リトル・フォレスト（漫画・映画）のネタバレ解説・考察まとめ

おじいさん（演：山形吉信）

商店の店主のおじいさん。
いち子は、高校生の頃、初めてウスターソースが商店で売られているのを見て、福子が手作りしているウスターソースが本物ではないことを知った。

スーパーのアルバイトの男性（演：栗原吾郎）

いち子が町に住んでいた頃、いち子と同じスーパーでアルバイトをしていた男性。
いち子と仲良くなり、休憩時間にお昼ごはんを一緒に食べることがあった。その際、男性がパンしか食べておらず、体が細いことを心配したいち子は、翌日アルバイト先で手作りのお弁当を男性に渡そうとする。しかしいち子は、たまたま男性と他のアルバイト男性が、女性からもらった手作りのマフラーを馬鹿にする会話を聞いてしまい、お弁当は渡せなかった。

スーパーのアルバイトの男性（演：坂場元）

いち子が町に住んでいた頃にアルバイトしていたスーパーで、同じくアルバイトとして働いていた男性。
いち子が仲良くなったアルバイト男性と、女性からもらった手作りのマフラーを馬鹿にする会話をしていた。

スーパーのアルバイトの男性（演：渡辺佑太朗）

いち子が町に住んでいた頃にアルバイトしていたスーパーで、同じくアルバイトとして働いていた男性。
いち子が仲良くなったアルバイト男性と、女性からもらった手作りのマフラーを馬鹿にする会話をしていた。

『リトル・フォレスト』の用語

小森

いち子が暮らす、東北地方の小さな村である。
盆地であるため、夏はとても湿気が多く「ヒレを付けたら泳げそうなほど」といち子は表現している。冬は寒くて大変雪深く、雪かきをしないと家から出られないほどで、常にストーブを炊いていないと寒さで家の中の食材がダメになってしまう。
小森には商店などはなく、小森に住む人は、役場のある中心地の商店へ行くか、隣町の郊外型スーパーに車で買い物に行っている。いち子は車を持っていないため、自転車で買い物に行っている。
小森に住む人は、皆、田畑を持っていて、米や野菜を自分で育てて暮らしている。冬が大変厳しいため、春から秋にかけて食べ物を育てて食べられるように加工し、冬の備えをするのが毎年のことになっている。

サブジ

サブジとは、インド料理の一種で、野菜に香辛料をまぶし、蒸し煮もしくは炒め煮した料理のことを言う。
いち子は「分厚いアケビの皮を何とかして食べることが出来ないか」と考え、アケビの皮にクミンなどの香辛料を加え、トマトと一緒に炒め煮をした。出来上がった料理を、いち子は「アケビの皮とトマトのサブジ風」と名付けていた。

はっと

主に東北地方に伝わる小麦粉を使った郷土料理である。小麦粉に水を加えてよく練って、寝かせた生地を薄く延ばし、細かくちぎって汁物などと一緒に茹でて食べる。
いち子は、はっとを作るために小麦粉に水を加えて練った生地を寝かせていたのだが、キッコがカレーを持って家に遊びに来たため、カレーに合わせてはっとの生地を使い、チャパティを即席で作った。

チャパティ

チャパティとは、インド、パキスタン、アフガニスタン、バングラディシュで食べられているパンの一種である。全粒小麦粉に水を加えて作るもので、発酵させずにそのまま丸く成形し焼く。鉄板やフライパンで焼いた後、直火にかけて膨らませて作る。
いち子は、はっとを作るために小麦粉に水を加えて練った生地を寝かせていたのだが、キッコがカレーを持って家に遊びに来たため、カレーに合わせてはっとの生地を使い、チャパティを即席で作った。

ばっけ味噌

ばっけとは東北地方の方言であり、フキのことを指す。山に生える春の山菜として知られており、フキの若い花芽はフキノトウである。
ばっけ味噌とは、フキを練りこんだ季節の練り味噌のことで、東北地方の郷土料理である。あく抜きしたフキノトウを茹でて刻み、味噌と一緒に合わせて作る。瓶詰にして保存も出来る。
いち子は高校生の頃、キッコと「ばっけ味噌を作る」と約束をしたため、福子に「ばっけ摘んどいて」と頼んで高校へ向かった。しかし、その日いち子が帰宅すると、福子はばっけ味噌を作り置きして、家を出て行ってしまっていた。
キッコがいち子の家に来ていた際、いち子は福子がばっけ味噌にお湯を注いで即席味噌汁を作っていたことを思い出し、いち子とキッコは真似をして即席味噌汁を作って飲んだ。