ティファ・ロックハート（ファイナルファンタジーVII）の徹底解説・考察まとめ

「想いを伝えられるのは言葉だけじゃないよ」

セフィロスとの最終決戦を目前に控えたクラウドは、仲間たちに対して「一度大切な人の元へ戻って、それぞれ何の為に戦っているのか確かめてきてほしい。そして答えが出たら戻ってきてほしい」と伝え一時的に解散した。故郷や親を失っているクラウドとティファはその場に残り、お互いに今抱えている素直な気持ちを打ち明けあう。
「オレ、ティファに話したいことが沢山あったんだ。でもいざ二人きりになると本当は何を話したかったのか…」とクラウドが言いよどんでいると、ティファは「想いを伝えられるのは言葉だけじゃないよ」と穏やかに微笑むのだった。

その後二人がどのような会話を交わしたのか明かされていないが、夜明けのシーンでは寄り添って眠る二人の姿を確認することができる。仲間たちは二人が気付かない間にこっそりと戻ってきてクラウドとティファの様子を観察しており、見られていたと知った後のティファは恥ずかしがるようなリアクションをとっていた。心にしまい込んで本当の気持ちを素直に表現できなかったティファが大きく一歩踏みだした、印象的なセリフである。

「さっきからパンパンいたいのよ！この年増女！！！」

メテオを引き起こした大罪人として処刑されることになったティファはガス室に閉じ込められるが、仲間たちの協力とウェポンの襲撃が重なり脱出に成功する。追手を躱して海のほうへ走るもシスターレイ（魔晄キャノン）の巨大な砲台の上で追い詰められてしまい、ティファはスカーレットから強烈なビンタをお見舞いされた。
それでも動じないティファの態度に腹が立ったスカーレットはさらに手を挙げるが、ティファは「さっきからパンパンいたいのよ！この年増女！！！」と叫んで反撃するのだった。この場面はミニゲームになっておりしばらく女同士の猛烈なビンタの打ち合いを見ることができるが、隙を見たティファが砲台の下に待機していた飛空艇に乗り込んで脱出する。
攻略本『ファイナルファンタジーVII解体真書ザ・コンプリート』にはビンタ合戦を目撃していたケット・シーの一言が書かれており、「ティファさんだけは怒らせんようにしとこ」と恐怖心を抱かれていた。負けん気の強いティファの一面が見られるセリフである。

ティファ・ロックハートの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

ティファの衣装

ティファの衣装は初期開発段階ではミニスカートの衣装とスパッツを履いた衣装の2パターンが用意されていた。開発スタッフ内でアンケートをとった結果「ミニスカートがいい」という意見が大多数を占めており、現在のミニスカートに白いタンクトップという衣装に決定した。
ティファはコルネオの館への潜入時などにも丈の短いドレスを身に着けるなど、動きやすく露出度の高い服装を好んでいる。しかし男性陣に見られることには抵抗を感じており、エアリス救出の際非常階段から神羅ビルに侵入した場合には、スカートを抑えて恥ずかしがりバレットを先に行かせるなどの行動も見せている。

セブンスヘブンの看板娘

ティファは女性格闘家だけではなく七番街スラムの人々にとっての憩いの場であり、「アバランチ」のアジトとしても使われているバー「セブンスヘブン」の看板娘という一面も持っている。お酒だけではなく料理も評判で、少しふくよかな体型をしているアバランチメンバーのウェッジにいつも料理の味見をさせては新メニューの開発を行っている。壱番魔晄炉爆破作戦の成功後セブンスヘブンに戻った際、食事をしているウェッジに話しかけると「ティファの料理のおかげにこんなに丸っこくなってしまった」という愚痴を言われる。

なおエアリスから花を購入している場合ティファかマリンにプレゼントすることができるが、ティファにあげた場合「お店を花でいっぱいにしちゃおうかな」と喜ぶ、女性らしい一面を見ることができる。

ルードの好意

神羅カンパニーの特殊組織「タークス」のメンバーレノとその相棒ルードは、「誰が好みなんだ？誰か良い人いるのか？」という雑談をよく交わしている。後輩で女性のタークスメンバー・イリーナからは呆れられているが、武闘派のルードは照れながら女性格闘家であるティファが好みだと発言していた。

ティファが好みだという設定は戦闘中にも反映されており、ルードとの戦闘中仲間のキャラクターが戦闘不能などでティファ一人になると、メッセージ欄に「……」と表示されるのみでルードが何も行動しないという事が多くある。また仲間のキャラクターが戦闘不能になっていない場合、ルードはティファに対して攻撃を仕掛けてこない。