ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。
ポルコ・ガリアードのプロフィール・人物像
CV:増田俊樹
ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。金髪のオールバックが特徴で、粗暴ではあるが面倒見のよい性格。
周囲からは「ガリアード」とファミリネームで呼ばれることが多いが、同じマーレの戦士で「車力の巨人」継承者であるピーク・フィンガーだけは彼を「ポッコ」というあだ名で呼んでおり、ポルコ本人はそのあだ名で呼ばれることを嫌がっている。
元々「顎の巨人」は彼の兄であるマルセル・ガリアードが継承していたが、パラディ島に上陸してすぐにユミル(巨人体)に捕食され命を落としてしまう。その後自分の意志でマーレに渡ったユミルを捕食し、「顎の巨人」を継承したという経緯がある。
成績最下位だったライナーが自分を差し置いて「鎧の巨人」を継承したことや、ライナーをかばってマルセルが亡くなったことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。ユミルを捕食したことで彼女の記憶も受け継いでおり、ユミルを通して見た訓練兵団時代のライナーの振る舞いについては「アニキの真似事」と切り捨てていた。
しかし戦闘中「始祖の巨人」と間接的に接触したことで、ポルコは兄マルセルの記憶を垣間見ることとなる。ライナーが戦士に選ばれたのは、兄が自分を守ろうと軍に印象操作していたからだと知ったポルコは驚愕する。
最期は、ライナーを食おうとしていたファルコ・グライス巨人体の前に自ら本体を晒し、標的をライナーから自分に変えさせる。そして最後まで「ライナーよりも自分の方が上だった」と主張しながら、ファルコ巨人体に捕食され死亡した。ポルコを食ったファルコは「顎の巨人」を継承することとなる。
ポルコ・ガリアードの来歴・活躍
「鎧の巨人」継承に落選
マーレのエルディア人収容区であるレベリオ区に生まれたポルコとマルセルの兄弟。試験では兄弟そろって優秀な成績を獲得し、正式に戦士候補生に選ばれた。
そして7人の戦士候補生の中から6人が「九つの巨人」を継承することになったが、ポルコはその選出に落選してしまう。成績最下位のはずのライナーが自分を差し置いて「鎧の巨人」を継承したことにポルコは怒りを爆発させるが、軍の決定に逆らえるはずもなく泣く泣く待機することとなった。
一方、パラディ島に上陸した始祖奪還計画の実行メンバーは、到着早々無垢の巨人に襲われてしまう。マルセルはライナーをかばって巨人に食われ、命を落とした。
マルセルを食った巨人はユミルという名の少女で、「顎の巨人」を継承して人間に戻ることができた。後にユミルは自分の意志でマーレに渡り、ポルコに捕食されることを受け入れる。
ユミルを食ったポルコは、かつて兄の保有していた「顎の巨人」を継承することとなる。
スラバ要塞攻略戦
「顎の巨人」を受け継いだポルコは、数々の戦場で武功を立てていく。854年のスラバ要塞攻略戦では、単身敵陣に乗り込んだ戦士候補生ガビ・ブラウンを身を挺して守り、装甲列車を爪で粉砕した。その後も塹壕や線路を破壊する活躍を見せ、ライナーを狙う対巨人砲を握りつぶした。
マーレの戦士達の活躍でマーレ軍は勝利を収め、4年に及ぶ中東連合軍との戦いを終えて故国へ帰還する。
レベリオ区襲撃
そして4年前成し遂げられなかった始祖奪還を今度こそ成功させるため、近々パラディ島に再度進行する運びとなった。
マーレは世界各国へパラディ島への宣戦を布告するため、諸国に影響を持つタイバー家と協定を結び、エルディア人収容区であるレベリオ区で式典を開催する。ポルコ達マーレの戦士もその会場に出席したが、マーレ兵に成りすましていた反マーレ義勇兵イェレナの策略で、ポルコとピークは狭い縦穴の中に落とされてしまう。ピークの手勢であるパンツァー隊によって助け出されたものの、その時すでにエレン・イェーガー率いるパラディ島勢力の襲撃が始まっていた。
ポルコは「顎の巨人」に変身してパラディ島勢力に応戦。しかし、パラディ島独自の立体起動による対巨人戦闘技術に圧倒され、苦戦を余儀なくされる。
「獣の巨人」継承者であるジーク・イェーガー戦士長やピークが次々とやられていくなか、ポルコは持ち前の素早さと攻撃力でエレン巨人体に一矢報いる。しかし調査兵団のミカサ・アッカーマンに足を断ち切られて機動力を奪われ、エレンによって自慢の顎を「戦鎚の巨人」の硬質化結晶を砕くための道具として使われてしまう。
ポルコ自身もエレンに捕食されそうになる中、瀕死の状態から立ち上がったライナーによって窮地を救われたのだった。
パラディ島奇襲
戦闘終了後、今回のレベリオ区襲撃にはジークが関わっていることが明らかになる。ジークはエレンらパラディ島勢力と組んで何かを企んでいると考えたライナーは、世界連合軍集結の前にマーレ軍だけでパラディ島を奇襲すべきだと提案した。
ポルコとピークは奇襲作戦の先遣隊としてパラディ島内部に侵入。ピークはエレン側に着くと見せかけ、ポルコの潜む場所へとエレンをおびき寄せた。不意打ちでエレンを捕食することは失敗したものの、飛行船で到着したマーレ軍にエレンの位置を知らせ、攻撃開始の合図となった。
飛行船から降りてきたライナーと共にエレンを挟み撃ちにするが、エレンの強烈な一撃を受けて吹き飛ばされてしまう。そのうちにジークも参戦し、彼の投石攻撃によって戦況はさらに混迷していく。
ポルコの最期
敵の狙いであるジークとエレンの接触を阻止するため、ポルコはエレンに食らいついて止めようとするが、脊髄を滅多打ちにされ致命傷を負ってしまう。
エレンとライナーがもみ合うなか、ライナーが伸ばした手から間接的にエレンの「始祖の巨人」と接触したポルコは、今まで見られなかった兄マルセルの記憶を見る。そこで、マルセルが自分を守るため、軍に印象操作してライナーが「鎧の巨人」に選ばれるよう仕向けていたことを知ってしまう。
そんな時、追い詰められたジークが「叫び」を発動し、自身の脊髄液入りワインを飲んだパラディ島の兵士たちが巨人化してしまう。その中には、マーレの戦士候補生であるファルコ・グライスも混じっていた。
ライナーは自分をファルコに食わせて彼を人間に戻そうとするが、そこへ巨人化を解除したポルコが現れる。ポルコはすでに体を修復する体力も失っていたが、タダではくたばらないという思いから自らファルコに身を捧げたのだった。
そして最後にライナーに向かって「これで…はっきりしたよな…最後まで俺の方が上だって…」と言い残して、ファルコに捕食されて命を落とした。
ポルコ・ガリアードの能力
「顎の巨人」
「九つの巨人」の中で一番体が小さく、非常に俊敏性の高い巨人である。また、顎や爪は非常に硬く、他の巨人の硬質化した皮膚でも容易に砕くことができる。レベリオ収容区戦ではその顎の硬さをエレンによって逆に利用され、「戦鎚の巨人」が身を護るために作り出した結晶を砕く道具として使われたこともあった。
継承者本人の身体能力が巨人の能力にも影響するためか、同じ「顎の巨人」継承者でもユミルとポルコではかなり実力に差があったようだ。
ちなみにポルコから「顎の巨人」を継承したファルコは、ジークの脊髄液の影響を強く受け、鳥のような姿の巨人に変身した。
ポルコ・ガリアードの関連人物・キャラクター
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目次 - Contents
- ポルコ・ガリアードのプロフィール・人物像
- ポルコ・ガリアードの来歴・活躍
- 「鎧の巨人」継承に落選
- スラバ要塞攻略戦
- レベリオ区襲撃
- パラディ島奇襲
- ポルコの最期
- ポルコ・ガリアードの能力
- 「顎の巨人」
- ポルコ・ガリアードの関連人物・キャラクター
- マルセル・ガリアード
- ライナー・ブラウン
- ピーク・フィンガー
- ユミル
- ファルコ・グライス
- ポルコ・ガリアードの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ガビを守り抜いたポルコ
- エレンを不意打ち
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