ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。

ミカサ・アッカーマンの関連人物・キャラクター

エレン・イェーガー

ミカサにとって最も大切な存在。幼い頃にエレンに命を救われた経験がミカサの原点となっており、ミカサの考え方に大きな影響を与えた人物である。ミカサが調査兵団を選んだのも、「エレンは私がいないと早死にする」という理由から。エレンを守ることを何よりも優先しており、エレンが窮地に陥ると普段の冷静さを失ってしまう。
どんな状況でも常にエレンの味方をしていたが、マーレ編以降はすれ違う場面が多くなり、エレンを心から信じられなくなっていく。それでもミカサは最後までエレンを殺す決心を付けられずにいた。最終的にIFの世界で平和に暮らす自分とエレンの姿を見せられ、そこでエレンから「オレのことは忘れてくれ」と言われたことをきっかけに、愛情をもって自らエレンを殺す決意をする。
エレン自身もミカサのことを心から大切に想っていたが、自分を殺させるためにあえてミカサを突き放していたと最終話で語られる。

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アルミン・アルレルト

幼馴染で、エレンとはまた違った意味でのかけがえのない存在。頭脳派のアルミンの立案した作戦を行動派のミカサが実行するという役割分担をすることが多く、ミカサが冷静さを失った時でもアルミンの言うことには大人しく従っている。
アルミンがベルトルトとの戦いで大火傷を負った際は、エレンと共にアルミンに巨人化の注射を打つことを主張し、刃傷沙汰にまでなった。
マーレ編以降エレンと2人との距離が離れていく一方で、ミカサとアルミンが共に行動する場面が多くなっていく。エレンがミカサを罵倒するような発言をした際は、エレンに殴りかかって返り討ちにされたこともあった。

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リヴァイ・アッカーマン

調査兵団の上官。審議場でエレンを蹴り飛ばしたリヴァイに対して「あのチビは調子に乗り過ぎた…いつか私が然るべき報いを…」と呟くなど、当初は好感情を抱いていなかった。しかし「女型の巨人」との戦いで共闘し、リヴァイが足を犠牲にしてまでミカサをかばってエレンを救い出したことで一目置くようになる。
最終決戦でもリヴァイはミカサを援護し、巨人化したエレンの口の中に入る手伝いをした。
ちなみに同じアッカーマン家の血を引いているが、リヴァイは本家でありミカサは分家の出である。

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ジャン・キルシュタイン

訓練兵団の同期。ジャンから一目惚れされていたものの、ミカサの方はエレンを守ることに精一杯で特にその気がなかったようだ。それでもことあるごとにミカサを気遣うような言動をし、エレン奪還作戦の際にミカサが窮地に陥った時は果敢に巨人を攻撃して助け出している。
その甲斐あってか、単行本の最終話では年を重ねたミカサらしき人物に寄り添うジャンらしき人物が小さく描かれている。

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ミカサ・アッカーマンの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「私は…強い…あなた達より強い…すごく強い!…ので私は…あそこの巨人共を蹴散らせることができる…例えば…一人でも あなた達は…腕が立たないばかりか…臆病で腰抜けだ…とても…残念だ ここで…指をくわえたりしてればいい…くわえて見てろ できなければ死ぬだけ でも…勝てば生きる…戦わなければ勝てない…」

本部が巨人に包囲され、補給手段を失った訓練兵達。もはや打つ手がないと誰もが諦める中、ミカサはたどたどしい言葉で「戦わなければ勝てない」と皆を鼓舞する。不器用なミカサの仲間想いな一面が伝わるこのシーン。ミカサの叱咤激励により戦意を取り戻した訓練兵達は、ミカサだけに戦わせられないと必死の覚悟で本部に突撃する。

「仕方ないでしょ?世界は残酷なんだから」

「女型の巨人」の正体がアニと判明したにもかかわらず、仲間であるアニと戦う覚悟を持てないでいたエレン。そんなエレンにミカサは「仕方ないでしょ?世界は残酷なんだから」と言い放つ。その言葉を聞いたエレンはようやくアニと戦う覚悟を決めるのだった。
ミカサの根底には「この世界は残酷である」という思想があり、その思想こそがどんな悲惨な状況でもひるむことなく戦い続けるミカサの強さの源流となっている。例え苦楽を共にした仲間であっても、生き残るためには戦うしかないと割り切るミカサの強靭な意思を感じさせる一言。

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