昭和のおそ松くん チビ太編
27年ぶりのテレビアニメが人気を博した「おそ松さん」。そのルーツである昭和の「おそ松くん」に登場するキャラ「チビ太」についてまとめました。漫画は赤塚不二夫とフジオ・プロ、アニメ第1作はスタジオゼロ・毎日放送、第2作はフジテレビ・読売広告社・スタジオピエロが製作しました。
チビ太とは
チビ太はおそ松くんに登場するキャラクターです。身長60cmの男児で、割れ目の入った坊主頭に毛が一本生えています。おでんが好物で、親友はカエル。共に土管で暮らしています。当初は六つ子にからかわれるだけの役でしたが、徐々に巻き返し、ついには主役を食い、イヤミとともに本作の「事実上の主人公」となります。口癖は「ケケッ」「てやんでぇバーローちくしょーっ」など。おそ松くんの他「天才バカボン」「ひみつのアッコちゃん」「もーれつア太郎」などに登場します。
チビ太は浮浪児?
様々な役柄で登場するチビ太ですが、なんと基本設定は「浮浪児」のようです。彼の親ははっきりとは設定されておらず、住所は不定。空き地の土管で、カエルや猫たちと共に寝泊りをしています。ただおそ松くんが描かれた時代の日本では、そのような子供は少なくなかったということです。また彼のモデルは赤塚先生の少年時代に近所に住んでいた年下の子供で、とても精神力の強い、めげない子だったそうです。
チビ太のおでん
チビ太のトレードマークといえば「おでん」ですが、具は上の三角がコンニャク、真ん中の丸がガンモ、下の四角がナルトというのが公式の設定のようです。ただし漫画の中をよく探すと色々な組合せが見つかります。かつてコンビニエンスストアのサークルKサンクスのおでんのCMに起用され、「チビ太のおでん」という商品が販売されました。CMソングは発売当初大流行しました。
てやんでぇバーローちくしょーっ
有名な口癖の「てやんでぇバーローちくしょーっ」は、アニメ第2作のチビ太野声優である田中真弓さんのアドリブから生まれました。このセリフはおそ松くんのDVD第5巻の表紙にもなりました。他にも「しっかりこまたき」や「いや~んもう」などもアドリブです。数多くのアニメキャラを演じてきた田中真弓さんですが、その中でもチビ太は特にお気に入りなのだそうです。