グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。

グリシャ・イェーガーの概要

グリシャ・イェーガーとは諫山創による漫画、およびそれを基にしたアニメ『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレン・イェーガーの父で、シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。
物語中盤で彼が壁外の世界からやってきた巨人化能力者であったことが明かされた。グリシャの目的はすべての巨人の頂点に立つ最強の巨人、「始祖の巨人」を王から奪うことだった。マーレの地で暮らしていた頃は、世界各国で自由を奪われて暮らす「ユミルの民」を解放し、再びエルディア人の世を創ろうと、エルディア復権派の一員として活動していた。しかしグリシャは復権派の仲間達を失い、楽園送りにされる。そこでエルディア復権派のスパイとしてマーレ人になりすましていた「フクロウ」ことエレン・クルーガーから「進撃の巨人」の力を継承し、王から「始祖の巨人」を奪うよう指令を下された。

超大型巨人に壁を破壊された日、グリシャはレイス家の礼拝堂に向かい、「始祖の巨人」の力を奪うために継承者であるフリーダ・レイスと交戦。継承したばかりでうまく力を使いこなせないフリーダを敗り、グリシャは「始祖の巨人」の力を手にした。
その後、グリシャは避難所でエレンを捜し出すと、息子を連れ出して脊髄液を打ち無垢の巨人にさせる。そして自らが有する「進撃の巨人」と「始祖の巨人」の力を継承させるため、無垢の巨人と化したエレンに捕食された。
作品の特性上、過去や現在、「進撃の巨人」の継承者の記憶が時系列に関わらず描かれたことから、グリシャがいつ死んだのかが分からないといった声も聞かれたが、無垢の巨人になったエレンに捕食された時に死亡している。

掲示板「なんJ」では、「父親としての才能以外全てを持っていた男」「マーレの戦士が4人がかりでできなかった始祖奪還を1人で成し遂げた男」など、ネタにされつつも非常に有能な男だったと称賛された。

グリシャ・イェーガーのプロフィール・人物像

身長:182cm
体重:78kg
誕生日:1月26日
担当声優:土田大/上村祐翔(少年期)

グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で医者として働き、以前街で謎の疫病が流行った時に多くの人々を救ったことから尊敬を集めている。
物静かで理知的な人物であり、息子のエレンが調査兵団に入って壁の外に出たいと言った時も、頭ごなしに否定することなく受け入れた。その際秘密にしていた地下室をエレンに見せると約束していたが、その直後に「超大型巨人」の襲撃があったせいでその約束は果たせずじまいとなった。
シガンシナ区が巨人の群れによって陥落した後行方不明となる。最後にエレンと会った際、息子に記憶障害を引き起こす謎の薬を注射し、秘密の地下室の鍵を託した。その薬こそがエレンに巨人化能力を与えたものであり、グリシャは地下室に辿り着くためにこの力を支配するようエレンに告げる。

正体

グリシャが地下室に隠した手記

グリシャの正体は、壁外の世界からやってきた巨人化能力者である。
かつて大国マーレのレベリオ収容区に住んでいたグリシャは、エルディア人であるというだけの理由で幼い妹を惨殺されたことで、マーレに強い憎しみを抱くようになる。そしてマーレを打倒しエルディア人の復権を果たすためレジスタンス活動に励んでいたが、実の息子であるジークによって治安当局に密告され、パラディ島に「楽園送り」にされることになった。グリシャはそこで政府内通者の「フクロウ」ことエレン・クルーガーと出会い、彼の持つ「進撃の巨人」の能力を託される。
そして壁内に入り込んだグリシャは第2子エレンを設け、息子に自身の持つ「進撃の巨人」と壁内王家であるレイス家から奪った「始祖の巨人」を受け継がせた。
イェーガー家自宅の地下室にはグリシャが壁内に来るまでの顛末と、壁内を取り巻く世界の情勢について記載した手記が隠されている。

グリシャ・イェーガーの来歴・活躍

妹の死

グリシャは妹のフェイを連れて居住区を出てしまう

マーレのレベリオ収容区で医者の家に生まれたジーク。マーレを始めとする世界の国々では、巨人化能力を持つエルディア人は「悪魔の末裔」として差別の対象となっており、決められた収容区で一生を終えなければいけなかった。
しかしある時、ジークと妹のフェイは飛行船を見たいという思いから収容区の外に出てしまう。しかし無許可で収容区の外に出たことを2人連れの官憲に見咎められ、グリシャは暴力による制裁を受ける。フェイはもう1人の官憲に収容区まで送られたが、翌朝無残な死体となって発見される。
グリシャは官憲の男を怪しんだが、両親はフェイの死を追求するどころかマーレにこびへつらうばかりだった。この経験からグリシャは両親に失望し、マーレを強く憎むようになる。

エルディア復権派に加入

エルディア復権派を率いるグリシャとダイナ

18歳になり、父の診療所を継いだグリシャの元へ、反体制組織「エルディア復権派」と名乗る男が現れる。彼はフェイの死の真相を語り、グリシャを復権派の同志に勧誘した。妹があの時の官憲によって犬に食い殺されたと知ったグリシャはマーレへの強い憎しみを抱き、必ずエルディア人に栄光を取り戻すと誓う。
グリシャがエルディア復権派の活動にのめり込む中、政府内通者である「フクロウ」の手引きによって王家の血を引くダイナ・フリッツが仲間に加わった。ダイナの一族の情報から、エルディア復権派はパラディ島に持ち去られた「始祖の巨人」の奪還を目指すようになる。
ダイナとグリシャは結婚し、ジークという息子を授かる。
そんな時、パラディ島の資源を狙うマーレ政府は、始祖奪還のための戦士をエルディア人の子供の中から募集すると発表する。このままではマーレに先を越されてしまうと焦ったグリシャ達復権派は、ジークを「マーレの戦士」の中に潜り込ませることにした。
グリシャとダイナは息子ジークをマーレの戦士にすべく尽力するが、ジーク自身の意志を無視した洗脳教育は彼に大きな重圧を背負わせた。結果的にグリシャとダイナはジークによって密告され、拷問を受けた後パラディ島へと連行される。

パラディ島上陸

グリシャはクルーガーから「始祖の巨人」奪還の使命を託される

マーレに反逆した罪で捕らえられたグリシャとエルディア復権派のメンバーは、パラディ島で知性のない無垢の巨人に変身させられる「楽園送り」の刑に処されることになった。
仲間やダイナが目の前で次々と巨人に変えられる絶望的な光景を目の当たりにしながら、グリシャは15年前妹を犬に食わせた官憲の男と再会する。その男は悪びれることなく娯楽のためにフェイを殺したと語り、グリシャも巨人に食い殺させようとする。
しかし治安当局に潜伏していた「フクロウ」ことエレン・クルーガーに助けられ、グリシャはただ1人生き残る。クルーガーは「進撃の巨人」の能力を持つ巨人化能力者だったのだ。
クルーガーはマーレ兵士を皆殺しにし、自分の本当の目的をグリシャに語り始める。
彼が「進撃の巨人」を継承してから13年が経とうとしており、「ユミルの呪い」による死期が迫っていること。自分の代わりに「進撃の巨人」を継承して「始祖の巨人」を壁内王家から奪還してもらいたいこと。
しかし自分のせいでジークを不幸にし、妻と仲間を巨人にしてしまった罪悪感から、グリシャは最初クルーガーの話に頷くことができなかった。クルーガーはそんなグリシャを「俺達は自由を求めその代償は同胞が支払った そのツケを払う方法は1つしかない」「その行いが報われる日まで進み続けるんだ 死んでも 死んだ後も これはお前が始めた物語だろ」と説得し、グリシャはようやく自分に課せられた責務を果たす決意をする。

壁内へ

壁外調査に出ていたキースはグリシャを発見する

クルーガーを捕食し「進撃の巨人」の能力を継承したグリシャは壁へと向かう。そこでたまたま壁外調査に出ていた調査兵団員キース・シャーディスに発見された。無許可で巨人領域に踏み入れた罪でひとまず牢に入れられるが、特に被害者がいるわけでもないと言うことで上にも報告されず、グリシャは自由の身になる。
その後は壁内で遺書として働きながら、キースらに壁内のことを教わっていた。ある時シガンシナ区で伝染病が猛威を振るったが、グリシャの持つ抗体により多くの命が救われた。酒場で働くカルラもグリシャに救われた1人であり、この時のことがきっかけで2人は結ばれる。
その後息子エレンを授かり、グリシャは平穏な日々を送っていた。しかしその一方で医者の肩書を利用して権力者に取り入り、「始祖の巨人」を保有する王家の居場所を探っていた。
そしてようやく真の王家であるレイス家に辿り着くが、家族のことを考え一度は始祖奪還を断念する。
その後はただの医者として、家族や人々を守る日々を過ごしていたグリシャ。かねてから交流のあったアッカーマン家の夫婦が強盗に殺害された後は、その娘であるミカサを引き取り自分の子供のように育てた。
そしていつかエレンや他の誰かが世界の真実に辿り着けるように、自宅の地下室に自分の過去と世界情勢のことを記した手記を隠した。

運命の日

巨人化したグリシャはフリーダを捕食し、「始祖の巨人」を奪った

エレンが10歳になったある日、壁の外に出てみたいと言い始める。そんなエレンにグリシャは「仕事から帰ったらずっと秘密にしていた地下室を見せてやろう」と言う。
しかしグリシャが向かった先は仕事場でなく、レイス家礼拝堂にある地下空洞だった。グリシャはそこで、「始祖の巨人」継承者であるフリーダ・レイスに壁を責めてきた敵勢力と戦うよう懇願したが、フリーダは「世界を守るためには我々は罪を受け入れ滅びゆく他ない」と戦うことを拒絶する。
そこでグリシャはやむなく始祖を奪おうとするが、命を救う医者としての矜持からどうしても巨人に変身することができなかった。うずくまるグリシャを再び立ち上がらせたのは、「進撃の巨人」の力で過去に干渉した未来のエレンだった。エレンは「犬に食われた妹に報いるためだろ? 復権派の仲間に ダイナに クルーガーに 報いるために進み続けるんだ 死んでも死んだ後も これは父さんが始めた物語だろ」と、かつてクルーガーの言った言葉でグリシャを奮い立たせ、フリーダとレイス家の人々を巨人の力で虐殺させた。フリーダを捕食したグリシャは「始祖の巨人」の能力を手に入れる。

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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。

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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。

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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。

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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。

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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。

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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。

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ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

ジャン・キルシュタインとは『進撃の巨人』の登場人物で、調査兵団に所属する兵士。第104期訓練兵団を6番で卒業した。自己の保身を第一に考える現実主義者で、思ったことを率直に言い過ぎる性格からたびたび主人公のエレン・イェーガーと対立していた。当初は巨人の脅威から逃れるために内地への配属を希望していたが、友人のマルコ・ボットが戦死したことで考えを大きく変え、調査兵団に入団する。入団後は持ち前の現状把握能力を活かして同期のまとめ役として活躍した。

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