「そりゃきっと生まれつきだ。気にするな。今バカって気づいただけ賢いぞ」
ベルトルト「何かひどいこと言われた気もしますが…慰めてくれてありがとうございます」
213 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:33:51 ID:oWirAlQg
ライナー「そしたら、俺はベルトルトを連れてくるから、そうだな。ちょっと雨に濡れるが以前の倉庫に集合しよう」
ベルトルト「はい。じゃあ先に行ってますね」
―――――
――――
―――
―女子寮―
ハンナ「サシャいる?」
サシャ「はい?なんですか?」
ハンナ「ライナーが呼んできてくれって。食堂で待ってるって」
サシャ「わかりました。ありがとうございます」
アニ(私も行ったほうがいいかな?)ジーッ
サシャ(アニは…いいか。もし行ったほうが良ければ後で呼び出したらいいし)
サシャ(アニはいいよ)フルフル
アニ(頭横に振ってるから行かなくていいみたいだね)
214 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:34:48 ID:oWirAlQg
ユミル「なんか、最近アニとサシャべったりしてんな?」
クリスタ「うん、仲良しだね。いいことじゃない」
ミカサ「私はちょっと寂しい…」
ミーナ「私もー」
アニ「なに、別にそんな仲良くないよ。シャワーが一緒でちょっと話すようになっただけ」
ミーナ「サシャって、最近可愛いけど恋でもしてるのかな?」
アニ「違うと思うけど」
ユミル「あいつ最近抱きしめるといい匂いなんだよな。夜中つい嗅いじゃうんだよ」
クリスタ「…え?ユミルなんて?」
ユミル「い、いや、夜寒い時に抱き枕代わりにしてるだけだからなっ!?」
クリスタ「ふーん、そういうことしてたんだ…」
ユミル「おい、なんだよ、そういうんじゃないぞ?おい、怒ってるのか?」
215 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:35:34 ID:oWirAlQg
クリスタ「別にぃ…」
ユミル「お、おいクリスタっ…!」
―――――
――――
―――
サシャ「ライナー。なにかあった?」
ライナー「ああ。来たか。例の倉庫で話がある。サシャも呼んでるから」
サシャ「サシャも?(ああ、今日がダメになったから相談かな)」
―倉庫―
ライナー「サシャ、いるか?」
ベルトルト「はい。いますよ…」
サシャ「どうしたの?元気ないな」
ライナー「さ、サシャ。自分で話すんだ」
ベルトルト「はい…」
216 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:36:28 ID:oWirAlQg
サシャ「なんだよ…。嫌な感じだな…やめてくれよ」
ベルトルト「ごめんなさい、ベルトルト。私、目立ってしまいました」
サシャ「今更なにいってんの…」
ベルトルト「それで、あの、実はこっそり何人かに食べ物を定期的にもらってしまいまして」
サシャ「はあっ!?ぼ、僕があげてただろ!?」
ベルトルト「すいませんっ!それでも足りなくてっ…。貰ううちに私から声かけなくてもくれるようになってたんですが…」
サシャ「もう…サシャ…君ってさ…(最低だ。バカすぎて呆れるよ)」
ベルトルト「ごめんなさい」
ライナー「それで、昨日からは断るようにしたんだが、変なことになってな」
サシャ「変なことって?」
ベルトルト「その、くれてた子から告白されちゃったんですよ。しかも5人…」
サシャ「5人!?」
ライナー「ご、5人!?」
217 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:37:32 ID:oWirAlQg
ベルトルト「さっきライナーと別れてここまでくる間に2人…全部保留にしてあります」
サシャ「な、なにそれ…どういうこと?」
ライナー「いや、告白してきた中にお前の好きな子がいたら断るのはまずいだろ?だから保留にしたそうだ」
サシャ「そうじゃなくてさ、なんでモテてんの?」
ベルトルト「なんか食べてる姿が可愛いとか、明るくて楽しいとか言われました」
サシャ「なんで…?女子ってこんなバカなのがいいの?僕ってなんなの?モテってなんなの?」
ライナー「お、おいベルトルト。問題はそこじゃないだろ。しっかりしろ!」
ベルトルト「それに、ベルトルトってかっこいいし、成績もいいしって言われましたよ」
ライナー「ほら、つまり目立って、お前の良さに気づいた女子がいたってことだ!なにを悩むことがある!」
サシャ「そ、そうかな?」
ベルトルト「はい。そうです。私はモテたことありませんから、私が入ってモテたということは、そういうことだと思います」
サシャ「そ、そう?///」
218 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:38:46 ID:oWirAlQg
ライナー「いや、喜んでる場合じゃないぞ。どうするんだ?断るか?」
サシャ「うん、全員断っていいよ」
ベルトルト「確認しなくていいんですか?好きな子とかいませんかね?」
サシャ「いないよ。僕は好きな子いない」
ベルトルト「そうですか。じゃあ、断ってきますね」
ライナー「待て。告白されたやつら以外にもまだ女子でくれてたやつはいるんだろ?」
ベルトルト「そうですね。すいません」
ライナー「どうだ、ベルトルト。もう1週間でもなんでも、サシャと付き合ってることにしないか?」
サシャ「ええっ!?」
ライナー「来週に山に行けるとも限らんし、万が一また伸びた時にはごまかすのが難しくなってくる。お前がやたらおとなしくて身奇麗にしてるのも、ベルトルトがサシャっぽいのも、疑われてるだろ。付き合ってることにしたら、怪しいがベルトルトはサシャに影響受けてるってことでごまかせるし、お前が直接見張る口実もできるから。女子も告白してくるやつは諦めるだろ」
サシャ「でも…」
ライナー「アニには俺から誤解無いように説明しておく」ヒソッ
サシャ「な、なんでア…」
219 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:39:55 ID:oWirAlQg
ライナー「なんでって…協力してもらってんだから説明しとかんといかんだろ?」ヒソヒソ
サシャ「えっ!?あ、そ、そうだね」アセアセ
サシャ(まあ、アニから誤解受けないならいいか…不本意だけど)
ベルトルト「私はベルトルトのいいようにしてもらったんでいいです。迷惑かけちゃいましたし…」
サシャ「じゃあ、そういう設定でいこう。サシャは、大丈夫?好きなやついないの?」
ベルトルト「いえ、別にいません」
ライナー「決まりだな。特になにもしなくていいから、これからは話があれば直接会って話せ。聞かれたら付き合ってると言えばいい。いいな?」
ベルトルト「わかりました」
サシャ「しょうがないね。はあ…」
ベルトルト「じゃあ断ってきますね」
ライナー「ああ。一応俺たちも見張っておくか」
サシャ「そうだね(僕に告白してきた子がどんな子か気になるしな)」
220 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:40:43 ID:oWirAlQg
―――――
――――
―――
ベルトルト「…というわけで、ごめんね」
女子訓練兵E「そっか。やっぱりサシャと…座学の時怪しいなって思ったんだよね」
ベルトルト「あ、そうなの?」
女子訓練兵E「あーあ、もっと早くベルトルトに気づいてたらよかったな。…ありがとうね。じゃっ」
ベルトルト「あっ…(泣いて…)」
―近くの茂み―
ライナー「あれで最後だな。なかなか可愛かったな」
サシャ「っていうか、皆可愛かったよ…なんなんだよ…なんなんだよ…」
ライナー「まあまあ…お前の良さに気づいたやつが沢山いて俺は嬉しいよ」
サシャ「…ありがと、ライナー」
221 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:41:35 ID:oWirAlQg
ベルトルト「ふう…これで終了です」
ライナー「お疲れ」
サシャ「がんばったよ。お疲れ」
ベルトルト「そうですね…ハア…ちょっと疲れたので寮に戻って寝ますね」トボトボ
ライナー「だいぶ参ってるようだな」
サシャ「いい薬だよ。じゃあ、僕ももう寮に戻るから。後はよろしくね」
ライナー「ああ」
―男子寮―
コニー「おい、ベルトルト。どうかしたのか?」
マルコ「布団に丸まって動かないね」
ジャン「腹でも壊したんじゃねぇの?」
222 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:42:25 ID:oWirAlQg
エレン「おい、大丈夫か?」ユサユサ
アルミン「医務室行く?」
ベルトルト「大丈夫…ちょっと一人にさせて…」
全員「…」
マルコ「何か用があったら声かけてね?」
ベルトルト「うん…」
ライナー「ベルトルト帰ってるか?…って、なんだお前ら変な顔して」
アルミン「ベルトルトが帰ってきてから様子がおかしくて」
コニー「最近ずっとおかしいけどよ。それとはまた違う感じでよ」
ジャン「どっか悪いのかもな」
エレン「今はそっとしといたほうがいいんじゃねぇか?」
223 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:43:12 ID:oWirAlQg
ライナー「…そうだな。夜になったら俺がそれとなく聞いてみる。落ち着くまでそっとしておこう」
ライナー(そんなに疲れたのか?サシャがあんなになるなんて珍しいな)
―そして…夜―
ライナー(結局メシも食べに行かなかったな。一応持ってきたが)
ライナー「おい、ベルトルト」
ベルトルト「…」
ライナー「寝てるのか?」
ベルトルト「いえ…」
ライナー「皆風呂に行ったから誰もいない。どうした?疲れたのか?」
ベルトルト「…私はバカです」
ライナー「ん?ああ…そうだな…」
ベルトルト「なんでこんなにバカなんでしょう…」
ライナー「生まれつきじゃないか?」
ベルトルト「…彼女、泣いてました」
224 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:44:00 ID:oWirAlQg
ライナー「…ああ(ん?疲れて丸まってるわけじゃないのか)」
ベルトルト「5人も…傷つけてしまいました。最低です」
ライナー「まあ、わざとそう仕向けたわけじゃないんだ。別にお前が悪いわけじゃない」
ベルトルト「いえ…私が食べ物貰わなかったらこんなことにはなりませんでした」
ライナー「それはそうだな。反省してるのか」
ベルトルト「はい…もう死にたい…」
ライナー「死なんでもいい。そんなことで死にたくなってたら俺も何度も死んでる」
ベルトルト「ライナーも?」
ライナー「そうだ。はっきり断るのが優しさでもあるだろ。相手もわかってる。好きになったのは、自然なことなんだからお前が弄んだわけじゃない。ほら。丸まってないで、顔見せて安心させてくれ」
ベルトルト「いやです…」
ライナー「なんで」
225 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/18(金) 00:44:42 ID:oWirAlQg
ベルトルト「顔…ぐちゃぐちゃですもん…」
ライナー「いいから、俺しかいないから大丈夫だ。それにベルトルトの顔なんてどうでもいい」
ベルトルト「はい…」ムクッ
ライナー「あーあ、本当にぐちゃぐちゃだな…ちょっと布濡らしてくるから待ってろ」ドシドシ
ベルトルト「グスッ…」
ライナー「よっと、ほら、拭くぞ」ゴシゴシ
ベルトルト「ふがふが」
ライナー「ただのバカだと思ってたが、お前も人間らしいとこがあるんだな」ゴシゴシ
ベルトルト「なんでふか、そりぇ」フガフガ
ライナー「よし、腹減ってないか?」
ベルトルト「今は全然…」グウウウウウ~ッ
ライナー「ふははっ。ほら、夕食。持ってきた分食べろ」
ベルトルト「///…はい」カアアッ
ライナー(これでサシャは大人しくなるだろうから、まあ、悪いことだけじゃなかったか)
233 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 00:58:14 ID:xDTX6.IY
―翌日―
シトシト…
サシャ「雨、今日も少し降ってますね。立体機動の訓練あるんでしょうか」
ミカサ「足場が悪い時を想定して今までもやってきたから、このくらいの雨なら今日はあると思う。滑りやすいから気を付けないといけないけど」
サシャ「そうですね。雨ですし今日は髪の毛まとめましょうかね」
ミカサ「三つ編みにするの?」
サシャ「三つ編みではなく、編み込んでアップにしようかと思いまして」
ミカサ「そんなのできるの?いつの間に」
サシャ「昨日、雨で暇だったので、クリスタと練習しました」
ミカサ(いつもはコニーたちと廊下で雑巾投げしてるのに…。大人しいサシャも悪くないけど、私はおバカで元気なサシャのほうが好き…でも私の勝手な好みだから、心にしまっておこう)
アニ(ベルトルトのやつ、着々と乙女度が上がっていくね…。まあ、サシャトルトと付き合ってる設定にするって言ってたし、可愛くなっても言い訳聞くし、別にいいか。後で私もやり方教えてもらお)
―――――
――――
―――
234 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 00:58:50 ID:xDTX6.IY
―食堂―
マルコ「あ、サシャ、髪型いつもと違うね。可愛い」
アルミン「本当だ。すごい、凝ってるね」
エレン「なんだそれ、どうやってるんだ?すごいな」
サシャ「ありがとうございます」
ジャン「なんか最近お前色気付いてるよな…」
サシャ「そうですかね」
コニー「だよなあ。最近、暇があっても部屋で本読んだり女子と遊んでるみたいだしよ。雑巾投げしようぜ。つまんねぇぞ」
サシャ「え、そうですかね。ごめんなさい…コニー」
コニー「いや、謝らなくてもいいけどよ」
サシャ(うーん、確かにもっとはっちゃけないとサシャとしては怪しいよな。でも僕がやると絶対わざとらしくなって余計怪しいから…やらないほうがいい。うん)
サシャ「女の子は色々あるんですよ、コニー」
235 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 00:59:29 ID:xDTX6.IY
コニー「ふーん、そうなのか」
マルコ(色々ってなんだろう。ああ、駄目だ。すっごい気になる。でもこんなとこで聞けないよな)
アルミン(マルコ、気になってるんだね。僕もなんだか気になるよ。後でミカサにでも聞いてみようかな)
クリスタ「サシャ!こっちだよ~」
サシャ「あ、はい!じゃあ、皆さん、また」タッタッタ
―――――
――――
―――
ベルトルト「今日は野菜のスープだね、ライナー」
ライナー「そうだな」
ベルトルト「…」モグモグ
ライナー(今朝からおとなしいな。昨日のが効いたとはいえ、こうも大人しいと調子狂うな…)
236 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:00:13 ID:xDTX6.IY
ベルトルト「…」キョロキョロ
男子訓練兵A「胃が悪くてもう食えねぇ…」
男子訓練兵B「残すならサシャにやれば?」
男子訓練兵A「いや、後で腹がすいた時にでも部屋で食うよ」
男子訓練兵B「最近サシャって残してても気づかないのか飛んでこないよな?」
男子訓練兵A「ああ、なんかおとなしいな。あいつ、黙ってると結構可愛いから…いいと思う」
男子訓練兵B「俺は元気な方がいいと思うけどなあ」
ベルトルト(…)ジッ
ベルトルト「あの、ライナー。僕って、いつもどんなんだったっけ?」
ライナー「ん?お前か?そうだな。一言で言えば大人しいやつだな」
ベルトルト「大人しいか…はあ…」
ライナー「どうしたんだ?」
237 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:00:49 ID:xDTX6.IY
ベルトルト「大人しくない僕は、ベルトルトは…やっぱりダメだよね」
ライナー「ダメと言うわけじゃないが、ベルトルトらしいかと言えば、ちょっと違うだろうな」
ベルトルト「なんていうか、僕としておかしくないよう振舞わないとって思ったのに、抑えようとすればするほど、苦しくなるんだ」
ライナー「しょうがないだろ…それは」
ベルトルト「うん。でも…崩壊しそうで」
ライナー「なんだ、弱気だな」
ベルトルト「ライナーは、頭でわかってるのにどうしようもなくなることって無い?」
ライナー「…無い事は無い」
ベルトルト「私も…そうです」ボソッ
ライナー「ん?」
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