ファルコ・グライス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。
ファルコ・グライスのプロフィール・人物像
身長:140cm
体重:34kg
誕生日:2月10日
CV:花江夏樹
ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。内気で成績はあまり良くないが、傷ついた人を放っておけない心優しい少年である。
幼い頃にマーレの戦士候補生となって以来、「鎧の巨人」の継承を目指してウドやゾフィアら仲間達と共に、日々訓練に励んできた。
兄のコルト・グライスもマーレの戦士候補生で、すでにジーク・イェーガー戦士長の後を継いで「獣の巨人」を継承することが内定している。マーレの戦士の家族は「名誉マーレ人」としてエルディア人の中でも好待遇が約束されており、ファルコもその恩恵に預かれる立場である。にもかかわらずファルコが鎧の継承にこだわるのは、同期のガビ・ブラウンへの想いゆえである。
鎧を含めた「九つの巨人」を継承した者は「ユミルの呪い」により13年しか生きられない。ファルコはそんな巨人継承者の運命からガビを救うため、自身が「鎧の巨人」の継承権を得ることを目指しているのだった。ファルコがガビに好意を寄せていることは周囲でも公然の秘密のようになっているが、ガビ本人だけはファルコの想いに気づいていない。
スラバ要塞攻略戦の後、クルーガーと名乗る負傷兵と出会い、彼との交流を通して自分に自信を持つようになっていく。しかし後にクルーガーの状態がマーレ奇襲を企てるエレン・イェーガーだと判明する。知らず知らずのうちに自分がエレンの計画に加担させられてしまったことに、ファルコは大きな後悔と罪悪感を抱く。
レベリオ区襲撃の際は、仲間の仇討ちに燃えるガビに同行して調査兵団の飛行船に乗り込み、捕虜としてパラディ島に連行されることとなる。パラディ島では牢に入れられたが、ガビが看守を殺して脱獄。そこでブラウス家の人々と出会い、ガビとファルコは「島の悪魔」と呼ばれていた人々の真の姿を知ることとなる。
突発的な事故によりジークの脊髄液入りのワインを飲んでしまい、無垢の巨人と化してしまうが、マーレの戦士であるポルコ・ガリアードを食ったことで人間の姿に戻る。ポルコから「顎の巨人」を継承したファルコは飛行能力を発現し、エレンとの最終決戦においても活躍を見せた。
ファルコ・グライスの来歴・活躍
スラバ要塞攻略戦
ファルコと兄のコルトは、エルディア復権派の幹部であった叔父が「楽園送り」にされたのをきっかけに、自分達の潔白を示す目的でマーレの戦士候補生に志願した。コルトは「獣の巨人」の継承権を得る一方、ファルコは同期のガビに押されて「鎧の巨人」継承の見込みは薄い状況だった。
そんな中、スラバ要塞攻略戦に参加したファルコら戦士候補生。ファルコは砲撃に巻き込まれて吹っ飛ばされたもののなんとか一命をとりとめる。ガビが敵陣に乗り込み装甲列車を破壊した際は、銃撃にさらされるガビを守ろうと塹壕から飛び出し彼女をかばった。
終戦後、レベリオ区に帰還する列車の中で、ファルコは「鎧の巨人」現継承者であるライナー・ブラウンから「ガビを守りたいならお前がガビを超えるしかない」と告げられる。
クルーガーとの出会い
列車内でライナーから言われた言葉を胸に訓練に励むファルコだったが、なかなかガビとの差は縮まらず自分自身を不甲斐なく思っていた。そんな時、ファルコは戦争で右足を失ったエルディア人負傷兵・クルーガーと出会う。クルーガーとの交流を通して、ファルコは「自分がガビを超えてガビを守る」という決意をより強固にする。
そしてファルコはクルーガーの頼みに応え、彼の家族宛の手紙を収容区外のポストへ何度も投函していた。心的外傷を負ったと偽っているクルーガーの手紙を収容区のポストに投函すれば、検閲を受け仮病であることがバレてしまうからという理由だった。
レベリオ区襲撃
マーレ政府は、裏の権力者であるタイバー家を招いてパラディ島への宣戦布告を行う祭典を開催する。その場所となったのはファルコやガビ達が暮らすレベリオ区だった。
朝から祭を満喫したファルコ達。そして夜の宣戦布告式典の直前、ファルコはクルーガーと再会し、古い友人であるライナーを呼んできてほしいと頼まれる。
ファルコは彼の言う通りライナーとクルーガーをステージ裏の建物で引き合わせるが、ライナーの様子がおかしいことに気づく。実はこのクルーガーこそが、「始祖の巨人」の保有者で世界の平和を脅かす「パラディ島の悪魔」ことエレン・イェーガーだったのだ。
ファルコは、自分が投函していた手紙が家族宛のものではなく、エレンの仲間に宛てた手紙であったことに大きなショックを受ける。
そしてエレンは宣戦布告と同時に巨人化し、式典に集まった多くの人々を虐殺した。巻き込まれた人々の中には戦士候補生であるウドやゾフィアも混じっていた。
一方、ファルコはライナーの硬質化能力によって守られ事なきを得る。しかしライナーは生きる気力を失って抜け殻のようになってしまっていた。
助けを求めに戦士隊対象のテオ・マガトの元へ向かったファルコ。そこでガビとも合流するが、味方の巨人達がパラディ島勢力に次々とやられていくのを目の当たりにしてしまう。
集中砲火を受けて瀕死の状態になった「車力の巨人」であるピークを、ファルコはとっさにかばう。敵方のジャン・キルシュタインが躊躇したためか雷槍は狙いを外し、その隙にファルコはガビと共にピークを安全な場所に避難させた。
建物の中で戦況を見守っていたファルコとガビだが、「戦鎚の巨人」だけでなく「顎の巨人」ことポルコ・ガリアードまでもがエレンに捕食されそうになっているのを見て、思わずライナーに助けを求める。
2人の叫びに反応して立ち上がったライナーは、すんでのところでポルコを救出することに成功した。
エレン達が退却するのを見たガビは、仲間達の復讐のためパラディ島勢力の飛行船に乗り込もうとする。ガビを心配するファルコは彼女にしがみつき、一緒に飛行船に入り込んだ。
ガビは兵士の1人であるサシャ・ブラウスを撃ち殺す。その反撃として銃を発射されるも、ファルコがかばったことでガビは間一髪撃ち殺されずに済んだ。
そしてガビとファルコの2人は捕虜としてパラディ島に送られる途中、戦士隊のリーダーであるジーク・イェーガーが敵方と通じていたことを知らされる。
ブラウス家に身を寄せる
パラディ島で牢に入れられたガビとファルコは、看守を殺害して脱走。あてどなく彷徨っていたところをカヤという少女に発見され、彼女の働くブラウス厩舎に身を寄せることとなる。
「悪魔の末裔」であるパラディ島の住民と同居することに拒絶反応を示すガビをファルコはなんとかなだめ、助けが来るまで大人しく待とうと提案する。
しかしカヤは2人がマーレ出身であることを最初から見抜いていた。カヤは2人を自分が元々住んでいた村に案内し、村が巨人に襲われた時サシャによって助けられたという過去を語る。どうして罪のない母が巨人に食い殺されなければならなかったのかと尋ねるカヤに、ガビは言葉を失い、ファルコはただ謝ることしかできなかった。
脊髄液入りワインを飲む
その後ブラウス家の人々と共に、マーレ人捕虜であるニコロの経営するレストランに招かれたガビとファルコ。マーレ人と会えれば国に帰る手段が見つかるかもしれないというカヤの配慮だった。
そこでガビがサシャを殺したのは自分だとニコロに告げた瞬間、サシャに好意を寄せていたニコロは激昂してガビに殴りかかってきた。ファルコはガビをかばい、ワインボトルの直撃を受けて中身を口にしてしまう。
実はそのワインの中にはジークの脊髄液が入っており、口にした人間はジークの「叫び」で無垢の巨人に変わってしまうのだった。意識を失ったファルコは、ワインを飲んだ他の兵団幹部たちと共にシガンシナ区の建物に幽閉される。
その間にマーレ軍はジーク及びエレンの討伐のため、パラディ島に攻撃を開始していた。
騒ぎに乗じて解放されたファルコは憲兵団団長であるナイル・ドークと行動を共にしていたが、助けに来ていたコルトとガビを見つけて合流した。
街中で敵から身を隠していたとき、たまたま通りがかったブラウス家の会話を聞いてしまう。ブラウス夫妻はガビが娘のサシャを殺した犯人だと知ったうえで、今でもファルコ達の安否を心配していた。しかしサシャを「お姉ちゃん」と慕っていたカヤは、ガビのことを殺してやりたいと語る。
カヤの言葉にショックを受けたガビは、パラディ島の住民は悪魔などではなく自分達と同じ人間なのだと認識を改める。巻き込んで済まないと謝るガビに、ファルコは自分がエレンの手紙を送ることで彼の計画に加担してしまったことを明かし、ガビのことが好きだと告白する。
「顎の巨人」継承
コルトの提案で、「叫び」を阻止するためジークの元へ向かったファルコ・ガビ・コルトの3人。しかしコルトの必死の説得もむなしく、ジークはついに「叫び」を発動してしまう。コルトはファルコの巨人化の爆風に巻き込まれ命を落とした。
ファルコはジークの命令に従ってライナーに襲い掛かるが、その時満身創痍のポルコが生身の姿で現れたことで、ファルコの狙いはポルコへと変わる。ポルコを捕食したファルコは「顎の巨人」を継承し、人間の姿に戻ることができた。
「地鳴らし」の開始と飛行能力の発現
エレンとジークが接触し世界を滅ぼす「地鳴らし」が開始される中、ファルコは調査兵団のコニー・スプリンガーに連れられてウォール・ローゼ南西のラガコ村へと向かっていた。そこはコニーの故郷であり、4年前ジークらによって住民が全員無垢の巨人に変えられた村だった。
コニーは巨人になった母親にファルコを食わせて人間に戻そうとしていたが、コニーの同期であるアルミン・アルレルトとガビの説得でなんとか阻止することができた。
その後ファルコとガビは「地鳴らし」を阻止しようとする調査兵団とマーレ軍の残存勢力に加わることとなる。港でのイェーガー派との攻防の際は、いまだ完全に巨人の力を制御できないながら、「顎の巨人」に変身して奮戦した。
オディハ港に到着した後は、ピークの計らいでガビとファルコは最終決戦に加わらず、船で避難させられる。しかし諦めきれない2人は、ファルコの巨人に飛行能力があるかもしれにという可能性に賭けようとする。ジークの脊髄液で巨人になったファルコには「獣の巨人」の特徴が強く発現しており、形態もまるで鳥のようであった。
結果的に、ファルコは船を転覆させながらも飛び立つことに成功した。ガビとマーレの戦士の1人であるアニ・レオンハートを乗せ、ファルコは最終決戦の場へと向かう。
最終決戦
エレンとの最終決戦の場に駆け付けたファルコは、窮地に陥っていた仲間達を救出。エレンの周りを飛び回り、仲間達の援護を行った。そして激闘の末、なんとかエレンを撃破することに成功する。ファルコやガビ達は、スラトア要塞に逃げ込んでいた家族達と涙の再会を果たした。
しかしエレンは「超大型巨人」の爆発を食らっても死んではおらず、形を変えて復活する。しかもエレンの脊髄から出てきた光るムカデが出すガスによって、ガビ達巨人化能力者以外のエルディア人は皆無垢の巨人に変えられてしまった。
ファルコは巨人にならなかったアッカーマン家のミカサとリヴァイを乗せ、エレンの顔近くまで運ぶ。そしてミカサがエレンの口の中にいる本体にとどめを刺したことで、始祖は消滅しこの世から巨人の力は失われた。
ファルコはガビと再会し、その後リヴァイと反マーレ義勇兵だったオニャンコポンと共に異国の地で幸せに暮らしていくのだった。
ファルコ・グライスの能力
「顎の巨人」
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『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ジャン・キルシュタインとは『進撃の巨人』の登場人物で、調査兵団に所属する兵士。第104期訓練兵団を6番で卒業した。自己の保身を第一に考える現実主義者で、思ったことを率直に言い過ぎる性格からたびたび主人公のエレン・イェーガーと対立していた。当初は巨人の脅威から逃れるために内地への配属を希望していたが、友人のマルコ・ボットが戦死したことで考えを大きく変え、調査兵団に入団する。入団後は持ち前の現状把握能力を活かして同期のまとめ役として活躍した。
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目次 - Contents
- ファルコ・グライスのプロフィール・人物像
- ファルコ・グライスの来歴・活躍
- スラバ要塞攻略戦
- クルーガーとの出会い
- レベリオ区襲撃
- ブラウス家に身を寄せる
- 脊髄液入りワインを飲む
- 「顎の巨人」継承
- 「地鳴らし」の開始と飛行能力の発現
- 最終決戦
- ファルコ・グライスの能力
- 「顎の巨人」
- ファルコ・グライスの関連人物・キャラクター
- ガビ・ブラウン
- コルト・グライス
- ライナー・ブラウン
- エレン・イェーガー
- ポルコ・ガリアード
- ファルコ・グライスの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「おーい…ここはあぶねぇぞ…飛んでいけ…どこか…遠くに行け せっかく羽根ついてんだから…」
- 「ガビを守りたいならオレがガビを超えるしかない」
- 「あとお前が好きだ お前に「鎧の巨人」を継承してほしくないから戦士候補生になった オレと結婚してずっと幸せでいるためにお前に長生きしてほしかった」
- ファルコ・グライスの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 鳥に変身する伏線