ハンニバル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハンニバル』とは、2001年の米英伊合作によるサイコ・スリラー映画である。原作はトマス・ハリスの同名小説で、大ヒット作『羊たちの沈黙』の続編に当たる。監督はリドリー・スコットが務め、主人公レクター役は前作から引き続きアンソニー・ホプキンスが担当した。元精神科医で狂気の連続殺人鬼「ハンニバル・レクター博士」を巡る、極めて猟奇的な物語。FBI捜査官クラリスは彼を追うのだが、その先には身も凍る恐ろしい惨劇が待っていた。息を飲むスリリングな展開と、絵画のような映像によるコントラストは必見である。

アレグラ・パッツィ(演:フランチェスカ・ネリ)

アレグラは知的な女性である。

吹き替え:日野由利加(ソフト版)、五十嵐麗(テレビ朝日版)

イタリア共和国トスカーナ州フィレンツェ警察の刑事、レナルド・パッツィの妻である。しがない中年男レナルドに不釣り合いな、若くて美しいうえ知性も兼ね備えた、完璧とも思える女性だ。そのため、レナルドは度々同僚に「妻に金が掛かって困る」とこぼしている。

アレグラは、きらびやかな雰囲気や社交の場を好み、オペラ鑑賞にも関心が強い。近くで公演が行われると、いつも決まって夫のレナルドにチケットをねだっているようだ。日本においても、ペアでオペラを鑑賞するには最低でも数万円出費する覚悟が必要であり、その後に行われるパーティー会場への出席も含めればなおさらである。彼女の歓心を買うため、刑事であるパッツィはかなり無理をしなければならなかったようだ。

夫は優秀な刑事であったが、ある事件に関わる中で失態を犯したため、第一線級の捜査からは外されることになった。その詳細は明らかにされていないが、おそらく金銭授受に関わるような規則違反をしてしまったのだろう。そんな中、パッツィ刑事はフェル博士という外国人の学者と知り合う。実は、このフェルという人物は国際指名手配犯「ハンニバル・レクター」であった。
パッツィ刑事は、ある偶然からレクターの正体を見抜き、懸賞金目当てに接近してゆく。それもこれも愛する妻のためであろうか。

ある日、パッツィ夫妻はフィレンツェで行われたオペラ公演に出掛ける。すると、そこには偶然にもフェルことレクターも出席していたのだ。公演後のパーティーで、レクターはパッツィ夫妻に声を掛ける。すでに彼を危険な人物と認識していたパッツィ刑事だったが、仕方なく妻アレグラをレクターに紹介した。
「シニョーラ・パッツィ。お会いできて光栄です」と言って、レクターはアレグラの美しい手を取り挨拶を交わした。シニョーラとは、イタリア語で「淑女」あるいは「既婚女性」の意味である。

そして、レクターは「歌詞に聞き惚れておられた。良ければこれをどうぞ」と、透明な袋で保護された一枚の古い紙片をアレグラに差し出す。ダンテの『新生』のソネット、しかも原本(ダンテの直筆)である。ソネットとは、ルネサンス期にイタリアで始まった14行の定型詩で、現在でも欧州を中心に残っている文化である。知的なアレグラは、そんなレクターの所作や教養に接し、一瞬にして彼に魅了された。逆に言えば、アレグラの服装や身に付けている装飾品などからレクターが彼女の好みをすぐに察知したのかもしれない。

皮肉ではあるが、この数日後にレクターは夫レナルドを殺害する。彼が正体を見抜き、懸賞金目当てにどこかへ売り渡そうとするのをレクターが察知したためだ。その際レクターは「本気で考えているんだ。君の妻、アレグラをどのように調理して食おうかと」そう言って、パッツィ刑事を襲っている。そして、誰に自分を売り渡すつもりだったのか尋問した際には「君が正直に答えるなら、アレグラをフィレ肉に卸さずここを立ち去るよ」と、彼の愛する妻を引き合いにパッツィ刑事を脅迫している。

パッツィ刑事は正直に尋問に答え、レクターもそれを信じた。そのため、アレグラは殺害されずレクターに食べられることも無かったはずである。もちろん、おそろしい手段によって夫を失うことになったのだから、アレグラはきっと悲しんだだろう。だが、その傷もすぐに癒えると思われる。なぜなら彼女はまだ若く、夫の残した遺産もそっくり手に入るのだから。

フランコ・ベネッティ刑事(演:アンドレア・ピーディモンテ)

どこか憎めないベネッティ刑事。

吹き替え:成田剣(ソフト版)

イタリア共和国トスカーナ州フィレンツェ警察の刑事で、警部補のレナルド・パッツィとは同僚である。見るからにお人好しで単純そうな人物だが、どこか憎めないところがある若者だ。

ある日、アメリカFBIのクラリス・スターリング捜査官から、高級化粧品店などの監視映像を送って欲しいとの依頼がフィレンツェ警察にあった。ベネッティはその映像をビデオテープにコピーしてFBIに送るよう、上司から命じられる。彼が嫌々ながら作業するのを、何気なく見ていたパッツィはあることに気付いた。だが、そのことをベネッティには隠したまま「俺が送っといてやる」と口実を作って、そのビデオテープを奪った。ベネッティとしては仕事が楽になるだけなので、ことさらその件を問題にもしなかった。

だがベネッティそしてパッツィも、この時点では全く知る由もなかったのだが、監視映像の中には国際指名手配犯「ハンニバル・レクター」が映っていたのだ。パッツィは、ある失踪事件の捜査の過程でフェル博士という人物と会っており、どうやら何かひらめいたようなのだ。そのフェル博士こそ、実はレクターだったのだから「さすがはベテラン刑事」といったところであろう。

ところが、いつまで経っても特定の地域だけビデオテープが届かないため、スターリング捜査官はフィレンツェ警察に問い合わせの電話を掛ける。受話器を取ったベネッティは、女性捜査官の声を聞き、若者らしく色んな想像を巡らせた。その声が知的で淀みなく澄んでいて、とても若々しかったからだ。彼女は映像が届いていないため、もう一度コピーを作成して欲しいと依頼した。ベネッティは「お安い御用」とばかりに快諾し、さらに会話を続けようと試みたが、用事を済ませたスターリングはすぐに電話を切ってしまう。

少し残念な気持ちになりながら、ベネッティは手元のメモに何やら書き足した。とても下手くそな、裸の女性を描いた落書きの続きだ。一方、スターリングの手元にも落書きの絵が書かれていたが、それはおかしなヒゲを生やす「葉巻をくわえた中年男」であった。

ニョッコ(演:エンリコ・ロー・ヴェルソ)

ニョッコは危険な仕事を請け負ってしまう。

吹き替え:檀臣幸(ソフト版)

イタリア共和国トスカーナ州フィレンツェで、スリを生業とする若者である。フィレンツェ警察のレナルド・パッツィ刑事に何度か逮捕されており、彼に対して頭が上がらない。まさにスリをした直後に現場を押さえられ、罪を見逃す代わりにパッツィに協力することになる。

パッツィは、ある男の情報を売って懸賞金を稼ごうとしていた。そのために、確実な証拠として彼の指紋が必要であった。しかし、その男は日頃から慎重に行動しており、隙を見せなかった。そこで、顔の知られていないニョッコに白羽の矢を立てたのだ。
ニョッコに銀の腕輪を着けさせ、わざとスリに気付かせることで男に腕輪を掴ませ、指紋を取るのだ。腕に自信のあるニョッコは、スリに関してまず失敗などしない。だからこそ、わざとミスしてみせるのもお手の物である。彼にとってこれは、簡単な仕事になるはずであった。

だが、ニョッコにとって不幸だったのは、相手が連続殺人犯のハンニバル・レクターであったことだ。パッツィからそこまで聞かされていないニョッコは、いつも通りに仕事を済ませようとレクターに近付いた。しかし、レクターは早くからニョッコの存在に気付いており、待ち構えていたのだ。
ふたりはほんの少し重なり合い、行き違った。その際、レクターの目は鋭い光りを放ち、一方のニョッコは驚いたような表情で目を見開いた。まさに一瞬の出来事であった。

レクターが立ち去ったのを確認したパッツィがニョッコに駆け寄ると、彼は微笑みながら「やったぜ。きっちり頂いた」とつぶやくが、そのまま力なく崩れ落ちてしまう。倒れそうになるニョッコを抱え、ひと気のない道路脇に座らせたパッツィは彼から丁寧に腕輪を外す。ニョッコは震えながら太ももの付け根を手で押さえているが、隙間から鮮血が吹き出していた。すれ違いざま、レクターに刺されたのだ。

だが、レクターは腕輪を掴んで防御態勢を取ったらしく、くっきり指紋が付いていた。おそらく、スリではなく暗殺者と思ったのだろう。パッツィにとっては想定内であったのか、そんな彼の姿を見ても特に驚いた様子は見せず、ただ心配するそぶりをしながら傷口を押さえるニョッコの手を取った。
「やめろ、触るな」と言って、ニョッコは抵抗する。だが、パッツィは彼の手を離さない。さらに傷口から大量の血液が吹き出し、ニョッコはやがて息絶える。パッツィはニョッコを助ける気など、始めから無かったのだ。そのまま彼を置き去りにしたまま、何事も無かったようにどこかへ消えてしまった。

レクター博士を狙う人物

メイスン・ヴァージャー(演:ゲイリー・オールドマン)

ヴァージャー(左)はレクター博士によって不自由な暮らしを強いられていた。

吹き替え:中尾隆聖(ソフト版)、樋浦勉(テレビ朝日版)

メリーランド州ボルチモアで、古くから威勢を誇る大富豪一族のひとりである。広大な敷地に、まるで城のような豪勢な邸宅を構える。しかし、車椅子での不自由な生活を余儀なくされており、顔面は無残に傷付き醜悪な姿である。そのため、あまり外出せずひっそりと暮らしている。
連続殺人犯ハンニバル・レクターが起こした事件の4人目の被害者であり、唯ひとり重症を負いながらも生残った。おそらく、レクターはあえて彼を生かすことで罰を与えたのだろう。以来、ヴァージャーはレクターに復讐するため、潤沢な資金を背景に逃亡犯である彼を追い続けている。

常に傍らに置くのは、主治医のコーデル・ドームリング医師だ。彼は生活全般の世話と、医療行為、そして執事のような役割も担っている。雇えば何人でも侍らせることは可能だろうが、傲慢で自尊心の強いヴァージャーは醜い自らの姿をおそらく嘆いており、他人から浴びる視線に我慢がならない。
仕方なくコーデルを高額の報酬で雇い、身近に置きおよそ必要な全てのことを命じて行わせている。当然ながら、ヴァージャーの目に触れない部分では大勢の者が彼のために働いているのだろう。だが、コーデルの仕事は負担が重いうえ、ヴァージャーの内面的な醜さをも目の当たりにする機会が増えることになってしまう。

レクターとの関係は、ヴァージャーが起こした児童虐待事件がきっかけだった。彼は、一族が古くから行っているチャリティー活動を利用し、また日頃から機会を見つけては子供たちに性的ないたずらを続けていた。ヴァージャーは小児性愛者なのだ。やがてその事実が発覚し、逮捕及び起訴されてしまう。

しかし、長年に亘る政界への献金と、高額報酬で優秀な弁護団を雇った甲斐もあり、有罪判決ではあったが心神喪失で投獄を免れた。その際、心理カウンセリングを受けることを条件とされたため、精神科医をしていたレクターと出会うことになる。

レクターと親しくなったヴァージャーはボルチモアで部屋を借り、彼を個人的に招いた。そして、最高級のディナーとワインを振る舞い、得意満面であった。酔いが回り、ヴァージャーがふざけ始めるとレクターは「もっとハイにならないか?」と提案した。ヴァージャーはその時、死なない程度に自ら首にロープを巻き付けて天井から吊り下がり、さらにはズボンを脱いでいた。この状態で性行為に及ぶのが彼の趣味嗜好なのだ。
その提案にヴァージャーが快諾すると、レクターは用意しておいた薬剤(麻薬のようなもの)を彼に嗅がせた。途端に意識が飛び、ヴァージャーは夢心地に陥る。レクターが「どんな笑顔で子供達を誘ったんだ?見せてみろ」と言うと、ヴァージャーはケタケタと笑い始めた。
それを見たレクターは、割れた鏡の破片をヴァージャーに渡し「これで顔の皮を剥ぐんだ。そして、それを犬に食わせろ」と命じた。すると、ヴァージャーは素直にその命令に従い、自らの顔面を切り取り始める。そして、次々と床に落ちてゆく血にまみれた肉片に、ヴァージャーの飼い犬が食らい付く。狂気に満ちた地獄絵図であるが、顔面の皮膚を失いながらも当の本人は至って上機嫌で「ザッツ・エンターテインメント!」と叫んでいた。

その後、さらにレクターはヴァージャーを痛め付けるが、殺すことも彼を調理することも無かった。顔面を破壊し、半身不随の状態で生かすことでヴァージャーを罰したのだろうか。事実、ヴァージャーは生殖機能を失ったため子供たちを襲うことも無く、人々から奇異の目で見られる屈辱を味わいながら、残りの人生を送らなければならなかった。
レクターに復讐を誓うヴァージャーは、ある計画を周到に進めていた。何頭もの大型のイノシシを獰猛かつ凶暴に育て上げ、レクターの肉を食わせようとするものだ。しかも、まずは足から始めて7時間放置した後、本格的に残り全てをイノシシに与えるという。その間、レクターが死んでしまわないように、点滴を投与するという念の入りようである。

ヴァージャーはあらゆる手段に資金を投入し、レクターに関する情報を集めた。それにより彼の潜伏場所を特定することはできたが、捕獲には失敗する。だが、諦め切れないヴァージャーはレクターと関係の深かったFBI捜査官クラリス・スターリングを罠に掛け、ついに彼をおびき出すことに成功する。そして、配下のカルロ一味によってレクターは捕らえられた。

ヴァージャーが所有する、広大な敷地にある古い納屋のひとつにレクターの処刑場が作られていた。そこへ彼を連れていき、ヴァージャーは復讐を果たそうとする。以前、レクターが収監されていた時と同じような格好で台に拘束し、異様なマスクを被せる。そして、まさに彼に向けてイノシシを放とうとするその時、彼らの居場所を突き止めたスターリング捜査官が現場に突入したのだ。

彼女の目的はレクター救出では無く、犯罪者として逮捕するためであった。しかし、ヴァージャー配下のカルロ一味と銃撃戦になり、スターリングは負傷して気を失ってしまう。カルロ一味はスターリングの銃撃によって、死亡するか戦闘不能に陥り、結果としてレクターは拘束を逃れる。飢えたイノシシの群れは、スターリングを抱きかかえて立つレクターを素通りし、血を流して悶絶するカルロ達に襲いかかった。血の匂い、そして叫び声に反応するよう育てられていたため、静かに立つレクターには目もくれなかったのだ。

慌てたのはヴァージャーである。コーデルを伴い、車椅子で見物席(階上にある)に到着したがすでに時遅く、レクターを葬るはずの処刑場は意図するものとは違う形で修羅場と化していた。ヴァージャーは声を張り上げ「カルロたちが落とした銃を拾って、レクターを撃て!」と、コーデルに命じた。しかし、コーデルは一介の医者に過ぎない。激しく躊躇(ちゅうちょ)していると、レクターは悪魔のようなアドバイスをコーデルに与えた。
「コーデル、その男を突き落としてやれ。私がやったと言えばいい」レクターの言葉を受け、コーデルは少しだけためらいを見せた。しかし次の瞬間、意を決したように車椅子を押し始めたのだ。コーデルにしてみれば、ヴァージャーの異常な性格や傲慢な態度、ストレスだらけの日常にうんざりしていたのだ。忠誠心など、そもそも無かったと言ってよい。

「何をする、やめろコーデル」ヴァージャーはそう言って、必死に逃れようと試みたが半身不随の彼には為す術もなかった。そのまま2メートル下の地上に落下したヴァージャーは、レクターに与えたかった苦痛をそのまま、自身で味わうことになってしまった。つまり、復讐のために育てた大型イノシシによって食い殺されたのだ。

メイスン・ヴァージャーの使用人・雇人

コーデル・ドームリング(演:ジェリコ・イヴァネク)

コーデルはヴァージャーに心服していなかった。

吹き替え:星野充昭(ソフト版)、諸角憲一(テレビ朝日版)

メリーランド州ボルチモアの大富豪、メイスン・ヴァージャーの主治医である。身体の不自由な彼の介護から、生活全般に渡る世話と健康管理、そして執事や秘書のような役割もこなしている。

連続殺人犯ハンニバル・レクターの犠牲者であるヴァージャーは、顔面を毀損されたうえ半身不随にされたが生き残った。小児性愛者だった彼は、逮捕・起訴されたが大富豪ゆえに潤沢な資金力を使い、投獄を免れた。だが、レクターに痛め付けられ、ますます人格に異常をきたすようになる。逃亡中のレクターをなんとか探し出し、復讐するのがヴァージャーの唯一の生きがいであった。

元々、傲慢で自尊心の強い男だったヴァージャーは、醜い姿を人に晒すのを嫌がった。そのため、身辺にあまり人を置きたくなかったので、コーデルを高額な報酬で雇ったと思われる。彼なら医師免許があるため、容態悪化の際にも対処できるからだ。しかし、医師の仕事より生活全般の世話(排泄や着替えなど)とヴァージャーが行っているビジネスや、それ以外の管理業務などの方が圧倒的に多い。人として、初めのうちは同情から忠節心を感じていたかもしれないが、おそらくコーデルはとっくの昔にヴァージャーを見限っていたと思われる。
なぜかと言えば、ヴァージャーのレクターに対する異常な執着心と、常軌を逸した復讐計画を目の当たりにしたことも理由として挙げられるだろう。だが、それ以上に彼が発する人を見下した態度と、見た目をはるかに凌ぐ人格の醜悪さを知り、うんざりしているのだ。ただ、高額な報酬のみがコーデルをヴァージャー邸に引き止めていた。

ある日、ついにヴァージャーはレクターを捕らえることに成功する。そして、準備していた復讐計画を実行に移すべく動き始める。配下のカルロ一味に命じ、敷地内にレクター専用の処刑場を設け、大型のイノシシを何頭も運び入れた。以前からカルロたちに預け、凶暴に育て上げてきたのだ。
ヴァージャーは、このイノシシたちに生きたままのレクターを食べさせ、死ぬまで苦しめ続けるつもりなのだ。しかも、すぐには死なないよう休息時間を用意し、その間は点滴を投与するという念の入りようである。

しかし、レクターに向けてイノシシを放とうとするその時、彼らの居場所を突き止めたクラリス・スターリング捜査官が現場に突入したのだ。彼女はレクターと関係の深いFBI捜査官で、国際指名手配犯として彼を逮捕するのが目的だった。ところが、武装していたカルロ一味と銃撃戦になり、スターリングは負傷して気を失ってしまう。

一方のカルロ一味も、スターリングの銃撃によって死亡するか戦闘不能に陥り、結果としてレクターは拘束を逃れる。飢えたイノシシの群れは、スターリングを抱きかかえて立つレクターを素通りし、血を流して悶絶するカルロ達に襲いかかった。血の匂い、そして叫び声に反応するよう育てられていたため、静かに立つレクターには目もくれなかったのだ。

慌てたのはヴァージャーである。コーデルを伴い、車椅子で見物席(階上にある)に到着したがすでに時遅く、レクターを葬るはずの処刑場は意図するものとは違う形で修羅場と化していた。
ヴァージャーは声を張り上げ「カルロたちが落とした銃を拾って、レクターを撃て!」と、コーデルに命じた。しかし、彼は一介の医者に過ぎない。
「私にあの中に入れと言うのですか?」そう言って激しく躊躇(ちゅうちょ)するコーデルに、レクターは悪魔のようなアドバイスをする。
「コーデル、その男を突き落としてやれ。私がやったと言えばいい」レクターの言葉を受け、コーデルは少しだけためらいを見せた。しかし次の瞬間、意を決したように車椅子を押し始めたのだ。
「何をする、やめろコーデル」ヴァージャーはそう言って、必死に逃れようと試みたが半身不随の彼には為す術もなかった。そのまま2メートル下の地上に落下したヴァージャーは、レクターに与えたかった苦痛をそのまま、自身で味わうことになってしまった。つまり、復讐のために育てた大型イノシシによって食い殺されたのだ。

もしかするとコーデルは、常日頃からこうすることを望んでいた可能性がある。それほど、ヴァージャーのコーデルに対する態度は醜悪であった。この後、コーデルはこの成り行きを捜査機関に説明するのだろう。当然ながらレクターの犯行として、全て丸く収まるはずである。その際、怯えた表情が消えたコーデルは、深い安堵のため息を漏らすのだろうか。

カルロ(演:イヴァノ・マレスコッティ)

カルロは主に汚れ仕事を請け負う男だ。

吹き替え:仲野裕(ソフト版)

メリーランド州ボルチモアの大富豪、メイスン・ヴァージャーの配下で汚れ仕事を請け負っている。何人かの兄弟、あるいは手下と共に行動する「小規模なやくざ者」という風情である。

イタリア半島西方の地中海に、サルディーニャ島というイタリアではシチリアに次いで2番目に大きい島がある。カルロはこの風光明媚な美しい島で、ヴァージャーの指示により恐ろしい計画を進めていた。

それは、日本名「モリイノシシ」と呼ばれる巨大な豚のような動物の飼育である。しかも、ただの飼育方法ではない。いわゆる「うり坊」の頃より、録音された「男の叫び声」を聞かせ、それをきっかけに食欲が刺激されて興奮するよう育てるのだ。モリイノシシは丈夫な歯と牙を持ち、雑食であるが死肉を好むと言われる。
カルロはヴァージャーに向け、デモンストレーションを行う。人形に餌を取り付けたものを囲いの中に固定し、「絶叫音声」を流す。そこへモリイノシシを放つのだ。すると彼らは一斉に人形に群がり、餌を貪り始めた。もしこの人形が生きた人間であれば、その苦痛や恐怖は筆舌に尽くしがたいだろう。

ヴァージャーは、この巨大な動物を用いた残酷極まりない計画を目論んでいた。10年以上前、彼に瀕死の重症を負わせた連続殺人犯ハンニバル・レクターを恨み、彼に復讐する計画である。レクターは現在、国際指名手配犯として逃亡中であった。そのレクターを生きたまま捕らえ、モリイノシシの群れに襲わせるのだ。

そして、ある情報を元にレクターの潜伏先を突き止めたヴァージャーは、カルロ一味を現地に派遣する。しかし、彼らの意図を察知したレクターにより、弟分のマッテーオ(実際の兄弟かは不明)を殺されてしまう。カルロたちは犠牲を払ったうえ、あと少しのところでレクターを取り逃がしてしまったのだ。

業を煮やしたヴァージャーは、レクターをおびき出す餌を探した。それは、以前レクターと奇妙な信頼関係を構築することに成功し、ある殺人事件を解決に導いたFBIのクラリス・スターリング捜査官であった。レクターお気に入りの彼女を罠に掛け、苦しめれば必ず姿を見せると踏んだのだ。
ヴァージャーの推察通りアメリカに現れたレクターは、スターリングを監視していたカルロたちによって捕らえられる。念願のレクターを手に入れたヴァージャーは、この日のために準備しておいた専用の処刑場へ彼を連行した。
カルロたちはレクターを柱付きの台車に載せ、立ったまま厳しく拘束したうえ、異様なマスクを被せた。そして、まさに彼に向けてモリイノシシを放とうとするその時、彼らの居場所を突き止めたスターリングが現場に突入したのだ。

彼女の目的は救出では無く、レクターを犯罪者として逮捕するためであった。しかし、武装していたカルロたちと銃撃戦になり、スターリングは負傷して気を失ってしまう。だが、彼女の射撃は的確であった。まずカルロが撃たれて致命傷を負い、弟分のピエロは腹部に銃弾を受けて戦闘不能に陥った。スターリングを撃ったのは、階上に居たもうひとりの手下だったが、彼は相撃ちとなり死亡した。

その場に居たカルロ一味は壊滅し、結果としてレクターは拘束を逃れる。その時、飢えたモリイノシシの群れが囲いを破り、飛び出してきた。しかし、なぜかスターリングを抱きかかえて立つレクターは素通りし、血を流して悶絶していたカルロたちに襲いかかったのだ。血の匂い、そして叫び声に反応するよう育てられていたためである。
カルロは、彼が意図して育てた成果がそのまま仇となり、負傷して悲鳴を上げていたのでモリイノシシに食われることになった。殺すべきレクターは、静かに何もせず立っていたため襲われずに済んだようである。
そしてこの直後、カルロの雇い主ヴァージャーも彼らと同様にモリイノシシの餌食となってしまうのだが、まさに皮肉の上に皮肉を重ねる、惨憺たる結末であった。

マッテーオ(演:ファブリツィオ・ジフーニ)

マッテーオは暗がりで声を掛けられる。

吹き替え:松本保典(ソフト版)

メリーランド州ボルチモアの大富豪、メイスン・ヴァージャーの配下で汚れ仕事を請け負うカルロ一味のひとりである。何人か居るカルロが従える弟分(実際の兄弟かは不明)の中では、最も若く見える。いわゆるギャングやマフィアというより、泥臭い「やくざ者」のイメージである。

マッテーオは兄貴分であるカルロに従い、雇い主ヴァージャーが進める復讐計画を手伝っていた。国際指名手配犯のハンニバル・レクターを捕らえ、恐ろしい手段で亡き者にするのが目的である。そして、ある情報提供者のタレコミからレクターの潜伏先を突き止め、カルロ一味は現地に飛んだ。

ところが、レクターがある古い建物でひとりになるのを待っていたマッテーオたちが目にしたのは、無残に首くくりの状態で殺された情報提供者の姿だった。カルロは弟分のマッテーオとピエロに「ヤツを捕まえろ!ぶっ殺してもかまわん」と命じ、別々の出入り口からふたりを差し向けた。逃げ道を塞ぎ、挟み撃ちにする作戦である。カルロ自身は正面から建物に入った。

しかし、彼らの意図を早くから察知していたレクターは、準備万端で待ち構えていたのだ。情報提供者を殺害した後、彼らが個別に出入り口を押さえると予想したレクターは、裏口に通じる部屋で身を潜めていた。そこへ現れたのはマッテーオである。彼は、内心ビクビクしており、しきりに仲間の名前を呼んでいた。探すのはレクターであるはずだが、誰も居ない不気味な雰囲気のする暗い部屋で、心細くなったのだろう。

突然「こんばんは」と言って、レクターが背後からマッテーオに声を掛ける。振り返ったマッテーオが驚くのも束の間、喉元にパックリ開いた切れ目から鮮血を吹き出しながら、彼は昏倒する。レクターが医療用の鋭いメスで、マッテーオの喉を正面から切り裂いたのだ。
そして返り血を軽く拭き取り、レクターは何も無かったような風情でその部屋を後にする。

しばらくして、マッテーオの変わり果てた姿を発見したカルロは、悲しい目で弟分の顔を見つめる他に何もしてやれなかった。大きな犠牲を払ったにもかかわらず、レクターの捕縛作戦は完全に失敗してしまったのである。

ピエロ(演:アレックス・コラード)

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『ブラック・レイン』とは、1989年公開のアメリカ映画。リドリー・スコット監督によるポリス・アクション・ムービー。マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健、松田優作といった豪華な日米キャストの共演や、大阪での長期にわたるロケーション撮影が話題となった。ニューヨークで逮捕した男を日本に護送した2人の米国の刑事が、日本の警察と文化やスタイルの違いから対立しながらもお互い協力してヤクザと戦う物語を、大阪の街を舞台に描く。

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ダークナイト(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ダークナイト(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ダークナイト』とは2008年に公開された、アメリカ・イギリス共作の実写アクション映画。監督はクリストファー・ノーラン。主演をクリスチャン・ベール、ヴィランをヒース・レジャーが演じた。バットマンとして世の犯罪者と戦ってきたブルース・ウェインが、新たに現れた敵・ジョーカーに翻弄されながら、ゴッサム・シティに必要なヒーローとは何かを模索する姿を描いた作品。

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ジョー・ブラックをよろしく(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ジョー・ブラックをよろしく(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジョー・ブラックをよろしく』とは、1998年にアメリカで公開されたファンタスティック・ラブストーリーである。事故死した人間の姿を借りて地上に舞い降りた死神は、死期が迫っている大富豪のビル・パリッシュの元に現れた。ビルは自分の命の延長と引き換えに人間界の案内役を引き受ける。ビルの家族に友人だと紹介された死神は、ビルの娘であるスーザンに惹かれ、次第にスーザンも死神に恋をしてしまうのだった。死神と人間の切ない恋模様と家族愛が描かれている。監督は、マーティン・ブレストが担当している。

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トランスフォーマー/最後の騎士王(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

トランスフォーマー/最後の騎士王(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『トランスフォーマー/最後の騎士王』とは、2017年公開のアメリカ合衆国のSFアクション映画。実写版『トランスフォーマー』シリーズ5作目であり、4作目の『トランスフォーマー/ロストエイジ』の続編でもある。オートボットの総司令官「オプティマス・プライム」が宇宙へ旅立って数年後、ケイドは新たな仲間と共にトランスフォーマーたちを守るため、人類とトランスフォーマーたちの生存競争に身を投じていく。

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エイリアン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

エイリアン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『エイリアン』とは、1979年に公開された『ブレードランナー』や『ハンニバル』などで知られるリドリー・スコット監督の、SFホラー映画の元祖ともいえる作品だ。監督の出世作でもあるが、主人公のリプリーを演じたシガニー・ウィーバーの名を、世界中に広めた映画でもある。 宇宙船に入り込んだ姿を見せないエイリアンが、次々と乗組員を襲っていくホラーSF映画で、エイリアンという名称を定着させたことでも知られる。 その後もシリーズ化されるなど、映画界に衝撃を与えた作品だ。

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レオン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

レオン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『レオン』とは、1994年公開のリュック・ベッソン監督によるアメリカ・フランス合作のアクション映画。 ナタリー・ポートマンの映画デビュー作であり、本作によって脚光を浴びることとなった。 幼いころから殺し屋として生きてきた男レオンと、父親と義姉の虐待により幼い弟にしか心を開けない少女マチルダ。 ある出来事から殺しを教えることになったレオンとマチルダの奇妙な共同生活を描く。 日本公開時のキャッチコピーは「凶暴な純愛」。

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ハンターキラー 潜航せよ(Hunter Killer)のネタバレ解説・考察まとめ

ハンターキラー 潜航せよ(Hunter Killer)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハンターキラー 潜航せよ(Hunter Killer)』とは、米海軍攻撃型原子力潜水艦(ハンターキラー)を題材とした海洋アクション映画である。主演は男臭い演技に定評のあるジェラルド・バトラー。小説家のドン・キースと、米海軍潜水艦の元艦長だったジョージ・ウォレスの二人による同名ベストセラー小説が原作である。製作は『ワイルド・スピード』のスタッフが担当。最新のCG技術を駆使、リアルな潜水艦の戦いを描く。深海での潜水艦アクションのみならず、地上での特殊部隊シールズの活躍も見どころのひとつだ。

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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。三年生となったハリ―。魔法界を訪れるとアズカバンに投獄されていたシリウス・ブラックが、脱獄していたことを知る。シリウスが自分を狙っていることを知るハリー。学生時代、父とシリウスが親友だったことを知り、ハリーは父を裏切ったシリウスに対し憎しみを抱き始める。 J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第三弾。

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ブレードランナー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ブレードランナー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブレードランナー』とは、フィリップ・K・ディック作のSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の映画化作品。監督はリドリー・スコット、脚本はハンプトン・ファンチャーであり、1982年に公開された。 レプリカントと呼ばれる、人間と区別がつきにくい人造人間6名が火星から地球へと逃亡してくるのをきっかけに、主人公リック・デッカードがレプリカント狩りのため復職につく。すべてのレプリカントを狩れるのか。人間と機械の違いとは何か。SF映画「禁断の惑星」や「メトロポリス」に次ぐSF映画の金字塔。

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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』とは1997年に製作されたアメリカ映画で、1993年に製作された『ジュラシックパーク』の続編である。イスラ・ヌブラル島で起きた事件から4年、その島とは異なるサイトB呼ばれる場所で恐竜の存在が確認された。新たに社長になったハモンドの甥のルドローはサイトBにいる恐竜を捕獲し、サンディエゴに新たな「ジュラシックパーク」を建設しようとしていた。マルコムたちがその計画を止めようとするも捕獲は成功し、サンディエゴへと運ばれるがそこで悲劇が再び起こってしまう。

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テルマ&ルイーズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

テルマ&ルイーズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『テルマ&ルイーズ』(Thelma and Louise)とは、1991年5月にアメリカで公開されたロードムービーである。平凡な主婦テルマが、友人のウェイトレス、ルイーズと共にドライブに出かけた。途中のドライブインで、テルマが見知らぬ男たちにレイプされそうになった時、ルイーズは男たちを射殺してしまう。二人はそのまま銀行強盗をして逃避劇を繰り広げる。二人の女性の日常から転落していく様を描いたバイオレンス作品。

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ファーザー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ファーザー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ファーザー』とは、2012年に発表されたゼレールの戯曲『Le Père 父』を基にした、2020年イギリス・フランス・アメリカのヒューマンドラマ映画である。一人暮らしをしている81歳の父が認知症によってだんだんと老いてゆく姿を名優アンソニー・ホプキンスが演じ、父を見守る献身的な娘をオリヴィア・コールマンが熱演。娘の夫や介護人の判別がつかなくなり、記憶と理解力が衰える父を娘の目線で描かれている。老いとはなにか、親子の深い関係を訴える感動作。

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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。復活を遂げたヴォルデモート。しかし魔法省はそれを受け入れずホグワーツに干渉するようになる。そんな中、ダンブルドアは「不死鳥の騎士団」を再び活動させる。五年生となったハリーたちはヴォルデモートに対抗するため、ダンブルドア軍団を結成。そしてヴォルデモートや死喰い人と再び対峙することとなる。 J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第五弾。

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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。四年生となったハリーたち。ハリーは何者かの陰謀により、トライ・ウィザード・トーナメントに参加することとなる。待ち受ける過酷な課題を乗り越えていくハリー。そんな彼の前で因縁の敵、ヴォルデモートがついに復活する。肉体を持ったヴォルデモートと初めて戦うことになったハリー。その強大な力に圧倒される。 J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第四弾。

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フライト・ゲーム(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

フライト・ゲーム(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『フライト・ゲーム』とは、2014年に公開されたアメリカのサスペンスアクション映画である。航空保安官としての任務でニューヨーク発ロンドン行きの飛行機に搭乗したビルは、何者かから機内で20分後に人を殺すというメッセージを携帯電話に受信する。ビルは周囲の協力を得ながら事件解決に向けて動くが、徐々に彼自身がハイジャック犯なのではないかと周囲から疑われてしまう。監督はジャウマ・コレット=セラが務め、主演したリーアム・ニーソンとは2度目のタッグとなった。共演はジュリアン・ムーアら。

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ことの終わり(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ことの終わり(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ことの終わり(The End of the Affair)』はニール・ジョーダン監督による1999年公開の映画。1940年代ロンドン。作家モーリスは友人の官僚ヘンリーから、妻のサラが浮気しているようだと相談される。以前サラと不倫関係にあったモーリスは「第三の男」が現れたと思い、ヘンリーに代わって探偵に調査を依頼する。調査が進むにつれ、意外な事実が発覚する。原作はグレアム・グリーン『情事の終わり』

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キングスマン:ゴールデン・サークル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

キングスマン:ゴールデン・サークル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『キングスマン:ゴールデン・サークル』とは、2017年に制作されたアクション映画。 『キングスマン』の続編であり、前作と同じくマシュー・ヴォーンが監督を務め、タロン・エガートン、コリン・ファースが出演する。 日本では2018年に公開され興行収入17億円を超えるヒット作となった。 イギリスのスパイ機関キングスマンの拠点が、謎の組織ゴールデン・サークルの攻撃を受けて壊滅してしまい、キングスマンのエージェントであるエグジーは同盟を結んでいるアメリカスパイ機関ステイツマンに協力を求める。

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オデッセイ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

オデッセイ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『オデッセイ』は、2015年にリドリー・スコットが監督を務めたアメリカ映画。原作は2011年に出版されたアンデイ・ウィアーのヒット小説『火星の人』。 過酷な状況に置かれながらも人間性を失わず、生存の危機に立ち向かう宇宙飛行士。そして、彼を助けようと奮闘する人々を描いた。NASAが全面的に協力し、惑星科学部門の責任者、ジェームズ・グリーンが科学技術面のアドバイザーとして雇用されている。

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秘密への招待状(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

秘密への招待状(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『秘密への招待状』とは、2019年アメリカにて公開されたヒューマンドラマである。インドで孤児院を経営するイザベルに、ニューヨークのメディア会社で長年辣腕を振るってきたテレサという実業家から大口の寄付の話が舞い込む。イザベルはテレサの強引な要請で、契約をまとめるためにニューヨークに飛ぶ。そこでイザベルを待ち受けていたのは、心の奥底に封じ込んでいた自らの過去だった。18歳で訳あって別れた元恋人オスカーと、2人の間に生まれた娘グレイスとの突然の対面に揺れるイザベルの心を、テレサの愛情が溶かしていく。

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世界最速のインディアン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

世界最速のインディアン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『世界最速のインディアン』とは2005年のニュージーランド・アメリカ合衆国の伝記映画である。実在のライダであるバート・マンローの話を元にした伝記作品であり、監督はロジャー・ドナルドソン、出演はアンソニー・ホプキンスが務めた。初老のライダー、バート・マンローは、愛機「1920年代インディアン・スカウト」で世界最速記録に挑戦することが長年の夢であった。ある日自身の老い先が短いことを悟ったバートは、人生最後のチャンスとしてバイカーの聖地「ボンネビル塩平原」へ向かう決断をする。

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『ドリフターズ』と史実や他メディアでの同名キャラとを比べてみた!

『ドリフターズ』と史実や他メディアでの同名キャラとを比べてみた!

『ドリフターズ』とは、『ヘルシング』でもお馴染み平野耕太先生の作品。それぞれ異なった時代の人物たちが登場し、世界を壊さんとする「廃棄物」側と、それを阻止せんとする「漂流者」側とに別れ戦う、史実ごっちゃ混ぜ気味なマンガなのです。今回こちらでは、作中に登場する人物と、史実やマンガ及びゲームなどの人物像とを比べつつ、簡単な解説と共にまとめさせて頂きました。

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【閲覧注意】食欲なくなる!グロテスクな映画12選!ハンニバル・ソドムの市・ムカデ人間など衝撃作ばかり!

【閲覧注意】食欲なくなる!グロテスクな映画12選!ハンニバル・ソドムの市・ムカデ人間など衝撃作ばかり!

ここでは食欲がなくなるほどグロテスクな映画をまとめた。人間が人間を食べるシーンのある『ハンニバル』、人間の口と肛門を繋げたものを生み出す『ムカデ人間』など、衝撃的な内容のものばかりだ。体調の優れない時は見ない方がよいかもしれない。

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あなたはどこまで見た?TSUTAYAのDVDレンタルランキング【お願い!ランキング】

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バラエティ番組「お願い!ランキング」で紹介された、TSUTAYAのDVDレンタルランキングをまとめました。最新作のランキングではなく、「ハンニバル」や「タイタニック」をはじめ、様々な年代・ジャンルの名作のランキングです。100位から順に、作品のあらすじを交えながら紹介していきます!

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ゲイリー・オールドマンはハリー・ポッターシリーズのシリウス・ブラック役!他に出てる映画まとめ【ハンニバル】

ゲイリー・オールドマンはハリー・ポッターシリーズのシリウス・ブラック役!他に出てる映画まとめ【ハンニバル】

ゲイリー・オールドマンといえば、『ハリー・ポッター』シリーズでシリウス・ブラックの役を務めた人物ですよね。彼のシブいビジュアルと演技にハートを射貫かれた方は多いのではないでしょうか。もちろん、ハリポタ以外にもいろいろな作品に出演してますよ!この記事では、ゲイリー・オールドマンが他に一体どんな映画に出ているのかまとめました。

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ゲイリー・オールドマン出演映画のオフショット画像まとめ!『レオン』など18作品

ゲイリー・オールドマン出演映画のオフショット画像まとめ!『レオン』など18作品

名優ゲイリー・オールドマンが出演した作品のオフショットを集めました。狂気的な刑事役が印象的だった『レオン』や、ぶっ飛んだ役を熱演した『フィフス・エレメント』、世界中で大ヒットした『ハリー・ポッター』シリーズなど、計18作品の貴重なオフショットを紹介していきます。

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ハリー・ポッターシリーズに出演したイギリスの名優を紹介【ゲイリー・オールドマンなど】

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映画「ハリー・ポッター」シリーズに出演していたイギリスの名優についてのまとめです。ここで紹介するのは、シリウス・ブラック役のゲイリー・オールドマン、セブルス・スネイプ役のアラン・リックマン、ルシウス・マルフォイ役のジェイソン・アイザックス、ゼノフィリアス・ラブグッド役のリス・エヴァンスの4人。彼らが他作品で演じた悪役の画像や、ネットの反応などをまとめました。

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心の闇が深い!サイコスリラー・サイコホラーがテーマの洋画まとめ【スクリームほか】

心の闇が深い!サイコスリラー・サイコホラーがテーマの洋画まとめ【スクリームほか】

世の中にはゾンビや幽霊などのホラー映画が数多く存在しているが、人間の心の闇の部分を題材とした「サイコスリラー」「サイコホラー」もまた、幽霊などとは異なったジャンルの「ホラー映画」として人気を博している。一見すると普通の穏やかな人物の凶行や、実在の殺人事件をモチーフとした映画も多い。本記事では「サイコスリラー」「サイコホラー」をテーマにしている洋画を、厳選して紹介する。

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