ティファ・ロックハート(ファイナルファンタジーVII)の徹底解説・考察まとめ

ティファ・ロックハートとは『ファイナルファンタジーVII』および『ファイナルファンタジーVIIリメイク』に登場するキャラクターで、主人公クラウドの幼馴染である。セフィロスが引き起こした故郷ニブルヘイムでの事件をきっかけに神羅に関係するすべてに憎しみを抱くようになり、星の命を救う活動組織「アバランチ」に加入した。世界に名を轟かす格闘家ザンガンに師事し、女性格闘家としてモンスター相手に臆することなく拳を振るっている。

リミットレベル三の技で、敵を片手で持ち上げて上昇し地面に叩きつける。基礎攻撃力は30である。ドルフィンブロウを6回使用することで習得可能となる。

ファイナルヘブン

クラウドの回想内でピアノを弾いておくことが重要

リミットレベル四の技でティファの最終リミット技である。すべての気を右の拳に集中させ敵にぶつける。基礎攻撃力は42である。
クラウドの回想シーンでティファの部屋のピアノを弾くと、クラウドが音階を声に出しながらメロディーを奏でる。その音階を覚えておきクラウド復帰後のニブルヘイムで同じメロディーを弾くと、楽譜の中からザンガンの置手紙を発見しアイテム「ファイナルヘブン」を入手することができる。

原作とリメイクの違い・相違点

テロ活動に対する姿勢

ジェシー(左)がティファに対する複雑な思いを語っている

セフィロスによって故郷ニブルヘイムを滅ぼされたティファは神羅に関するすべてのものを憎み、星の命を救うための活動組織「アバランチ」に加入している。もともとアバランチはコスモキャニオンで活発に学ばれている「星命学」の思想に基づいて活動していた団体だが、バレットがその思想に感銘を受け新たに立ち上げたものである。
バレット率いるアバランチの活動はビラ配りなど地道なものから始まり、ストーリー開始時点では星の精神エネルギー(ライフストリーム)を魔晄と称して汲み上げる「魔晄炉」を爆破するなど過激なものとなっている。そのメンバーであるティファもテロ活動に参加しているが、『ファイナルファンタジーVII』と『ファイナルファンタジーVIIリメイク』では過激なテロ活動に対して考え方の違いが明確に描写されている。

『ファイナルファンタジーVII』でのティファは魔晄炉爆破テロなどに対して特に消極的な姿勢は見せていなかった。一方『ファイナルファンタジーVIIリメイク』においてはクラウド、バレットと共に「五番魔晄炉爆破作戦」に参加することになった際、ジェシーが「ティファが行くことになってるんだけど、あの人思想が揺れてるっていうか…」と含みのある言い方でクラウドに愚痴をこぼしている。
『ファイナルファンタジーVIIリメイク』ではアバランチメンバーの生い立ちや加入した背景などが明かされていることもあり、確固たる思いで神羅に復讐を誓っているジェシーといざというときに迷うティファとの間に壁があるように描写されている。

ティファ・ロックハートの来歴・活躍

アバランチ

約束を思い出すよう促すティファ(左)

スラム七番街のバー「セブンスヘブン」の看板娘として働くその裏で、女性格闘家のティファ・ロックハートは、世界を牛耳る「神羅カンパニー」に対抗するレジスタンス組織「アバランチ」のメンバーとして活動していた。
ティファはアバランチのリーダーであるバレットの娘・マリンと共に、アバランチメンバーが今夜決行した「一番魔晄炉爆破作戦」からの無事の帰還を祈る。そのメンバーの中には、幼馴染であり、元神羅カンパニーの特殊兵「ソルジャークラス1st」であったクラウド・ストライフも含まれていた。
やがてセブンスヘブンに帰還したクラウドから一輪の花を受け取ったティファは、クラウドに酒を勧めながら「調子はどう?」と気遣う。クラウドは「こんな仕事なんでもないさ。報酬を受け取ったらお別れだな」と言い、アバランチメンバーが待つ秘密の地下室へ降りていった。
クラウドに淡い気持ちを抱いていたティファはその言葉に寂しさを覚えていたが、ふいにクラウドとバレットが揉めている声を聞きつける。考え方の違いから言い争いになってしまったクラウドはそのまま店を出ていこうとしていた。
ティファは必死でクラウドを引き留め、「子供の頃の約束を思い出して」とクラウドに訴えかける。

夜の給水塔に呼び出されたティファは、クラウドから「ソルジャーになる為に村を出る」ことを聞かされる。そこでティファは「もしクラウドが立派になってて、その時私が困っていたら、クラウド私を助けに来てね」と約束させていたのだった。

クラウドは約束を思い出したが「俺は立派でも英雄でもない。約束は守れない」と出ていこうとする。しかし結局「報酬の倍額」を条件に次の作戦にも加わってくれることとなった。

翌日ティファはバレット・クラウドと共に「五番魔晄炉爆破作戦」に同行する。道中車内でトラブルが起きたものの、その他のアバランチメンバーのフォローもあり無事魔晄炉内に潜入することができた。
ところが爆弾を仕掛けようとした途端、クラウドが頭を抱えて倒れこんでしまう。その様子に心配になったティファだがクラウドはすぐに正気を取り戻し、五番魔晄炉からの脱出を図った。
ところが神羅カンパニーが仕掛けた罠に嵌められ、クラウドは魔晄炉からスラム街の方に落下してしまう。ようやくあえたクラウドを目の前で失い、ティファは思わずその場にくずおれてしまうのだった。

ドン・コルネオの館にて

バレットと共に魔晄炉から脱出して七番街に戻ったティファだが、アジトの前で怪しげな男がうろついているのを発見する。バレットが締め上げた所ドン・コルネオの部下だということがわかり、気になったティファは一人で六番街「ウォールマーケット」にあるコルネオの館に向かった。
道中のゲートで一瞬クラウドらしき人影とクラウドに付き添う女の子を見かけたような気がしたティファだが、好事家で知られるコルネオの館で一人になると不安に襲われる。するとそこへ一人の女の子と女装したクラウドが現れた。
クラウドはその女の子・エアリスに助けられたことを簡単に説明し、逆にティファに事情を尋ねる。ティファはコルネオから情報を得るために潜入したことを説明し、エアリスの協力を得てコルネオから情報を引き出す。
神羅が「七番街を支える柱を壊してスラム街を潰す」計画を立てていることを知ると、一行は急ぎ七番街へ向かった。
ティファはセブンスヘブンに居たマリンの安全をエアリスに頼み、クラウドと共にバレットの加勢の為七番街の柱を登る。
神羅の特殊部隊「タークス」のメンバーであるレノと壮絶な攻防戦を繰り広げたが、崩壊は止められず、さらにエアリスはマリンの命と引き換えに神羅に捕らえられてしまった。
エアリスは燃え盛る七番街に絶望しながらも、エアリスが別れ際に「あの子大丈夫だから」という言葉からマリンが無事なことを確信する。落ち込むバレットを叱咤してエアリスの家に赴いたクラウド・バレット・ティファは、マリンと再会を果たし、エアリスの母エルミナから事情を尋ねた。
エアリスは不思議な力を持つ「古代種/セトラ」の生き残りであり、神羅から常に見張られていたのである。ティファは自分がエアリスを巻き込んでしまった責任を痛感し、必ずエアリスを救い出すと決意して、クラウド・バレットと共に神羅ビルへ乗り込んだ。

エアリスの救出と異変

神羅カンパニーの宝条博士によって捕らえられていたエアリスだが、尻尾に炎を灯した希少生物のレッドXIII(レッドサーティーン)の協力によって無事救出する。しかし脱出途中神羅の罠に嵌められて、全員牢に捕われてしまうのだった。

とりあえずひと眠りした後、周囲の雰囲気は一変していた。何故か牢の鍵は開いており、周囲は血の海で兵士達が虐殺されていたのである。さらに何かを引きずったような跡が上の階に続いており、その先では神羅カンパニーの社長・プレジデント神羅が長大な刀にくし刺しにされ息絶えていた。
ティファはその刀を見て一人の伝説のソルジャー・セフィロスの存在を思い出す。ティファから故郷と肉親を奪い取り、ティファが神羅を憎むようになった元凶だった。
ティファ達はひとまずこの混乱に乗じて神羅ビルを脱出し、ミッドガルを出て近くの町カームへと向かった。

クラウドの過去

セフィロスに切られたティファ(右)

カームについた一行はセフィロスに深い因縁を持つクラウドから、セフィロスとのかかわりを聞く。

クラウドはソルジャーとしての初仕事で故郷のニブルヘイムを訪れ、そこでティファと再会したのだった。当時ニブル山のガイドの仕事をしていたティファは、ニブル山の魔晄炉調査に行くというセフィロス・クラウドを案内する。多少トラブルには見舞われたものの魔晄炉に辿りつくことができたが、魔晄炉は一般人立ち入り禁止だった為、ティファは兵士一人と共に魔晄炉前で待たされてしまうのだった。
ところが魔晄炉から戻ってきたセフィロスは様子がおかしくなり姿を消してしまう。やがてセフィロスは乱心して村に火を放ち、住民を虐殺していった。
ティファの父親もセフィロスに殺され、怒りにかられたティファはセフィロスに斬りかかる。しかしあっという間に返り討ちにされ、セフィロスの刀で斬りつけられ瀕死の重傷を負ってしまった。クラウドが駆け付けた際には意識は朦朧としており、ティファはぐったりと倒れこむ。その後クラウドは敵を討つべくセフィロスに斬りかかり、そこでクラウドの記憶は途切れていた。

ティファは話を聞きながら、クラウドの話にどこか引っ掛かりを覚えていた。クラウドが話終えた後ティファは「セフィロスに斬られた私はどうだった?」と尋ねる。クラウドは「もうだめかと思った。悲しかったよ」と答えたが、ティファは何故か悲しげに俯いて見せたのだった。

ニブルヘイム

セフィロスとの決着をつけるべく旅をする決心をしたクラウドに賛同した仲間たちは、手掛かりである「黒マントの男」の情報を頼りに世界中を旅してまわる。道中謎のニンジャ・ユフィや、「故郷まで」という条件付きで同行していたレッドXIIIも正式に仲間に加わり、やがて一行はクラウドとティファの故郷であるニブルヘイムに辿りついた。
ニブルヘイムはセフィロスによって焼き尽くされていたはずだったが、村は何事もなかったかのように再建されていた。しかしティファやクラウドの知らない住民ばかりが生活しており、代わりに黒マント姿で数字の入れ墨を入れた人々が蠢いている。
神羅屋敷の周辺とニブル山へ向かう道中では特に多くの黒マントの男達がおり、クラウド達は神羅屋敷の調査を始めた。
すると神羅屋敷地下に突然セフィロスが現れ、「私はニブル山を越えて北へ行く。お前(クラウド)が自覚するなら追って来るがいい」と言い残して姿を消す。
一行は神羅屋敷の地下に眠っていた元タークスのヴィンセント・ヴァレンタインを仲間に加えニブル山を越えると、やがてロケット村に辿りついた。

古代種の神殿とエアリスとの別れ

ロケット村には元神羅のパイロットだったというシド・ハイウィンドが仲間になり、シドのもとを訪れていた神羅カンパニーの現社長・ルーファウスが残した手掛かりから、「古代種の神殿」を開くための「キーストーン」を探し求める。
キーストーンを無事に入手できたものの、神羅カンパニーのスパイとして仲間に潜り込んでいたケット・シーの謀りによって、一行は神羅の先を越されてしまう。
一足遅く古代種の神殿に辿りついた一行だが、入り口ではタークスのリーダーであるツォンが重傷を負って倒れていた。ツォンから「中にセフィロスがいる」という警告と共にキーストーンを受け取った一行は、神殿の最深部でセフィロスと遭遇する。
セフィロスは星を破壊して神となる為に、究極の黒魔法メテオの封印を解く「黒マテリア」を探していた。
黒マテリアは古代種の神殿そのものであり、入手しようとすれば神殿に押しつぶされるという罠が仕掛けてあった。しかしクラウド達の行動に感化されたケット・シーの命がけの行動により、一行は黒マテリアを手に入れる。
しかし突如現れたセフィロスがクラウドに「目を覚ませ!」と呼びかけると、たちまちクラウドは正気を失い黒マテリアを手渡してしまったのであった。
更に錯乱状態になったクラウドはエアリスを殴りつけてしまい、やむを得ずクラウドを気絶させて、近くのゴンガガ村へと運ぶ。しかしエアリスはいつの間にか姿を消していた。

目覚めたクラウドは黒マテリアを渡してしまったことや、エアリスに手をあげてしまったことを悔やんで苦しんでいたが、ティファはバレットに諭されクラウドを信じる道を選ぶ。
やがて気力を取り戻したクラウドの情報によって「忘らるる都/古代種の都」に辿りついた一行だが、祭壇で祈りを捧げていたエアリスは目の前でセフィロスに刺殺されてしまった。
深い悲しみと怒りに苛まれつつも、セフィロスとの決着をつけるべく、一行はセフィロスが向かった「北の大空洞」に辿りついた。

大空洞での試練

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